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ホラーティウス『書簡集』1巻14歌1-13

Vilice silvarum et mihi me reddentis agelli,
quem tu fastidis habitatum quinque focis et
quinque bonos solitum Variam dimittere patres,
certemus, spinas animone ego fortius an tu
evellas agro et melior sit Horatius an res.   5
me quamvis Lamiae pietas et cura moratur
fratrem maerentis, rapto de fratre dolentis
insolabiliter, tamen istuc mens animusque
fert et avet spatiis obstantia rumpere claustra.
rure ego viventem, tu dicis in urbe beatum.  10
cui placet alterius, sua nimirum est odio sors.
stultus uterque locum immeritum causatur inique:
in culpa est animus, qui se non effugit unquam.

森と僕に自分を取り戻してくれる畑の管理人よ,
君はそれを嫌がっているのだがね,そこには5つの竃があって,
5人の善き主人を常々ワリア*1へと送り出すのが常なのに―
競おうじゃないか,僕が僕の心から茨を抜くのに力がいるか,それとも君が
農場から茨を抜くほうが力がいるか,そして,ホラーティウスと農場のどっちがましかを.
兄を悼んで,兄を奪われて癒されようもなく悲しんでいる
ラミアへの親愛の情と気遣いが僕を引き止めているというのに,
それでも僕の精神と気持ちは君の所へと
僕を連れてゆき,そしてその場所へ行くのを邪魔する閂を壊したがっている.
僕は田舎に生きるものが,君は都会に生きるものが幸福だと言う.
他人の運命のほうが気に入っている者は,自分の運命が当然嫌になるもの.
どちらも愚かしく,非難に値せぬ場所を不当に理由に挙げているのだ.
責められるべきは自らを決して逃れ得ぬ心である.

*1 ローマから東北東訳30kmほどの所にある,サビーヌムの町.現Vicovaro.市などがあった.


【2008/03/14 23:55】 Horatius Epistulae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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