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再度もう少し『MLAハンドブック 第8版』


 前のところで触れていなかったのですが,何より第8版で異なっているのは,「出版地」情報が消えて無くなっているということです.例えば第6版の様式で記述(下線のみ斜体字にしました)するとすれば,以下のようになります.

旧MLA:
Dickey, Eleanor. Learning Latin the Ancient Way: Latin Textbooks from the Ancient World. Cambridge: Cambridge UP, 2016.

MLA第8版:
Dickey, Eleanor. Learning Latin the Ancient Way: Latin Textbooks from the Ancient World. Cambridge UP, 2016.

 旧MLAの赤の太字で強調した出版地情報は,MLA第8版ではまったく姿を消してしまうことになります.
 実は日本での論文などの書誌の慣習も,日本で出版された本は出版地を書かないという不思議な風習があったのですが,それはなぜか日本の出版物は全部東京で出版されるものとされていたらしいです(京都の出版社の方々にとっては屈辱そのものの制度でしょうね).
 MLA第8版での出版地の省略の理由はよくわかりませんが,大抵の本はもうWorld Cat などでネットで検索可能の上,AmazonとInternet Archiveを使えば大抵の本がネットで入手できる,という事情があるのかもしれませんね.しかし,ある程度の大国のメジャー出版社ならまだしも,例えば小国や無名の小さい市の書籍,マイナーな出版社がネット登場以前に出版した本,さらにそのような条件下で出版された少部数のあまり知られていない本だと,ネットを使って本にたどり着くことが難しく,出版地情報があるほうが望ましい,ということはありそうです.出版地が複数にわたったりする場合,確かに記述がやっかいなことはありますが,それでも情報として書く必要がないとするのはちょっと抵抗はありますね.

 他にも色々問題がありそうなので,気がついた範囲でまた書いていこうと思います.ただ,MLA第8版の出版で,もう我々は「MLAに準拠」というやり方をすることはもうできなくなったことは確かだと思います.MLAに準拠しながら……のみこの方式にする,というやり方をとるか,さもなければ全部独自に決めるか,新メディアが扱われる可能性がない研究分野であれば,MLAの旧版に準拠,などという形になるでしょうか.このブログではまあ適宜,旧MLA式もどきの記述を続けると思います.



【2018/02/26 23:59】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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