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ホラーティウス『談話集』2巻1歌21-42a

'Quanto rectius hoc quam tristi laedere versu
Pantolabum scurram Nomentanumque nepotem,
cum sibi quisque timet, quamquam est intactus, et odit.'
'quid faciam? Saltat Milonius, ut semel icto
accessit fervor capiti numerusque lucernis;     25
Castor gaudet equis, ovo prognatus eodem
pugnis; quot capitum vivunt, totidem studiorum
milia; me pedibus delectat claudere verba
Lucili ritu, nostrum melioris utroque.
ille velut fidis arcana sodalibus olim         30
credebat libris, neque si male cesserat usquam
decurrens alio, neque si bene: quo fit, ut omnis
votiva pateat veluti descripta tabella
vita senis. sequor hunc, Lucanus an Apulus, anceps:
nam Venisinus arat finem sub utrumque colonus,  35
missus ad hoc pulsis, vetus est ut fama, Sabellis,
quo ne per vacuum Romano incurreret hostis,
sive quod Apula gens seu quod Lucania bellum
incuteret violenta. sed hic stilus haud petet ultro
quemquam animantem et me veluti custodiet ensis 40
vagina tectus: quem cur destringere coner
tutus ab infestis latronibus?

ト「どれほどこちらのほうが真っ当なことか,容赦ない詩でもって
道化のパントラブスや放蕩息子のノーメンターヌス*2を痛めつけるのは?
たとえ自分が触れられることはないにせよ,誰もが自分の心配をして,君を憎む時には?」
ホ「僕はどうしましょうか?ミーローニウス*3は,ひとたび
酒にのぼせ上がって頭がやられて,松明の数が増えて見えるや否や踊りだします.
カストールは馬を好み,同じ卵から生まれた兄弟*4
拳闘を好みます.生きている人の頭数だけ,それだけ
執心するものも幾千もあります.私はといえば脚に合わせてルーキーリウスよろしく
言葉をよたつかせるのが楽しみです.その彼は我々二人よりも優れた方ですが.
かのお方は,あたかも信頼する仲間に秘密を託すかのように,かつて
書物に秘密を託したのです.もし悪い結果になろうとも,
悪い結果になろうとも,他のどこにも鞍替えすることなく.そうして,
あたかも書き込みされた願掛けの絵馬のように,その先人の人生はすべてあからさまに
なっています.この方を僕は手本にします,自分はルーカーニア人かアープリア人かわかりませんが.
というのも,ウェーヌーシアの耕作人は,どちらの領域のあたりでも農作をするのです*5
古い言い伝えでは,サベッリー人*6を追い払ってから,ここにウェヌーシア人が送られたのですが,
それは占有者のない地域を通って敵がローマに攻めてこないように,
あるいはアープリアや,好戦的なルーカーニアの種族が戦争を
仕掛けてこないようにするためでした.しかし,この筆は自分からは,
生きている人には誰も攻撃はせずに,私をちょうど鞘に覆われた刀の如く
守ることでしょう.これをどうして私は引き抜くでしょうか,
不穏な盗賊から安全でいる時に?」


*2 両者とも『談話集』で取り上げられる名前.
*3 不詳.
*4 ポッルークスのこと.カストールとポッルークスの兄弟はヘレネーとともに卵から生まれたとも言われる. 
*5 ウェヌーシアは実際にはアープリア側にあるが,ルーカーニアにも隣接している.イタリアを足とみると,くるぶしのあたりで,ホラーティウスの出生地.
*6 サビーニー人に由来する中部イタリアの民族.


【2009/08/21 01:51】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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