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カッリマコス『デーロス讃歌』188-195行

e0sso/mene Ptolemai=e, ta/ toi manth/ia Foi/bou.
ai0nh/seiv me/ga dh/ ti to_n ei0se/ti gaste/ri ma/ntin
u3steron h1mata pa/nta//. su_ de_ cumba/lleo, mh=ter:77190
e1sti dieidome/nh tiv e0n u3dati nh~sov a0raih/,
plazome/nh pela/gessi: po/dev de/ oi9 ou0k e0ni_ xw/rh|,
a0lla_ palirroi/h| e0pinh/xetai a0nqe/rikov w3v,
e1nqa no/tov, e1nq 0 eu]rov, o3ph fore/h|si qa/lassa.
th=| me fe/roiv: kei/nhn ga_r e0leu/seai ei0v e0qe/lousan. 077195

来るべきプトレマイオスよ,これがお前へのポイボスの予言だ.
お前はまだ胎の中にいる予言の神を後の日に一日中
讃えることだろう.だが,母よ,あなたは注意せよ.(190)
海に何か小さな島が見えている,
海を彷徨っている島だ.その足は地についてはおらず,
南風や東風や海が運ぶ所へ,
打っては返す波の上,穂先のように泳いでいる.
そこへ私を連れて行け.あなたが行けば,その島は歓迎するだろうから」(195)


【2007/05/12 10:17】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』171-187行

kai/ nu/ pote cuno/v tiv e0leu/setai a1mmin a1eqlov
u3steron, o9ppo/tan oi9 me_n e0f 079Ellh/nessi ma/xairan
barbarikh_n kai_ Kelto_n a0nasth/santev71Arha
o0yi/gonoi Tith=nev a0f 0 e9spe/rou e0sxato/wntov
r9w/swntai nifa/dessin e0oiko/tev h2 i0sa/riqmoi777175
tei/resin, h9ni/ka plei=sta kat 0 h0e/ra boukole/ontai,
pai~d[ev77777777777]. . sa[7777] . [777777]777177a
Dwri . [ . ] . [7777777] . os?a?[7777]v?777177b
kai_ pedi/a Krissai=a kai_79Hfai[sto]i?o? fa/?r [agg]ev
a0mfiperistei/nwntai, i1dwsi de_ pi/ona kapno/n
gei/tonov ai0qome/noio, kai_ ou0ke/ti mou=non a0kouh~|,777180
a0ll 0 h1dh para_ nho_n a0pauga/zointo fa/laggav
dusmene/wn, h1dh de_ para_ tripo/dessin e0mei=o
fa/sgana kai_ zwsth=rav a0naide/av e0xqome/nav te
a0spi/dav, ai4 Gala/th|si kakh_n o9do_n a1froni fu/lw|
sth/sontai: te/wn ai9 me_n e0moi/ ge/rav, ai9 d 0 e0pi_ Nei/lw|777185
e0n puri_ tou_v fore/ontav a0popneu/santav i0dou~sai
kei/sontai basilh~ov a0e/qlia polla_ kamo/ntov.

またいつの日か,我々には共通の戦い*1が後に
来るだろう,その時は,ギリシア人に対して
蛮族の剣とケルト人の戦いを振り上げ
ティーターン族の末裔が西方の果てより
雪片の如く,また,空に最も多く彷徨う時の(175)
星の如く多勢で突進し,
子らは<    二行判読不能    (177a)
           > (177b)
そして,クリッサの平野とヘーパイストスの峡谷は
四方八方を塞がれ,また彼らは炎上する近隣の
豊かな煙を見た,そしてもはや噂だけによらず,(180)
既に神殿のそばには敵の密集兵陣(パランクス)が
輝いていたし,すでに私の三つ足の鼎のそばに彼らは
刀剣と恥知らずな刀の帯と憎らしい
盾を遠目に見た,それらは良識ないガリアの一族に災いの道をつけることになる.
それらの盾の幾つかは私の捧げものとなり,またあるものはナイル川の所で(185)
これらを持っていた者らが火の中で息を引き取るのを見届けてから,
功労ある王の多くの賞として置かれるだろう*2
 

*1 以下は 前279年のケルト人によるギリシア侵略の様子が予言の形で語られている.ケルト人の一部隊はデルポイにまで迫り近隣の町が焼かれるが,デルポイを略奪しようとした部隊は雷をともなう雹と雪と地震により襲われ,ギリシア軍はケルト人一群を北に追いやり,殲滅する.詳しくはMineur, ad 171ff.参照.
*2 ピラデルポスはガリア人傭兵をあとって,アレクサンドリアを攻めようとしていたキュレーネーのマガス王と戦おうとするが,謀反を計画していることが発覚してケルト人傭兵は虐殺される(Mineur, ad 185ff.).


【2007/05/08 12:03】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』162-170行

a0lla/ e9 paido_v e1ruken e1pov to/de:79 mh_ su/ ge, mh=ter,
th=| me te/koiv: ou1t 0 ou]n e0pime/mfomai ou0de_ megai/rw
nh=son, e0pei_ liparh/ te kai_ eu1botov, ei1 nu/ tiv a1llh:
a0lla/ oi9 e0k Moire/wn tiv o0feilo/menov qeo_v a1llov77165
e0sti/, Sawth/rwn u3paton ge/nov: w{| u9po_ mi/trhn
i3cetai ou0k a0e/kousa Makhdo/ni koirane/esqai
a0mfote/rh meso/geia kai_ ai4 pela/gessi ka/qhntai,
me/xriv o3pou pera/th te kai_ o9ppo/qen w)ke/ev i3ppoi
70He/lion fore/ousin: o9 d 0 ei1setai h1qea patro/v.77170

だが彼女を息子のこの言葉が引き留めた.「母よ,あなたは
ここで私を生みたもうな.この島を私は非難しないし,拒みもしない,
なぜならそれは他の島に並ぶ事なく立派でまた肥沃であるから.
だが,モイラ達により,定められた神が他に(165)
おわすのだ,救世主*1の最高の血族*2が.その冠の下に,
マケードニア人に支配されるのを決して厭わずに,
両内陸*3と海にある島々がやって来るだろう,
足速き馬がヘーリオスを運び始める所から,
西方の果てにいたるまで.そして,彼は父の生き様を進むだろう.(170)


*1 救世主(ソーテールSwth/r)と呼ばれたプトレマイオス1世.
*2 プトレマイオス1世の息子,プトレマイオス2世ピラデルポスのこと.
*3 Mineurによるとエジプトと,西方のマウリターニアとヌミディアのこと.


【2007/05/06 13:02】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』153-161行

h] kai_ polla_ pa/roiqen e0pei_ ka/men, e1stixe nh/souv
ei0nali/av: ai9 d 0 ou1 min e0perxome/nhn e0de/xonto,
ou0 liparo_n nh/essin70Exina/dev o3rmon e1xousai,77155
ou0d 0 h3tiv Ke/rkura filoceinwta/th a1llwn,
7]Iriv e0pei_ pa/sh|sin e0f 0 u9yhloi~o Mi/mantov
sperxome/nh ma/la deino_n a0pe/trepen: ai9 d 0 u9p 0 o0moklh~v
passudi/h| fobe/onto kata_ r9o/on, h3ntina te/tmoi.
w)gugi/hn dh1peita Ko/wn Merophi5da nh~son77160
i3eto, Xalkio/phv i9ero_n muxo_n h9rwi/nhv.

実にまた彼女は先に多くの苦しみを味わった後,海の島々へと
彼女はやって来た.だが,それらはやって来た彼女を受け入れなかった.
船舶のために素晴らしい港をもつエキナデス*1も,(155)
他の島々のなかで最も客人に親切なケルキュラ*2も受け入れなかった,
というのも,ミマース山に急ぎ来たイーリスが
徹底的に邪魔をしたから.彼女がやって来た限りの島々は,彼女の叫びによって
一目散にその流れにそって恐れ逃げ出した.(160)
そうして彼女はメロプス*3の娘,古のコース島へと
求めて向かった,名婦カルキオペー*4の聖なる内奥へと.


*1 アケロオス川の河口の向かいの島.
*2  エペイロスの西側の島.
*3 コース島は神話の王メロプスの娘とされる.
*4 コース王エウリュピュロスの娘.ヘーラクレースと結ばれる.


【2007/05/05 21:20】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』148-152行

Phneio_v d 0 ou0k au]tiv e0xa/zeto, mi/mne d 0 o9moi/wv
kartero_v w9v ta_ prw~ta, qoa_v d 0 e0sth/sato di/nav,
ei0so/ke oi9 Koihi_v e0ke/kleto:79 sw/|zeo xai/rwn,77150
sw/|zeo: mh_ su/ g 0 e0mei=o pa/qh|v kako_n ei3neka th=sde
a0nt 0 e0lehmosu/nhv: xa/ritov de/ toi e1sset 0 a0moibh/.70

だがペーネイオス川は後ろに退かず,最初と同じように
力強く踏みとどまり,コイオスの娘*1がこう命ずるまで
急流を押しとどめた.「さらば,あなたは助かって下さい,(150)
助かって下さい.あなたが私に対する哀れみのために,
災いを被らないで下さい.ですが,あなたの恩恵にはお返しがあるでしょう」


*1 レートー.コイオスとポイベーの娘である.


【2007/05/05 15:30】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』133-147行

ei]pe kai_ h0rw/hse me/gan r9o/on. a0lla/ oi971Arhv
Paggai/ou proqe/lumna karh/ata me/llen a0ei/rav
e0mbale/ein di/nh|sin, a0pokru/yai de r9e/eqra:77135
u9yo/qe d 0 e0smara/ghse kai_ a0spi/da tu/yen a0kwkh=|
dou/ratov: h9 d 0 e0le/licen e0no/plion: e1treme d 071Osshv
ou1rea kai_ pedi/on Krannw/nion ai3 te dusaei=v
e0sxatiai_ Pi/ndoio, fo/bw| d 0 w)rxh/sato pa~sa
Qessali/h: toi=ov ga_r a0p 0 a0spi/dov e1bramen h]xov.77140
w(v d 0, o9po/t 0 Ai0tnai/ou o1reov puri_ tufome/noio
sei/ontai muxa_ pa/nta katoudai/oio gi/gantov
ei0v e9te/rhn Briarh=ov e0pwmi/da kinume/noio,
qerma/strai te bre/mousin u9f 079Hfai/stoio pura/grhv
e1rga q 0 o9mou=, deino_n de_ puri/kmhtoi/ te le/bhtev77145
kai_ tri/podev pi/ptontev e0p 0 a0llh/loiv i0axeu=sin,
th=mov e1gent 0 a1rabov sa/keov to/sov eu0ku/kloio.

彼は言った,そして,大きな流れを留めた.だがアレースは
聳えるパンガイオン山*1の頂を根こそぎ
その渦に投げ入れ,流れを隠そうとした.(135)
そして高みから轟音をたて,そして丸盾を
槍の先で打った.そしてそれは戦いの歌を響かせた.そしてオッサの
山も,クランノーン*2の平野も,嵐渦巻く
ピンドス山*3の裾野も震え,恐怖で全テッサリアが
躍り上がった.というのも,それほどの響きが丸盾からどよめいたからだ.(140)
大地の下の巨人プリアレウス*4
片側の肩に寝返る際に,火によって煙を上げつつ
エトナ山の内奥全体が震える時のように,
そしてヘーパイストスの火ばさみによって,かまどと
その作品が共に唸る時のように,そして火によって作られた瓶と(145)
鼎が互いの上に落ちて恐ろしい音を上げる時のように,
そのような見事な円の盾の轟音がその時起った.

*1 トラキアの山.アンピポリスの北西.
*2 テッサリア中央の町.
*3 ギリシア北部中央の山.
*4 100手の神.後に巨人とされる.本来はエトナ山の下にはテュポーエウスがいるとされるが,カッリマコスはこれをブリアレウスにしている(Mineur, ad loc.)


【2007/05/05 02:51】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』121-32行

th_n d 0 a1ra kai_ Phneio_v a0mei/beto da/krua lei/bwn:
79 Lhtoi~,70Anagkai/h mega/lh qeo/v. ou0 ga_r e1gwge,
po/tnia, sa_v w0di~nav a0nai/nomai - oi]da kai_ a1llav
lousame/nav a0p 0 emei~o lexwi/dav: a0lla/ moi73Hrh
dayile_v h0pei/lhsen. a0pau/gasai, oi{ov e1fedrov77125
ou1reov e0c u9pa/tou skopi/hn e1xei, o3v ke/ me r9ei~a
busso/qen e0ceru/seie. ti/ mh/somai; h[ a0pole/sqai
h9du/ ti/ toi Phneio/n; i1tw peprwme/non h]mar:
tlh/somai ei3neka sei=o, kai_ ei0 me/lloimi r9oa/wn
diyale/hn a1mpwtin e1xwn ai0w/nion e1rrein77130
kai_ mo/nov e0n potamoi=sin a0timo/tatov kale/esqai.
h0ni/d 0 e0gw/: ti/ perissa/; ka/lei mo/non Ei0lh/quian. 0

だがその時,ペーネイオスも涙を流して彼女に答えた.
「レートーよ,「必然」は偉大な神だ.なぜなら,私としては,
高貴な女性よ,あなたの産褥を拒みはしない.私はまた,他の妊婦らが
私によって身体を清めたことも知っている.だが,私をヘーレーが
ひどく脅しているのだ.見よ,どんな者が
山の頂きから見張りをしているのかを,それは私を軽々と
海の底から引き抜けよう.何を考えようか?実に,あなたのために
滅びることは甘美なことではないか?定められた日が来たらんことを.
あなたのために私は我慢するだろう,たとえもし私が喉の乾く
潮の流れをもちつつ,永遠に彷徨い,
そして,唯一人,川の中で最も恥ずかしい者と呼ばれることになろうとも.
みよ,我ここにあり.なぜ余計な事を言う事があろう.ただエイレーテュイア*1を呼ぶが良い」


*1 お産を助ける女神.


【2007/03/27 18:19】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』109-20行

7(Nu/mfai Qessali/dev, potamou= ge/nov, ei1pate patri/
koimh~sai me/ga xeu~ma, periple/casqe genei/w|77110
lisso/menai ta_ Zhno_v e0n u3dati te/kna teke/sqai.
Phneie_ Fqiw~ta, ti/ nu=n a0ne/moisin e0ri/zeiv;
w} pa/ter, ou0 mh_n i3ppon a0e/qlion a0mfibe/bhkav.
h] r9a/ toi w{d 0 ai0ei_ taxinoi_ po/dev, h2 e0p 0 e0mei=o
mou~non e0lafri/zousi, pepoi/hsai de_ pe/tesqai77115
sh/meron e0capi/nhv; -o9 d 0 a0nh/koov- w} e0mo_n a1xqov,
poi= se fe/rw; me/leoi ga_r a0peirh/kasi te/nontev.
Ph/lion w} Filu/rhv numfh/ion, a0lla_ su_ mei=non,
mei~non, e0pei_ kai_ qh~rev e0n ou1resi polla/ki sei=o
w)moto/kouv w)di=nav a0phrei/santo le/ainai. 077120

「テッサリアのニンフらよ,川の種族よ,あなた方の父に
激しい流れをおさめるように言って下さい,顎に縋りつつ
ゼウスの子を水辺で生む事をお願いして下さい.
プティエーのペーネウスよ,なぜ今風と競走しているのか?*1
おお,父よ,確かにあなたは競走馬にまたがったことはないでしょう.
実にあなたには,これほどの素早い足がずっとあった,それとも,それは私の場合だけ
軽々と走るのでしょうか,そして,飛ぶようになったのは,
今日だけ突然でしょうか. ー だが彼は聞いていないのですね ? おお,我が苦しみよ,
どこにあなたを持って行こう?なぜなら,哀れな腱は無理だと言っているから.
ピリュレーの新婚の部屋たるペーリオン*2よ,あなたは留まって下さい,
留まって下さい,なぜならあなたの山でしばしば
荒々しい産みの苦しみをもつ,野生の雌獅子どもも横たわっているのですから」


*1 風と同じぐらい速く走って逃げているのか,ということ.
*2 ケンタウロスのケイローンは,ペーリオン山でピリュレーとクロノスが交わって生まれた.


【2007/03/22 01:37】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』100-8行

a0ll 0 o3t 070Axaiia/dev min a0phrnh/santo po/lhev77100
e0rxome/nhn,79Eli/kh te Poseida/wnov e9tai/rh
Bou~ra/ te Decamenoi=o boo/stasiv Oi0kia/dao,
a1y d 0 e0pi_ Qessali/hn po/dav e1trepe: feu=ge d 071Anaurov
kai_ mega/lh La/risa kai_ ai9 Xeirwni/dev a1krai,
feu~ge de_ kai_ Phneio_v e9lisso/menov dia_ Tempe/wn:77105
73Hrh, soi_ d 0 e1ti th~mov a0nhlee_v h]tor e1keito
ou0de_ katekla/sqhv te kai_ w1|ktisav, h9ni/ka ph/xeiv
a0mfote/rouv o0re/gousa ma/thn e0fqe/gcato toi~a:

だが,アカイアの町々たる,
ポセイドーンの伴たるヘリケー*1と,
オイケウスの息子デクサメノスの畜舎たるブーラ*2が,やって来る彼女を拒むと,
再び彼女はテッサリアへと踵を返した.アナウロスも逃げ,
そして大きなラーリーサ*3も,ケイローンの絶壁*4も.
またペーネイオス*5も背を向けてテンペーを通って逃げた.
ヘーレーよ,まだ容赦ない気持があなたにはあり,
折れもせず,同情もしなかったのか,彼女が両の手を
突き出して,このように空しく大声を発した時も.


*1 アカイアの北の町.ポセイドーンの神殿があった.
*2 アカイアの北の町.ヘリケーの近く.ケンタウロスの牛舎があったという.
*3 テッサリア中央部の大都市.
*4 ペーリオン山.ケンタウロスのケイローンの住まい.
*5 テッサリアのテンペーの谷を流れる川.


【2007/03/21 19:23】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『デーロス讃歌』86-99行

tai~v me_n e1t 070Apo/llwn u9poko/lpiov ai0na_ xolw/qh,
fqe/gcato d 0 ou0k a0te/leston a0peilh/sav e0pi_ Qh/bh|.
79Qh/bh, ti/pte, ta/laina, to_n au0ti/ka po/tmon e0le/gxeiv;
mh/pw mh/ m 0 a0e/konta bia/zeo manteu/esqai.
ou1pw moi Puqw~ni me/lei tripodh/iov e3drh,7790
ou0de/ ti/ pw te/qnhken o1fiv me/gav, a0ll 0 e1ti kei=no
qhri/on ai0noge/neion a0po_ Pleistoi=o kaqe/rpon
Parnhso_n nifo/enta periste/fei e0nne/a ku/kloiv:
a0ll 0 e1mphv e0re/w ti tomw/teron h2 a0po_ da/fnhv.
feu~ge pro/sw: taxino/v se kixh/somai ai3mati lou/swn7795
to/con e0mo/n: su_ de_ te/kna kakoglw/ssoio gunaiko/v
e1llaxev. ou0 su/ g 0 e0mei~o fi/lh trofo_v ou0de_ Kiqairw/n
e1ssetai: eu0age/wn de_ kai_ eu0age/essi meloi/mhn. 0
w4v a1r 0 e1fh. Lhtw_ de_ meta/tropov au]tiv e0xw/rei.

彼らに対して,まだ胎内にいるアポッローンはひどく腹を立て,
実現されずにはいない事を脅しつけて叫んだ.
「哀れなテーベーよ,一体なぜ自分に来る運命を試しているのか.
嫌がる私に予言することをまだ無理強いしてはならぬ.
ピュトーン*1での三つ足の鼎はまだ私の司るところではないし,
また未だに大蛇*2も殺されてはいないし,まだあの
鶏冠の(髭の?)荒々しき獣はプレイストス*3から
雪に覆われたパルナッソスへと這いずりつつやって来て,九重の輪を巻いている.
だが,私は月桂樹から語るより以上にはっきりとものを告げよう.
一目散に逃げるが良い.私は素早くお前に追いつき,血で
私の矢を洗うことになろう.だが,お前は口の悪い娘の子らを
得る*4.お前はわが愛しき養い手にもならないだろうし,キタイローンも
ならないだろう.良き行いする私は,良き行いする者に世話になりたい」
このように彼は言った.レートーは踵を返して戻って行った.


*1 デルポイの古名.
*2 大蛇ピュトーンのこと.アポッローンに殺される.
*3 パルナッソス山の麓の川.
*4 自分の6人の息子と同数の娘を自慢して,レートーがアポッローンとアルテミスしか子を持たないことを蔑んだニオベーのこと.そのために,ニオベーの子らはアポッローンとアルテミスに殺される.


【2007/03/19 02:48】 Callimachus In Delum | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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