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ホラーティウス『書簡集』1巻2歌1-16

Troiani belli scriptorem, Maxime Lolli,
dum tu declamas Romae, Praeneste relegi;
qui, quid sit pulchrum, quid turpe, quid utile, quid non,
planus ac melius Chrysippo et Crantore dicit.
cur ita crediderim, nisi quid te detinet, audi.   5
fabula, qua Paridis propter narratur amorem
Graecia barbariae lento collisa duello,
stultorum regum et populorum continet aestus.
Antenor censet belli praecidere causam.
quid Paris? ut salvus regnet vivatque beatus  10
cogi posse negat. Nestor componere litis
inter Peliden festinat et inter Atriden;
hunc amor, ira quidem communiter urit utrumque.
quidquid delirant reges, plectuntur Achivi.
seditione, dolis, scelere atque libidine et ira   15
Iliacos intra muros peccatur et extra.

トロイヤ戦争の著者の本をだ,ロッリウス・マクシムス*1よ,
君がローマで演説している間,僕はプラエネステ*2で再読した.
彼は,何が立派で,何がみっともなく,何が有益で,何がそうでないかを,
平易に,クリュシッポス*3やクラントル*4よりもうまく語っている.
どうして僕がそう信じたのかを,もし君が何かに掛りっきりでなければ,聞きたまえ.
パリスの愛のために
ギリシアが延々と続く戦争を通して夷狄と衝突したことが語られている話には
愚かな主君らと人々の激情が含まれている.
アンテノール*5は戦争の原因を除くように進言する.
パリスはどうなったか?ぴんぴんして人の上に立ち,恵まれた暮らしをし,
強いられるのは我慢ならぬと言う.ネストール*6
ペーレウスの子*7とアトレウスの子*8の間の諍いを収めようと急ぐ.
愛が前者を,だが怒りは両人とも等しく焚き付ける.
主君らが犯した事は何でも,アカイア人が償うこととなる.
待ち伏せ,奸計,悪行,さらには痴情,また怒りにより,
イーリオンの城壁の内側でも外側でも,過ちが起こる.


*1 不詳.18歌でも手紙の受け手となる.
*2 ローマの東30kmほどの所の町.
*3 前280-207年.ストア派の重鎮.
*4 前340-275年.アカデメイア派.
*5 トロイヤ側の顧問の老人で,ヘレネーを返して戦いをやめるように説き,またメネラーオスとパリスの一騎打ちで戦いを終えるように進言する.
*6 三世代分の長命を保った老人.
*7 アキッレウス.
*8 アガメムノーン.


【2007/12/26 00:52】 Horatius Epistulae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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