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ホラーティウス『イアムボス集』16歌15-34行

forte quid expediat, communiter aut melior pars  15
 malis carere quaeritis laboribus?
nulla sit haec potior sententia, Phocaeorum
 velut profugit exsecrata civitas
agros atque Lares patrios habitandaque fana
 apris reliquit et rapacibus lupis,        20
ire pedes quocumque ferent, quocumque per undas
 Notus vocabit aut protervus Africus.
sic placet? an melius quis habet suadere? secunda
 ratem occupare quid moramur alite?
sed iuremus in haec: simul imis saxa renarint   25
 vadis levata, ne redire sit nefas,
neu conversa domum pigeat dare lintea, quando
 Padus Matina laverit cacumina,
in mare seu celsus procurrerit Appenninus
 novaque monstra iunxerit libidine       30
mirus amor, iuvet ut tigris subsidere cervis,
 adulteretur et columba miluo,
credula nec ravos timeant armenta leones
 ametque salsa levis hircus aequora.

何かが役に立つとすれば,あなた方が皆で,あるいは優れた一部の人が,(15)
 災いなす業に与しないように,試みるか*1
これよりもよい考えは何もない.ちょうど,ポーカエアの国*2が,
 呪いをかけてからその地を逃げ,
田畑や父祖伝来の祠や寺社を
 猪や貪欲な狼に住まわすべく残していったように,(20)
足が向くところ,南東風や南西風が海を越えて
 呼ぶところに行く事よりも,よい考えは.
これに同意するか?それとも誰かもっと良いことを説得できるか?
 吉兆とともに,船に乗る事をなぜ我々は躊躇するのか?
だが,我々はこれを誓おう.海の深みから岩が浮かび上がって(25)
 泳ぐと同時に,帰ることが許されざることでなくなるように,
そして,パドゥス河*3がマティーナの山頂*4を洗う時に,(28)*
 あるいは,聳えるアルプスが海になだれ落ち,
驚くべき愛が,新規な情欲によって結ばれ,(30)*
 新しい獣を生む時,例えば虎が鹿のもとに行きたがり,
鳩が鳶と不義を行い,
 素朴な家畜が黄土色のライオンも恐れず,
軽やかな山羊が海の水を愛する時に,(34)*
 帆を家に向けて翻すことをいとわないように.*5(27)*


*1 難解.Mankinによる解釈をとる.
*2 小アジアのイオニアの町で,ペルシアに占領された時(前540),降伏せずに,コルシカへと移住する.
*3 現ポー河.
*4 不詳.
*5 25行からここまでは,いわゆるadynaton(ある事柄が不可能であることを示すためにあげられる,起こり得ない現象)が列挙されている.


【2006/02/15 21:27】 Horatius Iambi (Epodi) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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