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カトゥッルス63歌1-26行

Super alta vectus Attis celeri rate maria
Phrygium ut nemus citato cupide pede tetigit
adiitque opaca silvis redimita loca deae,
stimulatus ibi furenti rabie, vagus animis,
devolsit ili acuto sibi pondera silice,        5
itaque ut relicta sensit sibi membra sine viro,
etiam recente terrae sola sanguine maculans,
niveis citata cepit manibus leve typanum,
typanum tuum, Cybebe, tua, mater, initia,
quatiens terga tauri teneris cava digitis      10
canere haec suis adorta est tremebunda comitibus.
'agite ite ad alta, Gallae, Cybeles nemora simul,
simul ite, Dindymenae dominae vaga pecora,
aliena quae petentes velut exules loca
sectam meam exsecutae duce me mihi comites  15
rapidum salum tulistis truculentaque pelagi,
et corpus evirastis Veneris nimio odio;
hilarate erae citatis erroribus animum.
mora tarda mente cedat: simul ite, sequimini
Phrygiam ad domum Cybebes, Phrygia ad nemora deae,
ubi cymbalum sonat vox, ubi tympana reboant,  21
tibicen ubi canit Phryx curvo grave calamo,
ubi capita Maenades vi iaciunt hederigerae,
ubi sacra sancta acutis ululatibus agitant,
ubi saevit illa divae volitare vaga cohors,     25
quo nos decet citatis celerare tripudiis.'

深き海の上をアッティスは足速き船で進み,
しきりにはやる足でプリュギアの森に辿り着き,
そして森で暗く覆われた女神の座の所に来た途端,
そこで荒れ狂う狂気に駆り立てられ,心も定かならぬまま,
自分の陰部の重みを鋭い石器にて毟り取った.
そうして,自分の身体に男がないことを知った時,
新たな地にて,大地の土を穢しさえしつつ,
「彼女」は白い手にて,軽やかにタンバリンをとった,
キュベレーよ,あなたの秘儀の道具であるタンバリンを,
空ろに張られた牛の背を,柔らかい指で弾きつつ,
彼女は震えながら連れの者らに,このように歌った.
「さあ,ガッラ司祭*1らよ,キュベレー女神の高みにある森へと共に進め,
共に進め,ディンデュモス山*2の女主人の,さまよえる家畜達も.
追放されしものの如くに,見知らぬ土地を求め,
我に付き従うものとなり,我を将として,我に従いし汝らは
荒れ狂う潮と恐ろしい海を耐え忍び,
そして並外れた愛の憎しみによって,汝らは身体を虚勢した.
汝らは激しく彷徨い歩いて,女神の心を喜ばせよ.
躊躇する気持を心から追い出せ.共に進め,
プリュギアのキュベレーの家,プリュギアの女神の森へと付き従え,
そこではシンバルの音が響き,そこではタンバリンが叫び返す,
そこではプリュギアの笛吹きが,曲がった葦笛で大きな音を奏で,
そこでは木蔦冠りしバッコス信者らが激しく頭を振り,
そこでは聖なる儀式を甲高い叫び声で執り行い,
そこでは女神のあのさまよえる集団が荒れ狂って飛び回る,
そこへ激しく三拍子の踊りして急ぎ向かうのは我らに相応しいこと.」


*1 キュベレー女神の司祭は,ガッルスと呼ばれた.ここではその女性形.
*2 プリュギア内陸の山.


【2006/10/31 03:13】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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