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ホラーティウス『書簡集』2巻1歌194-207

si foret in terris, rideret Democritus, seu
diversum confusa genus panthera camelo   195
sive elephas albus volgi converteret ora;
spectaret populum ludis attentius ipsis,
ut sibi praebentem nimio spectacula plura,
scriptores autem narrare putaret asello
fabellam surdo. nam quae pervincere voces  200
evaluere sonum, referunt quem nostra theatra?
Garganum mugire putes nemus aut mare Tuscum,
Tanto cum strepitu ludi spectantur et artes
divitiaeque peregrinae, quibus oblitus actor
cum stetit in scaena, concurrit dextera laevae. 205
dixit adhuc aliquid? nil sane. quid placet ergo?
lana Tarentino violas imitata veneno.


デーモクリトスがもし下界にいれば,
衆目を集めているのは駱駝と掛け合わされた合いの子の豹*1なのか,
それとも白い像なのかと,笑うことでしょう.
あまりにもよい多くの見せ物を自分に提供しているといって,
劇そのもの以上に注意深く人々を観察するでしょう,
だが彼は,作家たちは聾の驢馬に劇を
語っていると思うでしょう.というのも,どんな声に,
我々の劇場が響かせる音を打ち負かす力があるでしょう?
あなたは,ガルガーヌスの森*2が,あるいはエトルリア海*3が呻いていると思うでしょう,
それほどの騒音とともに,劇と,そして演技と
外国の高価な衣装が見られるのです.それらをごたごた身につけて,役者が
舞台に立つと,右手が左手に打ち合わされます*4
——ここまで彼は何か言ったのか?——別に何も.——何がそれでは気に入っているのか?
——タレントゥムの染料*5で,スミレを模した羊毛です


*1 キリンのこと.
*2 アプリアの半島部の山.地図Ea-Fa.
*3 イタリア半島西側の海.
*4 拍手のこと.
*5 タレントゥム(カラブリアの町.地図Gb)のスミレの紫の染料は有名であった.



【2012/07/19 04:49】 Horatius Epistulae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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