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ホラーティウス『談話集』2巻8歌18-41

H. divitias miseras! sed quis cenantibus una,
Fundani, pulchre fuerit tibi, nosse laboro.
F. summus ego, et prope me Viscus Thurinus, et infra,
si memini, Varius; cum Servilio Balatrone    21
Vibidius, quas Maecenas adduxerat umbras;
Nomentanus erat super ipsum, Porcius infra,
ridiculus totas simul absorbere placentas;
Nomentanus ad hoc, qui, si quid forte lateret,  25
indice monstraret digito: nam cetera turba,
nos, inquam, cenamus avis, conchylia, piscis,
longe dissimilem noto celantia sucum,
ut vel continuo patuit, cum passeris atque
ingustata mihi porrexerat ilia rhombi.      30
post hoc me docuit melimela rubere minorem
ad lunam delecta. quid hoc intersit, ab ipso
audieris melius. tum Vibidius Balatroni,
'Nos nisi damnose bibimus, moriemur inulti;'
et calices poscit maiores. vertere pallor    35
tum parochi faciem, nil sic metuentis ut acris
potores, vel quod male dicunt liberius vel
fervida quod subtile exsurdant vina palatum.
invertunt Allifanis vinaria tota
Vibidius Balatroque, secutis omnibus; imi   40
convivae lecti nihilum nocuere lagenis.


(ホ) 惨めな財産だ!ところで,どんな宴客の方々と一緒に,
フンダーニウスよ,君が愉しく過ごしたのか,僕はおおいに知りたいのだが.
(フ) 最上席が僕で,僕の隣がウィスクス・トゥリーヌス,そしてその下が,
記憶が正しければ,ワリウスだ.セルウィッリウス・バラトローと一緒にいたのが
ウィービディウス,彼をマエケーナースは,影*1として連れて来た.
ノーメンターヌスは主役自身の上で,ポルキウスは下で,
焼き菓子を全部一息に平らげて笑わせる奴だ.
ノーメンターヌスは,もし何か偶々気がつかれないでいたら,
人差し指で指し示すためにいたのだ.すなわち,他の人々,
言い換えれば,我々は,鳥や貝や魚を食べていて,
それらは我々の知ってるのは全然異なる風味を隠し持っているのだが,
たとえば,食べたこともない雀やカレイの内臓を
彼が僕に差し出すと,すぐにも,それが何か判ったのだ.
この後で,彼は僕に教えてくれたのは,蜜林檎で熟しているのは,
月が欠ける時に集められたものだ,ということだ.これが何の役に立つのかは,彼自身に
聞かれたほうがよかろう.その時,ウィービディウスはバラトローに
「我々がもし死ぬ程飲まなければ,復讐せずして死ぬこととなろう」と言い,
そしてもっと大きい杯を求めた.その時,主人の顔は
蒼白に変わった.というのも,彼は大酒飲みたちを何よりも
恐れるのだ.気ままに悪口を言うとか,
焼け付く葡萄酒が繊細な口を無感覚にするとかいう理由でね.
ウィービディウスとバラトローは,アッリーファエ杯*2
全部の葡萄酒壷を傾けて,他の者たちもそれに倣う.下座の
宴客*3は壷には少しも触れなかった.


*1 地位ある人に影のようについて来て宴に加わる客.
*2 サムニウムの町アッリファエ(地図Da)から名前が取られた,大きい杯.
*3 すなわち,ノーメンターヌス,主人のナシディーエーヌス,ポルキウスのこと.下の図を参照.


図:ナシディーエーヌスの宴の宴客の配置

マエケー
ナース
ウィービ
ディウス
バラト 
ロー

ノーメン
ターヌス
中座


下座   食卓   上座


ワリウ 

ナシディ
ーエ.
ウィス 
クス
ポルキ 
ウス
フンダー
ニウス


 図はhtmlタグで作図する都合上,食卓が大きくなりすぎましたが,イメージ図と思ってください.この図が基本的な配置のようですが,寝台の組み方が少し違うもの,あるいは部屋自体に寝台が取り付けられているものもあります.
 ローマの宴(cena)は,トリクリーニウム(triclinium「三つの寝台部屋」)と呼ばれる部屋で行われます.そこには,三人がけの寝台が3つ,コの字型に置かれてあります.宴客は,一つの寝台に3人ずつ横になって,左側を下にして寝ながら,右手で食べ物を大抵手掴かみで食べたり,杯を持って葡萄酒などを飲んだりします.
 構成人数は,一つの寝台に3人ずつ×3つの寝台ですから,デフォルトで9人.
 席の上(super)・下(infra)は,図で言えば最上席のフンダーニウスから始まって逆時計回りに下の席になり,ポルキウスが末席.
 3つの寝台(lectus)も,逆時計回りで,上座(summus lectus),中座(medius lectus),下座(imus lectus)となります.

 なお,ここで使っている用語は,すべて僕が一時的につけている便宜的なものです(後で一般的に使われる日本語訳が判ったら変更します).


【2012/07/03 18:56】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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