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マジブリドンれいか『河童』


Web漫画ですが,なかなかの力作ですね.普通の週刊・月刊誌に連載されていておかしくない気もします.

  マジブリドンれいか『河童』<http://mig.bitter.jp/kappa/index.html>



【2014/12/16 21:23】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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選挙散々

 まさかの師走に降ってわいた選挙ですが,いよいよ日本崩壊の気配が明らかになった選挙ですね.選挙の結果についてはいまさらどうでもいいですが,選管が寝坊して選挙開始時間は遅れるは,さらには終了時間を切り上げて早く終わらせる投票所が3割もあるなど,奇妙な選挙でした.建国以来初めて選挙をするような民主主義初心者の国で起こりそうなことが,どうして勤勉で時間に厳しいはずの今の日本で起こるのか,ちょっと理解に苦しみますね.いずれにせよ,今後も円安路線が続きそうなので,洋書購入がいっそう厳しくなるのが,個人的には悲しいところです.



【2014/12/16 12:34】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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夢に出てきそうなキケロー動画 
なんだかすごい技術です.この顔で朗読されると迫力がありますね.朗読されているのは,キケロー『カティリーナ弾劾』第一弁論 1 と 2 です.



拙訳へのリンク.1.1, 1.2.

【2014/12/02 04:20】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』訳し直し中

 ホラーティウスの『談話集』,新しい Gowers の注釈書を入手して読み直していますが,以前訳したブログの対訳にはかなり致命的な誤訳が多くて,現在鋭意翻訳し直しています.今の所1巻1歌と2歌の60行あたりまで改訂中です.
 最初訳した時には出版されていなかったGowers の注釈書は,かなりいい注釈書だと思います.談話集のみならず,ホラーティウスに関心のある人なら全ての人が持つべき注釈でしょうね(ただ,もうちょっと語注が欲しいところでは,未だに Krüger もよく役に立ちます).ホラーティウスの作品中やや人気のなかった『談話集』について,現在再評価の機運が高まっているようで,Gowerの注釈はこの第1巻について芸術的完成度を知らしめるものだと思います.
 拙訳も,とりあえず日本語にだけ置き換えてみたという状態から,作者の詩作の意図を知り味わう手助けにちゃんとなれるように改善したいのですが,なかなかそう簡単ではないですね.ただ本文はタイプ打ちされているし,訳も本当にとりあえずというレベルですが,できているので,ブログで最初に訳した時(6年前!)よりは,少し色々なほうに目を向ける気持ちの余裕はあるという感じです.それにしても,この辺りの翻訳,そろそろ岩波や西洋古典叢書ででないかなと思っているのですが…….

Horace: Satires Book I (Cambridge Greek and Latin Classics)Horace: Satires Book I (Cambridge Greek and Latin Classics)
(2012/01/12)
Horace

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【2014/12/02 02:52】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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逆上がりをラテン語に変えてみましょう


http://www.huffingtonpost.jp/shoichi-kasuo/a-back-hip-circle_b_6239972.html

「もうこれで、ラテン語の練習しなくて良いんだね!!」




【2014/11/30 18:49】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Cicero: De Divinatione 注釈近刊

 12月末にキケローの『予見について』の注釈が出版されるようです.

Celia E. Schultz. A Commentary on Cicero, De Divinatione I. Michigan Classical Commentaries. Ann Arbor: University of Michigan Press, 2014.Dec. Forthcoming. (Paperback $27.95 U.S.)

ペーパーバックで30ドルというのは本当にありがたい価格です.これで円安がすすんでいなければもっとうれしいはずですが.こちらもぼちぼち再開しようかと考え中です.



【2014/11/27 03:13】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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『カティリーナ弾劾』第一弁論訳し終わりました・著作権切れLoebと教科書リンク集

 短い弁論ですが,なんだか色々あって時間がかなりかかってしまいました.相変わらず誤訳も多々ありそうですが,今後色々修正してゆく予定です.

 ところで,著作権切れの古典語関係の教科書類と著作権切れのLoebのリンク集で非常にいいものがありました.

  G'Oogle <http://www.edonnelly.com/google.html>
  
  DownLOEBables <http://www.edonnelly.com/loebs.html>


 上のほうが著作権切れ教科書類,下が著作権切れLoebのリンク集です.作っておられるのは Donnelly さんという方ですが,ページの内容から,医師(多分専門は放射線医)の方のようです.おそらく古典語は趣味と思いますが,textkitなどのフォーラムにも参加されているようです.ラテン語ギリシア語の変化表トレーニングのページもありますが,残念ながらギリシア語は読み込めませんでした…….



【2014/11/22 02:26】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 33 (完結)

(33) hīsce ōminibus, Catilīna, cum summā reī pūblicae salūte, cum tuā peste ac perniciē cumque eōrum exitiō, quī sē tēcum omnī scelere parricīdiōque iūnxērunt, proficīscere ad impium bellum ac nefārium.
 tū, Iuppiter, quī īsdem, quibus haec urbs, auspiciīs ā Rōmulō es cōnstitūtus, quem Statōrem huius urbis atque imperī vērē nōmināmus, hunc et huius sociōs ā tuīs cēterīsque templīs, ā tēctīs urbis ac moenibus, ā vītā fortūnīsque cīvium omnium arcēbis et hominēs bonōrum inimīcōs, hostēs patriae, latrōnēs Italiae, scelerum foedere inter sē ac nefāriā societāte coniūnctōs suppliciīs vīvōs mortuōsque mactābis.


(33) まさにこれらの予兆とともに,カティリーナよ,国家には最高の安全をもたらしつつ,お前には疫病と破壊をもたらし,そしてあらゆる悪事と身内殺しによってお前と結びついている者らには破滅をもたらしつつ,お前は不敬で悪逆な戦争へと旅立つがよい.
 ユッピテル様,この都が築かれたときと同じ予兆でロームルスにより据えられたお方よ,この都と支配権のスタトル*1と我々が真実呼ぶところのお方よ,あなたはこの者とこの者の仲間を,あなたの神殿とその他の神殿から,都の家々と城壁から,全ての市民の生命と財産から遠ざけることでしょう,そして,悪事の同盟と非道の協定により互いに結ばれているところの,善き人々への対立者ども,祖国の敵ども,イタリアを略奪する者どもを,永遠の罰により,生きているうちも死して後も苛みたもうことでしょう.

*1 本来の意味は「止める者」の意味だが,ここでは「守護者」ぐらいの意味で用いられているようである.第一弁論 11 注*1参照.



【2014/11/22 02:03】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 32

(32) quā rē sēcēdant improbī, sēcernant sē ā bonīs, ūnum in locum congregentur, mūrō dēnique, quod saepe dīxī, sēcernantur ā nōbīs; dēsinant īnsidiārī domī suae cōnsulī, circumstāre tribūnal praetōris urbānī, obsidēre cum gladiīs cūriam, malleolōs et facēs ad īnflammandam urbem comparāre; sit dēnique īnscrīptum in fronte ūnīus cuiusque, quid dē rē pūblicā sentiat. polliceor hoc vōbīs, patrēs cōnscrīptī, tantam in nōbīs cōnsulibus fore dīligentiam, tantam in vōbīs auctōritātem, tantam in equitibus Rōmānīs virtūtem, tantam in omnibus bonīs cōnsēnsiōnem, ut Catilīnae profectiōne omnia patefacta, illustrāta, oppressa, vindicāta esse videātis.


(32) それ故,不正な輩どもは去らしめよ,善良な人々より離れ,一カ所に集まり,要するに,私がもう何度も言っているように,城壁により我々から分たれるようにせよ.執政官に本人の家で罠にかけることを,都市政務官の演壇を取り囲むこと*1を,剣を持って元老院議事堂をかこむこと*1を,都を炎上させるために火斧*2と松明を準備することを止めよ.最後に,各個人の額には,国家についてどう思っているかを刻んでおけ*3.私は,元老院議員諸君,このことをあなた方に請け合おう.あなた方は,カティリーナの出発の時に,全てが明かされ,白日の下にさらされ,制圧され,断罪されたということを見て取るだろうが,それほどに我々執政官は万事に抜かりなく,それほどにあなた方は権威を持ちつづけ,それほどにローマの騎士諸君は勇猛果敢であり,それほどに全ての善良な人々は一致団結するであろう.

*1 どちらもいつ起こったことかなど具体的なことは不明.
*2 建物などを炎上たせるための投擲物.棒の先端に,火をつけるために麻ひもを巻き付け瀝青を塗っっている.そのために斧のような形となっている.
*3 額に文字を刻まれるのは,逃亡奴隷に行われる罰(F=fugitivus「逃亡奴隷」の文字が刻まれる).



【2014/11/22 00:36】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 31

(31) etenim iam diū, patrēs cōnscrīptī, in hīs perīculīs coniūrātiōnis īnsidiīsque versāmur, sed nesciō quō pactō omnium scelerum ac veteris furōris et audāciae mātūritās in nostrī cōnsulātūs tempus ērūpit. hōc sī ex tantō latrōciniō iste ūnus tollētur, vidēbimur fortasse ad breve quoddam tempus cūrā et metū esse relevātī, perīculum autem residēbit et erit inclūsum penitus in vēnīs atque in vīsceribus reī pūblicae. ut saepe hominēs aegrī morbō gravī, cum aestū febrīque iactantur, sī aquam gelidam bibērunt, prīmō relevārī videntur, deinde multō gravius vehementiusque afflīctantur, sīc hic morbus, quī est in rē pūblicā, relevātus istīus poenā vehementius reliquīs vīvīs ingravēscet.


(31) なんとなれば,もう長らく,元老院議員諸君,この陰謀の危険と罠に我々は関わってきているが,しかし何の因果か,あらゆる悪と古くからある向こう見ずの狂気が,我々の執政官の時代に機が熟して勃発したのである.これほど大きなこの略奪から,そこなる者一人が取り除かれたならば,我々はもしかするとある短い時間は心配と恐怖から解放されたように見えるだろうが,しかし危機は残ることになろうし,国家の血管と内蔵に深く閉ざされることになるだろう.しばしば重い病を患う人々は,発熱によって苛まれている時に,もし冷たい水を飲んだなら,最初は解放されたようにみえるものの次にはもっと重く激しく苛まれるものだが,ちょうどそのように国家におけるこの病は,そこなる者の罰によって解放されても,残りの者が生きていれば,彼らによってよりより激しく重篤化することだろう.



【2014/11/20 00:04】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 30

(30) quamquam nōn nūllī sunt in hōc ōrdine, quī aut ea, quae imminent, nōn videant aut ea, quae vident, dissimulent; quī spem Catilīnae mollibus sententiīs aluērunt coniūrātiōnemque nāscentem nōn crēdendō corrobōrāvērunt; quōrum auctōritāte multī nōn sōlum improbī vērum etiam imperītī, sī in hunc animadvertissem, crūdēliter et rēgiē factum esse dīcerent. nunc intellegō, sī iste, quō intendit, in Manliāna castra pervēnerit, nēminem tam stultum fore, quī nōn videat coniūrātiōnem esse factam, nēminem tam improbum, quī nōn fateātur. hōc autem ūnō interfectō intellegō hanc reī pūblicae pestem paulisper reprimī, nōn in perpetuum comprimī posse. quod sī sēsē ēiēcerit sēcumque suōs ēdūxerit et eōdem cēterōs undīque collectōs naufragōs aggregārit, exstinguētur atque dēlēbitur nōn modo haec tam adulta reī pūblicae pestis vērum etiam stirps ac sēmen malōrum omnium.


(30) にもかかわらず,この階級の中には,差し迫っている事態を理解していない,あるいは,理解していながら,それを隠しているような方々が少なからずいる.その方々は,カティリーナの希望を生温い判決*1により肥え太らせ,生まれつつある陰謀を,それを信じないことによって強化したのである.もし仮に私がこの男を処刑していたら,その方々の権威により,多くの不正な輩のみならず,経験に乏しい方々までもが,そんな処置は残忍かつ専制君主的*2なものだったと言うことになろう.今私は解っている.もしそこなる男が,彼の目指す場所,すなわちマンリウスの陣営に到着したなら,陰謀が成されていたことを理解せぬほど愚かな者は誰もいないだろうし,そんなものは成されていないなどと言うほど不正な者はいないであろう.だがこの男一人だけを殺害したなら,国家に対するこの害悪は,少しの間は抑えられるが,永遠に根絶せしめることはできないと私は理解している.しかしもし,彼が自ら追放を選び,自分と共に彼の手の者どもを連れ出し,そして一所にその他のあちこちから集められた食い詰め者どもを集合させたなら,かくも大きくなった,国家に対するこの害悪のみならず,あらゆる悪の根に加えその種もが根絶されるであろう.

*1 前63年10月21日の元老院議会で,カティリーナは陰謀を強く暗示する発言をしている(「国家には二つの身体があり,一方は身体が弱く頭も不確かで,一方は身体が強健だが頭がない.後者は自分について貢献してくれたのだから,自分は生きてその頭となろう」「自分の財産に火がつけられたなら,水でなく破壊によってそれを消すつもりだ」『ムーレーナ弁護』51)が,それに対して,陰謀対策の処置はとられることとなったものの,本人の拘束・処刑までには至らなかった.
*2 ローマでは専制君主制に対する恐怖憎悪の念が強く,元老院においてある実力者の一個人に,専制君主となる意図ありとされるような要素が認められることは,なんらかの超法規的措置さえとられかねないものであった.



【2014/11/19 15:43】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 29

(29) "sed sī quis est invidiae metus, nōn est vehementius sevēritātis ac fortitūdinis invidia quam inertiae ac nēquitiae pertimēscenda. an, cum bellō vastābitur Italia, vexābuntur urbēs, tēcta ārdēbunt, tum tē nōn exīstimās invidiae incendiō cōnflagrātūrum?"
 hīs ego sanctissimīs reī pūblicae vōcibus et eōrum hominum, quī hoc idem sentiunt, mentibus, pauca respondēbō. ego, sī hoc optimum factū iūdicārem, patrēs cōnscrīptī, Catilīnam morte multārī, ūnīus ūsūram hōrae gladiātōrī istī ad vīvendum nōn dedissem. etenim sī summī virī clārissimī cīvēs Sāturnīnī et Gracchōrum et Flaccī et superiōrum complūrium sanguine nōn modo sē nōn contāminārunt sed etiam honestārunt, certē verendum mihi nōn erat, nē quid hōc parricīdā cīvium interfectō invidiae mihi in posteritātem redundāret. quod sī ea mihi maximē impenderet, tamen hoc animō fuī semper, ut invidiam virtūte partam glōriam, nōn invidiam putārem.


(29) 「しかしもし何か憎悪されることへの恐れがあるのであれば言うが,無為無能のそれより厳格強硬への憎しみがひどくなるということはないのだ.それとも,戦争でイタリアが荒らされ,諸都が痛めつけられ,家々が焼かれるであろう時,その時こそお前は憎しみの火によってお前が炎上することになろうとは思わないか?」
 国家が語るこれらの最も聖なる声に対して,そしてこの同じ見解を持っている人々に対して,私は簡潔に答えよう.私としては,もしこれが行うに最良のことであると判断するなら,元老院諸君,カティリーナを死罪に処し,一時間の生存の猶予も,そこなる殺し屋には与えなかったろう.なんとなれば,もし最高の人々,最も高名なる人々が,サートゥルニーヌス*1とグラックス兄弟*2とフラックス*3とそれ以前の数々の人々の血を流すことによって,自らを汚すこととはならなかったのみならず,それによって栄誉を得たのであれば,この市民らの殺害者を殺したところで,後世私になんらかの憎悪の波が押し寄せるのではないかと恐れる必要がなかったのは確かである.しかし万一それがもし私に極めて由々しく脅威となるとしても,しかしながら,勇気から生まれた憎悪は栄誉であって,憎悪とは思わない,という心がけで私はずっといたのだ.

*1 第一弁論4 注*4参照.
*2 第一弁論4 注*2参照.
*3 第一弁論4 注*3参照.


【2014/11/18 23:33】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 28

(28) "quid tandem tē impedit? mōsne maiōrum? at persaepe etiam prīvātī in hāc rē pūblicā perniciōsōs cīvēs morte multārunt. an lēgēs, quae dē cīvium Rōmānōrum suppliciō rogātae sunt? at numquam in hāc urbe, quī ā rē pūblicā dēfēcērunt, cīvium iūra tenuērunt. an invidiam posteritātis timēs? praeclāram vērō populō Rōmānō refers grātiam, quī tē, hominem per tē cognītum, nūllā commendātiōne maiōrum tam mātūrē ad summum imperium per omnīs honōrum gradūs extulit, sī propter invidiam aut alicuius perīculī metum salūtem cīvium tuōrum neglegis."


(28) 「一体何がお前を阻むのか?父祖の習慣か?だが実に頻繁に,この国家では破壊を企てる市民らを,人々は私的に死刑に処してきたのだ*1.それとも,ローマ市民の刑罰について通過成立した法律*2か?だがこの都では,国家に叛いた者どもは,市民の権利を保った例は決してなかったのだ.それとも,後世の憎しみをお前は恐れるのか?ローマ人民はお前自身を通してのみ世に認められたお前を,いかなる父祖の支持推薦にもよらずに,かくも早々とあらゆる出世の段階を通らせて最高権力にまで登らせた*3のだが,もしお前が憎しみや何らかの危険を恐れるが故に,お前の同胞市民の安全を蔑ろにするなら,お前は実に大層すばらしい感謝をローマ人民に返すのだな」

*1 キケロー自身の例では第1弁論3と注*1 参照(http://litterae.blog8.fc2.com/blog-entry-2279.html).
*2 ウァレリウス法(前508年),ポルキウス法(前197年頃),センプロニウス法(前123年)などの法律により,ケントゥリア民会での裁判を経ずに処刑することはできなかった.
*3 キケローは地方の騎士階級出身の「新人」(novus homo)であり,自分の弁論の才能で法廷活動を行い,そこから生まれた人望で出世街道を歩み,その過程の各官職は最初年齢で就任し,執政官も最小年齢の43歳で就任した.




【2014/11/16 20:32】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 27

(27) tantum profēcī, cum tē ā cōnsulātū reppulī, ut exsul potius temptāre quam cōnsul vexāre rem pūblicam possēs, atque ut id, quod esset ā tē scelerātē susceptum latrōcinium potius quam bellum nōminārētur.
 nunc, ut ā mē, patrēs cōnscrīptī, quandam prope iūstam patriae querimōniam dētester ac dēprecer, percipite, quaesō, dīligenter quae dīcam, et ea penitus animīs vestrīs mentibus mandāte. etenim sī mēcum patria, quae mihi vītā meā est cārior, sī cūncta Italia, sī omnis rēs pūblica loquātur:
 "M. Tullī, quid agis? tūne eum, quem esse hostem comperistī, quem ducem bellī futūrum vidēs, quem exspectārī imperātōrem in castrīs hostium sentīs, auctōrem sceleris, prīncipem coniūrātiōnis, ēvocātōrem servōrum et cīvium perditōrum, exīre patiēre, ut abs tē nōn ēmissus ex urbe, sed immissus in urbem esse videātur? nōnne hunc in vincula dūcī, nōn ad mortem rapī, nōn summō suppliciō mactārī imperābis?"


(27) 私がお前を執政官職から追い出した時に成し遂げたのは,お前が執政官となって国家を苛むよりは,むしろ追放されて国家を攻撃できるようにすること,そうして,お前によって非道に企てられたことが,戦争と呼ばれるよりはむしろ略奪と呼ばれるようにすること,これだけである.
 今,元老院議員諸君,祖国が唱えるところの,あるほとんど正論ともいえる訴えに,私が懇願し退けるために,しっかりと私の発言することごとを聞き取り,その上さらにそれらを深くあなた方の理性に委ねることをお願いしたい.すなわち,もし私に対して,私にとって命より大切な祖国が,もしイタリア全体が,もし国家全体が語るとするなら:
 「マールクス・トゥッリウスよ,お前は何をしているのか?お前は敵であると知っている者,戦争の将となることがわかっている者,敵の陣営で指揮官になることを期待されているのがわかっている者,悪事の張本人,謀反の主導者,堕落した奴隷達と市民どもの招集者が出てゆくことを許すのか?その結果やつはお前によって都から追い出されるのではなく,都にけしかけられているように見えるのだが?こやつを縛めにつけ,死へと突き落とし,最高刑にて屠るようにと,お前は命じないのか?」




【2014/11/16 12:10】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 26

(26) hīc tū quā laetitiā perfruēre, quibus gaudiīs exsultābis, quantā in voluptāte bacchābere, cum in tantō numerō tuōrum neque audiēs virum bonum quemquam neque vidēbis! ad huius vītae studium meditātī illī sunt, quī feruntur labōrēs tuī, iacēre humī nōn sōlum ad obsidendum stuprum vērum etiam ad facinus obeundum, vigilāre nōn sōlum īnsidiantem somnō marītōrum vērum etiam bonīs ōtiōsōrum. habēs, ubī ostentēs tuam illam praeclāram patientiam famis, frīgoris, inopiae rērum omnium, quibus tē brevī tempore cōnfectum esse sentiēs.


(26) これほどの数のお前の仲間のうちに,善良な男が誰一人いないことを見聞する時,そいつらの中で,お前はいかなる喜びを享受し,いかなる歓喜に小躍りし,いかなる快楽のうちに浮かれ騒ぐことか.こんな生き方を追求するために,お前の艱難辛苦と言われるところの,あの事ごとが目論まれたのだ.すなわち,不貞行為を仕掛けるためだけでなく,悪事を犯すために地面に伏していること,夫たちの眠りにのみならず,無辜の人々の財産にさえも待ち伏せ夜襲するために夜も寝ずにいること,である.お前は今,飢餓・寒さ・全物資の欠乏に対するお前のかの有名な忍耐をお披露目するチャンスを持っているのだ.それらによって,お前はあっという間に自分がぼろぼろになったことに気付くであろうがな.




【2014/11/15 22:13】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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