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カッリマコス『縁起集』断片1 (前編)
テクストはNeil Hopkinson ed. A Hellenistic Anthology. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge U. Pr. 1988. 15-16を使用.長いのでギリシア語テクストはここでは省略しますが,パピロス画像(P.Oxy.2079)はここで検索できます.search for の後をpublication nosにして,窓に2079を打ち込んで検索してください..

何度もテルキーネスの人々は,私の歌に不平をいった.
 無知な彼らはムーサイにも親しくはなかったのだが.
なぜかと言うと私は長々と続く歌や,
 何千行もの王達の業績録も,
古の英雄の歌も完成させたこともなく,小さい物語りを子供のように (5)
 丸めてしまうが,だがその年令は数十歳であるからと.
そこで今度は私がテルキーネスらにこう言った.「とげを持った一族よ,
 ただ自分の心のみを融かすことを知るものよ,
実に私は実際短い詩を書く者だ.だが
 法を与える神(=デーメーテール)は背の高い老女より重いのだ.(10)
そして,二人の詩人のうち,ミンメルモス,すなわち規模の小さい
 語りのほうが甘いことを,大きな女性は教えなかった.
ビュグマイオイ族の血を楽しむコウノトリは
 はるばるエジプトからトラキアへと飛ぶし,
またマッサゲタイ族はメーデース族の男に遠矢を射かけた. (15)
 だがナイチンゲールはこのように蜜色をしているのだ.
慎むがよい,バスカノイの子らよ,忌わしい種族よ,これからは技術でもって
 詩才を測れ.ペルシャの測量鎖で測ることは止めよ.
そして,私から大きな音をがらがらたてる歌を求めるな.
 雷は私の仕事ではなく,ゼウスの仕事だ」(20)

【2005/08/05 15:04】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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