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プロペルティウス4巻4歌23-46

saepe illa immeritae causata est omina lunae,
 et sibi tingendas dixit in amne comas:
saepe tulit blandis argentea lilia Nymphis,  25
 Romula ne faciem laederet hasta Tati:
cumque subit primo Capitolia nubila fumo,
 rettulit hirsutis bracchia secta rubis,
et Tarpeia sua residens ita flevit ab arce
 vulnera, vicino non patienda Iovi:     30
'ignes castrorum et Tatiae praetoria turmae
 et formosa oculis arma Sabina meis,
o utinam ad vestros sedeam captiva Penatis,
 dum captiva mei conspicer ora Tati!
Romani montes, et montibus addita Roma, 35
 et valeat probro Vesta pudenda meo:
ille equus, ille meos in castra reponet amores,
 cui Tatius dextras collocat ipse iubas!
quid mirum in patrios Scyllam saevisse capillos,
 candidaque in saevos inguina versa canis? 40
prodita quid mirum fraterni cornua monstri,
 cum patuit lecto stamine torta via?
quantum ego sum Ausoniis crimen factura puellis,
 improba virgineo lecta ministra foco!
Pallados exstinctos si quis mirabitur ignis,  45
 ignoscat: lacrimis spargitur ara meis.

  27 cumque Heyworth : dumque codd. 
  29 Tarpeia sua Palmer : sua Tarpeia codd.

何度も彼女は罪なき月の凶兆を理由にして,
 自分は髪を川に浸さなければいけないと言った.
何度も彼女は愛嬌あるニンフらに,銀色の百合を持っていった,
 ローマの槍先がタティウスの顔を傷つけないように願って.
そして,最初のかまどの煙で雲のかかったカピトーリウムに登ると,
 彼女は野薔薇で切り傷のついた腕をして帰って来た.
そして,タルペイアは彼女の頂き*5に座ってそこから
 恋の傷を嘆いた,すぐそばにいるユッピテルには堪え難いものであったが.
「タティウス様の陣営の火と,軍団の幕屋と
 私の目には美しきサビーニー人の武器よ,
ああ,私は捕虜となってあなた方のかまどの所に座れればいいのに!
 捕虜となったわたしが,わたしのタティウス様のお顔を見られる限りは!
ローマの山々,そして山々に加えられたローマ,
 そして,私の罪によって辱められる定めのウェスタ様,さようなら!
あの馬が,あの馬が私の愛を陣営に再び置くことになるでしょう,
 タティウス様が自らたてがみに右手をおかれているあの馬が!
何の不思議がありましょう,スキュッラが父親の髪の毛に冒涜の業を働き,
 そして白肌の下半身を荒々しい犬どもの姿に変えたことに?*6
何の不思議がありましょう,あの女が角ある兄の怪物を欺いたことに,
 糸を手繰ることで迷路の道が明らかになったあの時に?*7
この私はイタリアの女達に,如何ほどの非難をもたらそうとしていることでしょう,
 乙女の炉のために選ばれた女官でありながら不敬の私は!
もし誰かが,パッラス女神*8の火が消えたことを不思議に思うなら,
 容赦をして頂きたいのです.あの祭壇には私の涙が撒かれたのです.」


*5 後にタルペイアの砦と呼ばれる場所から,ということ.この北側にある頂きには後にユッピテル神殿が立つことになる.すなわち,時代錯誤が認められる.
*6 父ニーソス王に敵対するミノース王に恋をして,それを持っている限り負けることのない髪を,父ニースス王から切り取った.勝利したミノース王は彼女を殺し,彼女は白鷺となる.ここでは変身の結果は,オデュッセウスに登場する怪物と混同されているようである.
*7 テーセウスに恋したアリアドネーが,ミノタウロスを殺した後に,糸をたぐって迷宮から出られるようにした話のこと.
*8 ミネルウァ(=アテーネー)のこと.この女神の神像もウェスタ女神の神域にあった.


【2008/09/02 04:27】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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