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ホラーティウス『談話集』2巻1歌1-23

(Horatius) 'Sunt quibus in satira videar nimis acer et ultra
legem tendere opus; sine nervis altera quidquid
composui pars esse putat similesque meorum
mille die versus deduci posse. Trebati,
quid faciam, praescribe.' (T) 'quiescas.' (H.) 'ne faciam, inquis,
omnino versus?' (T.) 'aio.' (H.) 'peream male, si non 6
optimum erat; verum nequeo dormire.' (T.) 'ter uncti
transnanto Tiberim, somno quibus est opus alto,
irriguumque mero sub noctem corpus habento.
aut, si tantus amor scribendi te rapit, aude     10
Caesaris invicti res dicere, multa laborum
praemia laturus.' (H.) 'cupidum, pater optime, vires
deficiunt: neque enim quivis horrentia pilis
agmina nec fracta pereuntes cuspide Gallos
aut labentis equo describit vulnera Parthi.'     15
(T.) 'attamen et iustum poteras et scribere fortem,
Scipiadam ut sapiens Lucilius.' (H.) 'haud mihi deero,
cum res ipsa feret: nisi dextero tempore, Flacci
verba per attentam non ibunt Caesaris aurem,
cui male si palpere, recalcitrat undique tutus.'    20
(T.) 'quanto rectius hoc quam tristi laedere versu
Pantolabum scurram Nomentanumque nepotem,
cum sibi quisque timet, quamquam est intactus, et odit.'

(ホラーティウス)「僕が風刺詩であまりに手厳しく,そして法外に
作品を人に向けて引き絞っていると思う人々がいます.また別の一派は,何であれ
僕が書くものは気勢がなく,僕のに似た詩行は
一日千行でも拵えることができると思っています.トレーバーティウス*1よ,
僕はどうしたらいいか,ご指示下さい」(ト)「事を荒立てぬがよい」(ホ)「あなたは,僕が
詩を書くのを丸っきり止めろというのですか?」(ト)「そうだ」(ホ)「それが最上策で
なければ,僕は死んでもいいでしょう.しかし僕は眠っていられないのです」(ト)「深い眠りが
必要な者は,香油を塗って三度ティベル川を泳ぎ渡るべし,
そして夜には身体を生酒に浸すべし.
あるいは,もしそれほどまでに書きたい気持ちが君に取り憑いているなら,あえて
打ち負かされぬカエサル*2の業績を語るのを試みよ,労苦の多くの報酬を
得るというつもりで」(ホ)「最良の父よ,そうしたいのは山々ですが,力が
足りないのです.というのも,誰でもが,槍立ち並ぶ
戦列や,穂先砕けて滅び行くガッリア人,
あるいは馬から滑り落ちるパルティア人の傷を描く事はできないでしょう」
(ト)「しかしながら,君は彼を正しき人,そして勇者として書く事はできるだろう,
賢者のルーキーリウスがスキーピオーの子孫*3をそう書いたように」(ホ)「私も是非そうしましょう,
まさにその機会があれば.ですが好機がなければ,フラックスの
言葉は,カエサルの注意深い耳に入ることはないでしょう,
もし彼に下手にへつらえば,彼はどこからも安全であるように,蹴返すことでしょう」
(ト)「厳しい詩で道化のパントラブスと放蕩もののノーメンターヌスを
中傷して,皆が自分が触れられてもいないのに,我が身を恐れ,憎むことになるよりは,
こちらのほうがどれほどまっとうなことか」


*1 キケローの友人であった法律家,ガイユス・トレバーティウス・テスタ.
*2 オクターウィアーヌスのこと.
*3 小スキーピオー・アーフリカーヌスのこと.


【2009/03/23 13:42】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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