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カトゥッルス68歌67-86

is clausum lato patefecit limite campum,
 isque domum nobis isque dedit hominae,
ad quam communes exerceremus amores.
 quo mea se molli candida diva pede     70
intulit et trito fulgentem in limine plantam
 innixa arguta constituit solea,
coniugis ut quondam flagrans advenit amore
 Protesilaeam Laudamia domum
inceptam frustra, nondum cum sanguine sacro 75
 hostia caelestis pacificasset eros.
nil mihi tam valde placeat, Ramnusia virgo,
 quod temere invitis susucipiatur eris.
quam ieiuna pium desideret ara cruorem,
 docta est amisso Laudamia viro,       80
coniugis ante coacta novi dimittere collum,
 quam veniens una atque altera rursus hiems
noctibus in longis avidum saturasset amorem,
 posset ut abrupto vivere coniugio,
quod scribant Parcae non longo tempore abesse, 85
 si miles muros isset ad Iliacos.

彼こそが閉ざされた野原を広い道で開いたのだ,
 彼こそが,私に家を,彼こそが女主人に家を与えたのだ,
そこで我々は共通の愛を営むようにと.
 そこへ我が輝かしき女神は,柔らかい足で (70)
歩み入り,そして輝く足の裏を擦り減った敷居の上に
 置いた,ギシギシいうサンダルに乗りながら.
ちょうどかつて夫への愛に燃え上がって
 プロテシラーオスの家に,ラーオダミーアがやって来たように*1
その家はむなしく作り始められたのだが,というのも,未だ(75)
 生け贄が聖なる血で天の主人らを宥めなかったから.
いかなる事も,これほど激しく私を喜ばせないで欲しい,ラムヌスの乙女よ*2
 不用意に,その主人らの意に反して行われた事ほど*3
いかにどん欲な祭壇が,孝神の血を欲していたのかを,
 夫を失ってからラーオダミーアは知った.(80)
彼女は新郎の首を手放す事を余儀なくされた,
 一つか二つの冬が再びやって来て,
長い夜にどん欲な愛を満たして
 夫が奪われても生きてゆくことができるようになるより先に.
その別れは,パルカらは遠い時にあるのではないことを知っていた,(85)
 もし兵士らがイーリオンの城壁に出兵したのなら,


*1 Il.2.695-710によると,プロテシラーオスはイーリオンで真っ先に躍り出たところをトロイア方に殺されます.ラーオダミーアは.神に3時間だけプロテシラーオスを生き返らせて欲しいと願ったあと,その手の中で自害,あるいは,彼の像を抱いて寝ているのを,プロテシラーオスの父が,悲しみを絶つ目的で,その像を火に投じた際に,その火に身を投げ,自害します.
*2 復讐女神ネメシス.
*3 この77-8の2行は,必要であるようにあまり見えません.Sarkissianはこの部分は深刻に取らずに,この願望は神話をあげる際のいわばトポスとみるべきと言っています(Sarkissian p.20)が, それではなぜここでなければならないのか,という必然性が疑問です.さらに別解についてはSarkissian p.51 n.60にあげられていますが,これもあまり説得力があるようには思えません.誰か説得力のある解説をお願いします…….


【2005/12/24 11:27】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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