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ホラーティウス『書簡集』1巻3歌1-29

Iuli Flore, quibus terrarum militet oris
Claudius Augusti privignus, scire laboro.
Thracane vos Hebrusque nivali compede vinctus
an freta vicinas inter currentia turris
an pingues Asiae campi collesque morantur?    5
quid studiosa cohors operum struit? hoc quoque curo.
quis sibi res gestas Augusti scribere sumit,
bella quis et paces longum diffuit in aevum?
quid Titius, Romana brevi venturus in ora,
Pindarici fontis qui non expalluit haustus,      10
fastidire lacus et rivos ausus apertos?
ut valet? ut meminit nostri? fidibusne Latinis
Thebanos aptare modos studet auspice Musa
an tragica desaevit et ampullatur in arte?
quid mihi Celsus agit, monitus multumque monendus 15
privatas ut quaerat opes et tangere vitet
scripta Palatinus quaecumque recepit Apollo,
ne, si forte suas repetitum venerit olim
grex avium plumas, moveat cornicula risum
furtivis nudata coloribus? ipse quid audes?     20
quae circumvolitas agilis thyma? non tibi parvum
ingenium, non incultum est nec turpiter hirtum.
seu linguam causis acuis seu civica iura
respondere paras seu condis amabile carmen,
prima feres hederae victricis praemia. quod si    25
frigida curarum fomenta relinquere posses,
quo te caelestis sapientia duceret, ires.
hoc opus, hoc studium parvi properemus et ampli,
si patriae volumus, si nobis vivere cari.

22 nec λlφψ : et (B)

ユーリウス・フロールス*1よ,どの地域でアウグストゥスの義子
クラウディウスは外征をしているのか,僕は知ろうと骨折っている.
君たちを引き止めているのは,トラキアの地と雪の足かせに縛られたヘブルス川*2が,
それとも隣接する塔の間を走る海峡,
それともアジアの豊穣な平野と丘陵だろうか?
どんな仕事を,幕僚は熱心に企てているのか?これもまた僕は気にかかるのだ.
誰がアウグストゥスの業績を記述する仕事を受け持つのか,
だれが数々の戦争と平和を長い構成に広めるのか?
やがてローマの人口に膾炙されるであろうティティウス*3は何をするのか,
ピンダロスの泉を飲む事を恐れず,
開けた水たまりと川を敢えて嫌った*4そのティティウスは?
彼の調子はどうか?僕の事をどう覚えているか?ラテンの弦に
ムーサの加護の下,テーバイ*5の調子を合わすことに努めているか,
それとも悲劇の業の内に荒れ狂い,壷のごとく膨れ上がっているだろうか.
わがケルススは何をしているか?彼は前にも忠告され,忠告されるべきであった,
自分自身の富を求めるべきで,パラティーヌス丘のアポッローンが
所蔵した書物*6に触れることは避けるべし,と.
もしひょっとして,鳥の群れがいつか自分の羽を
取り戻しにやってきて,小鴉が盗んだ色付きの羽根を奪われて
嘲笑を醸すなどということにならぬよう.君自身はなにを敢えてしているのか.
どのタチジャコウソウ*7の周りをせっせと飛び回っているのか.君の才能は
卑小でもなく,薫陶を受けぬものでも,また醜く粗雑なものでもない.
君は訴訟の為に舌を尖らせようと,民事裁判に
答えるのに備えようと,愛らしい歌をものしようと,
勝利者の常春藤の冠の1位の賞をとるだろう.だがもし
悩みにつける冷湿布を捨て置く事ができるならば,
天上の知恵が君を導く所に,君は行くであろうに.
この仕事を,この熱意を,卑小の我々も高貴な我々も急ぎ行おうではないか,
もし我々が祖国にとって大切なものとして生き,我々にとってもそうであることを欲するなら.

*1 『書簡集』2.2でも宛名となっているが,ポルピュリオーによると,諷刺詩作家というが,それ以上は不詳.
*2 トラキアの川.
*3 不詳.
*4 カッリマコス的な文学の理想である,広く歌われているものを避けるべし,ということの比喩.s
*5 テーバイはピンダロスの生地.
*6 オクタウィアーヌスが大願成就の返礼としてアポッローンに捧げたパラティーウムの丘の神殿にはギリシア・ラテンの書物が所蔵されていた.
*7 タイム.香辛料となる.


【2007/12/31 02:40】 Horatius Epistulae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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