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ホラーティウス『談話集』2巻8歌1-17 ナシディーエーヌスの宴

Horatius. Ut Nasidieni iuvit te cena beati?
nam mihi quaerenti convivam dictus heri illic
de medio potare die. Fundanius. sic, ut mihi numquam
in vita fuerit melius. H. da, si grave non est,
quae prima iratum ventrem placaverit esca.   5
F. in primis Lucanus aper leni fuit Austro
captus, ut aiebat cenae pater; acria circum
rapula, lactucae, radices, qualia lassum
pervellunt stomachum, siser, allec, faecula Coa.
his ubi sublatis puer alte cinctus acernam    10
gausape purpureo mensam pertersit et alter
sublegit quodcumque iaceret inutile quodque
posset cenantis offendere, ut Attica virgo
cum sacris Cereris procedit fuscus Hydaspes
Caecuba vina ferens, Alcon Chium maris expers. 15
hic erus: 'Albanum, Maecenas, sive Falernum
te magis appositis delectat, habemus utrumque.'


(ホラーティウス) 金持ちのナシディーエーヌス*1の宴を,君はどんな風に楽しんだかね?
というのも,僕が君を宴客に呼んだところ,君は昨日そこで
真っ昼間から飲んでいる*2,と言われたのだ.(フンダーニウス*3) それは僕の人生で
それ以上のはなかったという程のだよ.(ホ) 言ってくれたまえ,もし大変でなければだが,
どんな食べ物が最初に猛々しい空腹を宥めたのかをね.
(フ) 何よりもまず,穏やかな南風の時に——宴の主が言うにはだが——
捕まえたルーカーニアの猪*4だ.その周りには苦い
小蕪,レタス,蕪といった,疲れた胃を
刺激するようなものだ,それにムカゴニンジン*5,魚醤,コース*6の酒粕だ.
これらが下げられ,裾を高くからげた奴隷が,楓の
テーブルを,紫の布巾できれいに拭き取って,そして別の奴隷が
用もなく置かれているもの,そして宴客らの
邪魔になりうるものは何でも片付けてしまうと,アッティカの乙女が
ケレースの聖物をもって進むが如く,色黒のヒュダスペースは
カエクブスの葡萄酒*7をもって,アルコーンはキオスの塩水なしのを*8持って進んできた.
この主人は言った「アルバ葡萄酒*9か,ファレルヌム葡萄酒*10のほうが,マエケーナース殿,
お出ししたものよりお好きなら,どちらも我々は持っています」


*1 不詳.
*2 宴は日暮れからが普通であるが,日中が開始時間でもよく,その場合第9時(昼を12等分した9番目,すなわち3時ごろ)から始められる.あまりに日が高いうちからの宴は度を過ぎた贅沢と考えられていた.ここでは真っ昼間であって,宴の常識はずれの度合いが暗示されている.
*3 喜劇詩人として1.10.42でも登場するが,不詳.
*4 ルーカーニアはイタリアを長靴とすると,土踏まずの上のあたりの地域(地図EbFb).南風穏やかということは,ひどい熱波がきている時期ではなく,そのため傷みにくいということ.
*5 ムカゴニンジン.根が食用になる.http://en.wikipedia.org/wiki/Sium_sisarum参照.
*6 コース島(地図Bd)の葡萄酒は有名であった.
*7 カエクブムはラティウムの南端近くの町(地図Ca).ここの葡萄酒はイタリアの最高級品.
*8 キオス島の葡萄酒(地図Bc)は最高級品であった.長持ちさせるためにギリシアの葡萄酒には海水が入れられるが,特に最高級のものには入れられない.
*9 アルバ山(地図Ba)の葡萄酒.高級.
*10 カンパーニアの北部,マッシクス山(地図Da)の麓で採れる葡萄酒.高級.



【2012/07/03 01:29】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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