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ギリシア語文法書の翻訳


体系的なギリシア語文法書の翻訳がでていました.しかも無料でDLできます.下のリンクをクリックして,CiNii 本文リンク1 と書かれているところを右クリックでpdfファイルをDLできます.ブラウザで開くと重すぎて落ちる事もあるかもしれません.

水崎 博明『Translation of Grammaire de GREC ANCIENNE written by Alessandra Lukinovich & Madeleine Rousset』福岡大学研究部論集. A, 人文科学編 10(2), pp.17-392, 2010.09.

訳者の言によると,「福岡西洋古典愛好会」での翻訳とのことです.

翻訳のもとになったものは:

Alessandra Lukinovich; Madeleine Rousset. Grammaire de grec ancien. 3e éd. rev. et augm. Genève: Georg, 2002

フランス語で書かれたギリシャ語文法書で,僕自身も聞いた事のないものです.Nacsis Webcatでも,日本中の大学でたった3件しかヒットしません.初版は1986年で,1996年に大幅に改訂,さらに2002年で改訂補遺とのことですから,現時点でおそらく一番新しく,しかも改訂が重ねられている文法書ということになるでしょう.一番新しい版は2008年となっていますが,第2刷のようで,この翻訳は2002年版を使っているようなので,現時点で一番新しいバージョンの翻訳ということになります.KVKなどを使って検索してみたら,イタリア語版などもあるようです.

 ざっと見たところ,基本的には入門後の学生が,さらに体系的に文法を学習して,ギリシア語原典に対応できる能力を身につけるためのものということになるようです.例文などはアッティカ方言中心ですね.学習用の付録なども,ふんだんについていて,索引もちゃんとしているようです.それらも全て翻訳されているのは大変ありがたいことです.

 しかしなんといっても,こういう語学学習にPDFの文法書があるというのは非常に大きいですね.写真のPDFではなくて,原稿のPDFですから,AdobeのAcrobat Pro などを使わなくても,コピーペーストを利用したり,適宜注釈をいれたりと,自己流に改造した版を作ることもできますから,学習者には大変便利といえるでしょう.

 ただ,こちらの翻訳も,おそらく改訂は数回は必要と思います.文法用語など,たとえば「斜希求法」などは,「間接希求法」とかがわかりやすいかなとも思いますね.ちょっと見た感じ,まだ誤植などがちらほらあって,おそらくギリシア文字のアクセントなども確認が必要かもしれません.それらに注意しながら,読むというのも,また勉強になると思うので,決してこの翻訳の価値をそこなわないと思います.



【2012/06/16 13:07】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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