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ウェルギリウス『選集』第2歌1-13行

Formosum pastor Corydon ardebat Alexin,
delicias domini, nec, quid speraret, habebat.
tantum inter densas, umbrosa cacumina, fagos
adsidue veniebat. ibi haec incondita solus
montibus et silvis studio iactabat inani:    5
' O crudelis Alexi, nihil mea carmina curas?
nil nostri miserere? mori me denique cogis?
nunc etiam pecudes umbras et frigora captant,
nunc viridis etiam occultant spineta lacertos,
Thestylis et rapido fessis messoribus aestu  10
alia serpyllumque herbas contundit olentis.
at mecum raucis, tua dum vestigia lustro,
sole sub ardenti resonant arbusta cicadis.

牧人コリュドーンは,ご主人のお気に入りの美しいアレクシスに
恋い焦がれていたが,彼の思いは遂げられずにいた.
彼はただ,密生した山毛欅の樹,蔭多き梢の間に
足しげく通ったもの.そこでこのとりとめのない言葉を一人で
空しくも熱心に,山々や森にむかって繰り返していた.
「ああ,残酷なアレクシス,僕の歌をお前は全然気にもかけないのか?
僕の事を全然憐れまないのか?ついには僕を死なせる気なのか?
今は家畜たちも冷たい日陰で涼を求め,
今は茨の薮も緑色した蜥蜴を隠す時.
テステュリスもひどい暑さに疲れた農夫らに
臭い薬草のニンニクとジャコウソウをつぶしている.
だが,僕がお前の後を追ってうろつく間,
燃え盛る太陽の下,僕と一緒にしわがれた蝉の声を木イチゴが響かせている.


【2007/10/03 23:36】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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