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STAP終焉

 先に「いままで書かれた論文でもそういうことをされていた危険性が高いでしょう(他の論文でも見つかれば,最低でも厳重注意,最悪該当論文取り消しか学位剥奪)」と書いていましたが,実際にそうであったことが明らかになってしまいました.小保方氏の博士学位取得論文そのものが,一章分ほぼ全てが剽窃という,剽窃にしても前代未聞の状態であることが明らかになりました.しかもネット上にあって誰でも見ることのできる文章からの丸写しです.
 STAP騒動が捏造かどうか問う以前に,研究者としての地位の取得で一番重要になる学位自体が取り消されるのは免れないでしょう.理研からは当然すぐにでも聴聞会が開かれるなり,自宅謹慎・即刻身分剥奪などがあっておかしくないでしょうが,未だに理研に出入りしながら,本人が追試をしているそうで,大変奇妙に思えます.理研のほうも大丈夫なのでしょうか.
 博士論文でこの状態だとすると,想像するに,修士論文や,学生の時の授業の課題レポートあたりでも,剽窃は普通にやっていて,おそらくずっと,それを咎められることもなく済んでいたのだと思います.当然文章能力も研究能力も身に付かず,大学院に進学しても,それに見合った力がないわけですから,ますます剽窃だけが頼りになるでしょうね.案外彼女は,救いもなく心細い気持ちでずっとすごしていたのかもしれません.
 まあ言いたいことは色々ありますが,ちゃんと論文指導をしなければ,こういう事態はいくらでも起こります.そうならないように,適切な論文指導を行ってほしいという,そのことに尽きますね.



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【2014/03/12 12:02】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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だまって津波が来るのを待っている

 津波の時に,かなりの数の人がだまって津波が来るのを待っていて,命を落としたそうです.現在も我々はだまって津波がくるのを待っています.いや実際には,もう飲み込まれているのですが,放射能の津波は溺れ始めるのが5年後ぐらいからとんでもなくあからさまに増えます.3年目ぐらいだと,まだ溺れているのに気がついていないのですが,気付いたころにはもう手遅れです.いや気付いている人も沢山いますが,多分手遅れでしょう.僕自身も,かなり気をつけていますが,おそらく手遅れだと思っています.
 太平洋の魚が放射性廃棄物同様になってしまってから,もう大好きだったさんまが食べられなくなりました.今は兆単位のベクレル数の放射性ストロンチウム汚染水が,これまたトン単位で太平洋にながれこんでいる最中です.そんな太平洋の魚を市場にながすことは,おそらく水俣病禍の真っ最中で,水俣でとれたての魚を全国に売りさばくようなものですが,これについて警告すると風評被害になってしまうというのがまたあきれるところです.恐ろしいことに,放射性セシウムより危険度300倍といわれ,骨に蓄積して一生放射線を発し続けることになる放射性ストロンチウムの食品検査は,現在はほとんどされておらず,ただ原発から流出している汚染水が,放射性ストロンチウムで兆単位の汚染であることがわかるだけです.太平洋産の魚がどれぐらい危ないかはちょっと考えればわかります.僕がさんまを食べるとしたら,癌か白血病に蝕まれて余命1ヶ月ぐらいになった時でしょうね.その時に舌や口腔に癌ができていたら,ちょっとぞっとしますね…….さんま一匹ぐらいは食べられる程度の末期であることを祈るばかりです.放射性物質による癌は進行が異常に早く,発生後,次々に転移して最短1ヶ月ぐらいで死ぬとのことなので,さんまを食べた後には,できれば苦しむ時間はそのとおりに短くあって欲しいものです.
 これだけ無防備に被爆させられているので,僕の素人的な想像では,5年後以降は福島はもちろん,東北南部,北関東・東京の人口の3分の1ぐらいは癌や白血病になるんじゃないかと思います.もしそんな数で,癌患者が発生したら,治療薬の在庫があるかどうかが心配です.あと病床数の問題もありますね.終末期ケアの鎮痛剤などがきれたら,癌の痛みは想像を絶するもので,骨に転移していたら特にひどいそうです.現在は薬があれば,かなりの程度苦痛は緩和できるそうで,また日々その技術自体は進歩しているそうですが,百万単位で増える患者数の苦痛を緩和できるほどのストックがあるかどうか.チェルノブイリの時は,治癒の見込みがない患者には,麻酔薬を与えることを拒否したそうです.報道クルーに欲しいものは何かときかれ,癌の苦痛に耐えられないので,モルヒネをくださいと答えていた女の子の話がありますが,それが現実にならないように祈るばかりです.癌や白血病の治療費はまた,とんでもない高額です.この不景気から,おそらくは経済的状態によって,治療を受けられなくなる人も相当でてくると思いますね.
 僕の周りでは,被災した実家の手伝いとやらで,放射性ブルームの渦中にわざわざ出かけて行った知り合いが,昨年甲状腺がんを発症していました.原発事故との因果関係はなにも聞いていないようですが,どう考えても原因は放射性プルームです.できたてほやほやの放射性ヨウ素が,甲状腺の中に取り込まれて,すごい勢いで半減期を迎えて盛んに放射線を発しながらDNAを損傷しまくって消えて行った結果でしょう.手術は成功しましたが,その甲状腺を全部は取り除かなかったようです.これは被爆による甲状腺癌であれば治療法としては大間違いだそうで,いずれは残りの甲状腺にも癌ができるそうです.その時また手術をすればいいのですが,それに耐える体力が残っているかどうか…….
 3年目の3月11日がもうすぐ来ます.海の津波はもう収まっているものの,放射能の津波はおそらく今後何十年もひくことはないと思います.僕の周りでも,そろそろ溺れかけてきた人がでてきてしまいました.僕もいずれは溺れることでしょう.



【2014/03/09 23:06】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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STAP騒動


 ラテン語入門,更新が遅れて申し訳ないです.

 なんだか小保方氏のSTAP論文でここのところ色々騒がれています.追試がうまくいかないので,これは捏造だとか,論文にはかかれていないコツがあるとか,色々いわれていますが,最近になって,詳しい実験手順があらためて公表され,本人による再現はうまくいったとのこと.これで他の研究者による追試がうまくいくといいのですが.次のブログは,研究者によるものですが,このあたり同業者だけあって,内容は完全にはわかりませんが,面白いです.小保方氏のSTAP論文どおりの主張は疑問がありながら,別の形での成果はあるのかも,という感じのようですね.

  http://new.immunoreg.jp/modules/pico_boyaki/index.php

 僕がびっくりしたのは,他の論文で書かれた文章を,ほぼそのまま引用と断らずにコピペしてたところですね.しかも,コピペ防止で埋め込まれていた誤植まで(CO2 を C02,KCl を KC1 に(わざと)誤植するなど),訂正せずにそのままコピペされていたところには驚きました.

 実験そのものについて,追試が成功しないということは,正直別に問題でもないと思います(似たようなことは沢山あると思います).むしろ,追試がほとんど行われていない状態で,ノーベル賞ものの評価をされることが異常だと思います.本当なら,追試成功で初めて評価される思うのですが…….このあたりはネイチャー誌の権威があまりに高すぎたということもあるのでしょうか.しかし,さすがに一部であっても,無断で他の論文の文章を自分の文章にしてしまうは明らかに剽窃ですから,もし絶対にその文章のままでなければいけないのなら,引用元を示すか,文章構成などを参考にしたのなら,別の表現で書き直して剽窃にならないようにするぐらいのことはできると思います.正直,内容はともかく,ありえない「ミス」ではありますね.

 そのことについて全く無知のまま論文を書いていたとするなら,いままで書かれた論文でもそういうことをされていた危険性が高いでしょう(他の論文でも見つかれば,最低でも厳重注意,最悪該当論文取り消しか学位剥奪).もしそうだとすればですが,ひょっとすると,論文の作法について,小保方さんは指導を受ける機会がなかったのかもしれないですね.剽窃になる危険を回避するなんてことは,特別に時間をとってもらって,1時間程度教えてもらえば,誰でも理解できることですが,これがなぜか,大学では教えられる機会が少ないです.常識的に考えれば誰でもできるだろうと言う人もいますが,論文作法は他にも教えてもらわなければ本当にできないことがいくつもありますし,紀要論文のような審査のない論文集をみると,作法のいい加減な論文はよく見かけますから,大学の先生だからといってわかっているとも限らないです.それを身にしみて知るのが,論文が日本中で話題になって,時の人になってから,なんてことだったら,あまりにもかわいそうです(わかっていてコピペしたのでなければ).

 そんなわけで,僕も教えてもらったことなどないですが,大学の先生がたには,課題のレポートを出す時や,学位論文の指導などでは,かならず論文作法(引用の仕方だけでなく)を教えていただきたいものです.


 ちなみに,引用する場合には,引用した内容を,和文なら「」でくくり,その後に引用元を付けます.引用元はページまでの情報が必要です(たまにこれを忘れる人もいますが……).例えば:

「未完了過去は、動作が過去において継続されていた、ないしは反復されていた事実を表します。」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』東京:ペレ出版,2013:p.93)

 この場合,注意しなければいけないのは,引用されている場合,その文章は一切改変はしないこと(普通句読点もそうです.縦書き横書きは,もちろん直してかまわないと思います).誤植などがあっても,そのまま引用して,(ママ) あるいは (sic) などを,その部分につけます.たとえば仮に上の文章に誤植があったとすると:

「未完了過去は、動作が過去において継続されていた、ないしは反復されていた事実を荒鷲(ママ)ます。」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』東京:ペレ出版,2013:p.93)

 下線や斜体などを,引用者が付加する場合は,その旨も書きます.

「未完了過去は、動作が過去において継続されていた、ないしは反復されていた事実を表します。(下線筆者)」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』東京:ペレ出版,2013:p.93)


 引用する場合は,その文章そのもので書かれるのが相応しい,あるいはその文章そのものでなければいけない場合が普通です.言っている内容が重要である場合には,適宜内容を自分の言葉で要約して書きます.もちろんその場合も,誰がどこでそういう内容のことを言っているのかを参照しなければいけないですが.

 ある程度一般性の高い内容のことを言及する場合に,他の人が言っていることと重なってしまうことがあります.そういう時は,心配なら,概説的な著作の該当箇所を参照すれば,まあ剽窃でないということを印象づけられますが,いちいちこれをすべて参照させていくと,無意味に参照箇所が増えて行くので,このあたりは研究者には常識的であると判断される場合には,参照箇所を入れないのが普通ですね.ただし,一定範囲の文章のほとんどが他人の文章のコピー状態,というのはやはり剽窃となる危険が高いと思います.これはお国柄によるとも思いますが,アメリカなどだとやはりアウトでしょうね.小保方氏がひっかかったのは,手順などがまるっきり同じで,特に独創性もないだろうという部分だったようですね.おそらく,ついコピペでもいいだろうと考えたのでしょう.面倒でも引用するか,参考にしたことをちゃんと書くべきでした.まあいずれにしても,雑誌論文では普通細かく審査されるはずで,今回のように騒ぎになってから剽窃といわれるのは,雑誌編集者にも責任があると思いますね.

 もちろん,独自性の高いものの場合には,表現を変えたとしても,他の人が言っていることを自分の考えのように言うのは,剽窃になることがありますし,すでに誰かによって言われていることを知らずに自分の考えだと主張していることもあります.このあたりはやはり,その研究分野を熟知していなければ,簡単に作法に反してしまうところですね(ただしこれも審査の際に厳しく点検はされるはずです).つまり,研究の熟知も,論文の作法の一部であるということです.

 ラテン語関係だと,やはり上の未完了過去についての記述は,一般には知らない人が普通でしょうが,ラテン語をやっているなら当たり前すぎることであるので,こんな感じで書いても,全く剽窃にもなんにもなりません:

未完了過去は,過去において継続ないし反復されていた動作を表す.

 ただし,山下先生の文章を句読点を変えた程度で,引用元も示さずに勝手に使うのは,常識であるにしても,アウトか,すくなくともあまり感心できたことではないですね.

未完了過去は,動作が過去において継続されていた,ないしは反復されていた事実を表します.

 偶然まるっきり同じ文章になることはない訳ではないと思いますが,この程度の長さの文章でも,一字一句同じ文章になってしまうということはあまりないと思います.


 最後になりましたが,山下先生勝手に引用してすみません m(_ _)m.上の文章はこちらからの引用です.是非沢山買って,第2版を待ちましょう!

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(2013/08/20)
山下 太郎

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