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キケロー『カエリウス弁護』9



(9) vērum ad istam omnem ōrātiōnem brevis est dēfēnsiō. nam quoad aetās M. Caelī dare potuit istī suspiciōnī locum, fuit prīmum ipsīus pudōre, deinde etiam patris dīligentiā disciplīnaque mūnīta. quī ut huic togam virīlem dedit—nihil dīcam hōc locō dē mē; tantum sit, quantum vōs exīstimātis—hoc dīcam, hunc ā patre continuō ad mē esse dēductum. nēmō hunc M. Caelium in illō aetātis flōre vīdit nisī aut cum patre aut mēcum aut in M. Crassī castissimā domō cum artibus honestissimīs ērudīrētur.

(9) しかし,君の弁論全体に対する弁護は,手短なものとなります.というのも,マールクス・カエリウス君の年端こそが,君の疑念に余地を与え得ていたのですが,その疑念の範囲内に関していえば,彼は第一に,彼自身の慎みによって,次に,その父親の熱意あふれる教育によってもまた,守られていたのです.彼がこの息子に成人服を与えた時*1に——ここで私めについては何もいいますまい,あなた方のご判断にお任せしましょう——このことだけを言いましょう,彼は直ちに父親によって私のところに連れてこられたのです.父親と一緒にいるか,私と一緒にいるか,マールクス・クラックス*2の汚れなき家にいるかして,最も真正たる教養諸科目を教育されている時以外には,いかなる者も,このマールクス・カエリウス君を,その青春の盛りの時には見なかったのです.

*1 15・16歳の頃,成人用のトガであるトガ・ウィリーリス(toga virīlis)すなわち純白のトガ(toga pūra または toga alba)を与えられる.それまでは紫の縁取りのついたトガ・プラエテクスタ(toga praetexta)を着用する.

*2 もちろん第一次三頭政治(前60年)の一角マールクス・リキニウス(Licinius)・クラッスス(前115年-前53年)のこと.クラッスス自身もカエリウスの弁護に立ってキケローの前に弁論していた.クラッススは富裕ではあったが節度ある生活でも有名であった.



【2018/03/05 01:24】 Cicero Pro Caelio | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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