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カッリマコス『縁起集』断片1 (後編)
そして,まさに私の膝に最初の書板を置いた時,(21)
 リュキアゆかりのアポッローンは私に言った.
「わが親しき詩人よ,覚えておけ,生贄の獣はできる限り
 太らせるように,そして,良き者よ,ムーサはほっそりとしておくように.
さらに,私はお前にこの事を命ずる,車が踏まないようなところを (25)
 歩く事を,そして,他のものたちと同じわだちに沿って
車を走らせないことを,また,より狭い道を行く場合も,
 平たんな道ではなく,すり減らされていない道を行く事を.」
彼に私は従った.実際,私は蝉の澄んだ声を愛し,
 驢馬のうなり声を好まない人の中で歌っている.(30)
あるものは,長い耳の動物にあらゆる点で似ている声を絞り上げているが,
 私は小さく,翼をもつ動物になりたい.
ああ,実にそうだ,老年,霧の露,私は
 輝く大気から食べ物として後者を摂りつつ歌いたい,
その一方,前者は脱ぎ捨てたい.それは私にとって,(35)
 三つの角のあるエンケラドスが死にかけた時に上にある島ほどの重さだ.
気にするな,というのも,ムーサらは実に,やぶにらみの目を使わずに
 見た子らは,年取ってからも親しいもので,退けはしない.
そして一方,ムーサらの鳥は,翼を動かす事を全く
 知らないので,そこで声の中でもっとも力強く飛ぶ.(40)

【2005/08/05 23:22】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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