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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 13

(13) quid est, Catilina? num dubitās id mē imperante facere, quod iam tuā sponte faciēbās? exīre ex urbe iubet cōnsul hostem. interrogās mē, num in exsilium? nōn iubeō, sed, sī mē cōnsulis, suādeō. quid est enim, Catilīna, quod tē iam in hāc urbe dēlectāre possit? in quā nēmō est extrā istam coniūrātiōnem perditōrum hominum, quī tē nōn metuat, nēmō, quī nōn ōderit. quae nōta domesticae turpitūdinis nōn inūsta vītae tuae est? quod prīvātārum rērum dēdecus nōn haeret in fāmā? quae libīdō ab oculīs, quod facinus ā manibus umquam tuīs, quod flāgitium ā tōtō corpore āfuit? cui tū adulēscentulō, quem corruptelārum illecebrīs irrētissēs, nōn aut ad audāciam ferrum aut ad libīdinem facem praetulistī?


(13) どうしたのか,カティリーナよ?まさか,ずっと自分の意思でならやってきたことを,私が命じるのであれば,お前は躊躇するというのではあるまいな?敵は都から出てゆけと執政官が命じているのだ.お前は私に尋ねている,追放するというのか,と.私は命じているのではなく,もしお前が私に意見を乞うなら,お前にそれをお勧めするのである*1.なぜなら,カティリーナよ,今やこの都に,お前が喜ぶことのできるようなものなどあるか?ここには,堕落した人間どもからなるお前の陰謀の一味を除けば,お前を恐れぬものなど誰もおらぬし,お前を憎まぬものなど誰もおらぬ.お前の経歴に,家の醜聞のどんな烙印が焼き付けられていないというのか?どの私的な物事の不評が,噂に定着していないだろうか?どの情欲がお前の両目から,どの悪事がお前の両腕から,どの醜行がお前の全身から離れているというのか?お前が堕落への誘惑によって誑かしたどの若造に対して,蛮勇へ向かわせる剣や,情欲を先導する松明をかざさずにいたというのか?


*1 正式な裁判を経ずに追放刑に処することは実際にはできない.そのため,カティリーナは「追放するというのか」と問い,それに対して,キケローは「命じているのではなく……それをお勧め」すると言っている.

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【2014/10/28 01:11】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 12

(12) nunc iam apertē rem pūblicam ūniversam petis, templa deōrum immortālium, tēcta urbis, vītam omnium cīvium, Italiam tōtam ad exitium et vāstitātem vocās. quā rē, quōniam id, quod est prīmum, et quod huius imperī disciplīnaeque maiōrum proprium est, facere nōndum audeō, faciam id, quod est ad sevēritātem lēnius, ad commūnem salūtem ūtilius. nam sī tē interficī iusserō, resīdēbit in rē pūblicā reliqua coniūrātōrum manus; sīn tū, quod tē iam dūdum hortor, exieris, exhauriētur ex urbe tuōrum comitum magna est perniciōsa sentīna reī pūblicae.


(12) 今既にお前はあからさまに国家全体を攻撃しており,不死の神々の神殿を,都の家々を,全市民の生命を,全イタリアを破滅へと呼び込んでいる.であるから,最優先であり,この支配権と先祖の教えにふさわしいことを,私はあえて行わず,厳しさの点ではより甘いものの,公共の安全のためにはより有用であることを,私は行おう.なぜなら,もし私がお前を殺すよう命じたなら,国家の中に謀反の残りの手勢が残ることになろう.しかしもし,お前が出て行ったなら(それは私がもうずっとお前に勧めていることだが),お前の仲間という,国家に対する破滅もたらす溜まりに溜まった汚泥が,都から搔き出されるであろうから.


【2014/10/27 11:09】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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バチカン図書館が写本4000冊をデジタル化予定

 情報通の方々はもうご存知と思いますが,バチカン図書館が蔵書の写本4000冊をデジタル化するプロジェクトが進行中だそうです.実際の作業は日本のNTTが契約して行っているとのこと.

  http://gigazine.net/news/20141024-vatican-library-manuscript/

 中でもラテン語に関心がある人々への最大の朗報は,最古のウェルギリウス写本である Vat.lat.3225 が,既にネット上で見られる状態であることでしょう.解像度も高いので,相当拡大してもモザイク状になって読めないなどということはないため,オリジナルの写本を見るよりも見やすいかもしれません.

  http://digital.vatlib.it/ja/view/MSS_Vat.lat.3225

 他にも古今東西の興味深い写本がすでにデジタル化されているので,ぜひ http://digital.vatlib.it/ja/collection で堪能してみてください.



【2014/10/26 01:01】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 11

(11) magna dīs immortālibus habenda est atque huic ipsī Iovī Statōrī, antiquissimō custōdī huius urbis, grātia, quod hanc tam taetram, tam horrībilem tamque īnfestam reī pūblicae pestem totiēns iam effūgimus.
 nōn est saepius in ūnō homine summa salūs perīclitanda reī pūblicae. quam diū mihi cōnsulī dēsignātō, Catilīna, īnsidiātus es, nōn pūblicō mē praesidiō, sed prīvātā dīligentiā dēfendī. cum proximīs comitiīs cōnsulāribus mē cōnsulem in campō et competitōrēs tuōs interficere voluistī, compressī cōnātūs tuōs nefāriōs amīcōrum praesidiō et cōpiīs nūllō tumultū pūblicē concitātō; dēnique quotiēnscumque mē petīstī, per mē tibi obstitī, quamquam vidēbam perniciem meam cum magnā calamitāte reī pūblicae esse coniūnctam.


(11) 我々は不死なる神々に,さらには,この都の最も古い守護者であらせられるこのユッピテル・スタトル*1御自身に,大いなる感謝を持たねばならぬ.なぜなら,国家に対する,かくも忌まわしく,かくも恐ろしく,かくも剣呑なこの害悪を,我々はかくも繰り返し逃れてきているのだから.
 国家の安全の根幹が,ただ一人の人間*2のために,これ以上何度も危険にさらされてはならぬ.次期執政官となった私に,カティリーナよ,お前が謀を巡らせている間ずっと,私は公の警備によってではなく,私個人の警戒によって我が身を守ってきた*3.先の執政官選挙の時には,執政官である私とお前の対立候補らを,マールスの野で殺そうとした際*4,お前の悪辣な試みを,私は友人たちの警備と手勢とでもって,いかなる混乱も公に引き起こすことなく潰えさせたのである.つまり,お前が私を攻撃する度に,私は独力でお前に対抗したのだ.自分の破滅が国家の大きな厄災につながっていると,私は考えていたにも拘らずである.

*1 ユッピテル・スタトルとは文字通りには「立ち止まらせる者」の意味で,サムニテース人との戦争中,ローマ軍敗走の危機に際してユッピテルに加護を乞うたのち,逃亡しかけていた兵士を止めることができて壊滅を逃れたため,293年に建設されたのがユッピテル・スタトル神殿であり,この場所がまさにキケローの演説している場所(Shepherd, Historical Atlas, p. 24の右下のあたり). 古くはロームルスもユッピテルに加護を祈願する際に,この神殿の建造を誓約している.その後は意味が不明瞭となり,「守護者」としての意味にとられていたようである.[注が不適切だったため,書き換えています(2014.11.22)]
*2 すなわちキケローのこと.下の「自分(=キケロー)の破滅が国家の大きな厄災につながっている」を参照.
*3 前64年の7月以降,正式な執政官になる前63年1月まで.
*4 前63年の7月.デキムス・ユーニウス・シラーヌス,ルーキウス・リキニウス・ムーレーナ(この二人が当選),セルウィウス・スルピキウス(落選)が,カティリーナの対立候補であった.マールスの野が投票所であるので,この陰謀はまさに投票所でのテロということになる.


【2014/10/25 01:16】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 10

(10) haec ego omnia vixdum etiam coetū vestrō dīmissō comperī; domum meam maiōribus praesidiīs mūnīvī atque firmāvī, exclūsī eōs, quōs tū ad mē salūtātum māne mīserās, cum illī ipsī vēnissent, quōs ego iam multīs ac summīs virīs ad mē id temporis ventūrōs esse praedīxeram.
 quae cum ita sint, Catilīna, perge, quō coepistī: ēgredere aliquandō ex urbe; patent portae; proficīscere. nimium diū tē imperātōrem tua illa Manliāna castra dēsīderant. ēdūc tēcum etiam omnīs tuōs, sī minus, quam plūrimōs; pūrgā urbem. magnō mē metū līberāverīs, modo inter mē atque tē mūrus intersit. nōbīscum versārī iam diūtius nōn potēs; nōn feram, nōn patiar, nōn sinam.
 

(10) これらのこと全てを,お前の集まりが解散されるや否や,私はちゃんと知ったのだ.私は自分の家を,より多くの警備隊で守り固め,お前が明け方の挨拶に私の所に送り込んだ者ども*1を閉め出した.というのも,私は既に多くの最良の人々に,そういった者どもがその時に私のところに来るであろうと予告していたのだが,まさにその者どもがやってきたからである.
 そういうわけだから,カティリーナよ,お前が進み始めた所へ進むがよい.いい加減都から出て行け.門はあいているぞ.出発せよ.件のお前のマンリウスの陣営*2は,司令官のお前をずっとずっと首を長くして待ちこがれているぞ.お前と一緒に,お前の手の者どもを皆連れて行け.もし駄目なら,できるだけ沢山だ.お前と私の間に城壁がありさえすれば,お前は私を大きな恐怖から解放してくれるのだ.お前は我々とはこれ以上長くはいられぬのだ.私は耐えられぬ,我慢できぬ,許しておけぬ.

*1 第一弁論9注3参照.
*2 第一弁論5注1と注2参照.



【2014/10/23 00:18】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『讃歌』注釈

 しばらくぶりです.夏に体調を崩して以来,気力が戻らず,ラテン語からしばらく離れていましたが,そろそろ復帰できそうです.とりあえず広告消去のために投稿.

Susan A. Stephens. Callimachus: The Hymns. Edited with Introduction, Translation, and Commentary by. Oxford: Oxford U. P., 2015 (estimated).

既に『縁起集』の英語での初めてのフルの注釈が出ていますが,こちらは『讃歌』のほうの注釈.しかも翻訳もついているので,ラテン文学研究者には必携本になるであろう一冊でしょう(もちろん内容がしっかりしていればですけど,おそらくそうなるでしょう).2015年が待ち遠しいですね.





【2014/10/20 00:49】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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