ラテン語徒然  ラテン語の翻訳・覚え書きなど
log-in  ラテン語入門 作家別インデックス 文法資料 リンク集 ギリシア語フォントについて アーカイブ他
歴史地図 伊北 伊南 希北 希南 小ア PHI Perseus POxy KVK CiNii L-S Georges Gildersleeve 省略記号 Text Archive BMCR DCC

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | 記事修正

TOPへ


キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 6

(6) quam diū quisquam erit, quī tē dēfendere audeat, vīvēs, et vīvēs ita, ut nunc vīvis, multīs meīs et firmīs praesidiīs obsessus, nē commovēre tē contrā rem pūblicam possīs. multōrum tē etiam oculī et aurēs nōn sentientem, sīcut adhūc fēcērunt, speculābuntur atque custōdient. etenim quid est, Catilīna, quod iam amplius exspectēs, sī neque nox tenebrīs obscūrāre coetūs nefāriōs nec prīvāta domus pariētibus continēre vōcēs coniūrātiōnis tuae potest, sī illūstrantur, sī ērumpunt omnia? mūtā iam istam mentem, mihi crēde, oblīvīscere caedis atque incendiōrum. tenēris undīque; lūce sunt clāriōra nōbīs tua cōnsilia omnia, quae iam mēcum licet recognōscās.


(6) 敢えてお前を守るような者が一人でもいる間は,お前は生きられよう,そしてお前は,今お前が生きているように,私の手配した数多くの堅牢な警備により,国家に対してお前がことを起こさぬよう包囲されたままで,生きるであろう.多くの人々の目と耳が,今までしてきたように,お前の気付かぬままお前を監視警戒するであろう.さて実際,カティリーナよ,もし夜が闇によって忌まわしき集会を包み隠すこともできず,私邸がその壁によってお前の謀の声を閉ざしておくこともできず,すべてがあからさまとなり,流出するのなら,お前がこの上期待できることは何か?もうお前のそんな気持ちを変えよ,私を信じよ,殺害と放火のことは忘れるがよい.お前は四方八方から確保されているのだ.お前の計画は全て我々には火を見るよりも明らかであり,それを今,お前は私とともに再確認することができる.


スポンサーサイト

【2014/06/28 21:34】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


フォント指定変えました

フォントの指定を変えました.見栄えが著しく悪くなるなど,不都合がありましたら元に戻します.

フォントファミリー指定を次のようにしました.

  font-family:'Lucida Grande','Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;

参考にさせていただいたのは:

  http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20130225/p1

どうもありがとうございました.

 ついでながら作家別インデックスのホラーティウス『書簡集』第2巻のリンクですが,リンク先間違いのご指摘のあとの訂正で再度間違っており,これも正しいものに再度訂正しました.こんどこそ直っていて欲しいものです……



【2014/06/17 12:03】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


キケロー 『カティリーナ弾劾』 第一弁論 5

(5) castra sunt in Italiā contrā populum Rōmānum in Etruriae faucibus collocāta, crēscit in diēs singulōs hostium numerus; eōrum autem castrōrum imperātōrem ducemque hostium intrā moenia atque adeō in senātū vidētis intestīnam aliquam cotīdiē perniciem reī pūblicae mōlientem. sī tē iam, Catilīna, comprehendī, sī interficī iusserō, crēdō, erit verendum mihi, nē nōn hoc potius omnēs bonī sērius ā mē quam quisquam crūdēlius factum esse dīcat. vērum ego hoc, quod iam prīdem factum esse oportuit, certā dē causā nōndum addūcor, ut faciam. tum dēnique interficiēre, cum iam nēmō tam improbus, tam perditus, tam tuī similis invenīrī poterit, quī id nōn iūrē factum esse fateātur.


(5) イタリアの中で,ローマ人民に対抗する陣営が,エトルリアの隘路*1に築かれ,日に日に敵たちの数は増えている.だが,あなた方が見てのとおり,それらの陣営の指揮官であり敵たちの将軍である者*2は,市壁の内側,それどころかあまつさえ元老院の中で,何らかの国家の内部の破壊を日々企てているのだ.カティリーナよ,もしお前をただちに捕らえ,殺すことを私が命じるとすれば,思うに,その際私が恐れるべきは,善良なる人々全員に,私がこれをしたのは遅すぎる,と言われることではなく,むしろどこぞの誰かに,私のやりかたが残酷にすぎると言われはしないかということだろうな*3.しかしながら私としては,既にずっと前に当然なされているはずだったこのことを,ある理由からまだそれをする気になっていないのだ.お前が殺されるのは,その行為が法に悖るなどと公言するほど不正で,それほど堕落した,それほどお前にそっくりな輩が,もはや一人も見いだされなくなった時,ようやくその時なのだ.


*1 カティリーナの陣営はエトルリアのファエスラエにあった.地図(Shepherd 歴史地図)のFd,現在のフィレンツェ市の近くにあるフィエゾレ(Google Map).
*2 実際にファエスラエの陣営の指揮官はガーイユス・マンリウスであり,キケローの発言はカティリーナをすべての悪の根源とするための誇張.
*3 もちろん皮肉.キケローはむろん,善良なる人々全員の,遅いという叱責を恐れるべきだと考えている.




【2014/06/17 02:48】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


ダンテ『神曲 地獄篇』


なんだか昨日あたりからほうぼうで評判のようなので…….「原典に忠実でありながら、平明な表現を心がけ」た労作とのことです.ごく普通のことのように思われるかもしれませんが,キケローを訳していると,これが結構難しいのが身にしみてわかります.

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫 2242)神曲 地獄篇 (講談社学術文庫 2242)
(2014/06/11)
ダンテ・アリギエリ

商品詳細を見る




【2014/06/12 10:08】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


キケロー『カティリーナ弾劾』第一弁論 4

(4) dēcrēvit quondam senātus, utī L. Opīmius cōnsul vidēret, ne quid rēs pūblica dētrīmentī caperet: nox nūlla intercessit; interfectus est propter quāsdam sēditiōnum suspīciōnēs C. Gracchus, clārissimō patre, avō, maiōribus; occīsus est cum līberīs M. Fulvius cōnsulāris. similī senātūs cōnsultō C. Mariō et L. Valeriō cōnsulibus est permissa rēs pūblica. num ūnum diem posteā L. Sāturnīnum tribūnus plēbis et C. Servīlium praetōrem mors ac reī pūblicae poena remorāta est? at vērō nōs vīcēsimum iam diem patimur hebēscere aciem hōrum auctōritātis. habēmus enim eius modī cōnsultum, vērum inclūsum in tabulīs, tamquam in vāgīnā reconditum, quō ex senātūs cōnsultō cōnfestim tē interfectum esse, Catilīna, convēnit. vīvis, et vīvis nōn ad dēpōnendam, sed ad cōnfirmandam audāciam. cupiō, patrēs cōnscrīptī, mē esse clēmentem, cupiō in tantīs reī pūblicae perīculīs nōn dissolūtum vidērī, sed iam mē ipse inertiae nēquitiaeque condemnō.

かつて元老院は,国家が何らの損害も被らぬよう執政官ルーキウス・オピーミウスが配慮すべし,とする決議を出した*1.一晩もおかれることはなかった.何らかの謀反の疑いのため,ガーイユス・グラックスは,極めて高名な父,祖父,祖先を持つにもかかわらず殺され*2,元執政官マールクス・フルウィウスも子供らと共に殺害された*3.同様の元老院決議により,ガーイユス・マリウスとルーキウス・ウァレリウス両執政官に,国家が委ねられたが,その後一日さえも,国家による死の刑罰は,護民官ルーキウス・サートゥルニーヌスと法務官ガーイウス・セルウィーリウスに猶予されたろうか*4?だがしかし,我々はもう20日間,これらの人々の権威の矛先が鈍らになるのを甘受しているのだ.なぜなら,我々は以上のような決議を持っているのであるが,しかし,あたかも鞘に収められているかの如く,それは公的記録の中に閉ざされている.その元老院決議により,直ちにお前は殺されてしまっているのが当然であったのだが.お前は生きている,そして,お前は向こう見ずを止めるためではなく,増長させるために生きている.元老院議員諸君,私は自分が慈悲深くあらんことを欲している一方,これほどの国家の危機のなかで,自分がだらけていると見られたくはない.しかし,今や私は自らをを無為無能の罪で断罪したい.

*1 前121年,執政官オピーミウスが個々の市民に対して超法規的措置を振るうことができる元老院最終決議が通った.事情については以下の注を参照.
*2 ティベリウス・グラックスの弟ガーイユス・グラックスは元老院の権限と既得権益を大幅に縮小させる改革をすすめ,さらにはイタリア住民へのローマ市民権付与を提案するが,これが元老院のみならず大多数の人々の反感を買う.改革派による執政官オピーミウスの部下の殺害から不穏な状況が高まり,上記の元老院最終決議がだされ,オピーミウスは改革派への攻撃を行う.アウェンティーヌスの丘で戦いとなり,グラックスは奴隷に自身を殺害させる.
*3 マールクス・フルウィウス・フラックスは前124年に執政官になり,前122年には護民官となっていた.ティベリウス・グラックスの支持者であり,元老院最終決議の際に,抵抗軍を率いてアウェンティーヌスの丘にろう城,オピーミウスとの交渉に息子を使者として出すが交渉のうちに殺害され,抵抗軍が壊滅された時にフルウィウスは他の息子ともども殺害される.改革派は3000人が殺害されたとのこと.
*4 前100年にガーイユス・マリウスとルーキウス・ウァレリウスは執政官となる.ルーキウス・アップレイユス・サートゥルニーヌスとガーイウス・セルウィーリウス・グラウキアは改革派であった.後者の執政官の立候補の際,同様の立候補者を前者の支持者が撲殺し,争乱となる.その後元老院最終決議がだされ,執政官のマリウスらに超法規的権限が委ねられる.マリウスは兵を率いて両者と支持者らをカピトリウムの丘に包囲.両者は投降して法の裁きを受けるはずが民兵により殺害される.





【2014/06/11 21:19】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


キケロー『カティリーナ弾劾』第一弁論 3

(3) an vērō vir amplissimus, P. Scīpiō, pontifex maximus, T. Gracchum mediocriter labefactantem statum reī pūblicae prīvātus interfēcit: Catilīnam orbem terrae caede atque incendiīs vastāre cupientem nōs cōnsulēs perferēmus? nam illa nimis antīqua praetereō, quod C. Sevilius Ahāla Sp. Maelium novīs rēbus studentem manū suā occīdit. fuit, fuit ista quondam in hāc rē pūblicā virtūs, ut virī fortēs ācriōribus suppliciīs cīvem perniciōsum quam acerbissimum hostem coercērent. habēmus senātūs cōnsultum in tē, Catilīna, vehemēns et grave; nōn deest reī pūblicae cōnsilium neque auctōritās huiusque ōrdinis: nōs, nōs, dīcō apertē, cōnsulēs dēsumus.


(3) どうであったか?極めて偉大なプーブリウス・スキーピオー大神祇官は,国家の状態を少々傾けつつあったティベリウス・グラックスを,私的に殺害したではないか*1?世界を殺戮と放火によって破滅させることを欲しているカティリーナを,我ら執政官が我慢できるであろうか?ガーイウス・セルウィリウス・アハーラが,謀反を企んだスプーリウス・マエリウスを,自らの手で殺した*2という,かのあまりにも古い事例については省略しておこう.存在したのだ,存在したのだ,かつてこの国家には美徳が存在したのだ,勇敢な男達が危険分子の市民を,獰猛きわまりない敵に対して用いる以上の凄惨な罰をもって掣肘するという美徳が.我々は,カティリーナよ,お前に対する激しく重い元老院決議*3を持っている.国家にはこの階級の提言もその権威*3も欠けてなどおらぬ.我々だ,我々だ,あからさまに言うが,我々執政官が欠けているのだ.

*1 護民官であったティベリウス・グラックスは,前133年,荒廃したローマの耕作地を復旧させるため,土地所有制限を設けた土地改革法案を提出した.最初は同僚の護民官の反対にあうが,その反対者の罷免の提案を通した後に土地改革法案を認めさせる.大土地所有者の集団である元老院は,プーブリウス・スキーピオー・ナーシーカを筆頭に,反目を高めていたところに,ティベリウスは本来あり得ない,自分の護民官の再選を目論み,自分に権力を集中させる気ありと見なされ,元老院でのナーシーカの合図により,反対派の元老院議員たちは平民会に突入し,ティベリウスとティベリウス派の人々多数を殺害するに至る.

*2 前440-339年のローマの飢饉の時に,裕福であった騎士階級のスプーリウス・マエリウスは安価で穀物を売ったが,その行為により絶大な権力掌握の意思ありという嫌疑で告発され,独裁官ルーキウス・キンキンナートゥスの法廷への出廷を要求されるも拒み,キンキンナートゥスの騎兵長官であるガーイウス・セルウィリウス・アハーラに殺されたとされる.

*3 国家の危機を取り除くため,執政官に本来法的には認められないことさえもが許される最大の権力を与える,元老院最終決議(senātūs cōnsultum ultimum)が10月21日に決定されているが,これを指すもの.

*4 この階級とは元老院階級をさす.元老院は権威(auctōritās)をもち,その権威のもとで提言(cōnsilium)をする.法的には決定をしないものの,提言はその権威により実行されるべきものとされる.




【2014/06/09 01:01】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


キケロー『カティリーナ弾劾』第一弁論 2

(2) ō tempora, ō mōrēs! senātus haec intellegit, cōnsul videt; hic tamen vīvit. vīvit? immō vērō etiam in senātum venit, fit pūblicī cōnsilī particeps, notat et dēsignat oculīs ad caedem ūnum quemque nostrum. nōs autem fortēs virī satis facere reī pūblicae vidēmur, sī istīus furōrem ac tēla vitēmus. ad mortem tē, Catilīna, dūcī iussū cōnsulis iam prīdem oportēbat, in tē cōnferrī pestem, quam tū in nōs omnīs iam diū māchināris.

おお何たる時代,おお何たる風潮!元老院はこれらのことを把握しているのだ.執政官は目撃しているのだ.この者はしかしながら生きている.生きているだと?それどころか,彼は元老院に訪れさえし,公の審議に参加し,目でもって我々一人一人に殺害の決定を下しては刻印をつけている.だが我々勇敢な男たちときたら,もしこの者の狂気の武器を避けられれば,十分国家のために尽力していると思われるという有様だ.カティリーナよ,とうにお前は執政官命令により死刑に処されるのが当然であったはずだし,お前が我々全員に対して,もうずっと長く目論んできたところの危害は,お前に対して向けられるのが当然であったはずだ.






【2014/06/08 00:18】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


『カティリーナ弾劾』参考文献など

めぼしいものだけ集めてもすごい量になりそうです.まだ一部のみで,後から書き加えて行くと思います.

本文

Albert Curtis Clark. M. Tulli Ciceronis Orationes. I : Pro Sex. Roscio ; De imperio Cn. Pompei ; Pro Clventio ; In Catilinam ; Pro Mvrena ; Pro Caelio. Recognovit brevique adnotatione critica instruxit. OCT. Oxford: Clarendon Press, 1905. Reprint. 1963. <https://archive.org/details/orationesrecogno01ciceuoft> <Perseus内>

Tadeusz Maslowski. Orationes in L. Catilinam quattuor. Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana. München: Saur, 2003.


翻訳

小川正廣,谷栄一郎,山沢孝至 訳『キケロー弁論集』岩波文庫.東京:岩波書店,2005.

C.D. Yonge. The orations of Cicero against Catiline. Literally translated by. London: Bell, 1912. <https://archive.org/details/orationsofcicer00cice> < Perseus内>

C. Macdonald. Cicero: Orations. In Catilinam 1-4, Pro Murena, Pro Sulla, Pro Flacco. Loeb C. L. Cambridge, Mass.: Harvard U. P., 1976.


注釈書

Andrew R. Dyck. Cicero: Catilinarians. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge U.P., 2008.

Karl Frerichs. Cicero's First Catilinarian Oration. With Introduction, Running Vocabularies, and Notes. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1997.

J. f. Stout. Cicero: In Catilinam I-IV. Bristol: Bristol Classical Pr., 2009.

Heinrich Heusch. Reden gegen Catilina. 2 Bände. Münster : Aschendorff, 1994.

H. E. Gould, J. L. Whitley. Cicero: In Catilinam I and II. Edited with Introduction, notes and vocabulary.

Kalh Hachtman. Ciceros Reden gegen L. Sergius Catilina. Ausgabe für Schulgebrauch. Gotha: Perthes, 1904.< https://archive.org/details/redengegenlserg00cicegoog>

Benjamin L. D'Ooge. Cicero Select Orations. Chicago; New York; Boston: Sanborn, 1915. <http://www.textkit.com/learn/ID/55/author_id/13/> 『カティリーナ弾劾』本文は pp.43-124, 注釈は pp.212-308.

J. B. Greenough, G. L. Kittredge, Select Orations of Cicero. Boston: Ginn, 1902. <https://archive.org/details/selectorationsa00kittgoog> 『カティリーナ弾劾』本文は pp.98-153, 注釈は pp. 305-359. <Perseus内>




【2014/06/03 06:05】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


キケロー『カティリーナ弾劾』第一弁論 1

M. Tullī Cicerōnis
In L. Catilīnam
Ōrātiō prīma habita in senātū

I (1) Quō ūsque tandem abūtēre, Catilīna, patientiā nostrā? quam diū etiam furor iste tuus nōs ēlūdet? quem ad fīnem sēsē effrēnāta iactābit audācia? nihilne tē nocturnum praesidium Palātī, nihil urbis vigiliae, nihil timor populī, nihil concursus bonōrum omnium, nihil hic mūnītissimus habendī senātūs locus, nihil hōrum ōra vultūsque mōvērunt? patēre tua cōnsilia nōn sentīs, cōnstrictam iam hōrum omnium scientiā tenērī coniūrātiōnem tuam nōn vidēs? quid proximā, quid superiōre nocte ēgerīs, ubī fuerīs, quōs convocāverīs, quid cōnsilī cēperīs, quem nostrum ignōrāre arbitrāris?


マールクス・トゥッリウス・キケロー
『ルーキウス・カティリーナ弾劾』
元老院にて行われた第一弁論*1

一体どこまで,カティリーナよ,お前は我々の忍耐を利用するのか?どれほど長々とまたお前のその狂気は我々を愚弄するのか?どこまでお前の箍の外れた不敵さが自らを誇示するのか?パラーティウムの夜の警備が,都の夜警*2が,人々の恐怖が,良き人々皆の結集が,この極めて堅固に守られた元老院議会会場が,この人々の目つき顔つきが,何らお前を動揺させなかったのか?お前の計画があからさまになっていることを,お前は気付いていないのか?これら全ての人々の知るところによって,既にお前の陰謀は捕縛され確保されているのが,お前はわからないのか?昨夜何を,一昨日の夜何をお前はしたのか,どこにお前はいたか,誰々をお前は呼び集め,どんな計画をお前は立てたか,我々のうち誰が知らぬとお前は思っているのか?

関連参考地図(Shepherd, Historical Atlas, p. 24)
*1 前63年11月8日,通常元老院議会が行われていたフォルムに隣接するクーリア・ホスティーリア(上の地図の中央やや上)ではなく,パラティウムの丘の麓近くのユッピテル・スタトル神殿(上の地図のAの右下)で行われた弁論.
*2 パラーティウムの警備は戦術的に重要であったが,この警備は,上の注で述べたように,その近くにある今回の元老院議会会場であるユッピテル・スタトル神殿を最大限に警備できた.都の夜警はその他の部分の警備.


【2014/06/03 01:45】 Cicero In Catilinam | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ


『カティリーナ弾劾』

 なんだか肝心のラテン語入門,続いていなくて申し訳ないのですが,『カティリーナ弾劾』を翻訳していきたいと思います.

 OCTの apparatus criticus 付き本文と,Greenough-Kittredge の注釈Yonge の翻訳などは,Perseusに入っています.

 その他にも,著作権切れの注釈は既にネットで無料で読むことができます.とりあえずTextkit に,『カティリーナ弾劾』が丸ごと入った D'Ooge の注釈があります<http://www.textkit.com/learn/ID/55/author_id/13/>.ドイツ語では Hachtman の注釈が Internet Archive に入っています<https://archive.org/details/redengegenlserg00cicegoog> (pdf は<https://ia600303.us.archive.org/3/items/redengegenlserg00cicegoog/>からでないとDLできないようです).

 日本語訳は岩波文庫で出ています(小川正廣他訳『キケロー弁論集』岩波文庫.東京:岩波書店,2005)が,うーん,これが翻訳しようと思った理由です…….もちろんすごく参考になりますし,僕がもっとうまく翻訳できるなどということは断じてないですが.

 他に注釈書その他,カティリーナ関係は沢山あり,初心者用のものも選択に迷うぐらいにあります.もうちょっと詳しい書誌は別にまとめます.とりあえず広告が鬱陶しいのをこの投稿で直しておきます.



【2014/06/02 15:30】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

TOPへ




PROFILE

  • Author:メレアグロス
  • 気が向いた時にラテン語を訳したりしています.
    ヘレニズムのギリシア語もたまに訳しています.

    問い合わせ先(メールフォーム)
  • RSS1.0
  • CM, TB, ARCHIVE

    COMMENT
  • メレアグロス [06/06 15:20] 
  • outis [06/05 21:42] 
  • メレアグロス [06/05 10:37] 
  • outis [06/01 22:33] 
  • メレアグロス [05/28 18:31] 
  • outis [05/26 23:35] 
  • Succarum [09/24 20:12] 
  • メレアグロス [09/24 00:15] 
  • Succarum [09/23 16:32] 
  • メレアグロス [11/06 01:49] 
    TRACKBACK
  • えいじゅなすの本棚 - 英語, 医学, 投資の専門書レビューブログ:Wheelock's Latin(05/26)

  • ARCHIVE
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年05月 (1)
  • 2016年01月 (1)
  • 2015年08月 (1)
  • 2015年07月 (1)
  • 2015年06月 (1)
  • 2015年05月 (2)
  • 2015年04月 (1)
  • 2015年03月 (4)
  • 2015年02月 (1)
  • 2015年01月 (1)
  • 2014年12月 (4)
  • 2014年11月 (24)
  • 2014年10月 (6)
  • 2014年08月 (1)
  • 2014年07月 (3)
  • 2014年06月 (10)
  • 2014年04月 (3)
  • 2014年03月 (3)
  • 2014年02月 (1)
  • 2014年01月 (2)
  • 2013年12月 (3)
  • 2013年11月 (4)
  • 2013年10月 (25)
  • 2013年09月 (1)
  • 2013年08月 (5)
  • 2013年07月 (6)
  • 2013年06月 (1)
  • 2013年05月 (2)
  • 2013年04月 (1)
  • 2013年03月 (1)
  • 2013年02月 (2)
  • 2013年01月 (2)
  • 2012年12月 (1)
  • 2012年10月 (6)
  • 2012年09月 (27)
  • 2012年08月 (32)
  • 2012年07月 (47)
  • 2012年06月 (50)
  • 2012年05月 (3)
  • 2009年10月 (1)
  • 2009年09月 (2)
  • 2009年08月 (12)
  • 2009年07月 (7)
  • 2009年06月 (14)
  • 2009年05月 (2)
  • 2009年03月 (40)
  • 2009年02月 (14)
  • 2009年01月 (75)
  • 2008年12月 (26)
  • 2008年11月 (22)
  • 2008年10月 (60)
  • 2008年09月 (95)
  • 2008年08月 (68)
  • 2008年07月 (42)
  • 2008年06月 (54)
  • 2008年05月 (49)
  • 2008年04月 (49)
  • 2008年03月 (35)
  • 2008年02月 (9)
  • 2008年01月 (27)
  • 2007年12月 (40)
  • 2007年11月 (35)
  • 2007年10月 (26)
  • 2007年09月 (43)
  • 2007年08月 (10)
  • 2007年05月 (33)
  • 2007年04月 (8)
  • 2007年03月 (61)
  • 2007年02月 (51)
  • 2007年01月 (75)
  • 2006年12月 (68)
  • 2006年11月 (23)
  • 2006年10月 (56)
  • 2006年07月 (1)
  • 2006年06月 (7)
  • 2006年05月 (125)
  • 2006年04月 (77)
  • 2006年02月 (34)
  • 2006年01月 (69)
  • 2005年12月 (54)
  • 2005年11月 (50)
  • 2005年10月 (7)
  • 2005年09月 (106)
  • 2005年08月 (38)
  • 2005年07月 (4)
  • 上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。