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表作り

なんだかどの文法書にも載っている表をわざわざ作っているのも,なんとかラテン語講座メレアグロス版を作ろうと思ってのことです.まあいつ開始できるかわかりませんが,ともかく変化表は作っておいたらあとあと便利ではないかと思います.空欄などは自分でもたまに変化を復習するときに使えますし(時々やらないと,なかなかテクストで現れにくいところなど部分的に忘れたりもするので).

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【2008/09/30 22:38】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ラテン語文法資料

動詞変化表

  ラテン語規則変化動詞変化表(空欄)

  第1変化 amō
  第2変化 moneō
  第3変化 agō
  第4変化 audiō
  第3b変化 capiō

  不規則動詞 sum「いる,ある,である」


名詞変化表

  ラテン語名詞変化表(空欄)

  第1変化(ā語幹) puella, -ae f.
  第2変化(ō語幹) dominus, ī m.「主人」dōnum, ī n.「贈り物」
  第2変化(ō語幹) er(ir)に終わるもの puer, puerī m.「子供」vir, virī n.「男」liber, librī「本」
  第3変化名詞 子音幹名詞 lēx, lēgis f. i幹名詞 turris, -is f.「塔」mare, -is n.「海」 混合i幹名詞 cīvis, -is m./f.「市民」
  第4変化名詞(u語幹) currus, ūs m.「車」 cornū, ūs n.「角(つの)」 domus, ūs f.「家」(第2変化と混合))
  第5変化(ē語幹) diēs, -ēī m.「日」f.「期限(単数のみ)」 rēs, reī f.「物」

形容詞変化表

  第1・第2変化(ō語幹・ā語幹) bonus, -a, -um
  第1・第2変化形容詞(ō語幹・ā語幹) 男性単数主格が-erに終わるもの
    līber, -era, -erum「自由な」 / sacer, sacra, sacrum「聖なる」

  第3変化形容詞(a) facilis, -e「容易な」celer, -eris, -e「速い」fēlīx, 属 -īcis「幸福な」
  第3変化形容詞(b) vetus, 属 veteris「古い」fortior, fortius「より強い」
  現在分詞 amāns, 属 amantis「愛している」



【2008/09/30 03:00】 文法資料 | TRACKBACK(0) | COMMENT(6) | 記事修正

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ヘーシオドス

ちょっとエウリーピデースから離れてヘーシオドス『仕事と日々』でも読もうかと思っています.とりあえず本文+注釈は,初級でなければこれ一冊で十分です:

M.L. West. Hesiod: Works and Days. Ed. with Prolegomena and Commentary by. Oxford: Clarendon Press, 1978.

OCTもありますが,これがあれば多分いらないでしょう.
学習過程ならこういった本でしょうか(未読):

Richard Hamilton, Ellen Rainis, Rebecca Ruttenberg Ed. Hesiod's Works and Days. Bryn Mawr Commentaries. Bryn Mawr: Thomas Library, Bryn Mawr College, 1988.



【2008/09/29 02:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻1歌21-40 (完結)

illic plurima naribus
 duces tura lyraque et Berecynthia
delectabere tibia
 mixtis carminibus non sine fistula;

illic bis pueri die          25
 numen cum teneris virginibus tuum
laudantes pede candido
 in morem Salium ter quatient humum.

me nec femina nec puer
 iam nec spes animi credula mutui 30
nec certare iuvat mero
 nec vincire novis tempora floribus.

sed cur, heu, Ligurine, cur
 manat rara meas lacrima per genas?
cur facunda parum decoro     35
 inter verba cadit lingua silentio?

nocturnis ego somniis
 iam captum teneo, volucrem sequor
te per gramina Martii
 Campi, te per aquas, dure, volubilis. 40

かの場所では,もっと多くの香をあなたは鼻で
 嗅ぐでしょう,そしてリュラとベレキュントス*4
笛とにあなたは喜びを覚えるでしょう,
 歌もそれに混じって,また牧笛も欠けてはおりません.

かの場所では,一日に二度少年らは
 たおやかな乙女らとともにあなたの神威を
称え,色白の足にて
 サリイー人風*5に三度大地を打つでしょう.

私はといえば,もはや女性も少年も,
 相思相愛の心を軽信する望みも,
生酒を競うことも
 新しく摘んだ花々を頭に巻くことも,私を楽しませはしません.

しかしなぜ,ああ,リグリーヌスよ,なぜ
 私の頬を,時に涙が濡らすことがあるのか,
なぜ雄弁の言葉の間に,あまりご立派とは言えぬ
 沈黙をもって舌が詰まるのか?

私は夜の夢のなか,
 もう君を捕まえて抱きしめ.飛び去る君を追って
マルスの原の芝中を駈け,
 流れる水の上を,つれない君よ,泳いでいる.


*4 プリュギアの山.狂乱的な歌舞を伴うキュベレー女神信仰と関わりが深い.
*5 マールス神の神官.豪華な宴と踊りで有名であった.


【2008/09/28 23:02】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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とりあえず『歌集』4巻を

とりあえず,『歌集』の4巻は15歌ほど,すでに3歌は済ませているので,これはゆっくりやっても1ヶ月ほどで終わらせられそうですね.『談話集』は少々手こずりそうなので,来年にまわしてゆっくりと.あとは『書簡集』のどちらか一方ぐらいは今年中になんとか.これで,来年中にホラーティウスほぼ全訳完成できそうです.問題は『詩論』ですが,これは田中秀央先生の翻訳は古いとしても,久保正彰先生と岡道男先生の名訳があるので,特に必要はないでしょう.


【2008/09/28 19:05】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻1歌1-20

Intermissa, Venus, diu
 rursus bella moves? parce, precor, precor:
non sum qualis eram bonae
 sub regno Cinarae. desine, dulcium

mater saeva Cupidinum,     5
 circa lustra decem flectere mollibus
iam durum imperiis; abi
 quo blandae iuvenum te revocant preces.

tempestivius in domum
 Pauli purpureis ales oloribus  10
comissabere Maximi,
 si torrere iecur quaeris idoneum.

namque et nobilis et decens
 et pro sollicitis non tacitus reis
et centum puer artium      15
 late signa feret militiae tuae,

et, quandoque potentior
 largi muneribus riserit aemuli,
Albanos prope te lacus
 ponet marmoream sub trabe citrea. 20


韻律:第4アスクレピアデース風ストロペー

  ― ― ― UU ― U x
   ― ― ― UU ― || ― UU ― U x
  ― ― ― UU ― U x
   ― ― ― UU― || ― UU ― U x


長い間中断されていた戦を,ウェヌス様,
 再開されるのですか?ご容赦ください,お願いです,お願いです.
私は良きキナラーの王国*1の元でそうであった
 私ではないのです.お止めください,甘美な

クピードーたちの凄まじき母よ,
 50歳ほどにもなり,甘美な命令に従うには
もう身体が堅くなった私を御すのは.お立ち去り下さい,
 若者の蠱惑的な祈りがあなたを呼ぶ方へと.

より時宜に適っているでしょう,
 パウルス・マクシムス*2の家へと,輝く白鳥の翼をもって
押し掛けられるのが.
 もしもそれに相応しい者の肝の腑を焦すのをあなたがお望みならですが.

なぜなら,彼は生まれ高く,また優美で,
 悩める被告には決して黙しておらず,
そして百の業もつ青年であり,
 あなたの戦旗を世に広く運び回り,

そして,物惜しみせぬ恋敵の贈り物にも勝利して
 笑った時にはいつでも,
アルバの湖*3の傍,杉材の梁の下に
 大理石のあなたの神像を置くことでしょう.


*1 キナラーはおそらく娼婦の名.「王国のもとで」は隷属する女性の支配下で,ということ.
*2 パウッルス・ファビウス・マクシムス.アウグストゥスの親友で,アウグストゥスの従姉妹マールキアと結婚しており,またオウィディウスの友人でもあった.弁護士であり,前11年には執政官となる.
*3 ローマから南東にアッピア街道沿い約20kmほどの所にある,Mons Albanus (下記地図のMt. Albanus)の南東側の麓にある湖(下記地図では湖は載っていない).
W.R. Shepherd. Historical Atlas. New York: Henry Holt, 1911: pp. 30-31.
http://www.lib.utexas.edu/maps/historical/shepherd_1911/shepherd-c-030-031.jpg
We appreciate the courtesy of the University of Texas Libraries.


【2008/09/28 18:49】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻3歌

Quem tu, Melpomene, semel
 nascentem placido lumine videris,
illum non labor Isthmius
 clarabit pugilem, non equus impiger

curru ducet Achaico          5
 victorem, neque res bellica Deliis
ornatum foliis ducem,
 quod regum tumidas contuderit minas,

ostendit Capitolio:
 sed quae Tibur aquae fertile praefluunt 10
et spissae nemorum comae
 fingent Aeolio carmine nobilem.

Romae, principis urbium,
 dignatur suboles inter amabilis
vatum ponere me choros,       15
 et iam dente minus mordeor invido.

o testudinis aureae
 dulcem quae strepitum, Pieri, temperas,
o mutis quoque piscibus
 donatura cycni, si libeat, sonum   20

totum muneris hoc tui est
 quod monstror digito praetereuntium
Romanae fidicen lyrae:
 quod spiro et placeo, si placeo, tuum est.


韻律:第4アスクレピアデース風ストロペー

  ― ― ― UU ― U x
   ― ― ― UU ― || ― UU ― U x
  ― ― ― UU ― U x
   ― ― ― UU― || ― UU ― U x


メルポメネー*1様,あなたが
 優しき瞳にて,生まれるのをお眺めになった
その者を,イストゥモスの労苦*2
 拳闘士として名声をあげさせることはありません,早馬も

アカイア*3の車駕でその者を引いて
 勝利者とすることはありませんし,戦功もデーロスの葉冠*4
飾られた将軍として,
 傲慢不遜の王どもの脅威を掣肘せるとて,

カピトーリウム*5にその姿示すこともありません.
 豊かなティーブル*6を流れる水,
そして森の鬱蒼とした葉が
 その者をアイオロスの歌*7により高貴な者となすでしょう.

都のなかの都たるローマの
 子孫らは,心地よき歌舞隊の中に
歌人たる私を置くは相応しきことと認め,
 そして私はもう妬みの歯にて噛まれることもあまりなくなりました.

おお,黄金の亀甲琴の
 甘きつま弾きを司られるピーエリアー*8の女神様,
おお,黙せる魚にもまた,
 その気になりたまわば,白鳥の声を与えるであろうお方,

これは全てあなたの贈り物なのです,
 私が通り過ぎる人々の指にて,
ローマのリュラの奏者として指し示されるのは.
 私が生きて人に気に入られるのは??もし気に入られていればですが??
  あなたのお陰なのです.

ヘーシオドス『神統記』1-115にインスピレーションを得た歌.特に1-2行は『神統記』81-3を反映させている:
ὄντινα τιμήσουσι Διὸς κοῦραι μεγαλοῖο
γεινόμενόν τ᾽ ἐσίδωσι διοπρεφέων βασιλήων
τῷ μὲν ἐπὶ γλώσσῃ γλυκερὴν χείουσιν ἀοιδήν.

ゼウスより生まれたる王のうち誰であれ,
偉大なゼウスの娘が生まれるのを眺め称えし者には
舌に甘美な歌を彼女らは注ぎ給う.

*1 ムーサらの一人.
*2 イストゥモス競技会.コリントスのイストゥモスで隔年で行われていた.
*3 ここではギリシアを意味する.
*4 月桂冠.月桂樹はデーロスに生まれたアポッローンのゆかりの樹であるから.
*5 ローマの7つの丘の一つ.ユッピテル神殿があった.
*6 ローマから約25kmほど離れた古都.
*7 叙情詩のこと.サッポーやアルカイオスはアイオロスの詩人. 
*8 トラキアの一地方.ムーサらの住む場所.



【2008/09/27 13:29】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブログ移転

お世話になっているcomcさんのブログがちょっと前から新規開設されています:

  http://d.hatena.ne.jp/comc2008/

それにしても,理系で一つの専門をものにした方が古典の世界に入ってくると,本当に一回りスケールが違った取り組み方をされるものですね.いずれ我々西洋古典プロパーを遥かに超える古典理解をされるのではないかと,びくびくしながら楽しみにしております(というか,僕のレベルなどはもう超えているのではないかと思います).


【2008/09/27 04:22】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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キケロー単語帳

語学は辞書を引き倒せという人が多いですが,僕は辞書を使いすぎると,手間の割には安心感があって記憶力がおちるのと,語学的に一定レベル以上信頼できて,中級講読開始時に本当に文句なくおすすめできるという辞書は,ドイツ語のものを除くと正直皆無といっていいので,日本人には最初に辞書をひいて習えというのは実は無理だと思っています.そんなこともあって,講読初心者の方には,多分反対意見のほうが多いとは思いますが,単語帳付きのテクストを使う事をお薦めしているのですが(辞書を引いている時間を別の勉強にあてられるので),もっと積極的な語彙暗記のために特化した,独立した単語帳でもいくつかいいものがあります.ドイツ語の勉強にもなる(つまり将来的にKühnerなどの文法書や辞書を使うことも考えて)ということを考えると,こういうのがベストかと:

Gottfried Bloch. Lernvokabular zu Ciceros Reden. Leipzig; Stuttgart; Düsseldorf: Klett, 1995.

キケローの弁論の重要語彙のうち,語彙数は600ぐらいを取り上げているものです.この冊子の全体は3つの部分に分かれていて(Hic libellus est omnis divisus in partes tres),第1部は前置詞なども含めたBasiswortschatz, それから中心になる440個のLernwörter,さらにもう少し程度の高いLernwörter für Fortgeschritteneです.例文は短めとはいえ,キケローのものですから,暗記するには最適です.ちょっと残念なのは,例文のほうに長音記号がついていないのと,単語のほうでも,僅かに長音が間違ってついているものがあります(リプリントでなおっているかもしれませんが).僕は使っていませんが,これのガリア戦記版もあります.


【2008/09/26 17:20】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカの文体

『書簡集』は文章が短いので,取っ付きやすいといえばそうなのですが,よく読むと微妙に難しいところもありますね.今はLoebを見ているのですが,どうもテクストのほうもしっかりと校訂されたApparatus criticus付きで,ある程度検討しなければならないような感じです.やっぱり注釈とちゃんとしたテクストを入手したいですね…….とりあえず

Anna Lydia Motto. Seneca's Moral Epistles. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2001.

は注文はしました.
 まあそういう状態でいうのもなんですが,独特の優しい感じの文体が持ち味のような気がしますね.なんというか,すっきり心が洗われるような感じがします.


【2008/09/24 22:47】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカ『ルーキーリウス宛道徳書簡集』第1書簡5節(完結)

5. Quid ergo est? non puto pauperem, cui quantulumeumque superest, sat est. tu tamen malo serves tua, et bono tempore incipies. nam, ut visum est maioribus nostris, sera parsimonia in fundo est. non est tantum minimum in imo, sed pessimum remanet. Vale.

それではそれはどういうことか?私は,如何に僅かなものしか残っていなくても,それで十分である人は,困窮しているとは思わないのだ.しかしながら,君のほうは,君の持っているものを保持するよう,そして,良い頃合いに始めることを,私は望む.なぜなら,我々の祖先の考えたとおり,底をついた時には節約は遅すぎるのである.なぜならば,底の方にはただ最少のものだけではなく,最低のものが残っているのだから.さらば.


【2008/09/24 18:43】 Seneca Epistulae Morales | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカ『ルーキーリウス宛道徳書簡集』第1書簡4節

4. Interrogabis fortasse, quid ego faciam, qui tibi ista praecipio. fatebor ingenue: quod apud luxuriosum sed diligentem evenit, ratio mihi constat impensae. non possum me dicere nihil perdere, sed quid perdam et quare et quemadmodum, dicam; causas paupertatis meae reddam, sed <id> evenit mihi, quod plerisque non suo vitio ad inopiam redactis: omnes ignoscunt, nemo succurrit.

id supplevi

ひょっとして君は問うかもしれない,君にこのような事々を指南する私は何をしているのか,と.正直に私は言おう.豊かであって,しかししっかりやっている者の場合ではそうであるように,私の支出のやりくりは安定したものである.私は無駄にはしていないとは決して言うことはできないが,しかし何を,なぜ,どんな具合に無駄にしたかを,言うとしよう.私は私の困窮の原因を言おう.しかし,私に起こっていることは,自分の過誤によらずして困窮に陥った大抵の人に起こったのと同じことである.全ての人がそれを大目に見るだろうが,誰も助力することはできないのである.

*ここではセネカは時間の使い方を経済的収支に喩えている.


【2008/09/24 18:39】 Seneca Epistulae Morales | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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各国語で聞くNHKラジオ

色々な国の言葉で日本のニュースが聞けます.

  NHK World: Radio Programs
  http://www.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/index.html


アジア系,アフリカ系の言語に関心のある方には大変嬉しいサイトでしょうね.しかし,ヨーロッパの言語はフランス語・ポルトガル語・スペイン語・ロシア語があって,どうしてドイツ語・イタリア語がないのでしょう.ドイツもイタリアも,旧植民地もっていないというのと,英語も(多分)通じそうということなのかと想像しますが…….本当はラテン語があるといいと思いますが,そこまで贅沢はいいません.


【2008/09/23 19:59】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカの書簡集

古典期以後の作品というのは,古典期ラテン語の標準をおさえた上で,そういうものからの逸脱に注意を向けて読まないと本当は意味がないのですが(そんなことがあるので,簡単とはいえ,初級のあとにいきなりスェートーニウスなどを注釈なしで読ませてはいけないのですが),なんだかここまで楽だとうっかり読み飛ばしてしまいそうですね.セネカの書簡集もやっぱりちゃんと注釈書を買わなければいけないなあと思いつつあります.


【2008/09/23 18:43】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカ『ルーキーリウス宛道徳書簡集』第1書簡3節

3. Omnia, Lucili, aliena sunt, tempus tantum nostrum est. in huius rei unius fugacis ac lubricae possessionem natura nos misit, ex qua expellit quicumque vult. et tanta stultitia mortalium est, ut, quae minima et vilissima sunt, certe reparabilia, imputari sibi, cum impetravere, patiantur; nemo se iudicet quicquam debere, qui tempus accepit, cum interim hoc unum est, quod ne gratus quidem potest reddere.

全てのものは,ルーキーリウス君,我々以外のものである.ただ時間だけが我々のものなのだ.自然は我々に,このただ一つにして,逃げやすく捉えがたいものの所有を任せているのだが,だれでもそう望むものは,その所有から我々を追い出しうるのである.そして,死すべき者の愚かさたるや,最もちっぽけで安っぽいもの,確かに置き換えうるものを獲得した後に,自分の利益として数えることを甘受してしまうほどである.誰も,時間を受け取っておきながら,自分がそれを借りていると思っていないかもしれないが,しかしながら,これは決して只で返す事はできない,唯一のものである.


【2008/09/23 18:31】 Seneca Epistulae Morales | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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早くも庭大伊語講座3回目

  庭大文学部伊文学科 イタリア語講座中級 2008-9年冬学期 その3

なんとこのイタリア語講座,集中講義だったのですね.このペースだと,かなりの実力向上が見込まれます.しかも第3回にして,文章の量も盛りだくさんになってきました.重要語句程度,こちらでもまとめておきましょう:

  ricco di ...  ……に豊富な(cf. ラ.plenus + 属格)
  essere affezionato a ...  ……に愛着のある(cf. ラ.affectare ……を獲ようと切望執心する)
  degno di ...  ……に相応しい,適した(cf. ラ.dignus + 奪格)
  essere capace di ...  ……の能力がある(cf. ラ.capax + 属格, aptus ad 動名/形容詞)

特筆すべきはdel restoの解説でしょうか.こういったことはその辺の大学でイタリア語を適当に教えている日本人講師では絶対解説してくれないはずです.おそらく,この語句のまともな解説はここが初めてではないでしょうか.

 実はうちのブログでも,ラテン語講座をやろうかと考えているところです.一応仮題:Repetitorium Otiosum (レペティトーリウム・オーティオースム).しかしパ・スータ・ポモ・ドーロ講師のレベルでできるかどうか…….

追記:
 あ,でも orgorio は orgoglio が正しいような気がします.いや,気がするだけです,パ・スータ・ポモ・ドーロ先生.


【2008/09/23 17:11】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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神曲対訳

ある方からの情報ですが(いつも情報ありがとうございます!),ダンテの神曲の冒頭の対訳がありました:

  
上杉 昭夫「ダンテの「神曲」地獄編 第一歌から第五歌までの対訳の試み」『大阪芸術大学紀要『藝術』』28 (発行年調査中): pp.78-99.
PDFファイル http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/kiyou/pdf/kiyou28/kiyou28_05.pdf

大阪芸術大学紀要『藝術』の中の一つです.

  http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/laboratory/kiyou/kiyou_all.html
  
しかしこの紀要,副題をつけるのはいいのですが『』に入れられると,記述がすごく大変になります.しかも,巻数まで『藝術28』という具合に『』に入れられると凄くこまるのですが……(上では自分の判断で『』から出しましたが).おまけに,Web上には発行年次がどこにも記述されていません.Webで公開して下さるのはありがたいのですが,引用されることもちゃんと考えていただきたいですね.


【2008/09/23 15:54】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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セネカ『ルーキーリウス宛道徳書簡集』第1書簡2節

2. Quem mihi dabis, qui aliquod pretium tempori ponat, qui diem aestimet, qui intellegat se cotidie mori? in hoc enim fallimur, quod mortem prospicimus; magna pars eius iam praeterit. quicquid aetatis retro est, mors tenet. fac ergo, quod facere te scribis, omnes horas complectere. sic fiet, ut minus ex crastino pendeas, si hodierno manum inieceris. dum differtur, vita transcurrit.

2. 君はあげられるだろうか,時間に何らかの価値を置くような人を,日の価値を分かる人を,自分が毎日死んでいるということを理解するような人を?というのも,我々が死を待っているという点において,我々は間違っているのだ,死の多くの部分は,既に過ぎてしまっているのだ.過ぎ去った人生はなんであれ,死がとらえているのだ.それゆえ,君が手紙で,自分がしていると書いている事を,君はしたまえ.全ての時間を大切に保つがよい.そうして,今日の日をつかめば,君は明日の日により依存しないですむこととなろう.遅らせているうちに,人生は通り過ぎているのだ.



【2008/09/23 14:18】 Seneca Epistulae Morales | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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イタリア語自習教材

  http://www.la7.it/news/dettaglio_video.asp?id_video=16839&cat=cultura

コンピューター関係のイタリア語も今は知っていないといけない時代でしょう.


【2008/09/22 07:53】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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庭園大学イタリア語講座中級 第2講目

L'attesa e' finita! 庭大イタリア語中級第2講義が,セネカなぞをちびちび翻訳している間に開講されていました!

  庭大文学部伊文学科 イタリア語講座中級 2008-9年冬学期 その2 

初回からなんとすばらしい講義でしょうか!がらんとしたソロリティ・ハウスに響き渡る声がイタリア語で聞こえてきそうです……いや,聞こえました!一見おふざけのようですが,親称の使い方など,大変ためになりますね.

ちなみにあらすじがこのサイトでまとめられていました:

  おにいさまへ…ページ 改

これが衝撃的なイラスト付きあらすじ:

  http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/1564/outline/outline.htm


【2008/09/22 06:12】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカ『ルーキーリウス宛道徳書簡集』第1書簡1節

SENECA LVCILIO SUO SALVTEM
1. Ita fac, mi Lucili; vindica te tibi, et tempus, quod adhuc aut auferebatur aut subripiebatur aut excidebat, collige et serva. persuade tibi hoc sic esse, ut scribo: quaedam tempora eripiuntur nobis, quaedam subducuntur, quaedam effluunt. turpissima tamen est iactura, quae per neglegentiam fit. et si volueris attendere, maxima pars vitae elabitur male agentibus, magna nihil agentibus, tota vita aliud agentibus.

セネカより友ルーキーリウスへの挨拶
1. このようにしたまえ,わがルーキーリウス君.君のために,君は自らを解放したまえ,そして,今まであからさまに奪われて来たり,かすめ取られて来たり,滑り落ちて来たところの時間を集めて,貯めておくがよい.私が書くとおり,このことを納得したまえ.ある時間は我々から奪われるものだし,ある時間は知らずに取られるものだし,ある時間は流失するものだ.しかしながら,みっともない損失は,不注意によって生じたそれである.たとえ君が注意を払うことを欲したとしても,拙く事を行えば人生の最大の部分が滑り落ちてしまうだろうし,無為にしていれば多くの部分が,あさってのことをしていれば人生全てが滑り落ちてしまうことになろう.


【2008/09/22 05:43】 Seneca Epistulae Morales | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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セネカ@Bolchazy-Carducci

Bolchazy-Carducciでセネカの語彙付き注釈書が出ていました:

Anna Lydia Motto. Seneca's Moral Epistles. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2001.

サンプルをみるかぎりでは,至れり尽くせりですが,もともとセネカの文章自体,フレーズも短めで読みやすいものではあります.講読移行時の手ほどきにはいいかもしれませんね.


【2008/09/21 21:59】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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庭園大学イタリア語講座中級

  庭園大学文学部イタリア文学科 イタリア語講座中級

 庭園大学でイタリア語中級が開講されるようです.初回はイントロでイタリア語は一語もありませんが,次回から本格化するようです.テクストのシチュエーションが庭大ならではですね.これで留学先のイタリアの大学で学生のエリート闘争があっても,柔軟に対応できること間違いなしです.
 ちなみに日本にはこういう高校もあったわけで,こういったシチュエーションも期待されるところです.


【2008/09/21 15:37】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ドイツ語メルヒェン:聞き取り初心者向き

 子供向きにも,ということだと思うのですが,ややゆっくり目のドイツのおとぎ話集.聞き取り初心者むきかもしれません.ただ,お話だけでなくて,それにまつわる蘊蓄などもあるので,只の子供向きでもありませんね.
 僕も聞き取り完全ではありませんが,Michael Köhlmeierさんの,優しい響きのドイツ語を聞いているだけで和みます.

有名どころは……さてなんでしょう:

  Köhlmeiers Märchen: Die Bremer Stadtmusikanten

他はここで探して下さい:

  Köhlmeiers Märchen


【2008/09/21 02:58】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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『談話集』1巻完訳!

とりあえずホラーティウス『談話集』1巻めでたく完訳しました.といっても,いつもどおりとりあえず日本語になったという程度ですが.8歌でクロアシさんの訳が大分訳に立って,本当に心から感謝します.

続く2巻も劣らず難しいのですが,しばらくは考えないことにします.プロペルティウスもちょっと辛そうですし…….


【2008/09/21 00:43】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻8歌23-50(完結)

vidi egomet nigra succinctam vadere palla
Canidiam pedibus nudis passoque capillo,
cum Sagana maiore ululantem. pallor utrasque 25
fecerat horrendas adspectu. scalpere terram
unguibus et pullam divellere mordicus agnam
coeperunt; cruor in fossam confusus, ut inde
manes elicerent animas responsa daturas.
lanea et effigies erat altera cerea: maior    30
lanea, quae poenis compesceret inferiorem;
cerea suppliciter stabat, servilibus ut quae
iam peritura modis. Hecaten vocat altera, saevam
altera Tisiphonen: serpentes atque videres
infernas errare canes Lunamque rubentem,   35
ne foret his testis, post magna latere sepulcra.
mentior at siquid, merdis caput inquiner albis
corvorum atque in me veniat mictum atque cacatum
Iulius et fragilis Pediatia furque Voranus.
singula quid memorem, quo pacto alterna loquentes 40
umbrae cum Sagana resonarint triste et acutum
utque lupi barbam variae cum dente colubrae
abdiderint furtim terris et imagine cerea
largior arserit ignis et ut non testis inultus
horruerim voces furiarum et facta duarum?   45
nam, displosa sonat quantum vesica, pepedi
diffissa nate ficus; at illae currere in urbem.
Canidiae dentis, altum Saganae caliendrum
excidere atque herbas atque incantata lacertis
vincula cum magno risuque iocoque videres.  50

私はこの目でみたのだ,黒い婦人服を纏った
カーニディアが裸足で髪もほどいて*8やってくるのを,
年上のサガナを連れて,叫び声をあげながら.二人とも
既に蒼白になっており,見るもおぞましい有様であった.彼女らは大地を
爪でかきむしり,黒い子羊を咬みちぎり
はじめた.血は溝に流れ込まされたが,それはそこから
死霊の魂をおびき寄せて答えを与えてもらうためであった.
羊毛の人形も用意された.もう一つは蝋の人形であった.大きいのは
羊毛のほうで,それは罰で小さい方を罰するためであった.
蝋の人形は嘆願の姿で立っていた,ちょうど今にも殺されそうな
奴隷のように.女どもの一方はヘカテー*9を呼び,もう一方は
残忍なティーシポネー*10を呼んだ.地獄の蛇や
犬どもが彷徨うのが,そして赤く染まった月が
これらことの目撃者とならぬよう,大きな墓の後ろに隠れるのが見られたことだろう.
だがもし何か私が嘘をついていたら,鴉の
白い糞で私の頭が汚れてもよい,そうして,小便や糞を引っ掛けに
ユーリウスや虚弱なペディアーティアや泥棒のウォラーヌス*11が来てもいい.
一つ一つをどうして語ることがあろう,死霊が
サガナと交互に語りながら,どのように恐ろしげに鋭い声を響かせたか,
どんなふうに,狼の鬣*12を,まだらの蛇の歯とともに,
こっそりと大地に埋め,そして蝋人形を
火がごうごうと焼いたか,そしてどんなふうに,私がこの二人の復讐女神どもの声と所行に
身の毛をよだてたかを,だが,仕返しをしない証人のままでは私はいなかったのだ.
というのも,膀胱が破裂するほどの音でもって,無花果の木の私は
尻を裂いておならをぶっ放した.すると彼女らは町へ逃げて行く.
カーニディアの入れ歯*13や,サガナの髪丈長いカツラが落ち,
毒草や魔法をかけたミサンガが腕から
落っこちるのは,大笑いに大はしゃぎの見せ物だったことだろう.


*8 通常ローマの貴婦人は髪は縛っている.
*9 三叉路の神.ディアーナー(アルテミス),セレーネーと同一視され,魔術にかかわる女神とされる.
*10 復讐女神エリーニュス(フーリアエ)の一人で,蛇の髪をもつ.
*11 要するに役立たずの人間の屑.
*12 呪い避けに使われたという(Plin.N.H.28.10).
*13 入れ歯(!).


拙訳はクロアシさんの以下の翻訳に非常に多くを負っています:
ホラーティウス『風刺詩』第一巻第八歌23‐50行(完結)


【2008/09/21 00:11】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻8歌1-22

Olim truncus eram ficulnus, inutile lignum,
cum faber, incertus, scamnum faceretne Priapum,
maluit esse deum. deus inde ego, furum aviumque
maxima formido; nam fures dextra coercet
obscaenoque ruber porrectus ab inguine palus, 5
ast inportunas volucres in vertice harundo
terret fixa vetatque novis considere in hortis.
huc prius angustis eiecta cadavera cellis
conservus vili portanda locabat in arca;
hoc miserae plebi stabat commune sepulcrum; 10
Pantolabo scurrae Nomentanoque nepoti.
mille pedes in fronte, trecentos cippus in agrum
hic dabat, heredes monumentum ne sequeretur.
nunc licet Esquiliis habitare salubribus atque
aggere in aprico spatiari, quo modo tristes   15
albis informem spectabant ossibus agrum,
cum mihi non tantum furesque feraeque suetae
hunc vexare locum curae sunt atque labori,
quantum carminibus quae versant atque venenis
humanos animos: has nullo perdere possum  20
nec prohibere modo, simul ac vaga luna decorum
protulit os, quin ossa legant herbasque nocentis.

かつて私は無花果の幹,無用の木材*1であったが.
しかし大工は,椅子を作るかプリアープス*2を作るか迷って,
神像を作るほうに決めた.そうして私は神となった.泥棒どもや鳥達には
最大の脅威だ.なぜなら,泥棒どもは私の右手と
卑猥な陰部からのびた真っ赤な男根が阻止し,
そうして厚かましい鳥どもは,頭のてっぺんにくっつけられた
葦が脅かして,新しくできた庭に居座ることを許さないのだから.
ここ*3には以前は狭苦しい部屋から投げ出された死体を
同僚奴隷が粗末な箱*4に入れて運んで置いたものであった.
ここには貧民のための共同墓地があったのだ.
道化のパントラブスや浪費家ノーメンターヌスのようや輩のためのだ.
ここでは石柱が横1000尺,縦300尺*5の場所を
確保しており,墓碑が相続人のものとならぬようにしていた.
今はエスクィリーアエの丘*6はきれいになって住むこともできるし,
日当りよい城塁*7は散歩もできる.そこでは以前は
白骨散らばるおぞましい有様の地面を見て人は胸を悪くしたものだったが.
しかしながら,私にとっては,この場所を四六時中荒らす
泥棒も獣も,悩みでも骨折りでもなかった.
歌や毒薬で人の心を変えるのをこととする
女どもに比べればだが.月が彷徨い出て,美しい顔を
見せるや否や,この女どもは骨や毒草を集めるのだが,
どうあっても私は退治したり邪魔立てして止めさせることはできないのであった.

*1 無花果の木は砕けやすかった.
*2 ヘッレスポントスのランプサコスの豊穣神であったが,のちにギリシア世界に広まり,イタリアでも極普通に見られる,庭園の守護神でありかつ害獣よけの装飾物となった.鎌と巨大な赤い男根を備えている.
*3 下記の地図の北東にある,Garden of Maecenas (Horti Maecenati)のこと.
W.R. Shepherd. Historical Atlas. New York: Henry Holt, 1911: pp.22-23:
http://www.lib.utexas.edu/maps/historical/shepherd_1911/shepherd-c-022-023.jpg

We appreciate the courtesy of the University of Texas Libraries.
*4 通常高貴な人の亡骸はlecticaと呼ばれる立派な担架にのせられた.
*5 ローマの1尺(pes)は約30cm.
*6 注*4の地図参照. 
*7 注*4の地図の,agger of Servilius Tullius (セルウィウス・トゥッリウスの城塁)のこと(見にくいですが,Garden of Maecenasの文字のところを縦に入っている線).


拙訳はクロアシさんの以下の翻訳に非常に多くを負っています:
ホラーティウス『風刺詩』第一巻第八歌1‐22行


【2008/09/20 22:55】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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シェイクスピア宣伝

さえ様のブログで宣伝されていたので,関心のあるかたも多そうなので宣伝を:

  フランソワ・ラロック教授講演会(パリ第三大学、ソルボンヌ・ヌーヴェル)
  2008年9月24日(水)午後4時半から
  場所:東京大学駒場キャンパス(目黒区駒場3?8?1)
  18号館4階会議室
  http://www.s-sj.org/htmls/info-laroque.html


日本のシェイクスピア研究者とシャーロキアンは本当に楽しそうに研究をされていて,かつレベルも相当に高くてうらやましいですね.


【2008/09/20 17:59】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻7歌23-35(完結)

Persius exponit causam; ridetur ab omni
conventu: laudat Brutum laudatque cohortem;
solem Asiae Brutum appellat, stellas salubres
appellat comites, excepto Rege; canem illum,  25
invisum agricolis sidus, venisse. ruebat
flumen ut hibernum, fertur quo rara securis.
tum Praenestinus salso multoque fluenti
expressa arbusto regerit convicia, durus
vindemiator et invictus, cui saepe viator    30
cessisset magna compellans voce cuculum.
at Graecus, postquam est Italo perfusus aceto,
Persius exclamat: 'per magnos, Brute, deos te
oro, qui reges consueris tollere, cur non    34
hunc Regem iugulas? operum hoc, mihi crede, tuorum est.'

ペルシウスは弁護を始めた.彼は会衆全体の
笑い者となった.彼はブルートゥスを讃え,取り巻きを讃える.
ブルートゥスをアジアの太陽と呼び,取り巻きを
星星と呼ぶ.レークスを除いてだが.こいつのほうは,
農夫らに忌まわしい星の犬*9が来た,と言った.
彼は斧の入らぬ地を流れる冬の河の如くに突き進んだ.
次に,プラエネステ出身の男*10は,辛辣かつ滔々と攻めるこの男の,
葡萄農場に吹っかけた喧嘩に反論し始めた.彼はしばしば道行く人が
大声で「カッコウ!」と叫びながら通り過ぎる時の,あたかも頑強で
やっつけがたい葡萄農夫のようであった*11
だが,ギリシア人の彼は,イタリアの酢を振りかけられた後に,
ペルシウスに叫んだ.「偉大な神々にかけて,ブルートゥスよ,あなたに
お願いします,あなたは王(レークス)達をやっつけるのを常としていたのですが,どうして
この王(レークス)を殺さないのですか*12?信じて下さい,これはあなたの仕事に属するものです.


*9 猛暑をもたらす星とされるシリウスのこと.
*10 プラエネステ出身のレークスのこと.
*11 カッコウが啼く春分過ぎにはもう葡萄の剪定を終えていなければならないのに,まだ剪定をしている葡萄農場の農夫には「カッコウ!」と叫んで馬鹿にした.
*12 ブルートゥスは,王になる意図ありとみたカエサルを暗殺した一人であった.


【2008/09/20 15:11】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻7歌9-22

ad Regem redeo. postquam nihil inter utrumque
convenit (hoc etenim sunt omnes iure molesti,  10
quo fortes, quibus adversum bellum incidit. inter
Hectora Priamiden animosum atque inter Achillem
ira fuit capitalis, ut ultima divideret mors,
non aliam ob causam, nisi quod virtus in utroque
summa fuit; duo si discordia vexet inertes    15
aut si disparibus bellum incidat, ut Diomedi
cum Lycio Glauco, discedat pigrior, ultro
muneribus missis): Bruto praetore tenente
ditem Asiam, Rupili et Persi par pugnat, uti non 20
compositum melius cum Bitho Bacchius. in ius
acres procurrunt, magnum spectaculum uterque.

レークスに話を戻そう.両者の間には何事も
うまく行くことはなく(なぜなら,相争う戦いが起こるものらは皆,
力がある分だけ,それだけ正当性を巡って譲らぬものだから.
プリアモスの子,猛々しいヘクトルと,アキッレウスの間でも,
死に至る怒りがあって,最終的に死が二人を分かったが,
それは両者ともに,最高の武勇があったからに
他ならない.もし二人の弱者を不和が悩ませたり,
あるいは力の差があるものに戦いが起こったなら,ちょうどディオメーデースと
リュキアのグラウコスとの場合のように,おとなしいほうが立ち去り,すすんで
贈り物まで贈られる*6),のちに,ブルートゥスが法務官となっって
豊かなアジアを支配した時*7に,ルプリウスとペルシウスのペアは争ったが,それは
ビトゥスとバッキウス*8が争った時もそこまでいい勝負ではなかったほどだ.司法の場へと
彼らは猛々しく駆け込み,両者とも大変な見物となった.


*6 ただし,父祖の縁を知って戦うのを止め,贈り物を交換し,その贈り物が不釣り合いだったというのがホメーロス『イーリアス』6巻の下り.
*7 前43年.
*8 有名な剣闘士.


【2008/09/19 17:25】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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