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ホラーティウス『歌集』3巻1歌33-48 (完結)

contracta pisces aequora sentiunt
iactis in altum molibus; huc frequens
 caementa demittit redemptor  35
  cum famulis dominusque terrae

fastidiosus, sed Timor et Minae
scandunt eodem quo dominus; neque
 decedit aerata triremi et
  post equitem sedet atra Cura. 40

quod si dolentem nec Phrygius lapis
nec purpurarum Sidere clarior
 delenit usus nec Falerna
  vitis Achaemeniumque costum,

cur invidendis postibus et novo  45
sublime ritu moliar atrium?
 cur valle permutem Sabina
  divitias operosiores?

海の深みには土塊が投げ込まれて
魚どもは海が狭くなったと感じている.ここに来たって
 奴隷達を引き連れた建築請負人と
  地上に嫌気がさした主人は

土台石を投げ込むのだ*9.しかし,「恐怖」と「脅威」は
主人のいるのとまさに同じ場所に登る.また
 黒き「心配」は青銅の張られた三段櫂船からも去らず,
  騎兵の後ろにも座るのだ.

しかしもし悲しむ者を,プリュギアの大理石も
星よりも明るく輝く紫衣を着ることも
 なだめることなく,またファレルヌス
  葡萄酒も,アカエメネースの甘松*10もなだめぬのなら,

どうして人も羨む門柱と新しき
様式にで高く聳える館を私はたてるだろうか?
 どうしてサビーヌムの谷を
  もっと手間暇かかる財産と取り替えるだろうか?


*9 当時は海岸にせり出す邸宅をつくるのが流行した.
*10 アカエメネースはペルシアの伝説的始祖で,ここではペルシアそのものをさす.東方は当時富裕の代名詞であり,また香料のこの地方に産していた.


【2008/11/13 00:18】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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