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ホラーティウス『歌集』第1巻第34歌

Parcus deorum cultor et infrequens,
insanientis dum sapientiae
 consultus erro, nunc retorsum
  vela dare atque iterare cursus

cogor relectos. namque Diespitar  5
igni corusco nubila dividens
 plerumque, per purum tonantis
  egit equos volucremque currum,

quo bruta tellus et vaga flumina,
quo Styx et invisi horrida Taenari  10
 sedes Atlanteusque finis
  concutitur. valet ima summis

mutare et insignem attenuat deus,
obscura promens. hinc apicem rapax
 Fortuna cum stridore acuto    15
  sustulit, hic posuisse gaudet.

私は神々の崇拝に金をかけず,熱心でもない信者であった,
狂おしい学問の
 専門家として,過ちをおかしている間は.今や,私は帆を
  逆向きにして,後にした道を

行くことを余儀なくされている.というのも,ユッピテルは(5)
常々ぎらぎらする火でもって雲を引き裂き,
 雲一つない空を通って嘶き上げる
  馬と空飛ぶ車を馳せる,

それによって,重い大地も曲がりくねる河も,
それによって,三途の川も,厭わしいタエナルスの(10)
 おぞましい場所*1も,アトランテウス*2の辺土も
  うち揺さぶられるのだ.かの神は底辺のものを至高と

交代せしめ,強気をくじき,
卑しきを出世せしめる.貪欲な
 運命女神は,甲高い叫びを放って一方から冠を奪い,(15)
  一方に置くのを喜ぶのだ.


*1 タエナルスはラコニアの南端で,冥界の入り口と言われる洞穴があった.この「おぞましい場所」は冥界.
*2 今の大西洋ではなく,地中海の西端で,海の境界があるとされた部分.

韻律:Alcaicum
U ―U― ― | ―UU―U U
U ―U― ― | ―UU―U U
  U ―U― ― ―U― U
  ―UU―UU―U― U


【2007/01/31 20:18】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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