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そろそろ見直し

 なんとなく前の翻訳をみていたら,誤訳が結構目立って来たので,そろそろ本格的に見直しをする時期かと思います.これははじめたときから若干は進歩したということもあるかもしれませんが,元々なんとなく余った時間を翻訳に使う程度の低い志でやっていたのが原因ですね.考えてみれば,ほとんどその場の勢いで訳していたりもしました.基本は自分で使う訳の書きだめですから,個人のノートのようにルーズでもいいかとも思いますが,もう少しそれなりに正確度を期さないと,自分でも使えるレベルが下がってしまいますし.
 それにしても,全部で1400の投稿数で,半分ぐらいが翻訳関係ですから,少なくとも700ぐらいは点検することになりそうです.点検自体も1年ぐらいはかかりそうですね(というか,本当に理解するには,多分一生かかるものばかりでしょうが).ギリシア語などは,これを機会に全てユニコードにしてしまったほうがよさそうです.
 訂正を入れたものには,これからは訂正の日付を入れることにするので,参考にして下さい.
 新しい翻訳のほうも,適宜つづけるのは続けると思います.

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【2008/07/29 12:51】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ルーカーヌス参考文献

特に今読むわけではありませんが,将来的には取り組む可能性があるので,参考文献など.

和訳:
現在和訳は一つもありませんが,オンラインプロジェクトで,第1巻の途中までがありました.

  http://arcadissima.cool.ne.jp/Lateinische_Literatur/
  Lucanus/pharsalia_jp.htm


ここにあるにくさんのルーカーヌス情報がすばらしいです.3巻までは行ごとの概要もあって,通観に便利.

書誌:
W. Rutzによる書誌が,1943-1983年の間は完備(解説付き).

W. Rutz. "Lucan 1943–1963." Lustrum 9 (1965): pp. 243–328, 329–334 (Nachtrag), 337–40.

W. Rutz. "Zweiter Nachtrag zum Lucan-Bericht Lustrum 9." Lustrum 10 (1966): pp. 246–56. 258-59.

W. Rutz. "Lucan 1964–1983." Lustrum 26 (1984): 105–203.

W. Rutz. "Lucan 1964–1983 (Fortsetzung)." Lustrum27 (1985): 149–166

W. Rutz. "Lucans Pharsalia im Lichte der neuesten Forschung." ANRW, II.32.3 (1985): pp. 1457-1537.

さらに,マインツ大学文献学研究室でのLucan-Homepageの書誌が非常に充実しており,解説はないものの,ここで手広く書誌情報(1900以前-2007)が得られそうです.PDFなので必要な情報は検索できます.

  http://www.klassphil.uni-mainz.de/181.php

通常の参考文献の形になっているのはV. Hunink(3巻の注釈をだしている)の次のもの:

  http://www.let.ru.nl/V.Hunink/documents/lucanbciii_bibliography.htm

これがあったら,実はここで参考文献をまとめる必要はほとんどないのですが,とりあえず手近にあったらいい校訂本や注釈などを.

校訂本:
D.R.Shackleton Bailey Ed. Lucanus: De Bello Civili. Bibliotheca Scriptorum Graecorum et Latinorum Teubneriana. Stuttgart: Teubner, 1988.

A.E. Housman. M. Annaei Lvcani belli civilis libri decem. Oxonii : Blackwell, 1926. Reprint. 1970.


各巻注釈
1巻:
R. J. Getty. Lucan: De bello civili I. With new bibliography by Charles Martindale. Cambridge: Cambridge UP., 1940. Reprint. London : Bristol Classical Press, 2001.

2巻:
Elaine Fantham. Lucan: De bello civili: book II. Cambridge Greek and Latin classics. Cambridge: Cambridge UP., 1992

3巻:
Vincent Hunink. M. Annaeus Lucanus Bellum Civile Book III: A Commentary. Amsterdam : Gieben, 1992

5巻:
Pamela Barratt. M. Annaei Lucani Belli civilis liber V: a commentary. Classical and Byzantine monographs. Amsterdam: Hakkert, 1979.

7巻:
J. P. Postgate Ed. O. A. W. Dilke Rev. Lucanus: De bello civili VII. Bristol: Bristol Classical Press, 1978

8巻:
Roland Mayer. Lucanus: Civil war VIII. Classical studies. Warminster: Aris Phillips, 1981

9巻:
Claudia Wick. M. Annaeus Lucanus, Bellum civile, Liber IX. Beiträge zur Altertumskunde. München; Leipzig: Saur, 2004


蛇足ですが,ペトローニウスの中で,ルーカーヌスの『市民戦争』をもじった部分がありました(119-124.1).ペトローニウスを読んだときは面倒くさくて飛ばし読みしましたが,ルーカーヌスを読んだら少しは面白みがわかるかもしれませんね.



【2008/07/28 19:19】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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アッピア街道

先に紹介させていただいた「古代ローマ史探求」サイトのブログで,最新の記事でアッピア街道の動画がありました.管理人のトリマルキオさんは現在イタリアにおられるようで,視覚的素材をふんだんに提供して下さるのは本当にありがたく嬉しいです.

  http://blogs.yahoo.co.jp/kannri_roma_ken/13500917.html


【2008/07/28 00:37】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ギリシア・ローマ時代の書物

ようやく1巻1歌を訳し終わったのですが,やはりかなり難しいですね.これぐらい歯が立たない思いをするのは,プロペルティウス以来でしょうか.もっとも,プロペルティウスのほうは本文に問題があるのは明らかなので,読めない方が当然という気もしますが,ホラーティウスは比較的健全に本文が伝承されているようなので,言い訳はできないですね.1歌一週間ぐらいで,のろのろでも着実にすすめるのが一番でしょう.

ところで,ちょっと面白そうな新刊書を書店で見かけたので(買っていませんが)紹介まで:

ホルスト・ブランク著 戸叶勝也 訳『ギリシア・ローマ時代の書物 』新版.東京:朝文社,2008.(Horst Blanck. Das Buch in der Antike. Beck's archäologische Bibliothek. München: Beck, 1992.

古代の書物についての解説ですが,視覚的素材も適度にあって,わかりやすい本だと思います.こういう文献がないと,Catullus 1なども具体的な姿がなかなかわかりにくかったりすすので,この類の本は一冊読んでおく必要はあります.本当に残念なのは,やはり値段が6000円以上と,高すぎることでしょうか.戸叶勝也氏は専門はドイツ近現代史で,ヨーロッパの出版文化の研究をされているそうで,その延長としての翻訳のようです.

 古代の書物に話をもどすと,安価で買えるものとしては,古くはありますが,こういう本も出てはいました:

F. G. ケニオン著 高津春繁 訳『古代の書物 : ギリシア・ローマの書物と読者』岩波新書.東京:岩波書店,1953.

絶版ですが,岩波新書ですから大量にでているはずで,古書で容易に入手できると思います.

もう一冊,古代の書物の外見よりはそのテクストと伝承,それから現代のtextual criticismの方法論についてまで紹介している文献の翻訳ですが:

L.D.レイノルズ,N.G.ウィルソン 著 西村賀子,吉武純夫 訳『古典の継承者たち??ギリシア・ラテン語テクストの伝承にみる文化史』東京:国文社,1996.

あまり知られてないですし,今は絶版になったようですね.またいずれゆっくりこの本について書く事はありとおもいますが,とりあえず紹介だけ.


【2008/07/28 00:24】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌101-121(完結)

'quid mi igitur suades? ut vivam Naevius aut sic
ut Nomentanus ?' pergis pugnantia secum
frontibus adversis componere: non ego, avarum
cum veto te, fieri vappam iubeo ac nebulonem:
est inter Tanain quiddam socerumque Viselli:
est modus in rebus, sunt certi denique fines,   105
quos ultra citraque nequit consistere rectum.
illuc, unde abii, redeo, qui nemo, ut avarus,
se probet ac potius laudet diversa sequentis,
quodque aliena capella gerat distentius uber,
tabescat neque se maiori pauperiorum     110
turbae comparet, hunc atque hunc superare laboret.
sic festinanti semper locupletior obstat,
ut, cum carceribus missos rapit ungula currus,
instat equis auriga suos vincentibus, illum
praeteritum temnens extremos inter euntem.  115
inde fit, ut raro, qui se vixisse beatum
dicat et exacto contentus tempore vita
cedat uti conviva satur, reperire queamus.
iam satis est. ne me Crispini scrinia lippi
compilasse putes, verbum non amplius addam.  120

「つまり何を君は私に説くのかね?ナエウィウス*1のように生きろと?あるいは
ノーメンターヌス*2のようにか?」あなたは極端に走って
真っ向から対立すること同士をぶつけています.私は,あなたに貪欲であることを
戒めることによって,役立たずの放蕩の浪費家になることを命じているのではありません.
タナイスとウィセーッルスの義父*3の中間の所があるのです.
物事には節度があり,要するにある領域があります.
その外側も内側も,正しいことが存在しない,そんな領域です.
私は出発した所に戻りましょう,どうして誰もが,貪欲故に,
自分をよしとせずに,むしろ別の事を行っている人々を讃えるのか,
そして,自分のものでない家畜が乳をためた乳房をしていれば,
妬みにやつれ,そしてもっと沢山のより貧しい者の
群れに自分を比較することをしないのか,そして時にこの者,時にかの者に勝ろうと苦労するのか.
このように急ぐものを,いつももっと金持ちの者が邪魔するのです.
ちょうど,檻から送り出された車を馬の蹄が引っ張る時,
仲間の馬に打ち勝った馬を駆り立てて,
最後尾に混じって,追い越されて走る者を馬鹿にする御者のように.
それゆえに,自分が恵まれて生きて来たと
言い,寿命がつきた時に,ちょうど満足した宴会客のように
人生に満足して去る者を,我々は滅多に見つけられないということになるのです.
もう十分でしょう.私がただれ目のクリスピーヌス*4の本箱*5
盗んだとあなたに思われないよう,言葉をさらに付け加えるのはやめましょう.


*1 ルーキリウスでは典型的な倹約家.
*2 ホラーティウスでは極端な浪費家の典型.
*3 ポルピュリオーによるとタナイスは宦官だったマエケーナースの解放奴隷で,ウィセッルスの義父はヘルニアを患った人物とされる.両極のジレンマを意味するギリシアの諺の「宦官かヘルニア持ちか」(ヘルニアの治療である去勢手術をして宦官になるか,ヘルニアのままでいるか)を意味していると思われる(Gowers ad loc.).
*4 ポルピュリオーによるとストア派の哲学者で,大量の詩を書いた.
*5 具体的には巻子を入れるための丸い入れ物で,本文のように,scrinium または capsa と言われていた.John Willis Clark, The Care of Books. Cambridge: Cambridge U.P., 1901, Fig.10参照.






【2008/07/27 19:28】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古代ローマ史HP

本格的なローマ史の個人サイトです.

  ROMA-KEN.com 古代ローマ史探求

遺跡の画像どころか,動画もみることができる上,ローマの碑文検索までできるという,夢のようなサイトです.ブログはこちらです:

  From ROMA-KEN.com(古代ローマ史探求)


【2008/07/27 16:57】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌80-100

at si condoluit temptatum frigore corpus   80
aut alius casus lecto te affixit, habes qui
adsideat, fomenta paret, medicum roget, ut te
suscitet ac reddat gnatis carisque propinquis?
non uxor salvum te volt, non filius; omnes
vicini oderunt, noti, pueri atque puellae.    85
miraris, cum tu argento post omnia ponas,
si nemo praestet, quem non merearis, amorem?
an si cognatos, nullo natura labore
quos tibi dat, retinere velis servareque amicos,
infelix operam perdas, ut siquis asellum    90
in campo doceat parentem currere frenis?
denique sit finis quaerendi, cumque habeas plus,
pauperiem metuas minus et finire laborem
incipias, parto quod avebas, ne facias quod
Ummidius quidam; non longa est fabula: dives 95
ut metiretur nummos, ita sordidus, ut se
non umquam servo melius vestiret, ad usque
supremum tempus, ne se penuria victus
opprimeret, metuebat. at hunc liberta securi
divisit medium, fortissima Tyndaridarum.  100

81 affixit ΞΨ : afflixit Κσς


しかし,もし体が悪寒に襲われて苦しんだり,
別の事態が寝床にあなたを釘付けにすることになったら,あなたには
付き添う者,罨法を用意する者,医者を呼んで,あなたを
支え,子供たちや大切な身内のもとに引き戻すような者はいますか?
あなたの妻はあなたが健康であることを欲しませんし,息子もそうです.
近隣の者はみな憎んでいますし,知り合いも,少年たちも少女たちもそうです.
あなた自身が,お金を全てにまして優先させているのに,あなたは驚くのですか,
愛情を誰も注いでくれないと?あなたはそれに値しないのに?
それとも,もしあなたが,自然が何の造作もなく
あなたに与える親類を,引き止めて自分に親密な者にして確保して置きたいと欲すれば,
それは不幸にも無駄な努力をしている,ということになるでしょうか,ちょうど誰かが驢馬に
競技場を手綱に従って走る事を教えるように*1
要は欲しがるのをお止めなさいということです.そして,あなたはより多くのものを持っているのですから,
貧窮を恐れるのはより少なくして,そしてそろそろあくせく働くのも
お止めなさい,望んでいたものが得られたのですから.そうして
ウンミディウス*2とかいう者がしたことを,あなたもせぬよう.それは長い話ではありません.
彼は金を桶で量るほどの金持ちで,その汚さたるや
決して奴隷よりもいい身なりをしないほどの身なりで,
今際の際までずっと,食べ物の欠乏が自分を圧し潰すのではないかと
怖れていたのです.しかし,この男を斧でまっぷたつにしたのは,
解放奴隷の女,テュンダレオスの子のうち最も逞しい娘*3なのです.


*1 つまり,本来できるようになるはずのないことを無駄にやろうとする,ということ.
*2 不詳.
*3 クリュタイムネーストラーのこと.夫アガメムノーンがイーリアス攻略の後,帰って来たところを殺害する.ここではおそらく解放奴隷の娘がそれと同じような行為をしたため,この名が挙げられている.





【2008/07/27 12:41】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ラテン語文法書

とりあえず初級以降から研究レベルまで使う文法書を:

中級文法:
色々文法書は以下のものの他にもあるのですが,ラテン語は統語論の量が多くて複雑な上,これをきっちり身に付けないと,古典ラテン語の標準であるキケローさえも読めなくなるので,中級文法で下手に薄いものをすすめることはできないという事情があります.基本的にはGildersleeveかRubenbauer-Hofmannでしょうか.どちらも完全に独習するには根気がいりますが,こればかりはどうしようもありません(実はギリシア語よりも,ラテン語のほうが勉強は大変なのです……).最近日本の初級文法書は,教える分量を減らす方向にありますが,それはむしろただでも分量の多い中級の学習量を増やすことになるので,初級の教科書からよく考えて選ぶべきですね.統語論だけならフランス語の教科書もありますが,長音記号を付けていないので,おすすめはしません.

Basil L. Gildersleeve, G. Lodge. Gildersleeve's Latin Grammar. 3rd Ed. London: Macmillan, 1895. New York: Dover, 2009.01(forthcoming). Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2003.

Hans Rubenbauer, J.B. Homann. Lateinische Grammatik. Neubearbeitet von R. Heine. Bamberg: Buchner; München: Lindauer; München: Oldenbourg, 1995. (1. Aufl. Lateinische Schulgrammatik auf sprachwissenschaftlicher Grundlage. München: R. Oldenbourg, 1929.)


研究レベル:
Raphael Kühner, Friedrich Holzweissig. Ausführliche Grammatik der lateinischen Sprache. 1. Teil: Elementar-, Formen- und Wortlehre. 2. Aufl. Hannover: Hahn, 1912. Reprint. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1982.

Raphael Kühner, Carl Stegmann. Ausführliche Grammatik der lateinischen Sprache. 2. Teil: Satzlehre. 2 Bde. 5. Aufl. neubearbeitet von Andreas Thierfelder. Hannover: Hahn, 1976. Reprint. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1982.
論文などで参照などに使える文法書.ですが,中級ぐらいからでも,専門をめざすなら読んでいて損はない文法書です.解説も詳しめなので,中級文法書での疑問点なども解決することが多いです.理想的には通読すべき文法書ですね.

Manu Leumann. Lateinische Grammatik. 1. Bd. Lateinische Laut- unf Formenlehre. Handbuch der Altertumswissenschaft. München: Beck, 1977.

J.B. Hofmann, Anton Szantyr. Lateinische Grammatik. 2. Bd. Lateinische Syntax und Stilistik. Handbuch der Altertumswissenschaft. München: Beck, 1972.
上の二冊が『古典学ハンドブック(!)』のラテン語文法で,これが今のところ最も詳しい文法書になるでしょうか.特殊文法もかなり多いので,一番詳しいからといって,中級を省いてこれに飛びつくことはできません.すでに『普通の文法』を身につけた後の参照用文法書.3巻目は索引.

そのほか,Louvenのプロジェクトはこちらを.


【2008/07/26 10:51】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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アリストテレース『詩学』書誌

『詩学』で研究するかどうかは分かりませんが,一応役立ちそうなすごいページを:

  CLAS3152 FURTHER GREEK LITERATURE II: Aristotle's Poetics

日本ではゼミの内容は最初の授業の時に決まったりするぐらいで,教師の準備も1週間程度だったりしますが,欧米では計画段階をいれると1-2年ぐらい前からゼミの準備が始まったりもするそうです.当然,その場で適当にお茶を濁すなどということも不可能ですから,資料もしっかり作られているようで,そのいくつかはWebに公開されていて,その一つが上の資料のようです.なによりメインはbibliography (http://www.leeds.ac.uk/classics/resources/poetics/poetbib.htm)ですね.これで当面は十分な資料が集まるでしょう.

このサイトを作成しているのはMalcolm Heath先生で,詩学全般や修辞学などを専門にやっておられるようです.この本などは注目の一冊でしょうか:

Malcolm Heath. The Poetics of Greek Tragedy. London: Duckworth; Stanford: Stanford U.P., 1987.


ちなみにこれが著者のページです.人間一人でこんなに書けるものなのですね……

  http://www.leeds.ac.uk/classics/heath/heath.html


【2008/07/26 01:47】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌61-79

At bona pars hominum decepta cupidine falso
'nil satis est' inquit, 'quia tanti, quantum habeas, sis.'
quid facias illi? iubeas miserum esse, libenter
quatenus id facit: ut quidam memoratur Athenis
sordidus ac dives, populi contemnere voces   65
sic solitus: 'populus me sibilat; at mihi plaudo
ipse domi, simul ac nummos contemplor in arca.
Tantalus a labris sitiens fugientia captat
flumina—quid rides? mutato nomine de te
fabula narratur. congestis undique saccis    70
indormis inhians et tamquam parcere sacris
cogeris aut pictis tamquam gaudere tabellis.
nescis quo valeat nummus, quem praebeat usum?
panis ematur, holus, vini sextarius; adde
quis humana sibi doleat natura negatis.     75
at vigilare metu exanimem noctesque diesque
formidare malos fures, incendia, servos,
ne te compilent fugientes, hoc iuvat? horum
semper ego optarim pauperrimus esse bonorum.

しかし,結構な割合の人々が,偽りの欲望に欺かれて
言います.「何一つだって十分じゃない.なぜなら君の価値は君の持っている量だけあるのだから」
何を彼にしてやりましょう?彼がこれをすすんでしているうちは,
ご機嫌悪しゅうに*1と言っておやり下さい.ちょうど,言い伝えにいわく,アテーナイで,
汚い身なりながら金持ちのある男が,人の噂を馬鹿にして
こんな風に常々言っているようなものです.「人々は私に罵っている.しかし,
私は家では自分で自分に喝采するのだよ,金庫の中の金を眺めるや否やね」
喉が渇いたタンタロスは唇から逃げる
河の水を飲もうとします——あなたは何をお笑いですか?名前を変えて,あなたについて
話をしているのです.あなたは,あちこちに穀物袋を積み重ねては,
眠りもせず口を貪欲にあけ,そしてあたかも聖物のようにそれを大事大事にし,
あるいはあたかも絵画のようにそれを愛でる嵌めになっているのです.
あなたは,1銀貨にどれだけの価値があるのか,どんな用途があるのか知らないのですか?
パン,野菜,葡萄酒1セクスターリウス*2が買えますし,それに加えて,
それなくしては人間の性質上困るようなもの*3も買えます.
一方,恐怖に眠らず不寝番して,夜昼なく
たちの悪い泥棒,火事,奴隷らが,あなたの物を
強奪して逃亡するんじゃないかと怯える,こういうことが楽しいのですか?
私なら,こんな財産にはずっと最大限に事欠いていることを望むでしょう.


*1 さようならの挨拶の「ご機嫌よろしゅう(salvum esse iubere)」をひっくり返した挨拶.
*2 0.5リットル.
*3 明言されていないが,娼婦など.




【2008/07/26 00:29】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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岩波文庫の恋愛指南

某氏より大変うれしいお知らせが:

沓掛良彦 訳『オウィディウス:恋愛指南 アルス・アマトリア』岩波文庫.東京:岩波書店,2008年8月20日(出版予定).

樋口勝彦先生の訳があったことはあったのですが,現時点では品切れです.これは確か行数がついていなくて,対比に苦労した記憶があります.それにしても,あと1ヶ月が待ち遠しいですね.


【2008/07/25 21:31】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Kaegi's Greek Grammar

ケーギの『簡略文法』について,興味深い記事があったので,こちらもリンクを張らせていただきます.

  http://d.hatena.ne.jp/faeles/20080724/p1

個人的にはケーギの『簡略文法』の英訳が,今の日本の教育状況では,多分もっともおすすめされるべき文法書だと思いますね.まず,古典語の文法の全体は,時間をとって教えられることがないので,自前で勉強しなければならない一方で,研究を始めてしまうと講読などに時間をとられて,ある程度大部なSmythやGoodwinなどを熟読するには時間的余裕がないということがあります.現行の教育環境の範囲内で,可能な限り使える可能な限り短い文法書となると,やはりケーギぐらいしかないですね.「ぐらいしかない」というものの,この短さで使える範囲はかなり広いと思います.本文700ページ弱もあって,通読をあきらめて文法辞書代わりに使って,そのうちマスターできるだろうと期待しながらSmythで講読の勉強をするよりは,本文160ページのケーギを,1-2ヶ月集中的に勉強して何度も熟読するほうがよほど実力がつくと思います(それにレイアウトが余裕があって読みやすいですし).足りない範囲はSmythをそれこそ辞書代わりにすれば十分だと思いますね.もちろん,研究レベルの参照文法書としては,Smythは使えませんから,KühnerかSchwyzerをつかうことになりますが.
 ケーギはもとのドイツ語のオリジナル版ももちろんありますが,オリジナルでは動詞復習表が別売りになっていますし,例文は訳がついていないものもあって,英語版のほうが便利ですね(ついでに値段も安く,レイアウトもずっといいです).

 さて,なかなか文法書の書誌も書く機会がないので,これを機会にちょっとギリシア語の文法書でもついでにまとめておきます:

Raphael Kühner, Friedrich Blass. Ausführliche Grammatik der griechischen Sprache. 1. Teil: Elementar- und Formenlehre. 2 Bde. 3. Aufl. Hahn: Hannover, 1890-1904.

Raphael Kühner, Bernhard Gerth. Ausführliche Grammatik der griechischen Sprache. 2. Teil: Satzlehre. 2 Bde. 3. Aufl. Hahn: Hannover, 1890-1904.

Eduard Schwyzer. Griechische Grammatik. 4 Bde. Handbuch der Altertumswissenschaft. München : C.H. Beck, 1971-1980.

H. W. Smyth. Greek Grammar. Rev. by G. M. Messing. Cambridge MA: Harvard UP, 1920. (再版多数) textkitのPDF

W. W. Goodwin. Greek Grammar. Rev. by C.B. Gulick. Boston : Ginn and Co., 1930. (再版多数) textkitのPDF

Adolf Kaegi. James A. Kleist Tr. Kaegi's Greek Grammar. 1926. Reprint. New York: Dover, 2007.

なお,上のGoodwinは学術書では参照はあまりないですが,こちらはよく参照されていますね:

W. W. Goodwin. Syntax of the Moods and Tenses of the Greek Verb. London: Macmillan, 1889. (再版多数) textkitのPDF


このほか,Gildersleeveなどもギリシア語文法書を書いています.疲れたのでこのへんで…….


【2008/07/25 21:01】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(10) | 記事修正

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アリストテレースのギリシア悲劇問題

有名な悲劇の起源と発展,俳優の数を増やしたのがだれだとかいう部分を読みましたが,ここら辺からとても証言としては問題だらけのようです.古代の証言はどれも裏をとらないで使うわけにはいけないものばかりなのは確かなのですが,アリストテレースもそうなのですね.うっかり論文などで無防備に引用していたら大変なことでした…….それにしても,Lucasの注釈と松本仁助先生の翻訳は,かなり頼りになります.簡単だからといってこれらなしでさらっと読んでいたら,危ないところでした.古典は注釈なしで読むなどということは滅多にしてはいけないものですけど,『詩学』は特にそうですね.


【2008/07/24 21:45】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌41-60

quid iuvat immensum te argenti pondus et auri
furtim defossa timidum deponere terra,
quod, si comminuas, vilem redigatur ad assem?
at ni id fit, quid habet pulchri constructus acervus?
milia frumenti tua triverit area centum,      45
non tuus hoc capiet venter plus ac meus; ut, si
reticulum panis venalis inter onusto
forte vehas umero, nihilo plus accipias quam
qui nil portarit. vel dic, quid referat intra
naturae finis viventi iugera centum an      50
mille aret. 'at suave est ex magno tollere acervo.'
dum ex parvo nobis tantundem haurire relinquas,
cur tua plus laudes cumeris granaria nostris?
ut tibi si sit opus liquidi non amplius urna
vel cyatho et dicas 'magno de flumine mallem   55
quam ex hoc fonticulo tantundem sumere.' eo fit,
plenior ut si quos delectet copia iusto
cum ripa simul avulsos ferat Aufidus acer.
at qui tantuli eget quanto est opus, is neque limo
turbatam haurit aquam neque vitam amittit in undis. 60


あなたは何が楽しいのでしょう,
もし減らしでもすれば,たった一アスにまでなってしまうからと,
びくびくしてこっそりと金銀の途方もない山を掘った穴に貯めておくことが?
しかし,もしそうならないとすれば,その積まれた山の立派はどんなものでしょうか?
10万桶もの穀物を,あなたの打穀場が籾打ちしようとも,
あなたの腹は,だからといって,僕の腹より沢山入るということはないでしょう.ちょうど
あなたがたまたま奴隷達に混じってパン用の網袋を
肩に担いで行こうとも,何も持っていかない者と
同じ物しか受け取ることはないようなものです.そうでなければ,言って下さい,
自然の範囲内で生きる人に,百ユーゲルムを耕すのと,
千を耕すのと,どんな違いがあるのか.「だが,大きな山から取るのは気持ちいい」
あなたが僅かな山から私に同じ程取らせるとして,その限りで言えば
どうしてあなたは私の籠よりもあなたの穀倉をより多く褒めるのでしょう.
ちょうど,もしあなたが瓶や盃よりも多くの水を必要としないのに,
「私はこの小さな泉から同じ量を飲むよりも,
大河から飲めたらいいのだが」*1と言うのであれば,そこから起こることは,
正当である範囲を超えた分量ばかり喜ぶ人々がいれば,そんな人々を
岸辺ごと一気に荒れ狂うアウフィドゥス河*2がもぎ攫っていく,という事態です.
しかし,必要なものだけ少量要求する者は,
泥で濁った水も飲まず,波に飲まれて命を失うこともありません.


*1 雑で巨大な詩作をこのまず,小さく洗練を尽くした詩をよしとするカッリマコスの詩作のスローガンが用いる典型である大河と泉の比喩の逆を行く行動.カッリマコス『アポッローン讃歌』108-11参照.
*2 アープリアの河.地図aEaF.




【2008/07/24 20:12】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Gildersleeve's Latin Grammar

別に新しくともなんともないのですが,あのGildersleeve's Latin Grammarが,なんとか1000円台で買えるようになりそうです.ただし,来年からですが:

Basil L. Gildersleeve, G. Lodge. Gildersleeve's Latin Grammar. New York: Dover, 2009.01(forthcoming).

今のところペーパーバックで5000円ぐらいしていますし,古書でも安くはないです.このGildersleeveは,実はもう前々世紀の著作ですから,版権はずっと前に切れているのですけどね.

 このDoverからは,他にも以下のような本がでています.いずれも1000円台で,良心的な価格です:

Adolf Kaegi. James A. Kleist Tr. Kaegi's Greek Grammar. 1926. Reprint. New York: Dover, 2007.
これも他の出版社だと,倍以上の値段になります.

Moses Hadas, Thomas Suits. Latin Selections: A Dual-Language Book. New York: Dover, 1992.



【2008/07/24 17:11】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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今日見かけた本

見かけただけで買ってはいませんが,なんとなく心引かれる本が二冊ほど:

ミホール・オシール (Mícheál Ó Siadhail)著 京都アイルランド語研究会 編訳 梨本邦直 責任編集『アイルランド語文法 コシュ・アーリゲ方言』東京:研究社,2008.

なかなかしっかり記述されているようです.CD付き(MP3)で,しかも研究社のサイトに質問用HPhttp://www.kenkyusha.co.jp/irish/index.html付き!決してメジャーではない言語ですが,訳者の方々の情熱が伝わってきます.ギリシア語・ラテン語もうかうかしていると,先を越されてしまいます.

佐藤知己『アイヌ語文法の基礎』東京:大学書林,2008.

日本で一番近くにある外国語であるアイヌ語ですが,巷にあふれているのは素人による地名解釈や,とんでもない日本語・アイヌ語「比較」言語学ばかり.真面目にやろうと文献を集める段階から心細くなりますが,多分これが日本初の,言語学者によるアイヌ語入門になると思います.もうお亡くなりになったアイヌ語話者,白沢ナベさんの,自分の言葉をそのままに伝えてほしい,という遺志のもとに書かれた文法書だそうです.

ギリシア語・ラテン語でこういった情熱の感じられる本は,日本ではなかなかでないものですね.


【2008/07/23 23:22】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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印欧語比較言語学補遺

印欧語比較言語学,僕は全然詳しくともなんともないのですが,もう少しだけ挙げておきます.

インド=ヨーロッパ祖語全般の入門:

Eva Tichy. Indogermanistisches Grundwissen: für Studierende sprachwissenschaftlicher Disziplinen.Bremen: Hempen, 2001. 2. Aufl. 2004.

Eva Tichy. James E. Cathey Tr. in collaboration with the autor. A Survey of Proto-Indo-European. Bremen: Hempen, 2007.
上の英訳版.

Oswald Szemerényi. Einführung in die vergleichende Sprachwissenschaft. 4. Aufl. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1990

Oswald Szemerényi. Introduction to Indo-European linguistics. Oxford: Oxford University Press, 1999.
上の英訳版.ドイツ語版でついていなかった索引がついています.


語源辞典:
インド=ヨーロッパ語全般のPokornyによるもの,ギリシア語のChantraineやFriskによるもの,ラテン語のWalde-HofmannやErnout-Meilletなどが有名ですが,何れももう古くなってしまっているそうです.ただ,西洋古典学のほうでは,知見はまだ古い状態でしばらくいそうなので,使えないことはないかもしれません.最新のものは以下の二つだそうです:

Hermut Rix Ed. Lexicon der indogermanischen Verben. 2. Aufl. Wiesbaden: Reichert, 2001.

これから出る本らしいですが:

Britta Irslinger, Dagmar S. Wodtko, Carolin Schneider. Nomina im Indogermanischen Lexikon. Heidelberg: Winter, 2008.08 (forthcoming).

記憶に残っている範囲での文献なので,体系的に資料を集めるには,それぞれの本の参考文献を頼って下さい.検索などで手当たり次第にあつめると,中にはフランツ・ボップなどの19世紀初めの比較言語学の本などが再版されているので,うっかり買わないよう注意しなければいけません(もちろん,比較言語学成立にはなくてはならない貴重な貢献をした本ではありますが).このあたりの成立史については,次の本が優れています:

風間 喜代三『言語学の誕生―比較言語学小史 』岩波新書.東京:岩波書店,1978.


印欧語はやるとなるとギリシア・ラテンはもちろんやらなくてはいけないです(もちろん,辞書を引いて読むなどというレベルでなくて).さらにサンスクリット語も必要ですが,これは人工言語なので比較言語学では直接使わず,資料としてはヴェーダ語が使われるのだそうです(どこで勉強できるのでしょう……).その他に,ギリシア語も線文字B,ヒッタイト語,トカラ語,アヴェスタ語などをマスターする必要がある(これらもどこで勉強できるのでしょう……)となると,ただでも人員を削減しまくる一方,メディアや情報関係のおしゃれな新興学問分野に人員を取られつつある人文系ではとても教育体制を維持できない分野でしょうね(ギリシア語・ラテン語だけですら危なそうですから).最近の印欧語の再構成では,これも一般言語学の最新の知見(特に音声学と類型論)が反映された新説が登場しているそうで,僕はラテン語だけでも十分死にそうなので,敬してこれを遠ざけるしかありません.


【2008/07/23 22:14】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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アリストテレース『詩学』読み始め

……さすがに初日からつまずいていても良くないので読み始めましたが,比較的さらさらと2ページほどは読めてしまいました.しかし語学的な点では非常に簡単ではあるものの,言っていることが分かりやすいかといえば,必ずしもそうではないところがアリストテレースの難しいところなのでしょう.それにしても,この程度のギリシア語でつまずいていた昔の自分のギリシア語力にもあぜんとしますが,読めてみると,簡単ではあっても,これほどつまらないギリシア語もないものだ,ということにも気づかされます.特にちょっと前にはエウリーピデースの余韻に浸っていただけに,その印象は強いですね.ギリシア悲劇なぞを読むと,ギリシア語の形態の複雑さに加えて,独特の方言,韻律の多彩さなどにまず音を挙げてしまうのですが,実はその複雑さこそがギリシア語の豊かさであり魅力だったということに,改めて気づかされます.


【2008/07/23 00:41】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブログひとつ

最近はいろいろ他にすることがあったり暑かったりするので,新しい翻訳がなかなかすすみませんが,そろそろ『談話集』をなんとかやっつけようと思っています.アリストテレース『詩学』は読もうとおもったら筆記用具を全て忘れて図書館に行ってしまい,結局何もせずじまい.今度は鞄のあちこちに隠し手裏剣の如くにシャーペンを忍ばせておこうと思います.

なかなかいい文章のブログを発見したので,紹介します:

  舞姫 http://d.hatena.ne.jp/Mephistopheles/

文章のタッチが,お馴染みのsaeさんの日記に似ている感じがしますが,どうでしょうか.


【2008/07/22 19:02】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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比較言語学

古典語などをやっていると,比較言語学はやはり知っておきたい一分野だったりしますが,日本ではもう最近は教えてくれるような先生も大分少なくなってしまいましたし,西洋古典学プロパーであって比較言語学もマスターしておられる方はほとんどいないと思います.ただ,欧米では比較言語学はやはり長足の進歩を遂げているそうで,最新の研究について行かなければ比較言語学はほとんどやっても意味がないようです.未だに日本で知られているのは:

Carl Darling Buck. Comparative grammar of Greek and Latin. Chicago: University of Chicago Press, 1933(!). Reprint. 1955.

これ自体その時代としては優れた本ですが,いくら何でももう70年以上前の本ですね.ところが僕の周りでは最近まで普通に推薦されているのです…….

どんな本が通常読まれるべきかとなると,西洋古典をやっているなら大体次の本がほぼ定番のようです:

Gerhard Maiser. Historische Laut- und Formenlehre der lateinischen Sprache. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1998.

Helmut Rix. Historische Grammatik des Griechischen: Laut- und Formenlehre. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft, 1992.

しかし一番の問題は,比較言語学以前に,普通の文法をちゃんとマスターしきれているかどうかに問題があったりもするので,そちらをしっかりやるほうが先決だと思いますね(いや,まさに自分がそうです).ただ,ギリシア語などは,最先端の比較言語学の成果の適用が,ホメーロス文献学の新局面になることは間違いないようです.そうなると10年ぐらいしたら,日本でホメーロス研究についていける人がいなくなるかもしれないですね.


【2008/07/22 10:46】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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エウリーピデース『ヒッポリュトス』読了

ようやく読み終わりました.途中だれたせいで3週間もかかってしまいました.最後は主人公ヒッポリュトスもパイドラーも死んでしまい,テーセウスが寂しく残されることになりますが,ヒッポリュトスが死ぬ間際にテーセウスと和解するのが,暗闇のなかでほんの一抹の光明になっていて,独特の余韻が残ります.作品全体には様々な伏線が張り巡らされているようで,構造的にも大変面白そうですね.現代文学理論による解釈の余地もたっぷりとありそうです.
 注釈ですが,やはりBarrettの注釈はすばらしいです.これは西洋古典学の教科書の一冊と言ってもいいかもしれませんね.Fergusonの語彙付き注釈も,これ一冊ではちょっと心もとないですが,Barrettの注釈で書かれていないところなどをフォローしている部分があって,これもあわせて使うのがいいと思います
 Barrettの参考文献を見ていると,面白そうな参考文献がありました.

A.M. Dale. The Lyric Metres of Greek Drama. Cambridge: Cambridge UP., 1948. 2nd Ed. 1968.

ギリシア悲劇の授業でも紹介された記憶がない本ですが,有名な本なのでしょうか.何かのついでにでも手に入れられればと思います.


【2008/07/21 20:36】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プラトーン『イオーン』注釈

Albert Rijksbaron Ed. Plato: Ion. Or: On the Iliad. Amsterdam Studies in Classical Philology. Leiden; Boston: Brill, 2007. BMCRの書評

書評を見る限りでは,プラトーン哲学の方々にはもちろん,文献学者には非常に有益な注釈のようです.$139は少々高めではありますが,Brillにしては安価なほうでしょうか.学生用にはこちらも出ていて,財布に優しい値段です:

Penelope Murray Ed. Plato on Poetry : Ion : Republic 376E-398B9 : Republic 595-608B10. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge UP., 1996.




【2008/07/20 23:15】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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小型辞書

最近どうも外で勉強するときに英語の辞書がなくてこまるので,小型の辞書を古書店で買いました:

『旺文社 ショーター英語辞典』東京:旺文社,1979. 重版.1987.

さすがに古書で500円なら,大変お買い得です.そもそも新しい英語など読まないので,これぐらいなら大丈夫です.下手に色刷りなどしていないので,見やすさの点でもいいですね.いまのカタログには入っていないようです.

旺文社といえば,今はどうかしりませんが,昔は受験用のいい参考書などをいろいろ出していました.これなどは受験時代に愛用した懐かしの本で,大学院入試でも使いましたね:

原仙作『英文標準問題精講』新装改訂版.東京:旺文社,1999.

初版は1950年代頃のはずですが,とにかく高校生ばなれした高尚な文章ばかりあつめている英文問題集でした.まだ改訂版が出ているというのはすごいことです.


【2008/07/19 23:16】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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『ヒッポリュトス』もうすぐ読了・アリストテレース『詩学』

途中猛暑休みがはいったりしたので,かなり遅れていますが,ようやくヒッポリュトスが父の呪いで致命傷を負ったという報告が入りました.明日あたりでなんとか全部読み終われるでしょうか.

まだエウリーピデースはいくつかよむ予定なのですが,ちょっと悲劇に関連して,これもまた昔何度も挫折した因縁の作品である,アリストテレースの『詩学』をあえて読もうかと思っています.

まともなテクストと注釈は一応これぐらいしかないと思います:

D.W. Lucas. Aristotle: Poetics. Introduction, Commentary and Appendixes by. Oxford: Clarendon Press, 1968.

研究書も日本語で出ています.ただし,紀要などの論文をまとめたもののようではありますが:

當津武彦『アリストテレス『詩学』の研究(上・下)』大阪:大阪大学出版会,1999-2000.

翻訳はこれが一番入手しやすく定番でしょう:

松本仁助・岡道男 訳『アリストテレース 詩学・ホラーティウス 詩論』岩波文庫.東京:岩波書店,1997.

他に藤沢令夫先生の翻訳などもありますが,原典を読むなら上ので十分でしょうね.


【2008/07/19 21:53】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌23-40

praeterea, ne sic, ut qui iocularia, ridens
percurram—quamquam ridentem dicere verum
quid vetat? ut pueris olim dant crustula blandi  25
doctores, elementa velint ut discere prima—,
sed tamen amoto quaeramus seria ludo:
ille gravem duro terram qui vertit aratro,
perfidus hic caupo, miles nautaeque per omne
audaces mare qui currunt, hac mente laborem  30
sese ferre, senes ut in otia tuta recedant,
aiunt, cum sibi sint congesta cibaria; sicut
parvula (nam exemplo est) magni formica laboris
ore trahit quodcumque potest atque addit acervo,
quem struit, haud ignara ac non incauta futuri.  35
quae, simul inversum contristat Aquarius annum,
non usquam prorepit et illis utitur ante
quaesitis sapiens; cum te neque fervidus aestus
demoveat lucro neque hiems, ignis, mare, ferrum,
nil obstet tibi, dum ne sit te ditior alter.     40

ところで,冗談を話す人のように,笑いながら
次々話したりせずに——しかしながら,笑いながら真実を語ることは
何が駄目だというのでしょう?ちょうど先生方が時に気を使って子供達に焼き菓子を
与えて,最初のイロハを学びたがるようにしむけるように——
遊びはあっちにおいて,真面目な事を問うことにしましょう.
片や重い土を堅い鋤で耕す者,
片や信頼もおけぬ酒屋の主人*1,兵士に,あらゆる海を
大胆にも駆ける水夫は,自分が労苦を
耐えているのは,十分食い扶持が自分に貯まったら,
老いた自分が安全な自適生活へ引退するためだ,と言います.それはちょうど
ちっぽけな身体で大きな労働をする蟻が(実際これがお手本なのですが),
来るべき時のことをよく知り,よく注意している故,
なんであれ口で運べるものは運び,そうして積み上げた山にそれを加えるようなものです.
しかし,蟻のほうは,水瓶座が踵を返した年を愚図つかせる時*2になれば,
どこにも這い出さず,あのあらかじめ
賢く集めていたところの物を享受するのです.一方あなたのほうは,
あなた以上の金持ちが他にいなくなるまでとばかりに,酷暑も利益欲から遠ざけず,
冬,火,海,戦といったものも,何らあなたの邪魔とならないのです.


*1 酒屋の主人は酒に水を混ぜてごまかすようなごまかしをするとして,信じられないものの典型であった.
*2 古代では太陽は1月20日に水瓶座の中に入り,この暗く湿った時期になる.




【2008/07/19 14:01】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』1巻1歌1-22

Qui fit, Maecenas, ut nemo, quam sibi sortem
seu ratio dederit seu fors obiecerit, illa
contentus vivat, laudet diversa sequentes?
'O fortunati mercatores!' gravis annis
miles ait, multo iam fractus membra labore:   5
contra mercator, navem iactantibus Austris,
'militia est potior. quid enim? concurritur: horae
momento cita mors venit aut victoria laeta.'
agricolam laudat iuris legumque peritus,
sub galli cantum consultor ubi ostia pulsat:   10
ille, datis vadibus qui rure extractus in urbem est,
solos felices viventes clamat in urbe.
cetera de genere hoc adeo sunt multa, loquacem
delassare valent Fabium. ne te morer, audi,
quo rem deducam. si quis deus 'en ego' dicat,  15
'iam faciam quod voltis: eris tu, qui modo miles,
mercator; tu, consultus modo, rusticus. hinc vos,
vos hinc mutatis discedite partibus. eia!
quid statis?' nolint; atqui licet esse beatis.
quid causae est, merito quin illis Iuppiter ambas 20
iratus buccas inflet neque se fore posthac
tam facilem dicat, votis ut praebeat aurem?

なぜこんなことが起こるのでしょう,マエケーナース様,
考えて自分で選んだり,偶然が目の前にほうってよこした宿命に,誰も
満足して生きず,反対の生き様をする者を賞讃する,なんてことが?
「おお,幸福な商人たちよ!」齢を重ねた
兵士は,多くの労苦に五体がもうぼろぼろになってからこう言います.
逆に商人は,南風が船を翻弄する時,こう言います,
「兵役のほうが良い.一体どうしてかと?戦ったなら,一時間も時が経てば
死がさっさとやって来るか,でなければ喜ばしい勝利が訪れるのだから」
鶏の歌声の直前に相談者が扉を叩く時*1
法律に経験を積んだ専門家は農夫を讃えます.
一方の農夫はといえば,保証人を立てて,田舎から都へ連れ出されると,
都に暮らす者だけが幸福だと叫ぶのです*2
この類のことは他にもたっぷりあって,おしゃべりの
ファビウスさえ語るに疲れきる程です.あなたを待ちくたびれさせぬよう,
私がどこへ話を持っていくのか言うので,お聞きください.もし誰か神様が「さあ,このわしが
今,お前達が望む事をしてやろう.さっき兵士だったお前の方は,
商人になるがよい,お前は,さっき法律家だったが,農夫だ.ここからお前達は,
お前達はここから離れて役柄を変えるがよい.ほれ!
なにを突っ立ってる?」と言うなら,彼らは嫌がるでしょう.でも幸せになるかもしれないのに.
どんな理由があるのでしょう,ユッピテルが彼らに腹を立てて
両頬を膨らませ,自分はもうこれからは
こんなに気安くは嘆願に耳を貸さないぞ,などと言うのが当然とはならないのには?


*1 ローマでは早朝に権力者や法律の知識がある人々に表敬訪問したり,このような法律にかかわる相談や陳情をするのが普通であった.
*2 田舎にいる農夫は,訴訟があると,都に引き出されて裁判をしなければならない.保証人を立てるのは,当人が被告として裁判に確実に出席することを保証するため.




【2008/07/18 00:37】 Horatius Sermones | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『談話集』注釈追加

G.T.A. Krüger. Des Q. Horatius Flaccus Satiren und Episteln. Für den Schulgebrauch erklärt von. 1. Bändchen: Satiren. 16. Aufl. besorgt von Dr. Gustav Krüger. Leipzig; Berlin: Teubner, 1911.

たまたま手に入れていた本ですが,戦前のギュムナジウムの教科書です.Kiessling-Heinzeに比べると,文法注が比較的多いです.例えば1行目のsibiがeiでないのは,この関係文がinnerlich abhängigだからだ,などという感じです.

それから,まだ手に入れていないのですが,クリングナーのホラーティウスが復刊されて,新品で購入できるようです(情報提供ありがとうございます!):

Friedrich Klingner Ed. Horatius: Opera. 4. unveränd. Nachdr. d. 3. Aufl. von 1959. Berlin; New York: De Gruyter, 2008.

手抜きで申し訳ないですが,De GruyterのProduktinfoのコピペ:

Produktinfo
Als Friedrich Klingner 1939 den in der Bibliotheca Teubneriana bis dahin führenden Horaztext von Vollmer mit seiner Neubearbeitung ablöste, hatte das eine epochale Wirkung für Forschung und Lehre. Über Jahrzehnte war der Klingnersche Text international führend und fand einen Verkauf von nahezu 20.000 Exemplaren.
Vor allem in der Tradition der deutschen Universitäten und Gymnasien hatte die Edition von Klingner einen festen Platz in der Lateinausbildung. Auch Wissenschaftler greifen noch heute immer wieder auf die Textkonstitution von Klingner zurück. Aufgrund zahlreicher Kundenanfragen stellt der Verlag den Horaztext von Klingner in einem unveränderten Nachdruck der 3. Auflage von 1959 wieder zur Verfügung.

まあShackleton Baileyの校訂本,やっぱり専門家にはあまり評判よろしくないですからねえ.しかも,古書などで古いのを買うと,結構誤植が入っていますから,気をつけなければいけないし…….


【2008/07/12 20:28】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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フランス語ブログ

明治学院大学の仏文学科の先生のブログ:

  講義日誌: 明治学院大学文学部フランス文学科

学内フランス語履修者向きのブログですが,作文などは僕らにも役立ちますし,色々これも重宝するリンクもあります.なかなかスマートなデザインも好感度が高いですね.
 昨今は大学も営業的発想を要求されるそうですが,なんとなくおしゃれで内容のない公開講義などするよりは,こういったブログをつくるほうがいいのではないかと思います.なによりも,ちゃんと指導がされていることがわかるのですから.もちろん,こういったものを公開するというのは,それなりにしっかり授業ができていなければ不可能ですけど(しかし残念ながら,そもそもこれができていないことも多いですね).


【2008/07/12 19:04】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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もえがく★5

DVDによる語学学習書を探していたら,こんなものが:

平野綾(演・声)・芳村れいな(声) 『もえがく★5 通常版 ?フランス語編?』東京:角川エンタテインメント,2008/08/01(発売予定).定価3,360円.

なんだかよくわからないでしょうが,探してみるとサイトもありました.萌え系アニメで語学を勉強しようというBS放送の番組のDVD版のようで,他に英語はもちろん,韓国語・中国語・スペイン語があるようです.イタリア語・ドイツ語がないのは大変残念ですね.

  もえがく★5 http://tv.moegaku.jp/

こういうのをみて,最近の語学学習は軟弱で嘆かわしいとお嘆きの方もいるかもしれませんが,実際のところ,語学は手段を選んではいけないです.特にヨーロッパ系の言語では,いくら日常会話と銘打っていても,書き言葉の守備範囲は厳然と決まっていて,日常の本当によく使う部分はなかなか文字にはしにくいものです.ですから,こういうアニメで勉強するのも,一つのスタイルを勉強するためには,いいのではないでしょうか.もちろん,抵抗がない人は,止めろと行っても買うでしょうけど.

 しかも,次のような特典もついています:

・ アーヤお姉さんともえちゃんの特製ブックレット×2
(アニメパートブックレット:設定資料集/実写パートブックレット:もえがく★5作品ガイド)
・ もえがく★5認定証
・ もえがく★5アーヤお姉さんの特製単語帳
・ アーヤお姉さんともえちゃんの特製「勉強中だよ」ドアフッカー

是非ラテン語版もでてほしいものです.


【2008/07/06 22:39】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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今日の買い物

今日は『ヒッポリュトス』のコロスで,写本伝承に問題があるところ(732-75)が出て来て,いきなり挫折.まあ日曜だからと,気晴らしにふらふらと本屋へ行ったのが災いして,ついつい本を買ってしまいました.

田中秀央訳注『プラトーン:クリトーン』大学書林語学文庫.東京:大学書林,1961.第7版.2006.

実は持っているはずなのですが,どこかに行ってしまっていました.どのみち紙も古いし,昔の書き込みも鬱陶しいので,絶版になったらということも考えて一応買っておきました.考えてみるとこれが一番日本で手に入りやすく,値段も1000円と,文庫ですら容易に1000円を超える時代にしては大変良心的でお買い得な中級読本です.対訳・文法注のみならず,単語帳付きですから,語彙の暗記にも使えますね(たしか昔使ったときはいくつか抜けていた単語があったようにも思いますが).


中山眞彦『DVDで入門フランス語』東京:白水社,2005.

最近はギリシア悲劇で大分消耗するので,ほかの語学で机に向かって勉強というのはできるだけ避けたい今日この頃です(いや,昔からですね,考えてみれば).DVDで優雅に勉強できるなら3400円は高くはないと思って買いました.とはいえ,ちゃんと本文も印刷されており,しかも最近の入門書にしては,レイアウトが端正で見やすく,行のつまり具合・余白もいいです.典型的な古き良き時代の教科書レイアウトですね.多色刷りの部分も,本文は黒字で,うすら汚いオレンジ色などは使っていないので,本を使うにしても落ち着いて読めます.それにしても,最近はコンピューターで版下をつくるのですから,簡単にいくらでも見やすくレイアウトできると思うのですが,どうして活字印刷時代よりレイアウトが悪くなっているのかわかりません.


その後,なんとか問題のコロスを乗り切って,810行まで読んだらまたコロスがでてきたので,再度挫折.今日は挫折だらけの一日でした.来週中にはなんとか読み終わるでしょう.


【2008/07/06 21:42】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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