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イービスのテクストの問題

先にアップした部分は,ちょっと面倒な部分を含んでいるところです.

 41-2行は,実は全く133-4と同じです.幾つかの写本には41-2行はこの場所にあるのですが,幾つかの写本ではこの2行は全く欠いていてしまっています.また,ある写本では,44行の後に入っていて,ある写本では,内容と同時に,明らかに韻律の順番が狂ってしまうのですが,43行の後に入っています.

 こういうことを考えると,多分ですが,本来この2行は,ここの行の付近の欄外に書かれていて,多分あとから本文に取り込まれたり,ある場合は入れる場所を間違ったり,取り込まれなかったりしたのではないかと思います.

 まあそういうことはよくあるのでしょうが,問題は校訂本のほうにもあります.OwenのOCTでは,この2行を削除しているのですが,削除した部分には行番号をつけないで,La Pennaのほうでは,削除した番号にも行番号をつけているのですね.つまり,『イービス』は,40行以降は,校訂本によって,行の番号が違うのです!

 いやー,これは困った困った.この場合,どちらの処置が正しいのか,ちょっとむずかしいです.もし,欄外にある状態がArchetypusの写本(現存しないが,現存する写本から再構成される理論的な写本)の推定される状態だとすると,これはたぶん,40a, 40bとするのが正しいのでしょう.しかし,La Penna, Loebなどはそのまま番号順にふっていますからねえ.一応,ここでは使いやすいLa Pennaのほうをメインにしますが,まあちょっと厄介な話です.

 もし他のテクストもっていらっしゃる方,40行以降どうなっているか教えていただけると幸いです.


【2006/04/29 22:41】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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