FC2ブログ
ラテン語徒然  ラテン語の翻訳・覚え書きなど
log-in  ラテン語入門 作家別インデックス 文法資料 リンク集 ギリシア語フォントについて アーカイブ他
歴史地図 伊北 伊南 希北 希南 小ア PHI Perseus POxy KVK CiNii L-S Georges Gildersleeve 省略記号 Text Archive BMCR DCC BMCR 日本西洋古典学会

オウィディウス『恋愛詩』1巻11歌

Colligere incertos et in ordine ponere crines
 docta neque ancillas inter habenda Nape
inque ministeriis furtivae cognita noctis
 utilis et dandis ingeniosa notis,
saepe venere ad me dubitantem hortata Corinnam, (5)
 saepe laboranti fida reperta mihi,
accipe et ad dominam peraratas mane tabellas
 perfer et obstantes sedula pelle moras.
nec silicum venae nec durum in pectore ferrum
 nec tibi simplicitas ordine maior adest; (10)
credibile est et te sensisse Cupidinibus arcus:
 in me militiae signa tuere tuae.
si quaeret quid agam, spe noctis vivere dices;
 certa fert blanda cera notata manu.
dum loquor, hora fugit: vacuae bene redde tabellas, (15)
 verum continuo fac tamen illa legat.
aspicias oculos mando frontemque legentis:
 et tacito vultu scire futura licet.
nec mora, perlectis rescribat multa iubeto.
 odi, cum late splendida cera vacat. (20)
comprimat ordinibus versus, oculosque moretur
 margine in extremo littera fusa meos.
quid digitos opus est graphio lassare tenendo?
 hoc habeat scriptum tota tabella 'veni.'
non ego victrices lauro redimire tabellas (25)
 nec Veneris media ponere in aede morer.
subscribam VENERI FIDAS SIBI NASO MINISTRAS
 DEDICAT. AT NVPER VILE FVISTIS ACER.

22 fusa scripsi : rasa codd : alii alia

乱れた髪を正してきちんと整える技を
 熟知し,婢女の中に置かれるべきではないナペーよ,
そして隠れた逢い引きの夜の付き添いに便利で
 合図を送るのが天才的だと認められ,
何度も躊躇するコリンナに僕のところにくるように励まし, (5)
 苦労をしている僕に忠実な者であることが分かったナペーよ,
朝早くに書き綴った蝋板を受け取り,女主人に
 渡してくれ,そして邪魔な遅れを懸命に追い払ってくれ.
火打石や硬い鋼がお前の胸にあるわけでも,
 普通以上の単純さがあるわけでもない. (10)
お前もまた,クピードーの矢にやられたことがあるらしい.
 僕のためにもお前の(愛の)戦の旗印を守ってくれ.
もし僕が何をしているのか尋ねたら,夜の望みで生きていると言ってくれ.
 他の事は僕のその気にさせる右手で書き込まれた鑞板が伝える.
僕が喋っている間に,時間は逃げて行く.彼女が十分暇なら鑞板を渡してくれ. (15)
 しかしそれでも彼女が一息に読むようにさせてくれ.
読んでいる彼女の目を観察するように申し付ける.
 そうすれば黙っている顔からも何が起るかしることができる.
躊躇なく,読み終わった鑞板に沢山返事を書くように命じてくれ.
 輝く鑞板の隙間が沢山空いているのは嫌だ. (20)
行の並びはつめさせて,僕の目が一番縁に
 溢れた文字を読むのに時間がかかるようにしてくれ.
だが,ペンを持つ事で指を疲れさせる必要があるだろうか?
 鑞板全体が,この1語を持つようにしてくれ,「来て」と.
僕は勝利の鑞板を月桂樹で飾る事も, (25)
 ウェヌスの神殿の真中に置く事も躊躇しないだろう.
僕は書こう.なーそーハうぇぬすニ自分ニ忠実ナ召使ヒヲ
 捧グ ダガ汝ハ一寸前ニハ安キ楓の木切レナリ.


【2005/08/05 03:12】 Ovidius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


この記事に対するコメント

TOPへ


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

TOPへ


この記事に対するトラックバックトラックバックURL
→http://litterae.blog8.fc2.com/tb.php/18-ca186c65

TOPへ


PROFILE

  • Author:メレアグロス
  • 気が向いた時にラテン語を訳したりしています.
    ヘレニズムのギリシア語もたまに訳しています.

    問い合わせ先(メールフォーム)
  • RSS1.0
  • CM, TB, ARCHIVE

    COMMENT
  • メレアグロス [06/06 15:20] 
  • outis [06/05 21:42] 
  • メレアグロス [06/05 10:37] 
  • outis [06/01 22:33] 
  • メレアグロス [05/28 18:31] 
  • outis [05/26 23:35] 
  • Succarum [09/24 20:12] 
  • メレアグロス [09/24 00:15] 
  • Succarum [09/23 16:32] 
  • メレアグロス [11/06 01:49] 
    TRACKBACK
  • えいじゅなすの本棚 - 英語, 医学, 投資の専門書レビューブログ:Wheelock's Latin(05/26)

  • ARCHIVE
  • 2019年03月 (1)
  • 2018年11月 (1)
  • 2018年08月 (1)
  • 2018年05月 (3)
  • 2018年03月 (20)
  • 2018年02月 (25)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2016年01月 (1)
  • 2015年08月 (1)
  • 2015年07月 (1)
  • 2015年06月 (1)
  • 2015年05月 (2)
  • 2015年04月 (1)
  • 2015年03月 (4)
  • 2015年02月 (1)
  • 2015年01月 (1)
  • 2014年12月 (4)
  • 2014年11月 (24)
  • 2014年10月 (6)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (10)
  • 2014年04月 (3)
  • 2014年03月 (3)
  • 2014年02月 (1)
  • 2014年01月 (2)
  • 2013年12月 (3)
  • 2013年11月 (4)
  • 2013年10月 (25)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (5)
  • 2013年07月 (6)
  • 2013年06月 (1)
  • 2013年05月 (2)
  • 2013年04月 (1)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (2)
  • 2012年12月 (1)
  • 2012年10月 (6)
  • 2012年09月 (27)
  • 2012年08月 (32)
  • 2012年07月 (47)
  • 2012年06月 (50)
  • 2012年05月 (3)
  • 2009年10月 (1)
  • 2009年09月 (2)
  • 2009年08月 (12)
  • 2009年07月 (7)
  • 2009年06月 (14)
  • 2009年05月 (2)
  • 2009年03月 (40)
  • 2009年02月 (14)
  • 2009年01月 (75)
  • 2008年12月 (26)
  • 2008年11月 (22)
  • 2008年10月 (60)
  • 2008年09月 (95)
  • 2008年08月 (68)
  • 2008年07月 (42)
  • 2008年06月 (54)
  • 2008年05月 (49)
  • 2008年04月 (49)
  • 2008年03月 (35)
  • 2008年02月 (9)
  • 2008年01月 (27)
  • 2007年12月 (40)
  • 2007年11月 (35)
  • 2007年10月 (26)
  • 2007年09月 (43)
  • 2007年08月 (10)
  • 2007年05月 (33)
  • 2007年04月 (8)
  • 2007年03月 (61)
  • 2007年02月 (51)
  • 2007年01月 (75)
  • 2006年12月 (68)
  • 2006年11月 (23)
  • 2006年10月 (56)
  • 2006年07月 (1)
  • 2006年06月 (7)
  • 2006年05月 (125)
  • 2006年04月 (77)
  • 2006年02月 (34)
  • 2006年01月 (69)
  • 2005年12月 (54)
  • 2005年11月 (50)
  • 2005年10月 (7)
  • 2005年09月 (106)
  • 2005年08月 (38)
  • 2005年07月 (4)