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ティブッルス1巻10歌53-68行(完結)

sed Veneris tunc bella calent, scissosque capillos
 femina perfractas conqueriturque fores:
flet teneras obtusa genas, sed victor et ipse  55
 flet sibi dementes tam valuisse manus.
at lascivus Amor rixae mala verba ministrat,
 inter et iratum lentus utrumque sedet.
ah lapis est feruumque, suam quicumque puellam
 verberat: e caelo deripit ille deos.      60
sit satis e membris tenuem rescindere vestem,
 sit satis ornatus dissoluisse comae,
sit lacrimas movisse satis: quater ille beatus
 quo tenera irato flere puella potest.
sed manibus qui saevus erit, scutumque sudemque 65
 is gerat et miti sit procul a Venere.
at nobis, Pax alma, veni spicamque teneto,
 profluat et pomis candidus ante sinus.

だが,その時,ウェヌスの戦いが加熱し,むしられた髪と
 打ち壊された扉を女性は嘆くのだ.
彼女は柔らかい頬を打たれて泣くが,勝利者自身も,
 自分の正気を失った手がこれほど強く打ったことを泣くのだ.
だが,淫らな愛神は口喧嘩の悪口を司り,
 怒っている両者の間にしつこく居座っている.
ああ,石か鋼だ,自分の彼女を
 むち打てる奴は誰でも.彼は天から神々をも引き下ろせよう*1
充分とせよ,身体から薄衣を引き裂くことで,
 充分とせよ,整った髪型をぐしゃぐしゃにすることで,
涙を流したことで充分とせよ.四倍も幸福な男だ,
 自分が怒れば,柔弱な女性が涙を流してくれる,そんな奴は.
だが腕をふるって荒れ狂うであろうような奴は,盾と棒杭とを
 持ち,柔和なウェヌスから遠く離れていればよい.
だが,我々のところには,高貴な「平和」よ,来りて穂を持ちたまえ,
 そして,輝ける懐が果物を前に溢れ出させんことを.


*1 ティターン族は,オリュンポスから神々を引き下ろそうとして打ち負かされ,罰されたが,女性をむち打つことを,そのような大胆な罪に比している.


【2007/03/11 01:14】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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