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キケロー『カエリウス弁護』15



(15) itaque ā maledictīs pudīcitiae (*1) ad coniūrātiōnis invidiam ōrātiō est vestra dēlāpsa. posuistis enim, atque id tamen titubanter et strictim, coniūrātiōnis hunc propter amīcitiam Catilīnae participem fuisse; in quō nōn modo crīmen nōn haerēbat sed vix dīsertī adulēscentis cohaerēbat ōrātiō. quī enim tantus furor in Caeliō, quod tantum aut in mōribus nātūrāque volnus aut in rē atque fortūnā? ubi dēnique est in istā suspiciōne Caelī nōmen audītum? nimium multā dē rē minimē dubia loquor; hoc tamen dīcō. nōn modo sī socius coniūrātiōnis, sed nisī inimīcissimus istīus sceleris fuisset, numquam coniūrātiōnis accūsātiōne adulēscentiam suam potissimum commendāre voluisset.


*1 pudicitiae Pω : impudicitiae Cv fortasse recte

(15) そういうわけで,あなた方の弁論は,貞節への悪口雑言から謀反への憎悪へと陥ったのです.というのも,あなた方は,この人物は,その友情故にカティリーナの謀反に加担した,と主張したのです.それもしかし歯切れ悪く手短な形でです.これについては起訴理由が成り立たないばかりか,その雄弁な若者の弁論もほとんど辻褄が合っておりませんでした.というのも,カエリウス君の内にあるこれほどまでの狂気というのは何なのでしょうか,あるいは彼の品性と性来の気質,あるいは彼の置かれている状況ならびに展望についての,これほどまでの毀損というのは何なのでしょうか,最後に言いますが,あなた方の持つ疑惑の中の,どこでカエリウス君の名前が聞かれたのでしょうか.あまりに多くのことを,極めて疑惑の乏しいことについて私は話しています.しかしながら,これは言っておきます.もし謀反の一味であるだけでなく,あなた方の言う悪事を最大限忌み嫌っているのでなかったとすれば,謀反の告発*1で彼自身の青年期の格別に知らしめることなど決して望みはしなかったでしょう.


*1 カエリウスは前59年(カエリウス27歳)に,ガーイウス・アントーニウス・ヒュブリダ(Gāius Antōnius Hybrida,マールクス・アントーニウスの息子)に対して告発を行う.おそらく属州マケドニアでの金品強奪を起訴理由としていた.この時,キケローはアントーニウスの弁護側についたものの,カエリウスが勝訴することとなり,アントーニウスは罰金を科せられローマから追放される.


【2018/03/12 00:26】 Cicero Pro Caelio | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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