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ホラーティウス『書簡集』2巻1歌245-270 (完結)

at neque dedecorant tua de se iudicia atque   245
munera, quae multa dantis cum laude tulerunt
dilecti tibi Vergilius Variusque poetae,
nec magis expressi voltus per aenea signa
quam per vatis opus mores animique virorum
clarorum apparent. nec sermones ego mallem  250
repentes per humum quam rescomponere gestas
terrarumque situs et flumina dicere et arces
montibus impositas et barbara regna tuisque
auspiciis totum confecta duella per orbem
claustraque custodem pacis cohibentia Ianum  255
et formidatam Parthis te principe Romam,
si quantum cuperem possem quoque; sed neque parvum
carmen maiestas recipit tua, nec meus audet
rem temptare pudor, quam vires ferre recusent.
sedulitas autem stulte, quem diligit, urguet,   260
praecipue cum se numeris commendat et arte:
discit enim citius meminitque libentius illud,
quod quis deridet, quam quod probat et veneratur.
nil moror officium, quod me gravat, ac neque ficto
in peius voltu proponi cereus usquam      265
nec prave factis decorari versibus opto,
ne rubeam pingui donatus munere et una
cum scriptore meo capsa porrectus operta
deferar in vicum vendentem tus et odores
et piper et quidquid chartis amicitur ineptis.   270

あなたの愛好される詩人たるウェルギリウスとワリウスは,
彼らに下されたあなたの判断と恩賞の価値を減じはせず,
その恩賞を,下賜されるあなたへの多大な賞賛とともに,彼らは戴いているのです.
また,銅像によって顔が表現されて注目される度合いは,
詩人の作品により,高名な人物の人となりが注目される度合いに
勝ることはありません.また,この私も,歴史と
大地の様相,河川と山中に置かれた
要塞,そして蛮族の王国,そうしてあなたの
御威光により全世界にわたって戦いが終結したこと,
平和の見張り役たるヤーヌスを閉じ込める閂,
そしてあなたを第一人者と抱く,パルティアにとり脅威たるローマ*1を差し置いて.
地を這う談話なぞのほうを語りたいとは思いますまい,(251-2)
ただもし,自分が欲するだけのことを私ができたらばの話ですが.しかし,小さき
歌を,あなたの偉大さは受け取ることはせず,また私の恥を知る気持ちも
力が耐え切れないことを敢えて試みることはしません.
さらにいえば,サービス精神が好む相手を圧迫するとなれば,それは愚かしいことです.
とりわけ,韻律と芸術に勤しむ時にはそうです.
というのも,人は馬鹿にするもののほうを,人が認め崇めるもの以上に,
より早く学び,より好んで覚えるものです.
私は自分の重荷になる仕事には,全くかかわるつもりはありませんし,また
蝋人形とされ,劣化した顔を作られて人前に置かれることも,
ひどい出来の詩行によって賞賛されることも望みません.
それは,無様な贈り物を与えられて私が赤面せぬよう,そして
私のことを書いた作者とともに,閉じた本入れの中に横たわって,
香や香料や胡椒や,何でもいらない紙に包まれているものを売る町へと
私が運ばれていかないようにするためです.


*1 Hor. C. 4. 15. 1-16参照.



【2012/07/21 19:52】 Horatius Epistulae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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