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メーデイア再読

 前に読みかけて途中で止めてしまっていたので,1月ほど前からのろのろと読み始めました.
 さっき読んだところは,命の恩人ともいうべきメーデイアを捨てるイアーソーンが,自己中な自己弁護を平気でやるどころか,逆ギレで反対に女性蔑視発言.その後恩着せがましく追放後の便宜をはかってやろうなどと申し入れるものの,突っ返されては再度逆ギレ気味にバカ呼ばわり,という場面でした.さすがにこれぐらい恩知らずもはっきりしていると清々しいぐらいです.いくら男性中心社会のアテーナイでも,あまりに酷い男という印象しか残らないでしょうね.しかしプロットとしては,強く忘恩ぶりを印象づけていないと,後ですべてを失うイアーソーンにうっかり同情してしまって悲劇が中途半端になりますから,この部分はよくかけているというべきでしょう.

ところで

Donald J. Mastronarde Ed. Euripides: Medea. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge UP, 2002.

ですが,それほど悪くないように思います.比較的早いうちからもおすすめできる程度,文法的註もついているように思います.例えば初級者がつっかえるcrasisの元の形なども,普通のレベルの注釈なら別に書かなくてもとは思うところでもちゃんと書いています,もちろん,まるっきり初心者だったら,購読としては,アルケースティスを次の注釈で読んでから,2番目ぐらいにMastronardeのMedeaを読むがいいと思いますが.

C. A. E. Luschnig and H. M. Roisman Ed. Euripides: Alcestis. With Notes and Commentary. Norman: University of Oklahoma Press, 2003.



【2009/07/08 18:43】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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