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イギリスの小学校では6カ国語が全部必修?

ネット上で,「イギリスの小学校では6カ国語が全部必修になる」というすごいニュースが飛び交ってますが…

「小学校6カ国語必修」のソース(?)はこちら.

英政府の当計画では、2014年から中国語(標準語)、ラテン語、ギリシア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語を含む6つの外国語が小学校の必修科目になる。
http://news.livedoor.com/article/detail/6647136/

しかし,いくらなんでも,これ本当なのかなと思って,イギリスの名門新聞ガーディアン紙を見てみたところ……

All children are to be taught a foreign language – which could include Mandarin, Latin or Greek – from the age of seven under reforms to the national curriculum being unveiled by the education secretary, Michael Gove.
マイケル・ゴーヴ教育相よって明らかにされつつある国の教育カリキュラムの改革の元では,全ての子供は,7歳から,外国語を一つ教えられなければならない——それは,中国語またはラテン語またはギリシャ語を含みうるとのこと
http://www.guardian.co.uk/education/2012/jun/10/foreign-languages-compulsory-aged-7

というわけで,この新聞記事によると,一つ必修ということだったようです.少し安心しました.しかし小学校からギリシア語・ラテン語が教えられるというのは,19世紀ぐらいならあり得た話ですから(7歳からだったかどうかは知りませんが),ある意味昔にもどったということになるでしょうか.
 まあイギリスの記事をみると,7歳から外国語かよ,というショックもあるのかもしれませんが,結構この決定が大騒ぎになっているようです.しかし,案外イギリスの学校教育というのは,英語が母語であるゆえの問題もあるのかもしれませんね.現在英語が世界的にみて,最初に学ばれる外国語であるという情勢の中で,最初から英語が母語の英米オーストラリアなどは,かえって外国語を学ぶ動機付けや機会が乏しくて,そのせいで何らかの教育的なマイナス面があったのかもしれません.そうしたことの反省として,あえて強制的に外国語を通しての知的トレーニングのチャンスを作る方針を打ち出したということなのかもしれませんね.
 ただ,7歳からというのは,僕の感覚からすると,少し早すぎという気もします.母語話者同様に外国語に接する時間を与えるというのなら,それでもいいと思いますが,ある程度限られた時間割の中でやるとなると,せめて10歳以降になってからかなあと思います.
 ちなみに,日本の学校では,中学高校と6年かけてもあまり英語ができるようにならない,といいますが,まあこれは教科書がすごく使いにくいというのが一番大きな原因でしょうね.これは,教科書会社が,おそらく受験産業促進のため,教科書を独習できないように作ってあるせいなのです.考えてみれば,殆ど解説も訳もついてない英語文法の教科書でどう勉強しろというのでしょう.その点では,ラテン語の文法書のほうがよほど親切です.このわかりにくさのせいで,それぞれ思い思いに教科書ガイドや参考書を買ったり,塾に通ったりするわけですが,これが教科書会社の意図するところなのですね.


【2012/06/13 19:34】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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