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ホラーティウス『談話集』2巻7歌21-45

H. non dices hodie quorsum haec tam putida tendant,
furcifer? D. ad te, inquam. H. quo pacto, pessime? D. Laudas
fortunam et mores antiquae plebis, et idem,
si quis ad illa deus subito te agat, usque recuses,
aut quia non sentis, quod clamas, rectius esse,  25
aut quia non firmus rectum defendis, et haeres
nequiquam caeno cupiens evellere plantam.
Romae rus optas; absentem rusticus urbem
tollis ad astra levis. si nusquam es forte vocatus
ad cenam, laudas securum olus, ac, velut usquam 30
vinctus eas, ita te felicem dicis amasque
quod nusquam tibi sit potandum. iusserit ad se
Maecenas serum sub lumina prima venire
convivam: 'nemon' oleum fert ocius? ecquis
audit?' cum magno blateras clamore fugisque.  35
Mulvius et scurrae, tibi non referenda precati,
discedunt. 'etenim fateor me,' dixerit ille,
'duci ventre levem, nasum nidore supinor,
imbecillus, iners, si quid vis, adde, popino.
tu, cum sis quod ego et fortassis nequior, ultro  40
insectere velut melior, verbisque decoris
obvolvas vitium?' quid, si me stultior ipso
quingentis empto drachmis deprenderis? aufer
me voltu terrere; manum stomachumque teneto,
dum quae Crispini docuit me ianitor edo.     45


(ホ) 今日は誰にこんな嫌みを向けているのか,いってくれないか,
ゴロツキめ.(ダ) あなたに向けてだと申し上げます.(ホ) 一体なんでだ?屑め.(ダ) あなたは
古の人々の幸運と習わしを讃えていますが,もし神様の誰かが,
即刻そこに連れて行こうとすると,その当のあなたは,いつも断ります,
それは,あなたがより正しいと声高にいうことが,そうだと思っていないからなのか,
あるいは,ぶれなく正義を弁護しているわけでもないからなのかしりませんが.そうして,
あなたは無駄に泥の中から足を引き抜こうとしながら,そこに釘付けになっているのです.
あなたはローマにあっては田舎を望み,田舎にいる時は遠くの都を
軽薄にも天にまで持ち上げます.もしどこの宴にも呼ばれない時には,
野菜は安心なものだと褒め,さらに,どこかに
行く時はあなたは已む無く行くかのごとく,何処でも飲まずにいてよいからという理由で
あなたは自分を幸福だと称し,自愛しております.マエケーナースが
遅くになって,夕暮れすぐに自分のところに宴客に来るようにと
命じたとします,「誰かさっさと香油*1を持ってこないか?誰か
聞いているか?」あなたは大きな音をたてては戯言を言って,出てゆきます.
ムルウィウスや幇間たちは,あなたに言えないようなことを祈ってから,
立ち去ります.「なんとなれば,私は自認しよう」彼はいうことでしょう.
「自分は軽薄にも腹に引きずられ,いい匂いは鼻を反り返らせて嗅ぎ,
軟弱で無能で,もしお望みなら,安飯屋の常連だと付け加えてもいい.
あなたはといえば,私がそうであるより,ひょっとしたら役立たずかもしれないのに,自ら
人を責められる,あたかも自分がよりましな人間であるかのように.そして美辞麗句で
自分の悪徳をくるみ隠せるのだ」どうでしょう,
たった500ドラクマで買われた*2この私よりも,あなたは愚かであるなら?お止め下さい,
私を顔つきで脅すのは.手を出すこともお腹立ちもお控え下さい,
門番クリスピーヌスが私に教えたことを披露する間は.


*1 宴では頭に香油を塗った.
*2 奴隷を買うにはかなり安い値段.


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【2012/06/30 12:10】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻7歌1-20 奴隷によるホラーティウス批判

Davus. Iamdudum ausculto, et cupiens tibi dicere servus
pauca, reformido. Horat. Davusne? D. Ita, Davus, amicum
mancipium domino et frugi, quod sit satis, hoc est,
ut vitale putes. H. Age, libertate Decembri,
quando ita maiores voluerunt, utere; narra.      5
D. Pars hominum vitiis gaudet constanter et urget
propositum. pars multa narrat, modo recta capessens,
interdum pravis obnoxia. saepe notatus
cum tribus anellis, modo laeva Priscus inani,
vixit inaequalis, clavum ut mutaret in horas,     10
aedibus ex magnis subito se conderet, unde
mundior exiret vix libertinus honeste.
iam moechus Romae, iam mallet doctus Athenis
vivere, Vertumnis quotquot sunt natus iniquis.
scurra Volanerius, postquam illi iusta cheragra    15
contudit articulos, qui pro se tolleret atque
mitteret in phimum talos, mercede diurna
conductum pavit; quanto constantior isdem
in vitiis, tanto levius miser ac prior illo,
qui iam contento, iam laxo fune laborat.       20


(ダーウゥス) 私はもうずっと聞いています.そして,奴隷の分際ですがあなたに少々もの申したく
思いつつ,恐縮しています.(ホラーティウス) ダーウゥスか?(ダ) はい,ダーウゥスです,
ご主人に親しく,且つ実直な召使いです.それは十分な程度にそうです.すなわち,
短命ではなかろうとあなたが思う程度に*1.(ホ) さあ,12月の自由を,
その時期にはご先祖様たちもそうすることを望んだのだから,利用するがいい.語りたまえ.
(ダ) 人々の一部は,いつも悪徳を喜び,そして
その生き方を追求します.一部の人々は,多くの事を語り,時に正義を追い求め,
時に悪事に走ります.しばしば3つも指輪をつけて
目立っているプリースクスが,時に左手になにもつけず,
ちぐはぐな生き様をしている.すなわち,時間毎に条飾り*2を取り替え,
すぐに大邸宅からでて,ちゃんとした解放奴隷なら
とても上品には出てゆけないような所に身を置くような生き様です.
彼は時にローマではむしろ姦夫として,時にアテーナイではむしろ博識の者として生きることを
望んでいます,あらん限りの姿のウェルトゥムヌス*3に呪われて生まれたその男は.
幇間のウォラーネリウスは,当然の報いの痛風が彼を襲って
指を潰した後は,自分のかわりに骰子を取っては
それを壷に入れる者を,日銭で
雇って食わせています.その者は,悪徳において
より忠実であるのと同じ程,それだけ彼は惨めさもより少なく,
時に紐を引き締めた,時には緩めて気苦労する者よりもそれだけましなのです.

*1 あまりに実直すぎて,佳人薄命ということで,短命になる心配はする程でない程度に,ということ.
*2 元老院議員は,トゥニカの胸の真ん中に太い条飾りをつけ,騎士階級は細いそれをつけた.
*3 エトルリア起源のイタリアの神で,季節の変化を司り,多数の姿をもつとされる.



【2012/06/30 04:04】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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人知の営みを歴史に記す

公開シンポジウム

人知の営みを歴史に記す

中世・初期近代インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦

日時:7月6日(金)ー7月7日(土)

場所:立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館 3F 多目的ホール
(http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/)

http://www.facebook.com/megasympo



くわしくはhttp://www.geocities.jp/bhermes001/rikkyo.htmlを参考にしてください.世界の最先端の研究に触れる事ができるとおもいます.


ちなみに気になる方のために,この近辺の放射線量.近くの池袋駅のものですが:

http://minnade-map.sakura.ne.jp/map/detail.php?id=31839

原発事故の影響は受けていますが,安全値上限はキープしているようなので,それなりに安全でしょう.



【2012/06/30 02:01】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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明日死ぬかもと思って生きるほうがいいかも

 原発事故があってから,最近はいつも明日死ぬのではないかと思って,ホラーティウスの都会鼠の言うように,エピクロス的に生きようとおもうのですが,どうもついつい平凡に生きてしまいがちです.

 たまに放射線量監視などをやっています.というっても,下のサイトを眺める程度ですが.

  http://new.atmc.jp/

 もっとも政府の測定値はかなり低めなので(測定場所だけ除染してたりするので),たとえ安全値であっても,全然安心材料にもならないのですが,ここで高くでてたら間違いなく危ないとはいえるでしょう.確か0.1μSv/時が,危険値と通常値の境目です.
 もちろん,この測定値の放射線量は,外側から浴びるだけでの値ですから,放射性物質の塵や気体などを吸い込んだりして,そこから浴びる放射線量は入っていません.日本で放射線量があがっている場合には,爆発した原発からでた放射性物質の塵などが飛び散ってあがっているわけですから,測定値が0.1μSv/時あるとすれば,0.1μSv/時外から浴びつつ,放射性物質を呼吸などで体内にとりこみまくっている分は,追加で体の中から放射線を浴び続けます.こっちは汚染地からでても,体外に排出されるまで被曝はやみません.しかもとりこまれてしまえば同じ箇所にしつこく浴る(それだけ癌化の可能性が高くなる)ことになります.これが一番怖い内部被曝.もちろん放射性物質をとりこんでいる食材を食べても内部被曝します.
 ちなみに,ニュースなどを見ると,一生懸命お魚のセシウムを測って安全だとか言っていますが,魚のほうで怖いのはストロンチウム.福島原発でも汚染水の放射性物質を濾過する作業はやってますが,ストロンチウムは除去できません.たまにそれがもれて,トン単位で海に流れ込んでいます.なのに,通常の食品の放射性物質検査では普通はストロンチウムは測定してません.魚もなぜか同様です.ストロンチウムは吸収されると人体はカルシウムと間違って,骨の材料にしてしまいます.そうなると,セシウムと違って,まず二度と排出されません.最悪の場合,骨癌や白血病などをおこします.

 リアルタイムで見ていた映像.

  http://youtu.be/Jd0w8XNnY1c
  http://youtu.be/0S15pZvEOFk

 当時も夢のような感じでみていましたが,今みても夢の中のように見えます.しかし現実はこれです.この時にでた放射性物質の量もすごいのですが,その後も今日にいたるまで,一日たりとも,放射性物質を放出していない日はないそうです.

 まあこういう現実はありますが,放射線の影響はただちに影響がでるわけでもないので,なかなか明日死ぬなどと思って日々を充実させて生きるということは難しいですね.きっとそうは思っていない時に一気に,病と死が訪れるのでしょう.もっと色々古典を読んだり,翻訳しておけばよかったと思いますが,今からでも可能な範囲で読んでから死ねればと思います.


【2012/06/29 21:07】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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マンガで読むプラトーン


プラトン 著/横井 謙仁 画『ソクラテスの弁明』マンガで読む名作.東京:日本文芸社,2010.

なんとなく買ってみたら,以外と原作に忠実な『弁明』漫画版でした.もっとも,田中美知太郎訳などは,ずいぶん読みやすいとは思いますが,ギリシア語原文で読みながら解らないことが,翻訳でわかることもありますし,翻訳で解らないことが,あえて漫画で読んで解るという事もあるかもしれません.絵はわりと昭和風味がある感じですね.荒木飛呂彦の漫画だとどうなったでしょうか.


ソクラテスの弁明 (マンガで読む名作)ソクラテスの弁明 (マンガで読む名作)
(2010/01/30)
プラトン

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復刊依頼はあまり進んでいないようですね…….





【2012/06/28 04:15】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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あと200行ちょっと・サッポー新断片

ホラーティウスの田舎礼賛の6歌,ようやくおわりました.さすがに3日では『談話集』最後までは行かないでしょうが,あと1週間もすれば終わるでしょう.この後の第7歌,第6歌をよく読んでから読むと,なかなか面白いです.Loebや某日本語訳でも飛ばしている「放送禁止表現」もちょっと出てきます(大した事ないですが).


もう古い話になりますが,サッポーの『老年について』の新パピュロス断片がでてきて,しかも詩が一つ完全な形だというすごいことがありましたが,その後チェックしていなかったので,断片をさがしてみました.するとあっさり,かなり解像度が高いパピュロス写真がみつかりました.

http://www.uni-koeln.de/phil-fak/ifa/NRWakademie/papyrologie/Verstreutepub/21351_ZPE147.html

これの左下のところのリンクをクリックすると,問題のパピュロスが出てきます.

William Harris先生による,トランスクリプション・翻訳・解説はこちら.

  http://community.middlebury.edu/~harris/sappho.new.html


こちらはMartin West先生.

  http://www1.union.edu/wareht/story.html


こうやって情報をおいておくと,誰か日本語で対訳作ってくれるのではないかと期待しつつ……


ついでにこのパピュロスに関するエッセイ集.

Ellen Greene; Marilyn Skinner edd. The New Sappho on Old Age: Textual and Philosophical Issues. Hellenic Studies Series. Harvard Mass.: Harvard U.P., 2010.

パピュロス関係も色々ネットで見れるようになっているので,リンク集など付け加えるべきものも多いようですね.


The New Sappho on Old Age: Textual and Philosophical Issues (Hellenic Studies)The New Sappho on Old Age: Textual and Philosophical Issues (Hellenic Studies)
(2010/03/31)
Dirk Obbink、 他

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【2012/06/28 03:05】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌97b-117 (完結)

               Haec ubi dicta
agrestem pepulere, domo levis exsilit; inde
ambo propositum peragunt iter, urbis aventes
moenia nocturni subrepere. iamque tenebat  100
nox medium caeli spatium, cum ponit uterque
in locuplete domo vestigia, rubro ubi cocco
tincta super lectos canderet vestis eburnos,
multaque de magna supressent fercula cena,
quae procul extructis inerant hesterna canistris. 105
ergo, ubi purpurea porrectum in veste locavit
agrestem, veluti succinctus cursitat hospes
continuatque dapes, nec non verniliter ipsis
fungitur officiis, praelambens omne quod affert.
ille cubans gaudet mutata sorte bonisque   110
rebus agit laetum convivam, cum subito ingens
valvarum strepitus lectis excussit utrumque.
currere per totum pavidi conclave, magisque
exanimes trepidare, simul domus alta Molossis
personuit canibus. tum rusticus 'haud mihi vita 115
est opus haec,' ait, 'et valeas; me silva cavusque
tutus ab insidiis tenui solabitur ervo.


                  この言葉が
田舎鼠を駆り立てると,鼠は家からさっさと飛び出した.そうして
二匹は予定通り旅路を行った.夜に都の
城壁をくぐり抜けようと思っていたのだ.そして今や
夜が天の真ん中を占めた時,二匹とも
裕福な家に足を踏み入れた.そこには赤いベリーで
染められた上掛けが,象牙の寝台の上で輝いていた.
そして,昨日の大きな宴から沢山の盆が残っており,
それは離れたところの山と積まれた篭の中にあった.
そうして,紫の上掛けの上に田舎鼠を寝かせると,
あたかも裾をからげた主人のごとく,走り回って
宴を続け,そして実に甲斐甲斐しく自らの
義務を果たし,供する物はすべて先に味見した.
彼の方は寝そべって運命が変わったのを喜び,
高級品に囲まれて愉しい宴客を演じた.その時,急に
観音開きの戸のとてつもない音が二人を寝台から放り出そた.
彼らは怯えて部屋中を走り回り,そして
モロッシス犬*1どもの声で家が響き渡るやいなや,ますます
肝をつぶして震え上がる.その時,田舎鼠は『僕にはこんな人生は
必要ない』と言った.『ではお元気で.僕の方は,森と罠からの心配のない
洞穴が貧しいエンドウ豆で慰めてくれるだろう』」


*1 モロッシスはギリシアはエピロスの中央部(地図Bc).大型の,番犬にも使われる牧羊犬で有名.



【2012/06/28 02:08】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌77-97a

Cervius haec inter vicinus garrit anilis
ex re fabellas. si quis nam laudat Arelli
sollicitas ignarus opes, sic incipit: 'olim
rusticus urbanum murem mus paupere fertur   80
accepisse cavo, veterem vetus hospes amicum,
asper et attentus quaesitis, ut tamen artum
solveret hospitiis animum. quid multa? neque ille
sepositi ciceris nec longae invidit avenae,
aridum et ore ferens acinum semesaque lardi   85
frustra dedit, cupiens varia fastidia cena
vincere tangentis male singula dente superbo;
cum pater ipse domus palea porrectus in horna
esset ador loliumque, dapis meliora relinguens.  89
tandem urbanus ad hunc: 'quid te iuvat,' inquit, ' amice,
praerupti nemoris patientem vivere dorso?
vis tu homines urbemque feris praeponere silvis?
carpe viam, mihi crede, comes, terrestria quando
mortalis animas vivunt sortita, neque ulla est
aut magno aut parvo leti fuga: quo, bene, circa,  95
dum licet, in rebus iucundis vive beatus,
vive memor quam sis aevi brevis.'


隣人ケルウィウス*1はそうこうする間に,そのことに関連して
老婆から聞いた話をしゃべる.すなわち,だれかアレッリウス*1の財を,
それが心悩ますことも知らず讃えると,このように語り始めるのだ.「かつて
田舎の鼠が都会の鼠を貧しい穴蔵に
迎え入れたという.古い友の主人が,古い友を迎えたのである.
彼は野卑で,蓄えには締まり屋であったが,しかし友の
緊張した気持ちを解きほぐせる程度ではあった.何をこれ以上言おう?彼は
溜め込んだ空豆も長い燕麦もうらやましがらずに,
自分は乾いたベリーとベーコンの食べかけだけ口にくわえたまま,
それらを振る舞って,宴の趣向を変えて,傲慢にも一つも歯牙にかけない
鼠の気乗りのなさを克服しようとしたのだが.無駄であった.
そうして,その家の主人が取れたばかりの籾殻のなかに横になり,
宴のよりよいものは残して,スペルト麦*2とドクムギ*3を食べていると,
ついに,都会鼠はこの者に言った.『何が楽しいのか,友よ,
切り立った森の尾根で,我慢して生きることが?
君は人々や都を,荒涼とした森よりも上に置きたいと思わないか?
旅に出よう,僕にまかせてくれ,友よ,地上にあるものは
死すべき魂を付与されて生きており,また死を逃れることは
大きい者にも小さい者にもできないのだから*4.それゆえ,善き友よ,
できるうちに,愉しき事々の中で恵まれて生きるがよい,
君の人生はいかに短いかを忘れずに生きるがよい』


*1 ホラーティウスの隣人.実在したか架空の設定か?
*2 ここでadorと呼ばれているのは,triticumとも呼ばれる.スペルト小麦.殻が固く強い.
*3 イネ科の雑草.日本でも普通に生えているようであるが,ウィキペディア記事によると帰化したものとのこと.http://ja.wikipedia.org/wiki/ドクムギ属参照.
*4 エピクロス派的アドバイス.



【2012/06/27 18:19】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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いろいろ

『談話集』翻訳なんとか順調にすすんでいます.なかなか一日100行翻訳はできないですが,うまくいけば今月中には『談話集』おわるかもしれないですね.終わったら豆とベーコン油をしみさせた野菜でもたべてお祝いすることにします.

気がついたら消費税増税が決定していました.西洋古典叢書なんか最初からかなり高いですから,ますます買いにくくなりますね.早めに欲しい翻訳は買ってしまわないと.


【2012/06/27 01:01】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌59-76

perditur haec inter misero lux non sine votis:
o rus, quando ego te aspiciam? quandoque licebit 60
nunc veterum libris, nunc somno et inertibus horis
ducere sollicitae iucunda oblivia vitae?
o quando faba Pythagorae cognata simulque
uncta satis pingui ponentur holuscula lardo?
o noctes cenaeque deum! quibus ipse meique   65
ante larem proprium vescor vernasque procacis
pasco libatis dapibus. prout cuique libido est,
siccat inaequalis calices conviva, solutus
legibus insanis, seu quis capit acria fortis
pocula, seu modicis uvescit laetius. ergo     70
sermo oritur, non de villis domibusve alienis,
nec male necne Lepos saltet; sed quod magis ad nos
pertinet et nescire malum est agitamus: utrumne
divitiis homines an sint virtute beati;
quidve ad amicitias, usus rectumne, trahat nos;  75
et quae sit natura boni, summumque quid eius.


こうした事々の間に,惨めな私の日は,まさにこんな祈りと共につぶれてゆく.
おお,田舎よ,いつ私はお前を目にするだろう?いつ許されるだろう,
時には古の人々の本の中で,時には眠りと怠惰な時のうちに,
悩み多き人生の心地よい忘却を堪能することが?
おお,いつピュータゴラースの親類たる豆*1が,そして一緒に
十分脂ののったベーコンに浸された野菜が出されるだろう*2
おお,神々の夜と宴よ!その時,私自身と仲間は
家神の前で自分たちのものを食べ,図々しい奴隷たちには,
献酒後の宴を食べさせる.それぞれの望みに応じて,
大きさの違った杯を宴客となって飲み干す.
ばかばかしい宴の規則*3なぞから解放されて,酒の強い者は濃い酒の
杯をとり,またあるものは弱い杯でより楽しく飲む.そうして
おしゃべりが起こるが,それは他人の別荘や家についてではないし,
レポス*4の踊るのが下手かどうかでもない.そうではなく,もっと我々に
関わりのあること,そして,知らずにいるのがよくないことを,我々は議論するのだ.
財産によって人は幸福になるのか,それとも美徳によってなのか.
何が我々をして,友情へと引き連れるのか,利益なのかそれとも正義なのか.
そして善の本質は何か,それの最上のものは何か.


*1 ピュータゴラースは豆と肉を食べることを禁じた.肉は生まれ変わった人間が宿った動物の体の肉を食べる事になるからという理由だが,ホラーティウスは冗談で豆のほうも同じ理由をつけている.
*2 当時の典型的な田舎料理は,ベーコンによる油を染みさせた野菜であった.
*3 ギリシア式の宴会では,宴の主(dominus/rex cenae)を決めて,宴会を取り仕切らせる.
*4 当時有名であった踊り手.



【2012/06/27 00:00】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌40-58

septimus octavo proprior iam fugerit annus,      40
ex quo Maecenas me coepit habere suorum
in numero, dumtaxat ad hoc, quem tollere reda
vellet iter faciens, et cui concredere nugas
hoc genus: 'hora quota est?'―'Thraex est Gallina
   Syro par?'―
'matutina parum cautos iam frigora mordent;'―    45
et quae rimosa bene deponuntur in aure.
per totum hoc tetmpus subiectior in diem et horam
invidiae noster. ludos spectaverat una,
luserat in Campo: 'fortunae filius!' omnes.
frigidus a Rostris manat per compita rumor:     50
quicumque obvius est, me consulit: 'o bone (nam te
scire, deos quoniam propius contingis, oportet),
numquid de Dacis audisti?' 'nil equidem.' 'Ut tu
semper eris derisor!' 'at omnes di exagitent me,
si quicquam.' 'quid, militibus promissa Triquetra    55
praedia Caesar, an est Itala tellure daturus?'
iurantem me scire nihil mirantur, ut unum
scilicet egregii mortalem altique silenti.


マエケーナースが私を彼の仲間の数に初めて入れてから,
7年目が過ぎ8年目のほうに近くなる*1が,
せいぜい,旅行する時にこの私を馬車に
拾いあげる気になったり,そして私に冗談の言葉をかけるくらいである,
それはこんな感じだ.「何時かね?」「トラキア戦士*2ガッリーナは
                 シュルスに敵うかな?」
「朝の寒気はあまり注意してないと堪えるぞ」
とか,隙間だらけの耳にためておいても大丈夫なことだ.
この間中,私のほうは,日を追う毎にますます
羨望にさらされることになった.一緒に競技を見,
マールス競技場*3で運動したなら,皆が「幸運の申し子!」と言う.
ショッキングな噂がロストラから*4巷へと広まってゆくと,
道行く人がだれでも,私に伺いをたてる.「おお善き人よ,だってあなたは
神々に,より近くにいて接しているのだから,知っているのが当然だ,
ダキア人たち*5についてまさか聞いてはいまいな?」「私としては何も」「お前はなんと
いつも人をからかうやつだ!」「だが神々皆が私を叱責するでしょう,
もし何か私が聞いていたら」「ではどうだ,カエサルは約束の三角島*6の地所を
兵士に下さるつもりか,それともイタリアの地からか?」
何も知らないと誓う私に彼らはあきれるのだ,
おそらく最も卓越した非常に口の堅い人間の一人のごとくに.


*1 ローマ式の年の数え方は,始まった時点を含むので,ここでは6年と半分以上が経っていたことになる.
*2 剣闘士のスタイルの一つ.
*3 地図の北西,ティベル川の東岸にあった.
*4 ロストラは,フォルムの演説台.敵船から奪った船嘴がつけられていた.要するに,フォルムから,ということ.
*5 アクティウムの戦い(前31年9月)の後に,ダキア人によるイタリア侵攻の危惧があった.ダキアは概ね現在のルーマニア.
*6 シチリア島のこと.



【2012/06/26 20:03】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌16-39

ergo ubi me in montis et in arcem ex urbe removi,
quid prius illustrem saturis Musaque pedestri?
nec mala me ambitio perdit nec plumbeus Auster
autumnusque gravis, Libitinae quaestus acerbae.
Matutine pater, seu Iane libentius audis,      20
unde homines operum primos vitaeque labores
instituunt (sic dis placitum), tu carminis esto
principium. Romae sponsorem me rapis. 'heia,
ne prior officio quisquam respondeat. urge!'
sive Aquilo radit terras seu bruma nivalem     25
interiore diem gyro trahit, ire necesse est.
postmodo quod mi obsit clare certumque locuto,
luctandum in turba et facienda iniuria tardis.
'quid tibi vis, insane, et quam rem agis?' improbus urget
iratis precibus; 'tu pulses omne quod obstat,    30
ad Maecenatem memori si mente recurras.'
hoc iuvat et melli est, non mentiar. at simul atras
ventum est Esquilias, aliena negotia centum
per caput et circa saliunt latus. 'ante secundam
Roscius orabat sibi adesses ad Puteal cras.'    35
'de re communi scribae magna atque nova te
orabant hodie meminisses, Quinte, reverti.'
'imprimat his cura Maecenas signa tabellis.'
dixeris, 'experiar:' 'si vis, potes,' addit et instat.


それゆえ,私が都から山中の城に引きこもった今,
諷刺詩と歩調のムーサ*1にて,まず何を公にしよう?
悪しき野心も,鉛のような南風も,私を破滅させることはない,
鬱陶しいリビティーナの稼ぎ時*2たる鈍重な秋もだ.
父たる暁よ,あるいはヤーヌス*3と呼ばれるほうを好まれるか,
人の仕事と人生の最初の労苦が始まるところの
お方よ(これが神々の嘉したもうこと),あなたは歌の
最初となりたまえ.ローマではあなたは私を付き人としてひっさらう.「おい,
誰も先に仕事を請け負わぬよう,急げ!」
あるいは,北風が大地を掃く時も,あるいは真冬が
より内側を回って雪の日をもたらす時も,行かねばならないのだ.
後になって,自分に差し障りのあることを明らかに確かに言った日には,
群衆のなかで争ったり,のろのろしている人々に迷惑をかけねばならなかった.
「なにをしたいんだ,馬鹿やろう,またお前は何をしてるんだ?」厚かましい者は
怒って悪態をつき,私を苛む.「お前ときたら,なんでも邪魔なものを突き飛ばせる,
マエケーナースのことを忘れずに走り回っている時にはな」
この言葉は,偽りなく,私にはうれしくもあり蜜のようだ.だが,ひとたび黒き
エスクィリアエ*4に行けば,関係ない仕事が百も,
頭ごなしに,また脇の周りを飛び交うのである.「明日第2時の前に,
ロスキウスが,お前にプーテアル*5のところで立ち会って欲しいとお願いしていた」
「秘書たちが,大事な新しい共通の用事の件で,お前が
今日戻って来るのを忘れずにとお願いしている」
「マエケーナースに,この蝋板に印章を押すよう,取りはからってくれ」
「善処しましょう」君が言ったとする.「やろうと思えばできる」と彼は執拗に付け加える.

*1 散文で,ということ.
*2 死の女神Libitinaの神殿では,料金をとって死体をしかるべき仕方で埋葬していた(エスクィリーナエに会ったと想定されている).すなわち,秋は死者が出てその神殿が儲かる季節だが,その秋も私を死なせはしないということがこの行で語られている.
*3 門を神格化した,二面をもち,物事の始まりを司る神.
*4 ローマの北東のあたりの丘(地図北東部分参照)で,この区域は墓として用いられていた.そのために,「黒き」の形容詞がついている.後にマエケーナースにより公園に転用され,マエケーナース自身そこに居住していた.
*5 フォルムの雷に打たれて泉状に凹んだ部分.神聖視され,柵で囲われていた.法務官席Tribunalの近くであり,「プーテアルのところで立ち会う」というのは裁判に立ち会うということ.



【2012/06/26 17:55】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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インクーナーブラ(揺籃期本)プロジェクト

インクーナーブラというのは,1500年前後にこんな感じで印刷された本のことです.子供でいえば揺りかごに寝ているような時期,最初期のころの印刷本なので,「揺りかご」をさすincūnābula (n.pl. -ōrum)というラテン語で呼ばれています.日本語では揺籃期本というようですね.下はドイツの図書館が協力して行っている,インクーナーブラのデジタル図書館です.

  Verteilte digitale Inkunabelbibliothek http://inkunabeln.ub.uni-koeln.de/

われらがホラーティウスもありました.膨大な注がついていて,これはこれで研究対象になりそうです(する気はあまりないですが).

上の Handapparat をクリックして,左側の Nachschlagewerke のところをさらにクリックすると,

Adriano Cappelli. Lexicon Abbreviaturarum. 2. verb. Aufl. Leipzig 1928.

がまるごと読めるようになっています.これはどういう本かというと,写本やインクーナーブラのような印刷本などでは,文字数と書く手間を減らすために,沢山の省略記号が使われます(ちなみに,我々がよく目にする&も,ラテン語のet「そして」の省略記号です)が,その省略記号をまとめてabc順に並べている辞書です(前にも紹介していると思いますが).元はイタリア語ですが,上のはドイツ語訳版.イタリア語版は今でも売っていて,入手困難と思っていたらAmazonでは取り扱っているみたいですね.表紙がきれいなので,飾っておいても美しいですが,リプリントでは表紙が違うものもあるようです(こちらはもっと安いようです).


Lexicon Abbreviaturarum: Dizionario Di Abbreviature Latine Ed ItalianeLexicon Abbreviaturarum: Dizionario Di Abbreviature Latine Ed Italiane
(1929/04/04)
Adriano Cappelli

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【2012/06/26 17:48】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻6歌1-15 ホラーティウスの望み

Hoc erat in votis: modus agri non ita magnus,
hortus ubi et tecto vicinus iugis aquae fons
et paulum silvae super his foret. auctius atque
di melius fecere. bene est. nil amplius oro,
Maia nate, nisi ut propria haec mihi munera faxis. 5
si neque maiorem feci ratione mala rem,
nec sum facturus vitio culpave minorem;
si veneror stultus nihil horum: 'o si angulus ille
proximus accedat, qui nunc denormat agellum!
o si urnam argenti fors quae mihi mostret, ut illi, 10
thesauro invento qui mercennarius agrum
illum ipsum mercatus aravit, dives amico
Hercule!' si quod adest gratum iuvat, haec prece te oro:
pingue pecus domino facias et cetera praeter
ingenium, utque soles, custos mihi maximus adsis! 15


これが願掛けの言葉にあった.畑の大きさはさほど大きくはなく,
それは家の近くに菜園と滾々と水わく泉と,
これらに加えて森がちょっとあるような場所に,と.さらに神々は
より大きく,よりよくして与えてくれた.結構なことだ.これ以上は何も私は望まない.
マイヤより生まれし者*1よ,この贈り物を私自身の物とする以外のことは.
もし私が悪い了見で,より大きなものを望んだことがなく,
そして悪徳や過誤により,小さくするつもりもなく,
もし愚かにも,こういったことを祈願することなければ.「ああ,もしこの
すぐ隣の隅っこが付け加わったら!それは今畑の形を歪めているのだが.
ああ,もしなにかの幸運が,私にお金のつまった壷を見つけさせてくれたら!ちょうど
お宝を見つけて,畑自体を買い取って
耕すのを止めた,ヘーラクレース*2が友であったおかげで金持ちになった
小作人のように!」あるもので私が嬉しく満足なので,これを私はあなたに祈り願う.
主人に家畜やその他のものを,ただ才能は除き*3,太らせたまえ,
そしていつもの如く,私に最大の守り手としておわしたまえ!」


*1 商売などの神,メルクリウスのこと.
*2 ヘーラクレースは隠れた宝を教える神ではないが,古注によると,ある小作農がヘーラクレースに祈ったところ,ヘーラクレースがメルクーリウスに引き合わせてくれ,宝を見つけたという民話があった.ホラーティウスはヘーラクレースだけをあげて,それをここで引用したらしい.
*3 才能は鈍重にしないでほしい,ということ.



【2012/06/26 00:38】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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私もできる西洋史研究

井上浩一『私もできる西洋史研究 - 仮想(バーチャル)大学に学ぶ』大阪市立大学人文選書3.大阪:和泉書院,2012.


最近方々でとりあげられている本です.まだ買ってませんが,書店サイトでの目次を見る限り,西洋古典関係者にも有用な内容のように思います.さらに,書店サイトで,この本の豪華付録が用意されています.

  バーチャル大学

なんと著者自らのバーチャル授業すら見ることができます(大阪市立大学の公開講義のようです).

  https://web-dtv2.media.osaka-cu.ac.jp/video/00_public/0008/


私もできる西洋史研究―仮想(バーチャル)大学に学ぶ (大阪市立大学人文選書)私もできる西洋史研究―仮想(バーチャル)大学に学ぶ (大阪市立大学人文選書)
(2012/05)
井上 浩一

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だれか『私もできる西洋古典学研究』とか,『私もできるラテン語』書いてください……



【2012/06/25 22:14】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻5歌99-110 (完結)

cum te servitio longo curaque levarit,
et certum vigilans, 'quartae sit partis Ulixes'   100
audieris 'heres': 'ergo nunc Dama sodalis
nusquam est? unde mihi tam fortem tamque fidelem?'
sparge subinde, et, si paulum potes, illacrimare: est
gaudia prodentem voltum celare. sepulchrum
permissum arbitrio sine sordibus exstrue; funus 105
egregie factum laudet vicinia. si quis
forte coheredum senior male tussiet, huic tu
dic, ex parte tua seu fundi sive domus sit
emptor, gaudentem nummo te addicere.—sed me
imperiosa trahit Proserpina: vive valeque!    110


彼があなたを長く続いた奉仕と苦労から解放し*1
確かに目覚めた状態で*2,「4分の1はウリクセースが
相続人たるべし」というのをあなたが聞いたら,「それでは今は親友のダーマ*3
どこにもいないのか?どこから私にかくも逞しくかくも忠実な友を得れば?」
という言葉を繰り返しまき散らすべし.そして,もし少しでもできれば,涙に暮れよ.
喜びをばらしまう顔を隠すことができる.墓は
裁量に任されているなら,瑕疵のないものを作れ.葬儀は
すばらしく執り行い,隣人たちに褒めさせよ.もし誰か
共同相続人がたまたま年上でひどく咳をしているなら,この者にお前は
言え,「もし私の地所や家の持ち分からの
買い手になるなら,喜んで私はびた一文で売ります」と.——だが私を
支配者プロセルピーナ*4が引きもどしている.さらばお元気で!


*1 要するに死んでしまって,ということ.
*2 夢ではなく,現実にということ.
*3 この名前は18行で登場している解放奴隷の金持ちのこと.
*4 冥界の女王.



【2012/06/25 03:05】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ヒュパティア論文

よく覗かせていただいているSilva Speculationis : 思索の森 – ヨーロッパ中世史・中世思想史さんのブログに,映画『アレクサンドリア』評が載っていました.その上,ヒュパティアについての情報もありました.

  真説ヒュパティア?—Silva Speculationis

受け売りですが,Silva Speculationisさんが紹介している論文はこちら:

Bryan J. Whitefield. "The Beauty of Reasoning: A Reexamination of Hypatia of Alexandra". The Mathematic Educator Vol.6.1 (1995)
PDF: http://math.coe.uga.edu/tme/issues/v06n1/4whitfield.pdf(こちらはつながらないようです) GoogleによるHTML版


とりあえず情報のみ.論文読むのが楽しみです.



【2012/06/24 23:39】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻5歌70-98

illud ad haec iubeo: mulier si forte dolosa   70
libertusve senem delirum temperet, illis
accedas socius; laudes, lauderis ut absens;
adiuvat hoc quoque, sed vincit longe prius ipsum
expugnare caput. scribet mala carmina vecors:
laudato. scortator erit: cave te roget; ultro  75
Penelopam facilis potiori trade. Ulix. putasne
perduci poterit tam frugi tamque pudica,
quam nequiere proci recto depellere cursu?
Tir. venit enim magnum donandi parca iuventus
nec tantum Veneris, quantum studiosa culinae. 80
sic tibi Penelope frugi est, quae si semel uno
de sene gustarit tecum partita lucellum,
ut canis a corio numquam absterrebitur uncto.

me sene quod dicam factum est: anus improba Thebis
ex testamento sic est elata: cadaver      85
unctum oleo largo nudis umeris tulit heres,
scilicet elabi si posset mortua; credo,
quod nimium institerat viventi. cautus adito,
neu desis operae, neve immoderatus abundes.
difficilem et morosum offendet garrulus; ultra  90
non etiam sileas; Davus sis comicus, atque
stes capite obstipo, multum similis metuenti.
obsequio grassare; mone, si increbuit aura,
cautus uti velet carum caput; extrahe turba
oppositis umeris; aurem substringe loquaci.   95
importunus amat laudari; donec 'ohe iam!'
ad caelum manibus sublatis dixerit, urge,
crescentem tumidis infla sermonibus utrem.


これらに加えて,以下のことも言おう.もしたまたま奸計に長けた女や,
解放奴隷が耄碌した老人を牛耳っていたら,あなたは彼らに
加わって仲間になるべし.褒めたまえ,いなくなっても褒められるようにするために.
これもまた効き目があるが,しかし遥かにより早く効くのは,
本丸自体を攻略することだ.彼がとち狂ってひどい詩を書くとする.
褒めるがよい.女誑しとする.彼が君に頼むなどということのないようにせよ.自分から
気安くペーネロペーをその恋敵に引き渡すがよい.(ウ) お前は
かくも実直な,そしてかくも貞淑な彼女が,惑わされることがあると思うのか?
その彼女を,求婚者達は正しい道から逸脱させることはできなかったのだぞ.
(テ) なぜなら,沢山の贈り物にはあまり走らぬ若者が来ているのだし,
また食事に熱心なほど,色恋に熱心ではなかったからだ.
ペーネロペーはあなたには実直であったが,もし彼女がひとたび一人でも
老人から,あなたとともに利益を分け合って味わったなら,
犬の如くに,脂ぎった皮から決して引き離すことはできないだろう.

私が老いたころ,こういったことが起こった.低劣な老婆がテーバイで,
遺言により,こんな風に野辺送りされた.すなわち遺体は
たっぷりのオリーブ油を塗られ,それを相続人がはだけた肩に背負って運んだのだ.
恐らく,彼女は死んでから滑り落ることができたらと思ってのことであった.思うに,
生きている時,あまりにも彼が付きまといすぎたせいだ.用心深く近づけ,
また仕事の手を抜きもせず,度を超えてやりすぎもするな.
おしゃべりは,気難しく不機嫌な者の気に障るだろう.度を超えて
黙っているのもまた駄目だ.喜劇にでてくるダウゥス*1になるべし,そして
常に頭を下げて立つべし,恐縮至極でいるが如くに.
おべんちゃらで攻撃せよ.もし風が吹き付けてきたら,
要人して大切な頭を覆うように,忠告せよ.肩で押し分けて
大衆から彼を引き離せ,おしゃべりしている時には耳をそばだてよ.
厚かましく追従されるのを好むとあらば,「もういい!」
と天に両手を上げて言うまで,責め立てよ,
絢爛な言葉で,革袋を膨らませて大きくせよ.


*1 喜劇によく出てくる,忠実な奴隷のstock figure.



【2012/06/24 22:37】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻5歌45-69

si cui praeterea validus male filius in re     45
praeclara sublatus aletur, ne manifestum
caelibis obsequium nudet te, leniter in spem
adrepe officiosus, ut et scribare secundus
heres, et, si quis casus puerum egerit Orco,
in vacuum venias: perraro haec alea fallit.   50
qui testamentum tradet tibi cumque legendum,
abnuere et tabulas a te removere memento,
sic tamen, ut limis rapias, quid prima secundo
cera velit versu; solus multisne coheres,
veloci percurre oculo. plerumque recoctus   55
scriba ex quinqueviro corvum deludet hiantem,
captatorque dabit risus Nasica Corano.
Ulix. num furis? an prudens ludis me obscura canendo?
Tir. o Laertiade, quicquid dicam aut erit aut non:
divinare etenim magnus mihi donat Apollo.    60
Ulix. quid tamen ista velit sibi fabula, si licet, ede.
Tir. tempore quo iuvenis Parthis horrendus, ab alto
demissum genus Aenea, tellure marique
magnus erit, forti nubet procera Corano
filia Nasicae metuentis reddere soldum.     65
tum gener hoc faciet: tabulas socero dabit atque
ut legat orabit; multum Nasica negatas
accipiet tandem et tacitus leget, invenietque
nil sibi legatum praeter plorare suisque.


さらに,もし誰かに,体の悪い息子が認知されて,
多大な財産の中で育てられているとすれば,あからさまに
独り者を褒めることで馬脚を現さぬように,世話焼きしながら
そっとお望みへと這いよりたまえ,それは,二番目の
相続人として書かれるように,そして,もし何かの偶然が子供を冥土に送り込んだら,
その空いたところに入り込むためである.こういう賭けは滅多に失敗しない.
誰であろうと,君に遺言状を読むように渡すなら,
嫌だといって,蝋板を君から遠ざけるのを忘れるな.
しかしながら,隙間から,何が最初の蝋板の二番目の行*1に書かれているか,
覗き見できるようなやりかたでそうせよ.一人か,複数の人と共同相続人なのか,
早い目で目を通せ.非常によくあることだが,
五人委員から転身した秘書*2が,鴉を欺き口を開けさせ*3
遺産狩りのナーシカはコラーヌスの笑い者,ということになろう.
(オ) お前は狂っていないだろうな?それとも意図的に曖昧な事を歌って私をからかっているのか.
(テ) ラーエルテースの子よ,私の語ることはなんでも成就するものはするししないものはしない*4
なんとなれば,予言の業を私に贈りしは偉大なるアポッローンゆえ.
(ウ) しかし,お前の話は何を意味しているのか,できれば告げたまえ.
(テ) 高みのアエネーアースより下りし血筋の若者*5
パルティア人に恐れられ,大地に海に
権勢盛んなろう頃,逞しき*6コラーヌスに,
全額返済を渋るナーシカの,すらりとした*6娘が嫁ぐであろう.
その時,婿はこのようにするだろう,蝋板を義父に渡し,そうして
読んでくれと頼むであろう.ナーシカは何度も拒んでから蝋板を
ようやく受け取るだろう,そして黙って読み,気付くであろう,
自分と身内には,泣くこと以外には何も相続されないことを.


*1 遺言はくくられて封印された複数の蝋板に書かれており,最初の蝋板の1行目に遺言者が,2行目に相続人が書かれていた.
*2 五人委員は夜警と消防のための下級の役職で,しばしば解放奴隷が担った.秘書は要人のそれで,かなりの栄転.
*3 日本でも有名なイソップ物語.肉を加えた鴉に,いい声だから聞きたいと狐がたのみ,鴉が口を開けて啼いた拍子に肉を落とし,狐に取られてしまう話.
*4 本来なら「成就すると私がいえば成就するし,しないといえばしない」を端折って言ったために,「当たるも八卦当たらぬも八卦」のような表現になっている.
*5 オクターウィアーヌスのことを指す.この時点では30過ぎ.
*6 「逞しい」「すらりとした」は,花嫁花婿の形容の決まり文句.日本でいえば「美男美女」がつくところか.




【2012/06/24 11:35】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻5歌23-44

Tir. dixi equidem et dico: captes astutus ubique
testamenta senum, neu, si vafer unus et alter
insidiatorem praeroso fugerit hamo,      25
aut spem deponas aut artem illusus omittas.
magna minorve foro si res certabitur olim,
vivet uter locuples sine gnatis, improbus, ultro
qui meliorem audax vocet in ius, illius esto
defensor; fama civem causaque priorem    30
sperne, domi si gnatus erit fecundave coniunx.
'Quinte,' puta, aut 'Publi' (gaudent praenomine molles
auriculae) 'tibi me virtus tua fecit amicum;
ius anceps novi, causas defendere possum;
eripiet quivis oculos citius mihi, quam te     35
contemptum cassa nuce pauperet; haec mea cura est,
ne quid tu perdas, neu sis iocus.' ire domum atque
pelliculam curare iube; fi cognitor ipse.
persta atque obdura, seu 'rubra Canicula findet
infantis statuas,' neu pingui tentus omaso    40
Furius 'hibernas cana nive conspuet Alpis.'
'nonne vides,' aliquis cubito stantem prope tangens
inquit, 'ut patiens! ut amicis aptus! ut acer!'
plures adnabunt thynni et cetaria crescent.


私はむろん語ったのだが,また語るとしよう.あなたは抜け目なく,至る所
老人の遺言状を狩るがよい,また,もし狡猾なやつが一人二人
エサだけかじり取って,罠をかけた者を逃れても,
騙されたとて望みを捨てたり手管を怠ることなかれ.
大事小事にかかわらず法廷で訴訟が争われていて,
どちらかが子孫なしで裕福に生きており,ぬけぬけと,自分から
より理があるほうを,傲慢にも法廷に呼び込む者であったら,その者の
弁護士となるべし.名声の点で,そして訴訟上,有利な者は
もし家に子供がいたり,子を孕む妻がいれば,放っておけ,
たとえば「クゥイントゥスよ」あるいは「プーブリウスよ」(名前のほうが
耳は感じよく喜ぶのだ)「君の美徳は私をして友人にならしめた.
法律のあいまいさを私は知っている.私は裁判を弁護できよう.
だれかが君を貧乏に陥れて空っぽの胡桃*1と馬鹿にされるより先に,
私から目を奪い取る方が早いだろう.私の心配していることは,
君が何かを失ったり,笑い種になったりするのではないかだ」そして家に帰り,また
体をいたわるように言え.君自身が身内となるがよい.
辛抱強く持ちこたえるがよい,「灼熱の犬座が
もの言わぬ像を割ろうとも」あるいは脂ぎった臓物でたらふくの
フーリウス*2が「白い雪で冬のアルプスに唾しようとも」.
「見えるだろう?」だれかがそばに立っている者を肘で突きながら
言う,「何と忍耐強いんだ!何と友人に相応しいんだ!何と鋭いんだ!」
多くのマグロが泳ぎ寄り,生簀罠は大きくなるだろう*3


*1 「つまらない人物」を表す諺.
*2 キケローと同時代の詩人フーリウス・ビバークルスで,この詩が書かれた時も存命.「脂ぎった臓物でたらふくの」は彼の悪趣味でぎょうぎょうしいスタイルのこと.前後の引用は彼の失われた詩からの引用で,後者はクィンティリアーヌスに批判されている(付記).
*3 現代日本語の表現では,「鴨が葱をしょって来る」のようなものか.





付記:41行の引用=クィンティリアーヌス『弁論術教程』 8.6.17

sunt et durae, id est a longinqua similitudine ductae, ut capitis nives et

  iuppiter hibernas cana nive conspuit Alpes.

また,不快な(比喩が)ある,すなわち,あまりにも遠い類似性から比喩されているものである.たとえば,山頂の雪と,

  ユッピテルは白い雪で冬のアルプスに唾した

のごとく.



【2012/06/23 19:19】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Cambridge Manual of Latin Epigraphy など

出版予定のめぼしい本など.

ガリンスキーによるアウグストゥス本.出版予定が8月というのもなにかお洒落です.

Karl Galinsky. Augustus: Introduction to the Life of an Emperor. 2012.08. (forthcoming)



カトゥッルスのホットなアプローチを披露する論文集という感じでしょうか.

Ian M. le M. Du Quesnay; Tony Woodman edd. Catullus: Poems, Books, Readers. Cambridge: Cambridge University Press, 2012.12. (forthcoming)



西洋古典の textual criticism というよりは,シェイクスピアなどを含む,ひろい時代のテキストで,特にデジタル時代でtextual criticismがどうあるべきか,というテーマがむしろ中心になりそうです.現物をみないで注文するのは怖い本かもしれません.

Neil Fraistat; Julia Flanders edd.The Cambridge Companion to Textual Scholarship. Cambridge Companions to Literature. Cambridge: Cambridge University Press, 2013.04. (forthcoming)



ケンブリッジのラテン碑文マニュアル.碑文は現物を見ても,泣きそうになるぐらい読めないです.これで色々読めるようになればいいなあ……

Alison E. Cooley. The Cambridge Manual of Latin Epigraphy. Cambridge: Cambridge University Press, 2012.09. (forthcoming)



とりあえず碑文マニュアルだけは買っておきたいです.


【2012/06/23 13:12】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Sermonesやら色々

 『談話集』2巻は後半のほうがわりと面白いですね.前半は少し僕の印象では今始めた5歌は,「遺産狙い」がテーマ.ローマ的なテーマなのですが,語っているのはオデュッセウスとティーレシアースというのも面白いですね.6歌は有名な「田舎ねずみと都会ねずみ」の話が出てきます.8歌はおそらく「トリマルキオーの宴」の元ネタの一つ,趣味の悪い宴の話です.
 しかし前半の中では,あまり一般には評価は高くないように思いますが,第2歌が結構いい歌ではないかと思います.最後の数行は,力強いメッセージだと思うのですが,どうでしょう.

  なぜならば,自然は,彼らも私もいかなる者も,
  大地の主人と決めてわがものにさせはしないのだ.我々をやつは追い出したが,
  彼らを無能さと細かい法律の無知が,
  最後にはもっと逞しい相続人がきっと追い払うだろう.
  今はウンブレーヌスの名前で,最近まではオフェッルスの名前で
  呼ばれていた畑は,誰の所有物でもなく,時に私が,
  時に別な者に,使うに任されているのだ.(Hor.Serm. 2.129-36)

 まあそれはともかく,訳のほうは,あと400行ぐらいですから,1ヶ月ぐらいで『談話集』訳しおわると思います.『談話集』の後は,『書簡集』2巻と『詩論』が残ってますが,どちらもよい翻訳があるので(前者の入手は特に難しいですが),それほど切実に需要はないと思います.『詩論』など,岡道男先生の決定版の訳があるので,これより劣る翻訳になるしかあり得ないですね(他のもそうですが).キケローの『予見について』のほうを少し進めるのがいいのかもしれません.

 それからちょっと影で進行中の計画ですが,最近『テルマエ・ロマエ』のおかげで,ラテン語人気がでているという話を耳にしますが,もしそうならと思って,今少しラテン語入門作成の計画をたてています.色々思うところあるので,できればちょっと他にない入門になればなあと思っています.もちろんブログでやる予定ですが,ここのブログはすでに2000を超える投稿があって,全文検索なども大分時間がかかるようになっています.どこか別のところで作る事になりそうですね.


【2012/06/23 01:08】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻5歌1-22

Ulixes. Hoc quoque, Tiresia, praeter narrata petenti
responde, quibus amissas reparare queam res
artibus atque modis. quid rides? Tiresias. iamne doloso
non satis est Ithacam revehi patriosque penatis
aspicere? Ulix. o nulli quicquam mentite, vides ut  5
nudus inopsque domum redeam, te vate; neque illic
aut apotheca procis intacta est aut pecus; atqui
et genus et virtus, nisi cum re, vilior alga est.
Tir. quando pauperiem, missis ambagibus, horres,
accipe qua ratione queas ditescere. turdus   10
sive aliud privum dabitur tibi, devolet illuc
res ubi magna nitet domino sene; dulcia poma
et quoscumque feret cultus tibi fundus honores,
ante larem gustet venerabilior lare dives;
qui quamvis periurus erit, sine gente, cruentus  15
sanguine fraterno, fugitivus, ne tamen illi
tu comes, exterior, si postulet, ire recuses.
Ulix. utne tegam spurco Damae latus? haud ita Troiae
me gessi, certans semper melioribus. Tir. ergo
pauper eris. Ulix. fortem hoc animum tolerare iubebo; 20
et quondam maiora tuli. tu protinus, unde
divitias aerisque ruam dic, augur, acervos.


(ウリクセース) これもまた,ティーレシアースよ,今まで語られたことの他に,乞い願う私に
語りたまえ,失った財産を私が取り返すことができるには,どんな
手練手管があるかを.なぜあなたは笑うのか? (テ) 今や,奸計に長けた
あなたには,イタケーに再び帰り着き,祖国の竃神を見たのでは
十分ではないのか?(ウ) おお,誰にもいかなるものも偽らぬ者よ,あなたはいかに
私が裸一貫で困窮して家に帰って来たか,ご存知だ.そして,そこでは,
貯蔵庫も,家畜も,求婚者等に手をつけられずにはいなかった.無論,
才能も美徳も,財産と一緒でなければ,海藻*1よりもつまらぬものだ.
(テ) 平たく言えば,貧乏をあなたは恐れているのだから,
どんな方法であなたが財を成すことができるかを,聞きたまえ.ツグミや,
他のものが個人的にあなたに送られたら,
老いた主人の元で,大財産が輝くところにすぐ送るように.あなたの土地が
甘い果物や,なんであれ土地があなたにもたらす産物は,
家神さまを差し置いて,家神さまより尊ばしいその方に味わっていただくように.
そいつがたとえ誓いを破る者でも,家柄なき者でも,
兄弟の血に染まる者でも,追放者でも,もしそいつが頼んだら,
あなたは彼の外側守る*2お供として行くのを拒むことなきよう.
(ウ) 私が汚いダーマ*3の脇を守るようにだと?そんな風には,トロイヤで
私は振る舞わなかった,私は常によりよき人々と競っていたのだから.(テ) それでは
あなたは貧乏でいなされ.(ウ) 私はこれを逞しく耐えることを肝に銘じよう.
そして,私はかつてより大きな事にも耐えたのだ.あなたはすぐに,どうやって
財産と金の山をかき集めるかを,語りたまえ.


オデュッセイアでは,キルケーの館に留まった後,キルケーの指示で,冥界に下り,死霊となっているテーバイの盲目の予言者ティーレシアースを呼び出し,その後の道先を教えてもらう.この詩は,オデュッセウスがそこでついでに,失った財産を遺産あさりをして取り戻す方法を教示してもらうという話.もちろん,ホラーティウスの創作.
*1 海藻は古代世界では,無意味なものの代名詞であった.
*2 ここで言う外側とは左側.刀を持つのと反対の側のこと.
*3 奴隷によくある名前.ここでは解放奴隷の金持ちを指している.





【2012/06/22 23:26】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古代ローマ生活事典

カール・ヴィルヘルム・ヴェーバー (小竹澄栄 訳)『古代ローマ生活事典』東京:みすず書房,2011.


古代ローマ生活事典古代ローマ生活事典
(2011/09/10)
カール=ヴィルヘルム・ヴェーバー

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 最近はローマ人の生活に関する本が,日本語で読めるようになってきましたが,これもなかなか便利な事典で,今まで日本語で出ているもののうちでは,ローマ人の日常生活の側面から事典的に記述してあるものとしては,初めての規模ではないかと思います.
 たとえば「義歯」(pp.125-26)のところなどを見ると,古代ローマでは動物の歯でできた義歯を歯に固定する高度な技術が既にあって,総入れ歯のほうはないことがわかります.つまり,おそらくカーニディアの落とした入れ歯(Hor.Serm.1.8.48)は,そうした差し歯で,総入れ歯の歯ではないようですね.
 こういった感じで,特にローマの日常を描く詩などを読む際には,必要事項を調べるにしても非常に便利で,通読するにも面白く,ぱらぱらめくるだけでも楽しくなってしまう本ですが,なんと値段が2万円!原著500ページ弱を,おそらくお一人で翻訳しきった多大な労力を考えると,決して高いとはいいませんが,できれば1万円程度におさめてもらいたかったと思います…….
 原著のほうはこちら.

Karl-Wilhelm Weeber. Alltag im Alten Rom. Düsseldolf: Artemis & Winkler Verlag, 1995.

アマゾンでみたところ,1600円ほどで買えますね…….


Alltag im Alten RomAlltag im Alten Rom
(2011/08)
Karl-Wilhelm Weeber

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【2012/06/20 21:46】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻4歌88-95 (完結)

Hor. Docte Cati, per amicitiam divosque rogatus,
ducere me auditum, perges quocumque, memento.
nam quamvis memori referas mihi pectore cuncta, 90
non tamen interpres tantundem iuveris. adde
voltum habitumque hominis, quem tu vidisse beatus
non magni pendis, quia contigit; at mihi cura
non mediocris inest, fontis ut adire remotos
atque haurire queam vitae praecepta beatae.  95


(ホ) 博識のカティウスよ,友情と神々にかけてお願いしますが,
あなたが何処に行こうとも,忘れずに私を連れて行って聞かせてくださいますよう.
なぜなら,あなたは暗唱してすべてを私に話して下さるが,
しかしながら二番煎じではそれほど役には立たないのです.
あなたはその人を目にした僥倖を大きくは評価していないのですが.
その人の顔つきや身振りも加えてください,だが,私には
切実な関心があるのです.遠く離れた源泉の元に行き,
幸福な人生の教えを汲むことができるようになればという関心が.



【2012/06/20 14:54】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻4歌70-87

Picenis cedunt pomis Tiburtia suco;      70
nam facie praestant. Venucula convenit ollis;
rectius Albanam fumo duraveris uvam.
hanc ego cum malis, ego faecem primus et allec,
primus et invenior piper album cum sale nigro
incretum puris circumposuisse catillis.    75
immane est vitium dare milia terna macello
angustoque vagos piscis urgere catino.
magna movet stomacho fastidia, seu puer unctis
tractavit calicem manibus, dum furta ligurrit,
sive gravis veteri craterae limus adhaesit.  80
vilibus in scopis, in mappis, in scobe quantus
consistit sumptus? neglectis, flagitium ingens.
ten' lapides varios lutulenta radere palma
et Tyrias dare circum inluta toralia vestis,
oblitum, quanto curam sumptumque minorem 85
haec habeant, tanto reprehendi iustius illis
quae nisi divitibus nequeant contingere mensis?


ティーブル*1の果実は,ピーケーヌム*2の果実に,果汁の点で敵わない.
実際見かけは勝っているのだが.ウェヌークラ葡萄*3は,煮て瓶詰めにするのに適している.
アルバ山*4の葡萄は薫製にするほうがよいかもしれない.
これをリンゴに混ぜたのは私が最初だ,滓と魚醤を最初に混ぜたのも私が最初だ,
そして,白い胡椒を黒塩*5とともに,ふるいにかけて,
きれいな小皿に出したのも,私が最初の考案者だ.
3千もの金を市場に与えて,
狭い皿に巨大な魚を押し込むのは,とんでもない間違いだ.
給仕がつまみ食いをして,油だらけの手で杯を触ったり,
古い混酒器に大きい滓がこびりついているのは,
胃袋に巨大な嫌気を催す.
安い箒や,ナプキン,おがくずに,どれほどの
出費がかかるのか.それらを怠るなら,ひどい恥辱である.
色とりどりの石のモザイクを,泥だらけの棕櫚箒で掃いたり,
泥だらけの寝台カバーの上に,テュロス*6の上掛けをするだろうか,
こういうことが小さい配慮や支出を要するものであるほどに,
高価な宴でなければ叶えることができない事以上に,
その分だけ非難されるのはより正当なのだ,いうことを忘れて?


*1 地図Gf.
*2 
地図Hd-e.
*3 瓶詰めにして保存するのに向いている葡萄.
*4 地図Ba.
*5 木の灰から溶出された塩で,黒っぽくなったという.
*6 フェニキアの都市.現レバノンのティルス(http://ja.wikipedia.org/wiki/ティルス).高級な紫の衣類の染料を産した.





【2012/06/20 04:40】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻4歌51-69

Massica si caelo supponas vina sereno,
nocturna, si quid crassi est, tenuabitur aura,
et decedet odor nervis inimicus; at illa
integrum perdunt lino vitiata saporem.
Surrentina vafer qui mitescet faece Falerna 55
vina, columbino limum bene colligit ovo,
quatenus ima petit volvens aliena vitellus.
tostis marcentem squillis recreabis et Afra
potorem cochlea: nam lactuca innatat acri
post vinum stomaco; perna magis ac magis hillis 60
flagitat immorsus refici; quin omnia malit,
quaecumque immundis fervent allata popinis.
est operae pretium duplicis pernoscere iuris
naturam. simplex e dulci constat olivo,
quod pingui miscere mero muriaque decebit,  65
non alia quam qua Byzantia putuit orca.
hoc ubi confusum sectis inferbuit herbis
Corycioque croco sparsum stetit, insuper addes
pressa Venafranae quod baca remisit olivae.


マッシクス*1山の葡萄酒に,もしなにか雑味があれば,
晴れた日に外に出しておくと,夜の風が和らげてくれる.
そして,神経に障る臭いも後退する.だが,それを
亜麻布で濾すと,ちゃんとした味を損ない,駄目になってしまう.
スッレントゥム*2の葡萄酒を,巧みにもファレルヌムの澱でまろやかにする者は,
卵の黄身が異物を巻き込みながら底に向かうことを利用して,
鳩の卵でうまく滓を集める.
つぶれた飲んべえに,焼いた小エビとアフリカの
貝が元気を取り戻させる.なぜそうするかというと,レタスは葡萄酒の後では,
胃袋を泳いで焼けさせるからである*3.ハムや腸詰によって刺激された胃袋は,
回復することをますます望む.それどころか,
汚い食事屋で出される熱々のものも何でもどんどん欲しがる.
合わせソースの性質は,熟知する価値がある.
単純なソースは,甘いオリーブでできている.
それをたっぷりの生酒と魚醤で混ぜるのがよい.
それはビザンティウムの樽がにおうのと全く同じ臭いがするやつだ.
これを刻んだ香草と混ぜて煮立ったところで,
コリュクス*4のサフランをふりかけて放置し,その上に
ウェナーフルム*5のオリーブの実をしぼって出した油を加えるべし.


*1 カンパーニアのラティウムとの境界にある山.地図のCa.
*2 カンパーニアの町.現代のソレント.地図のDb.
*3 通常の酔い覚ましによい物としては,酢漬けのレタスであった.
*4 小アジアのキリキアの海岸の町で,切り立った山があり,そこで上質のサフランがとれた.
*5 サムニウムがラティウムと接している部分にある町.地図のDa.




【2012/06/20 03:53】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ミクロコスモス

平井浩 編『ミクロコスモス——初期近代精神史研究』第1集.東京:月曜社,2010.


紹介し忘れてましたが,インターネットの人文系サイトの中でも異彩を放つ,bibliotheca hermeticaから生まれた,本格的な初期近代精神史研究論文雑誌の第1巻です.
 もとより僕がこういった分野を理解する能力はないのですが,しかしたとえば桑木野幸司氏の論文「百科全書的空間としてのルネサンス庭園」(pp.94-140)を見るだけでも,この論文作成に必要とされる,まさに当時の膨大な百科全書的知識と,ラテン語文献——それもその時代や地域と著者のスタイルの理解が要求されるであろう,Loebなどでどこかに翻訳があるはずの西洋古典とは比べ物にならない苦労が要求される——の読解,さらにこの時代の人々が基づいていた,西洋古典に関する知識と,その時代に獲得された新知識などの関わりを咀嚼し,それらをつらぬいている隠れた原理を発見して一つの論考にまとめた上,論文自体すらも紙面の上でも美的に統合させるそのセンスなどを考えると,この分野での活躍に必要とされる努力と能力と情熱が並大抵のものではないことがわかります(正しくこの論文を評価できていればいいのですが……).そうした論文が8篇,重要研究論文と,編者平井氏によるフィチーノ原典「光について」の日本語訳,3篇の研究動向の解説(かのノストラダムス研究を含む!)など,がこの論文には収録されています.
 ちっとも評価できる能力がないので(爆),最後に外見にだけ触れておきますが,この版型は,西洋古典では19世紀ぐらいのHermesなどが取っているもので,ちょっと懐古的な雰囲気があります.表紙のデザインも美しく,本編の印字されている色もセピア色で,これも目にやさしく,本文・注の配分などのレイアウトの配分も申し分ないですね.
 残念ながら現在は重版を待っている状態のようですが,本屋の棚にはまだたまに見かけることもありました.第2集以降はまだ出ていないようですが,この分野の方々には待ち望まれていると思います.


ミクロコスモス―初期近代精神史研究 第1集 (シリーズ・古典転生 別巻1 初期近代精神史研究 第 1集)ミクロコスモス―初期近代精神史研究 第1集 (シリーズ・古典転生 別巻1 初期近代精神史研究 第 1集)
(2010/02/25)
平井浩

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【2012/06/19 21:35】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』2巻4歌35-50

nec sibi cenarum quivis temere arroget artem, 35
non prius exacta tenui ratione saporum;
nec satis est cara piscis averrere mensa
ignarum quibus est ius aptius et quibus assis
languidus in cubitum iam se conviva reponet.
Umber et iligna nutritus glande rotundas    40
curvat aper lances carnem vitantis inertem;
nam Laurens malus est, ulvis et arundine pinguis.
vinea submittit capreas non semper edulis.
fecundae leporis sapiens sectabitur armos.
piscibus atque avibus quae natura et foret aetas, 45
ante meum nulli patuit quaesita palatum.
sunt quorum ingenium nova tantum crustula promit.
nequaquam satis in re una consumere curam,
ut si quis solum hoc, mala ne sint vina, laboret,
quali perfundat piscis securus olivo.      50


また,誰であろうと,味覚の繊細な理論に通暁するまでは,
宴の技を軽々しく自認するなかれ,
高価な売り台から魚をさらって来るだけでは,十分ではない,
どれにソースが相応しいかを知らず,どれを焼けば
寝台にぐったりした宴客もすぐに起き上がるかを知らなければ.
まずい肉を嫌うものの深皿をひん曲げているのは,
樫の木の団栗で養われたウンブリアの猪だ.
というのも,ラウレントゥムの猪*1は,菅や葦で太っており,まずいのだ.
葡萄畑は必ずしも食えるノロジカを育てるわけではない.
賢い者は,多産な兎の腕肉を求めるだろう.
魚と鳥に,どんな性質と,どんな歳が良いかは,
私の口以前には,誰にも結論は明らかではなかった.
ただ新しいお菓子だけを生み出す才がある者等がいる.
一つの事に苦労を費やすのは,全く十分ではない,
ちょうど,誰か葡萄酒を悪くせぬように努力するだけで,
どんなオリーブ油をかけるかは無関心な者のように.


*1 オスティア(地図Ba)からラーウィーニウムへ向かって,約3分の2程行ったところにある(この地図にはのっていない).





【2012/06/19 03:54】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブログヘッダ多少変更

ブログのヘッダを少し変えてみました.歴史地図へのリンクを入れて,地図にすぐアクセスできるようにしました.そのほか使いそうなPerseus他のリンクをいくつか上に入れてすぐ行けるようにしています.


【2012/06/18 22:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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