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ティブッルス第1巻第6歌1-24行

Semper, ut inducar, blandos offers mihi vultus,
 post tamen es misero tristis et asper, Amor.
quid tibi, saeve, rei mecum est? an gloria magna est
 insidias homini composuisse deum?
nam mihi tenduntur casses: iam Delia furtim   5
 nescio quem tacita callida nocte fovet.
illa quidem iurata negat, sed credere durum est:
 sic etiam de me pernegat usque viro.
ipse miser docui, quo posset ludere pacto
 custodes: heu heu nunc premor arte mea.   10
fingere tunc didicit causas, ut sola cubaret,
 cardine tunc tacito vertere posse fores:
tunc sucos herbasque dedi, quis livor abiret,
 quem facit impresso mutua dente venus.
at tu, fallacis coniunx incaute puellae,      15
 me quoque servato, peccet ut illa nihil,
neu iuvenes celebret multo sermone, caveto,
 neve cubet laxo pectus aperta sinu,
neu te decipiat nutu, digitoque liquorem
 ne trahat et mensae ducat in orbe notas.   20
exibit quam saepe, time, seu visere dicet
 sacra Bonae maribus non adeunda Deae.
at mihi si credas, illam sequar unus ad aras:
 tunc mihi non oculis sit timuisse meis.

いつも,僕を欺くために,お前はいい顔を僕にみせているが,
 しかしお前は,その後哀れになった僕には,非情で荒々しくなるのだな,アモルよ.
残忍な奴よ,お前は僕にかかわるどんなことがあるのか.偉業なのか,
 人間に神が待ち伏せを仕掛けることが?
実に,僕に罠がはられている.今やずる賢いデーリアはこっそりと,(5)
 誰かしらん奴を,夜の静寂(しじま)に抱いている.
彼女のほうは誓って違うといった,だが,信じるのは無理だ.
 そんなふうに,僕についてもまた,夫に違うとずっと言い続けたのだ.
僕は哀れにも教え込んだ,どういうやり方で彼女が見張りを
 欺く事ができるかを.ああ,ああ,今や僕の技で僕が窮地にいるのだ.(10)
その時,彼女は,一人でねる理由をこさえることを学んだ,
 その時,蝶番の音をたてずに,門を開く事を学んだのだ.
その時,互いに愛し合って唇を押し付けた時にできる痣が
 消えるような,薬草の汁を僕は教えたのだ.
だが,お前,人を欺く女の不用心な夫よ,(15)
 僕にも役に立ってくれ,彼女が過ちを犯さないように,
若い男と沢山おしゃべりをしに通わないように,気をつけろ,
 着物の裾を緩くして胸をあらわにして横にならないように,
彼女がお前を頷きで騙さぬように,指で水を
 のばして,机にまるく文字を書かないように.(20)
彼女が出て行く度毎に心配しろ,たとえ彼女が
 男児禁制の「良き女神」*1の秘儀にゆくと言おうとも.
だが,もしお前が僕を信じるなら,僕が一人で彼女をつけて祭壇にゆこう.
 その時,僕は自分の目を心配することはないだろう*2


*1 ローマの豊穣の女神.
*2 しばしば男児禁制の儀式を見た者は目をつぶされる神罰が考えられていた.


【2007/01/27 21:05】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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