FC2ブログ
ラテン語徒然  ラテン語の翻訳・覚え書きなど
log-in  ラテン語入門 作家別インデックス 文法資料 リンク集 ギリシア語フォントについて アーカイブ他
歴史地図 伊北 伊南 希北 希南 小ア PHI Perseus POxy KVK CiNii L-S Georges Gildersleeve 省略記号 Text Archive BMCR DCC BMCR 日本西洋古典学会

ティブッルス第1巻第2歌79-98行(完結)

num Veneris magnae violavi numina verbo,
 et mea nunc poenas impia lingua luit?    80
num feror incestus sedes adiisse deorum
 sertaque de sanctis deripuisse focis?
non ego, si merui, dubitem procumbere templis
 et dare sacratis oscula liminibus,
non ego tellurem genibus perrepere supplex  85
 et miserum sancto tundere poste caput.
at tu, qui laetus rides mala nostra, caveto
 mox tibi: non uni saeviet usque deus.
vidi ego qui iuvenum miseros lusisset amores
 post Veneris vinclis subdere colla senem   90
et sibi blanditias tremula componere voce
 et manibus canas fingere velle comas:
stare nec ante fores puduit caraeve puellae
 ancillam medio detinuisse foro.
hunc puer, hunc iuvenis turba circumterit arta, 95
 despuit in molles et sibi quisque sinus.
at mihi parce, Venus: semper tibi dedita seruit
 mens mea: quid messes uris acerba tuas?

僕は偉大なウェヌスの神威を冒したなどということがあろうか,
 そして,僕の舌は,今償いをしているなどということがあろうか.(80)
不敬な者として,神々の居場所に行ったなどと僕は言われているだろうか,
 聖なる炉から花冠を奪ったなどと言われているだろうか.
もし,それを受けるに相応しいなら,僕は神殿にうち伏して,
 そして聖なる門に口づけをすることも躊躇しないし,
跪いて地面を這って進み,(85)
 そして惨めな頭を聖なる柱にぶつけることも躊躇しないだろう.
だが,私の不幸を喜んで笑っているお前も,自分自身を
 すぐにも心配するがいい.神はいつも一人だけに災いもたらしはしないだろう.
私自身も見たのだ,若者の惨めな愛を笑い者にした男が,
 後に年老いてから首をウェヌスの縛めの下に入れ,(90)
震える声でへつらいの言葉をこしらえ,
 そして手で白くなった髪を整えようとするのを.
彼は門の前に立つ事も,愛しい彼女の
 女中を広場のまっただ中で引き止めることも恥じなかった.
この男を少年が,この男を若者の輪がきつきつに取り囲み,(95)
 それぞれが自分の柔らかい懐に唾を吐いた*1
だが,僕はご容赦下さい,ウェヌス様.僕の気持は,常にあなたに捧げられ,
 仕えているのです.なぜ,あなたは,あなた自身の収穫を無惨にも焼こうとするのですか.


*1 同じ災いが自分に降り掛からないためのまじない.


【2006/12/31 00:09】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


この記事に対するコメント

TOPへ


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

TOPへ


この記事に対するトラックバックトラックバックURL
→http://litterae.blog8.fc2.com/tb.php/757-d106131f

TOPへ


PROFILE

  • Author:メレアグロス
  • 気が向いた時にラテン語を訳したりしています.
    ヘレニズムのギリシア語もたまに訳しています.

    問い合わせ先(メールフォーム)
  • RSS1.0
  • CM, TB, ARCHIVE

    COMMENT
  • メレアグロス [06/06 15:20] 
  • outis [06/05 21:42] 
  • メレアグロス [06/05 10:37] 
  • outis [06/01 22:33] 
  • メレアグロス [05/28 18:31] 
  • outis [05/26 23:35] 
  • Succarum [09/24 20:12] 
  • メレアグロス [09/24 00:15] 
  • Succarum [09/23 16:32] 
  • メレアグロス [11/06 01:49] 
    TRACKBACK
  • えいじゅなすの本棚 - 英語, 医学, 投資の専門書レビューブログ:Wheelock's Latin(05/26)

  • ARCHIVE
  • 2019年03月 (1)
  • 2018年11月 (1)
  • 2018年08月 (1)
  • 2018年05月 (3)
  • 2018年03月 (20)
  • 2018年02月 (25)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2016年01月 (1)
  • 2015年08月 (1)
  • 2015年07月 (1)
  • 2015年06月 (1)
  • 2015年05月 (2)
  • 2015年04月 (1)
  • 2015年03月 (4)
  • 2015年02月 (1)
  • 2015年01月 (1)
  • 2014年12月 (4)
  • 2014年11月 (24)
  • 2014年10月 (6)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (10)
  • 2014年04月 (3)
  • 2014年03月 (3)
  • 2014年02月 (1)
  • 2014年01月 (2)
  • 2013年12月 (3)
  • 2013年11月 (4)
  • 2013年10月 (25)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (5)
  • 2013年07月 (6)
  • 2013年06月 (1)
  • 2013年05月 (2)
  • 2013年04月 (1)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (2)
  • 2012年12月 (1)
  • 2012年10月 (6)
  • 2012年09月 (27)
  • 2012年08月 (32)
  • 2012年07月 (47)
  • 2012年06月 (50)
  • 2012年05月 (3)
  • 2009年10月 (1)
  • 2009年09月 (2)
  • 2009年08月 (12)
  • 2009年07月 (7)
  • 2009年06月 (14)
  • 2009年05月 (2)
  • 2009年03月 (40)
  • 2009年02月 (14)
  • 2009年01月 (75)
  • 2008年12月 (26)
  • 2008年11月 (22)
  • 2008年10月 (60)
  • 2008年09月 (95)
  • 2008年08月 (68)
  • 2008年07月 (42)
  • 2008年06月 (54)
  • 2008年05月 (49)
  • 2008年04月 (49)
  • 2008年03月 (35)
  • 2008年02月 (9)
  • 2008年01月 (27)
  • 2007年12月 (40)
  • 2007年11月 (35)
  • 2007年10月 (26)
  • 2007年09月 (43)
  • 2007年08月 (10)
  • 2007年05月 (33)
  • 2007年04月 (8)
  • 2007年03月 (61)
  • 2007年02月 (51)
  • 2007年01月 (75)
  • 2006年12月 (68)
  • 2006年11月 (23)
  • 2006年10月 (56)
  • 2006年07月 (1)
  • 2006年06月 (7)
  • 2006年05月 (125)
  • 2006年04月 (77)
  • 2006年02月 (34)
  • 2006年01月 (69)
  • 2005年12月 (54)
  • 2005年11月 (50)
  • 2005年10月 (7)
  • 2005年09月 (106)
  • 2005年08月 (38)
  • 2005年07月 (4)