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オウィディウス『イービス』301-320

aut, ut Achilliden cognato nomine clarum,
 opprimant hostili tegula iacta manu.
nec tua quam Pyrrhi felicius ossa quiescant
 sparsa per Ambracias quae iacuere vias.
nataque ut Aeacidae iaculis moriaris adactis 305
 ー non licet Cereri dissimulare sacrum ー
utque nepos dicti nostro modo carmine regis
 Cantharidum sucos dante parente bibas.
aut pia te caeso dicatur adultera, sicut
 qua cecidit Leucon vindice, dicta pia est.  310
inque pyram tecum carissima corpora mittas,
 quam finem vitae Sardanapallus habet.
utque Iovis Libyci templum violare parantes,
 acta Noto vultus condat harena tuos.
utque necatorum Darei fraude secundi,   315
 sic tua subsidens devorat ora cinis.
aut, ut olivifera quondam Sicyone profecto,
 sit frigus mortis causa famesque tuae.
aut, ut Atarnites, insutus pelle iuvenci
 turpiter ad dominum praeda ferare tuum. 320

氏族名により有名なアキッレウスの裔*1のように,
 敵の手からの瓦によって倒されるがよい.
お前の骨も,アンブラキアの道じゅうに撒かれたところの
 ピュッロス*2のそれよりも穏やかに休まぬように,
ちょうどアイアキデース*3の娘のように,槍を投げられて死ねばよい,
 ーケレースにこの儀式が知られずにはいないようにー
そして,私の歌で先に語った王の孫のように,
 親が与えた毒甲虫の汁をお前は飲むがよい*4
あるいは,お前が殺されて,正義の不義と呼ばれればよい,ちょうど
 レウコーンが殺された時,その復讐した女が正しいと言われたように*5
お前はお前とともに最も愛しい者の遺体を持って行くがよい,
 サルダナパッルスがそのような死を迎えたように*6
そして,リビアのユッピテルの神殿を冒涜しようとしていたもののように,
 南風によりお前の顔の上に砂がかぶせられんことを*7
そして,ダレイオス2世の策略によって殺されたものらのように,
 お前の顔をつもる塵が飲み込まんことを*8
あるいは,オリーブもたらすシキュオーンからかつてやって来た者にそうだったように,
 餓えと寒さがお前の死の原因であれ*9
あるいは,アタルネウスの者のように,若牛の皮に編み込まれて,
 みっともなくお前の主のところに獲物としてお前が運ばれんことを*10


*1 アキッレウスの子孫を名乗っていたエーペイロスの王で,ローマ軍を破ったが,前272年に老婆の投げた瓦に当たって死んだ.
*2 アキッレウスの息子ピュッロスはデルポイでオレステースに殺される.しかしアンブラキア(エーペイロスの南の町)の言及はここ以外にはない.
*3 エーペイロス王ピュッロスのこと.その娘デーイダミーナは伝承ではアルテミスの神殿で殺される(ここではケレースの神殿とされている).
*4 祖父と同じくピュッロスだが,妻と共に母親に毒殺される.
*5 黒海北岸のボスポロス王国の王,スパルトコス5世を殺したその兄弟のレウコーン2世.殺した原因は王のレウコーンの妻アルカトエーへの不義だが,後にアルカトエーにより殺される.(Kleine Pauly 3.Bd : p.599, "Leukon" 5.)
*6 アッシュリアの王.敵に打ち負かされ,ニネヴェに閉鎖されたのち,財宝と妻と妾とともに火葬の薪の中で自決したという.
*7 カンビュセースはゼウスの神託所を焼き払うために派遣した兵は南風により大量の砂を吹き付けられて生き埋めになったという(ヘロドトス3.25-6).
*8 ダレイオス・オコスは,自分への謀反者を毒・刀・暴力・飢餓によっても殺してはならないというお告げに従い,熱灰を満たした部屋の上の板に,食事をたっぷり取らせて寝かせ,眠っているうちに灰に落ちて死ぬようにするという企みにより殺した.
*9 おそらく前251年に殺されたシキュオーン(アルゴリスの北,コリントスの近く)の暴君.しかし餓えと寒さについては不詳.
*10 アタルネウス(レスボス島の向かいの小アジアはリュキアの町)の王であり,プラトーンの弟子であったヘルミアースのこと.アルタクセルクセースに反抗したが,捕らえられてアルタクセルクセースの所に送られ殺される.


【2007/12/11 01:30】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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