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プロペルティウス第3巻第11歌9-28行

Colchis flagrantis adamantina sub iuga tauros
 egit et armigera proelia, sevit humo,      10
custodisque feros clausit serpentis hiatus,
 iret ut Aesonias aurea lana domos.
ausa ferox ab equo quondam oppugnare sagittis
 Maeotis Danaum Penthesilea ratis;
aurea cui postquam nudavit cassida frontem,   15
 vicit victorem candida forma virum.
Omphale in tantum formae processit honorem,
 Lydia Gygaeo tincta puella lacu,
ut, qui pacato statuisset in orbe columnas,
 tam dura traheret mollia pensa manu.      20
Persarum statuit Babylona Semiramis urbem,
 ut solidum cocto tolleret aggere opus,
et duo in adversum mitti per moenia currus
 nec possent tacto stringere ab axe latus;
duxit et Euphraten medium, quam condidit, arcis, 25
 iussit et imperio subdere Bactra caput.
nam quid ego heroas, quid raptem in crimina divos?
 Iuppiter infamat seque suamque domum.

コルキスの女*1は,炎吹く牛どもを金剛石の軛の下に
 繋ぎ,そして武装せる戦い行う人産む種を地面に撒いた.
そして,見張っている蛇の凶暴な顎を閉じ,
 黄金の羊毛がアエソーンの家に行くようにした.
マエオーティスのペンテシテーアは勇猛に馬から矢を放って
 ダナオイ勢の艦隊に敢えて抵抗した.
その黄金の兜が額を露にした後,
 その輝かしい姿は,勝利者たる男を打ち負かした*2
リュディアの女性で,ギュゲース湖に浸かった
 オムパレーは,容姿のこれほどの名誉を得,
平定した地に記念碑を据えた*3その男が,
 かくも無骨な手で柔らかい羊毛の割当を紡いだのだ*4
バビュローン女のセミーラミス*5はペルシアの都を建てた,
 焼いた粘土の堅牢な建築物が聳え,
そして,その塀の間を車がすれ違いに走りながらも
 車軸を触れさせて脇を擦ることがないような都を.
そして,彼女が建てた要塞の中央にユーフラテース川を引き,
 バクトラ*6が彼女の権限に頭を差し出すように命じた.
さて,どうして僕は英雄や神々を断罪しようか.
 ユッピテルは自分と自分の家を辱めている.

*1 メーデーア.
*2 ペンテシレーアは,アマゾーン族の一人で,トロヤ方についていたが,アキッレウスにより殺される.その兜を取って顔を見た時,アキッレウスはその美しさに打たれて嘆く.マエオーティスは黒海北西に隣接する湖で,その近辺にアマゾーン族が住むとされる.
*3 ヘーラクレースの柱と呼ばれる,現在のジブラルタル海峡にある岩.
*4 オムパレーはリュディアの女王で,奴隷としてヘルメースによって売られていたヘーラクレースを買い取り,後に結婚し,子をもうける.プロペルティウスは,ギュゲース湖はここでは黄金の流れるパクトルス川に関係づけ,そこに浸かって美しくなったということにしているようである(Camps, ad loc.).
*5 バビュローンの伝説的女王.バビュローンの王ニノスの妻であったが,王の死後バビュローンを壮大に再建する.
*6 バクトリア(現アフガニスタン)の首都.


【2007/09/23 17:54】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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