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カトゥッルス63歌27-49行

simul haec comitibus Attis cecinit notha mulier,
thiasus repente linguis trepidantibus ululat,
leve tympanum remugit, cava cymbala recrepant,
viridem citus adit Idam properante pede chorus. 30
furibunda simul anhelans vaga vadit animam agens
comitata tympano Attis per opaca nemora dux,
veluti iuvenca vitans onus indomita iugi;
rapidae ducem sequuntur Gallae properipedem.
itaque, ut domum Cybebes tetigere lassulae,   35
nimio e labore somnum capiunt sine Cerere.
piger his labante languore oculos sopor operit;
abit in quiete molli rabidus furor animi.
sed ubi oris aurei Sol radiantibus oculis
lustravit aethera album, sola dura, mare ferum,  40
pepulitque noctis umbras vegetis sonipedibus,
ibi Somnus excitam Attin fugiens citus abiit;
trepidante eum recepit dea Pasithea sinu.
ita de quiete molli rapida sine rabie
simul ipsa pectore Attis sua facta recoluit,    45
liquidaque mente vidit sine quis ubique foret,
animo aestuante rusum reditum ad vada tetulit.
ibi maria vasta visens lacrimantibus oculis,
patriam allocuta maestast ita voce miseriter.

偽の女アッティスはこれらを連れの者らに歌うや否や,
バッコス信者らはたちまち震える舌で叫び声をあげ,
タンバリンは唸り,空ろなシンバルは音を立て,
踊り手らは青々としたイーダ山へと足を急かせて急ぎ向かう.
アッティスは狂おしく大きく息をきらせながら彷徨い進み,
タンバリンに合わせて暗い森を先導する様は,
あたかも飼いならされていない若牛が,軛の重荷を避けるよう.
駆けるガッラたちは,足速き先導者を追う.
そうして,疲れた彼女らがキュベレーの住まいへと辿りついた時,
彼女らは,あまりの疲労から,食事もとらずに眠りを貪る.
疲労が入り込み,けだるい眠りが彼らの眼を覆う.
穏やかな休息の中で,荒れ狂う心の狂気は去る.
だが,黄金の顔の太陽が,輝ける眼で
白い大気と,堅固な大地,荒れ狂う海を照らし,
元気な馬とともに,夜の陰を追い払ったその時,
「眠り」は目覚めたアッティスを逃れ,急いで去って行った.
その「眠り」を,女神パシテア*1は震える懐に受け入れた.
そうして,穏やかな休息から覚めて,荒れ狂う狂気もなく,
アッティスは自分でした事を思い返し,
はっきりした頭で,自分に何がなくなり,どこにいるのかを理解するや否や,
気持が燃え立って,浅瀬へと再び踵を返した.
そこで,大海を涙にくれる眼で眺めつつ,
あわれにも彼女は,祖国*2に向かって,悲しげな声でこう語った.


*1 眠りの夫.
*2 この歌では,アッティスはギリシアから来たように描かれている.


【2006/10/31 21:13】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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