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ホラーティウス『談話集』2巻4歌51-69

Massica si caelo supponas vina sereno,
nocturna, si quid crassi est, tenuabitur aura,
et decedet odor nervis inimicus; at illa
integrum perdunt lino vitiata saporem.
Surrentina vafer qui mitescet faece Falerna 55
vina, columbino limum bene colligit ovo,
quatenus ima petit volvens aliena vitellus.
tostis marcentem squillis recreabis et Afra
potorem cochlea: nam lactuca innatat acri
post vinum stomaco; perna magis ac magis hillis 60
flagitat immorsus refici; quin omnia malit,
quaecumque immundis fervent allata popinis.
est operae pretium duplicis pernoscere iuris
naturam. simplex e dulci constat olivo,
quod pingui miscere mero muriaque decebit,  65
non alia quam qua Byzantia putuit orca.
hoc ubi confusum sectis inferbuit herbis
Corycioque croco sparsum stetit, insuper addes
pressa Venafranae quod baca remisit olivae.


マッシクス*1山の葡萄酒に,もしなにか雑味があれば,
晴れた日に外に出しておくと,夜の風が和らげてくれる.
そして,神経に障る臭いも後退する.だが,それを
亜麻布で濾すと,ちゃんとした味を損ない,駄目になってしまう.
スッレントゥム*2の葡萄酒を,巧みにもファレルヌムの澱でまろやかにする者は,
卵の黄身が異物を巻き込みながら底に向かうことを利用して,
鳩の卵でうまく滓を集める.
つぶれた飲んべえに,焼いた小エビとアフリカの
貝が元気を取り戻させる.なぜそうするかというと,レタスは葡萄酒の後では,
胃袋を泳いで焼けさせるからである*3.ハムや腸詰によって刺激された胃袋は,
回復することをますます望む.それどころか,
汚い食事屋で出される熱々のものも何でもどんどん欲しがる.
合わせソースの性質は,熟知する価値がある.
単純なソースは,甘いオリーブでできている.
それをたっぷりの生酒と魚醤で混ぜるのがよい.
それはビザンティウムの樽がにおうのと全く同じ臭いがするやつだ.
これを刻んだ香草と混ぜて煮立ったところで,
コリュクス*4のサフランをふりかけて放置し,その上に
ウェナーフルム*5のオリーブの実をしぼって出した油を加えるべし.


*1 カンパーニアのラティウムとの境界にある山.地図のCa.
*2 カンパーニアの町.現代のソレント.地図のDb.
*3 通常の酔い覚ましによい物としては,酢漬けのレタスであった.
*4 小アジアのキリキアの海岸の町で,切り立った山があり,そこで上質のサフランがとれた.
*5 サムニウムがラティウムと接している部分にある町.地図のDa.




【2012/06/20 03:53】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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