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ホラーティウス『談話集』2巻7歌1-20 奴隷によるホラーティウス批判

Davus. Iamdudum ausculto, et cupiens tibi dicere servus
pauca, reformido. Horat. Davusne? D. Ita, Davus, amicum
mancipium domino et frugi, quod sit satis, hoc est,
ut vitale putes. H. Age, libertate Decembri,
quando ita maiores voluerunt, utere; narra.      5
D. Pars hominum vitiis gaudet constanter et urget
propositum. pars multa narrat, modo recta capessens,
interdum pravis obnoxia. saepe notatus
cum tribus anellis, modo laeva Priscus inani,
vixit inaequalis, clavum ut mutaret in horas,     10
aedibus ex magnis subito se conderet, unde
mundior exiret vix libertinus honeste.
iam moechus Romae, iam mallet doctus Athenis
vivere, Vertumnis quotquot sunt natus iniquis.
scurra Volanerius, postquam illi iusta cheragra    15
contudit articulos, qui pro se tolleret atque
mitteret in phimum talos, mercede diurna
conductum pavit; quanto constantior isdem
in vitiis, tanto levius miser ac prior illo,
qui iam contento, iam laxo fune laborat.       20


(ダーウゥス) 私はもうずっと聞いています.そして,奴隷の分際ですがあなたに少々もの申したく
思いつつ,恐縮しています.(ホラーティウス) ダーウゥスか?(ダ) はい,ダーウゥスです,
ご主人に親しく,且つ実直な召使いです.それは十分な程度にそうです.すなわち,
短命ではなかろうとあなたが思う程度に*1.(ホ) さあ,12月の自由を,
その時期にはご先祖様たちもそうすることを望んだのだから,利用するがいい.語りたまえ.
(ダ) 人々の一部は,いつも悪徳を喜び,そして
その生き方を追求します.一部の人々は,多くの事を語り,時に正義を追い求め,
時に悪事に走ります.しばしば3つも指輪をつけて
目立っているプリースクスが,時に左手になにもつけず,
ちぐはぐな生き様をしている.すなわち,時間毎に条飾り*2を取り替え,
すぐに大邸宅からでて,ちゃんとした解放奴隷なら
とても上品には出てゆけないような所に身を置くような生き様です.
彼は時にローマではむしろ姦夫として,時にアテーナイではむしろ博識の者として生きることを
望んでいます,あらん限りの姿のウェルトゥムヌス*3に呪われて生まれたその男は.
幇間のウォラーネリウスは,当然の報いの痛風が彼を襲って
指を潰した後は,自分のかわりに骰子を取っては
それを壷に入れる者を,日銭で
雇って食わせています.その者は,悪徳において
より忠実であるのと同じ程,それだけ彼は惨めさもより少なく,
時に紐を引き締めた,時には緩めて気苦労する者よりもそれだけましなのです.

*1 あまりに実直すぎて,佳人薄命ということで,短命になる心配はする程でない程度に,ということ.
*2 元老院議員は,トゥニカの胸の真ん中に太い条飾りをつけ,騎士階級は細いそれをつけた.
*3 エトルリア起源のイタリアの神で,季節の変化を司り,多数の姿をもつとされる.



【2012/06/30 04:04】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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