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エウリーピデース『ヒッポリュトス』書誌

エウリーピデース『ヒッポリュトス』に特化した書誌情報:

Dubischar, Markus "Euripides, Hippolytos 1970-2000" Lustrum 47 (2005): 153-190.

いや,さすがTocs-inです.開始2分後に書誌雑誌に行き当たるとは…….エウリーピデース専門家になるならこのLustrum47巻は必携でしょうね.そうでなければ借りればいいだけですけど.

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【2008/06/30 21:54】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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半年経過

今年の予定は:

  ホラーティウス『書簡集』全訳
  オウィディウス『イービス』全訳
  キケロー『卜占について』第1巻翻訳
  プロペルティウス第4巻翻訳
  ホラーティウス『歌集』第2巻翻訳
  ビオーン全訳

となっていたのですが,今のところホラーティウス『歌集』第2巻,『書簡集』が1巻分終わっただけです.全部こなすのは無理そうですね.しかし散文1巻分というのは一つもやっていないので,キケローぐらいは終わらせたいなあと思います.プロペルティウスはちょっと考えただけでもぞっとしますね…….あの難解な文法とコラプトしまくった本文に加え,一つ一つの詩がやけに長いのが困ります.


【2008/06/30 18:48】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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エウリーピデース『ヒッポリュトス』

とりあえずエウリーピデースをいくつか読もうとおもっているのですが,とりあえずは一番有名な『ヒッポリュトス』を読もうかと思っています.というか読み始めています.

John Ferguson Ed. Euripides: Hippolytus. Edited with Introduction, Commentary and Vocabulary by. Bristol: Bristol Classical Press, 1984. Reprint. London: Duckworth, 1994.

慣れればどうということはありませんが,タイプ打ちの原稿です.注は最小限,これはさすがに完全に中級開始レベルというわけではないです.150行ほどよんだ感じでは,簡潔でセンスのある注釈はついていますが,初級を終わった程度,というものではないですね.語形についてはほとんど注釈はないので,初級が終わったあとの,最初の韻文講読というレベルなら,やっぱりLuschnig-RoismanのAlcestisのほうがおすすめですね.それなりに動詞の語構成がわかって動詞の不規則変化の基礎語彙などをある程度覚えていれば,巻末の単語帳と合わせると,大体程よい手応えで読めると思います.なお,韻律については,この注釈では,学習過程ではあえて省くべきと思ったのでしょうが,全くふれられていません.

 専門である程度やっているような,ギリシア語に余裕がある方,上の注釈でも納得のいかない方には,やはり次の注釈がかなり役立つでしょう:

W.S. Barrett Ed. Euripides: Hippolytos. Edited with Introduction, Commentary by. Oxford: Clarendon Press, 1964. Clarendon Paperback. 1992.

もう40年以上も前の注釈ですが,古典ギリシア悲劇を専門にやるなら,序文から巻末インデックスまで全て目を通しておいても損はないという,記念碑的注釈だそうです.Fergusonでは本文の校訂上の問題はそんなに深入りはしていませんが,Barrettは十分に論議をしてくれていて,もちろん韻律も十二分に解説してくれています.最高レベルの文献学者の仕事ぶりがよくわかる,という点で,いつかは読みたい一冊といっていいでしょうか.もちろん,読むのにはそれなりの辛抱が必要ですが,そうするだけの価値は十分あります.これをじっくり読んで面白いと思うなら,専門の道に入っていってもいいかと思いますね.
 Barrettにはアパラトゥス・クリティクス付きのテクストもついているので,FergusonとBarrettを両方買っておいて,最初はFergusonの注と語彙を使いながらBarrettのテクストを読んで,ゆくゆくはBarrettの注の本文も読むという具合にするのもいいかもしれませんね.

 翻訳は英語対訳ならLoebでも出ていますし,岩波ギリシア悲劇全集の1冊でも出ています.古い邦訳なら,松平千秋先生のものが岩波文庫で単独で出ているほか,これと同じものが筑摩文庫の『ギリシア悲劇 III エウリーピデース(上)』にも入っています.


【2008/06/30 16:21】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ウェルギリウス『選集』4歌60-63(完結)

incipe, parve puer, risu cognoscere matrem:  60
matri longa decem tulerunt fastidia menses.
incipe, parve puer: qui non risere parenti,
nec deus hunc mensa, dea nec dignata cubili est.

62 qui (Quint. ix 3. 8)... parenti (Schrader) : cui ... parentes codd.

幼子よ,微笑んで母親を認めることをはじめよ.
母には10月の間,長い苦しみが続いたのだ.
幼子よ,さあ.親に笑いかけねば*18
神もその子を食卓に相応しいとはしないし,女神も床に相応しいとはしない.


*18 通常,Schraderによる改訂案をとって,「(子供が)親に笑いかけねば(その子を……)」とされる.この場合,複数qui (risere !)の先行詞がhuncになる不一致が起こるが,それについてはVerg.A. 8.427-8などがある(cf. Coleman: ad loc.).


【2008/06/29 21:06】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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落書き問題

最近落書き問題などがちょっとした騒ぎになっています.古代をやっている人間には,現代人の落書きはとんでもないものですが,これが2000年前の落書きだと,かけがえのない貴重なものだったりします.なにしろ,ラテン語作品の自筆の原本は伝わっていなくて,写本でも最古で5世紀ぐらい,たいていはもっと新しくて,12-3世紀ぐらいのが最古とかいうこともあります.中には,印刷校訂本が出た後に写本が消失したりと,目も当てられない例もありますからねえ.それが,ポンペイの遺跡のように,たまたま落書きに書かれてから,火山灰に覆われてしっかり保管されて,現代によみがえったりすると,一気に10世紀近く古いテクストの状態が手に入る可能性があるわけです.もちろん,それ以外にも,当時の生に近い言語資料なども手に入る訳ですから,当時の落書き屋さんには,是非好きなだけ落書きしていてくれたらよかったのに,と思わずにはいられません.いや,どうせだったら壁一面写本代わりにカトゥッルスでも書いてくれれば,こんなに悲惨な写本に頼らずにすんだのにと,心から思いますね.

……ということを書いて,どこかにいい落書き画像でもないかとおもったのですが,あまりいいのはなかったので,まだ買ってないですが,面白そうな本だけ紹介しておきます.いずれ買う予定ですけど.

  
Rex E. Wallace. An Introduction to Wall Inscriptions from Pompeii and Herculaneum. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2005.

でも,ポンペイの遺跡にあたらしく落書きするのだけは止めてほしいです.


【2008/06/29 17:54】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ウェルギリウス『選集』4歌37-59

hinc, ubi iam firmata virum te fecerit aetas,
cedet et ipse mari vector, nec nautica pinus
mutabit merces: omnis feret omnia tellus.
non rastros patietur humus, non vinea falcem; 40
robustus quoque iam tauris iuga solvet arator.
nec varios discet mentiri lana colores,
ipse sed in pratis aries iam suave rubenti
murice, iam croceo mutabit vellera luto;
sponte sua sandyx pascentis vestiet agnos.  45
'Talia saecla' suis dixerunt 'currite' fusis
concordes stabili fatorum numine Parcae.
adgredere o magnos (aderit iam tempus) honores,
cara deum suboles, magnum Iovis incrementum!
aspice convexo nutantem pondere mundum,  50
terras tractusque maris caelumque profundum;
aspice, venturo laetentur ut omnia saeclo!
o mihi tum longae maneat pars ultima vitae,
spiritus et quantum sat erit tua dicere facta!
non me carminibus vincet nec Thracius Orpheus 55
nec Linus, huic mater quamvis atque huic pater adsit,
Orphei Calliopea, Lino formosus Apollo.
Pan etiam, Arcadia mecum si iudice certet,
Pan etiam Arcadia dicat se iudice victum.

59 dicat codd. : dicet Macrob. v 14.6

そうして,逞しい齢がやがてお前を一人前の男にする時,
船ゆく旅人も海から退くだろう,そして水夫の船も
もはや貿易はしないだろう.あらゆる大地はあらゆるものをもたらすだろう.
地面は鍬を受けることも,葡萄は剪定鎌を受けなくなるだろう.
頑強な耕作人もまた,もう牛から軛を解くだろう.
そして羊毛も様々な色で欺くことを学ばなくなるだろう,
しかし雄羊は牧場で,ある時は心地よい
赤紫に,ある時はサフランの黄土色に毛を変えるだろう.
草食む子羊も,自然に赤鉄色が覆うことだろう.
「このような時代をお前達は走れ」と自分たちの紡錘に語ったのだ,
運命のそれることなき神威に力合わせるパルカ姉妹は.
おお,偉大な名声に向かって進むがよい(もうその時は迫っているだろう),
神々に愛されている子よ,ユッピテルの偉大な子孫よ!
見よ,湾曲せる重みもて世界が頷くのを,
大地も,海の広がりも,果てなき空も.
見よ,いかに全てが,来るべき世紀に喜んでいるのかを!
おお,私にその時,長い人生の最後の部分が残っていることを!
そして,お前の運命を語るのに十分な息があらんことを!
私に歌ではトラキアのオルペウスも勝つことはないだろうし,
リノス*16もそうだ,たとえ前者には母,後者には父,
オルペウスにはカッリオペー*17が,リノスには美しいアポッローンがつこうとも.
パーン神でさえも,もしアルカディアを判官として私と競うとすれば,
パーン神でさえも,アルカディアの判官の下では,自分は負けたというだろう.


*16 音楽の名手とされる.アポッローンに歌を競い,殺されるという伝承もある.
*17 ムーサの一人で,歌の女神.オルペウスとリノスは彼女の子ともされる.


【2008/06/29 16:52】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ネメア競技会復活

  GRECIA: DOPO 2.500 ANNI TORNANO I GIOCHI DI NEMEA

La7.itの記事ですが,ロイター提供で,英語です.ギリシアでネメア競技会を「復元して」やったそうです.武装の様子や楽器など,本物らしくは見えますが,そもそも実現不可能なものだらけなので,可能なかぎりというところでしょうね.英語のコメントでも言っていますが,競技は全裸だったので,やったら大変な騒ぎですからね.とりあえず徒競走は裸足でやってはいますけど.それから亀の甲羅に棒をさして作る楽器なんか,今は動物保護法で作成不許可でしょうね.最初のほうに登場する楽器の中にバグパイプまではいっていましたが,こんなに昔からあったのでしょうか.
 それにしても,最近のオリンピックはちょっと昔とはかけ離れ過ぎですから,是非この程度の競技会にもどしてほしいものです.東京オリンピックでは是非!


【2008/06/29 10:13】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ウェルギリウス『選集』4歌18-36

at tibi prima, puer, nullo munuscula cultu
errantis hederas passim cum baccare tellus
mixtaque ridenti colocasia fundet acantho.    20
ipsae lacte domum referent distenta capellae
ubera, nec magnos metuent armenta leones;
ipsa tibi blandos fundent cunabula flores.
occidet et serpens, et fallax herba veneni
occidet; Assyrium vulgo nascetur amomum.   25
at simul heroum laudes et facta parentis
iam legere et quae sit poteris cognoscere virtus,
molli paulatim flavescet campus arista,
incultisque rubens pendebit sentibus uva,
et durae quercus sudabunt roscida mella.     30
pauca tamen suberunt priscae vestigia fraudis,
quae temptare Thetim ratibus, quae cingere muris
oppida, quae iubeant telluri infindere sulcos.
alter erit tum Tiphys, et altera quae vehat Argo
delectos heroas; erunt etiam altera bella     35
atque iterum ad Troiam magnus mittetur Achilles.

だがお前に,子よ,最初の贈り物として,耕されることなく
大地は至るところにバッカル*8とともに地を這いまわる木蔦*9を,
そして微笑む葉アザミ*10に交わるコロカシア*11を溢れさせるだろう.
乳房に乳を満たした雌山羊たちは自ら家に戻り,
そして家畜たちは巨大なライオンを恐れることもないだろう.
揺りかご自体が,お前のために,愛おしい花々を溢れさすだろう.
蛇も死に絶え,そして人を欺く毒草も
絶えるだろう.アッシュリアのカルダモン*12も広く生まれるだろう.
だが,お前が英雄たちの讃歌と父の業績を
今や読み,武勇のなんたるかを知り得ればすぐに,
野は徐々に柔らかな穂にて黄色く染まり,
そして野生の茨には赤い葡萄が下がり,
そして堅いオーク*13はしたたる蜜を吹き出させるだろう.
しかしながら,僅かには以前の欺瞞の痕跡が残っているだろう,
船にてテティス*14に挑むことを,町を城壁で
囲むことを,大地に畝を割入れるよう命じるような欺瞞の痕跡が.
もう一人のティーピュス*15が現れるだろう,そしてもう一つの,よりすぐりの英雄運ぶ
アルゴー船が.もう一つの戦争が起こりさえするだろう,
そうして再び,トロイヤへ偉大なアキッレウスが送られるだろう.

*8 不詳.薬草の類とされる.
*9 http://en.wikipedia.org/wiki/Ivy参照.
*10 葉アザミ(bear's breech)についてはhttp://en.wikipedia.org/wiki/Bear's-breech参照.
*11 コロカシアはCaladiumとされている.ナイル原産で,イタリアには自生しない.http://en.wikipedia.org/wiki/Caladium参照.
*12 日本でもカレーの材料として簡単に手に入るスパイス.強い薄荷のような香りがする.
*13 ヨーロッパナラ.団栗の樹で,材質は堅い.http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーロッパナラ参照.
*14 海のニンフの一人で,アルゴー船の一員ペーレウスと結婚し,アキッレウスを産む.ここでは海のメタファー.
*15 アルゴー船の舵取り.



【2008/06/29 01:22】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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放送大学HP

  放送大学「人間の探求」文学・言語文化領域

とりあえずリンクのみ.外国語のところでは,視聴覚教材が提供されています.


【2008/06/28 21:28】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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国家篇と国際プラトーン学会

D. D. Allan Ed. Plato: Republic I. Ed. with Introduction, Notes and Vocabulary by. London: Methuen, 1940. 2 Ed. 1944. Reprint. London: Duckworth, 2002.

ようやく読み終わりました.Vocabularyはなかなか便利でしたが,やっぱりどうしてもかけていたり,間違っていたりするところはあるので,完全に辞書なしというわけにはいかないですね.注も丁寧ですが,例えばFocus Pub.やBolchazy-Carducciの本当に独学でも使えそうなぐらいのものではありません.学校での授業の際に教科書に使われるものという感じですね.しかし,その範囲では丁寧に作られていると思いますし,国家篇は重要さのわりには,現役の注釈はあまり見当たらないので,大変貴重な注釈だと思います.もう一つある現役注釈は:

J. Ferguson. Plato: Republic X. London: Duckworth, 2002.

ぐらいなものですかねえ.

国家篇の全体の注釈は:

James Adam. The Republic of Plato. Edited with Critical Notes, Commentary and Appenddices by. 2 Vols. Cambridge et al.: Cambridge U.P., 1902. 2nd Ed. with an Introduction by D.A. Rees. 1963. Reprint. 1979.

初版からもう100年が経過しているのですが…….Oxfordでも出ていますが,さすがに1800年代のものは挙げなくてもいいでしょう.それにしても,プラトーンといえば一番問題の書といえる『国家篇』の語学的注釈書がこんなに貧弱というのも,なんだか寂しい限りですし,そもそも日本語で全然注釈がないというのもまた寂しいです.

 ところで,プラトーンの『国家篇』といえば,国際プラトーン学会のコンフェレンスが2010年に開かれて,そのテーマがまさに『国家篇』なのでした.国際プラトーン学会のHPは:

  IPS: International Platon Society. http://www.platosociety.org/

で,コンフェレンスが日本で行われる証拠は:

  2-7 August 2010, International Plato Society, IX Symposium Platonicum:
      Republic, Tokyo, Japan


ここまではっきり書かれていたら,嫌だといってももう逃げられませんね(笑).
 IPS内のリンクは哲学関係者には大変興味深いものばかりですから,週末を使ってお楽しみください.特に便利なのは,プラトン文献目録ですね.
 やっぱり学会のHPは,これぐらい心ときめくものでなくてはいけません.


【2008/06/28 21:06】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブレア・ウィッチ2

ジョ?・バ?リンジャ?監督 『ブレア・ウィッチ2?刻印バ?ジョン?』パラマウント ホ?ム エンタテインメント.

ブレア・ウィッチの第1作はまあ極限低予算作品で,まあこんなものかな,という程度のホラー映画でしたが,第2作はとんでもなくぞっとする凄いホラーでした.若干は前作よりお金はかかっていると思いますが,それでも超低予算であることは間違いないでしょうが,ストーリーと編集など,うまくやりくりすると,こんな凄い映画になるのだなあと思って,感心しました.ただ,一人で丑三つ時に見る映画じゃなかったですね(ぶるぶる).解説は書いてしまうとがっかりなので,上のタイトルにいれたリンク先の簡単な紹介でも見て下さい.

追記:
というのを書いてから,色々ブログで評価をみると,酷評ばかりでした.しかしAmazon評では,酷評のなかにも2つほど5つ星があったので,見る人よってかなり評価がわかれる作品なのかもしれないですね.


【2008/06/28 17:40】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ウェルギリウス『選集』4歌1-17

Sicelides Musae, paulo maiora canamus.
non omnis arbusta iuvant humilesque myricae.
si canimus silvas, silvae sint consule dignae.
ultima Cumaei venit iam carminis aetas;
magnus ab integro saeclorum nascitur ordo. 5
iam redit et Virgo, redeunt Saturnia regna,
iam nova progenies caelo demittitur alto.
tu modo nascenti puero, quo ferrea primum
desinet ac toto surget gens aurea mundo,
casta fave Lucina: tuus iam regnat Apollo.  10
teque adeo decus hoc aevi te consule inibit,
Pollio, et incipient magni procedere menses;
te duce, si qua manent sceleris vestigia nostri,
inrita perpetua solvent formidine terras.
ille deum vitam accipiet divisque videbit   15
permixtos heroas et ipse videbitur illis,
pacatumque reget patriis virtutibus orbem.

シチリアのムーサらよ,少しより大きなことを我々は歌おうではないか.
樹々や素朴なタマリスク*1が皆に喜ばれるわけではない.
我々が森を歌う時,森は執政官に相応しいものにならねばならぬ.
クーマエの預言*2の最後の時代が今ややって来た.
偉大な世紀の連なりが新たに生まれている.
今や処女神*3も戻り,サートゥルヌス*4の王国も戻りつつある,
今や新たな世代が天の高みより送られている.
あなたは,生まれ来る幼子??その子により,初めて鉄の
種族が終わり,かつ全世界に黄金の種族が起こるのだが??その子に,
純潔のルーキーナ*5様,恵み与えたまえ.今やあなたのアポッローンが支配している*6のだから.
そして,まさにあなたが執政官の時に,この時代の栄光が始まるでしょう,
ポッリオー*7よ,そして偉大な月々が進み始めるでしょう.
あなたの指導の下,もし何か我々の悪の痕跡が残っていても,
それらは空しく消え,永遠の恐怖より大地を解放するのです.
彼は神々の生を受けるでしょう,そして神々と
交われる英雄を見るでしょう,そして彼自身を英雄らが見るでしょう,
そして父から受けし徳により世界を平定して支配するでしょう.


*1 日本名ギョリュウ.鱗状の細長い葉をもち,ピンク色の花をつける.
  ウィキペディアによる解説と写真.http://en.wikipedia.org/wiki/Tamarix
*2 クーマエにいたシビュッラの預言のこと.
*3 正義を司っている女神アストライア.白銀時代から青銅時代に移る時に天にのぼり,乙女座となる.
*4 クロノスのこと.彼の支配していた時代は黄金時代であった.
*5 お産の女神で,ディアーナ(アルテミス)と同一視される.
*6 シビュッラの預言によると,最後の時代はアポッローンが支配する.
*7 前76/5年-紀元後4年.政治家・軍人で,詩人でもあった.前40年に執政官となる.


【2008/06/27 22:25】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻7歌

Diffugere nives, redeunt iam gramina campis
 arboribusque comae;
mutat terra vices et decrescentia ripas
 flumina praetereunt.

Gratia cum Nymphis geminisque sororibus audet 5
 ducere nuda choros.
immortalia ne speres, monet annus et almum
 quae rapit hora diem.

frigora mitescunt Zephyris, ver proterit aestas
 interitura, simul               10
pomifer autumnus fruges effuderit; et mox
 bruma recurrit iners.

damna tamen celeres reparant caelestia lunae:
 nos ubi decidimus
quo pius Aeneas, quo Tullus dives et Ancus,   15
 pulvis et umbra sumus.

quis scit, an adiciant hodiernae crastina summae
 tempora di superi?
cuncta manus avidas fugient heredis, amico
 quae dederis animo.             20

cum semel occideris et de te splendida Minos
 fecerit arbitria,
non, Torquate, genus, non te facundia, non te
 restituet pietas.

infernis neque enim tenebris Diana pudicum   25
 liberat Hippolytum,
nec Lethaea valet Theseus abrumpere caro
 vincula Pirithoo.


韻律:第2アルキロコス風ストロペー

  ― UUUU ― || UUUU ― UU ― x
   ― UU ― UU x
  ― UUUU ― || UUUU ― UU ― x
   ― UUUU x


冬は逃げ去った.今や草は野に戻り,
 樹々には葉が戻りつつある.
大地は季節をかえ,そして川は水嵩を減らして
 岸辺を流れ過ぎる.

「優雅」*1はニンフらと双子の姉妹と共にあえて
 衣まとわず歌舞を率いる.
不死を望むなかれと,年と,恵み深き日を
 奪う時とは忠告する.

寒さは西風に和らぎ,春は夏が踏みにじるも
 ひとたび実りもたらす
秋が作物を溢れさすればたちまち死ぬこととなる.そしてやがて
 活力なき冬が再び巡る.

しかし,月は素早く天での欠落を補われるもの.
 我々のほうは,ひとたび
孝信のアエネーアースが,裕福なトゥッルス*2とアンクス*3が下りし場所へ行けば,
 塵と影とになるのだ.

誰が知ろう,今日の日の合計に,明日の
 時を天上の神々が加えていることを?
愛しき心に与えし遺産は全て
 貪欲な手を逃れるだろう.

ひとたび君が死に,そして君の厳粛なる裁きを
 ミーノースが行えば,
あり得ぬのだ,トルクヮートゥス*4よ,君を生まれが,君を雄弁が,君を
 孝信が生き返らせることは.

なぜなら,地下の暗闇からは,ディアーナ女神も貞節なる
 ヒッポリュトス*5を解かれ得ず,
テーセウスも冥界の鎖を愛しきピエイリトオスより
 むしり取る力はない*6のだから.


*1 ギリシア名カリス.通常3人姉妹.
*2 王制の時の3代目の王,トゥッルス・ホスティーリウス.
*3 王制の時の4代目の王,アンクス・マールティウス.
*4 不詳.
*5 アテーナイの王,テーセウスの息子で,アルテミス(ディアーナ)に身を捧げ,狩りを好み独身であったが,愛の女神アプロディーテーに憎まれ,義母パイドラーの恋慕と,その讒言により,テーセウスの呪いを受けて死ぬ.
*6 ラピタイ族の王で,冥界の王の妻ペルセポネーを冥界より奪おうとして,冥界に捕われる.通常,テーセウスはそれに同行して,同様に捕われたが,テーセウスのみ,ヘーラクレースに救い出されたということになっている.


【2008/06/26 21:25】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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山吹色のお菓子

就職活動などしていると,そろそろ内定などもらうもらわないが気になるでしょうし,大学院を目指している人は,本当に入れてもらえるかどうかなど,指導教官に打診したくなるこのごろでしょうが,そんなときのために,大変効き目のあるグッズが:

  
お中元・お歳暮・ワイロには山吹色のお菓子


これを会社の人事の人や,指導教官に差し上げると,印象ががらっと変わること間違いなしです.相手がプラトーン研究者なら,どの程度「正義」について真剣に考えているか,確かめることもできるでしょうね.


【2008/06/25 21:17】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻

 読み始めてみると案外面白いもので,やっぱりこちらもぼちぼち訳していこうと思います.3巻は飛ばしてしまいましたが,『歌集』4巻のほうはWestの翻訳もなく,Nisbet先生の注釈もまだでていないものの,しかし,比較的よく取り上げられますし,ホラーティウスの詩人としての発展の最終段階の抒情詩を読むことができます.それに,何より魅力的なのは,詩集としては多少短めであることですね(笑).

 まあそんな感じで,ぼちぼちやりながら,来年いっぱいでブログでホラーティウス全訳ができるといいなあと思っています.


【2008/06/25 19:44】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻2歌45-60(完結)

tum meae, si quid loquor audiendum, 45
vocis accedet bona pars et 'o sol
pulcher, o laudande!' canam recepto
 Caesare felix.

tuque dum procedis, 'io Triumphe!'
non semel dicemus, 'io Triumphe!'  50
civitas omnis dabimusque divis
 tura benignis.

te decem tauri totidemque vaccae,
me tener solvet vitulus, relicta
matre qui largis iuvenescit herbis   55
 in mea vota,

fronte curvatos imitatus ignis
tertium lunae referentis ortum,
qua notam duxit, niveus videri,
 cetera fulvus.           60

49 tuque recc. Hansel : teque codd. : terque Pauli, alii alia. procedit BC : procedis cett.

その時,もし何か,私が聞かれるべきことを語るとすれば,
私の声のよき部分がそれに加わるでしょう,そして「おお美しき
太陽よ,おお讃えるべきお方!」と歌いましょう,
 カエサル*13を迎えた僥倖のうちに.

あなた*14が先導している間,「おお凱旋よ!」と
ひとたびならず呼ばいましょう,「おお凱旋よ!」と
我ら全市民は,そして恵み深き神々に
 香を捧げることでしょう.

あなたの願は,10頭の雄牛と同じ数の雌牛が,
私の願は子牛が解くでしょう*15.それは
母牛から離れて,たっぷりとした草で若牛となっています,
 私の願のために.

その額には三日目に戻って来た月の
輝く弧ににた角を持ち
印をもつ部分は見るに雪のごとく,
 他は山吹色.


*13 アウグストゥス.
*14 ここでは二人称がアントーニウスではなく,アウグストゥスになっている.
*15 古代では,願をかける時には物を約束して,満願成就の時にその物を捧げる.


【2008/06/25 09:55】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻2歌25-44

multa Dircaeum levat aura cycnum, 25
tendit, Antoni, quotiens in altos
nubium tractus: ego apis Matinae
 more modoque

grata carpentis thyma per laborem
plurimum circa nemus uvidique   30
Tiburis ripas operosa parvus
 carmina fingo.

concines maiore poeta plectro
Caesarem, quandoque trahet ferocis
per sacrum clivum merita decorus  35
 fronde Sygambros,

quo nihil maius meliusve terris
fata donavere bonique divi
nec dabunt, quamvis redeant in aurum
 tempora priscum;         40

concines laetosque dies et urbis
publicum ludum super impetrato
fortis Augusti reditu Forumque
 litibus orbum.

強き風はディルケー*7の白鳥を
持ち上げます,アントーニウス様,それが雲の
高みの場所へ向かい時には.私はマティーヌム*8の蜂の
 ようなありさま,

喜ばしいタイムを,大変な労苦で
森や水の豊かな
ティーブルの岸の周りからつむ蜂のように,小さな私は労多き
 歌をこしらえるのです*9

あなたは祝い歌うでしょう,詩人のあなたは,より大きな撥にて
カエサルを歌うでしょう,彼が獲得した桂冠に飾られ
聖なる坂*10を通って荒々しい
 シュガンブリー族*11を引き回す時.

彼よりも大きく優れた贈り物を,
運命も善き神々もお与えになったこともなう,
与えはしないでしょう,たとえ時代が黄金の
 いにしえに還ろうとも.

あなたは祝い歌うでしょう,喜ばしき日々と都の
公の競技会を,力強きアウグストゥスの
帰還を得られ,フォルムも
 諍いを欠いたことを*12


*7 ピンダロスの生地のテーバイの近くの泉.ディルケーの白鳥とは,すなわちピンダロスのこと.
*8 マティーヌムはアプリアのガルガヌス岬にある町.ホラーティウスの生地の近く.
*9 この蜂のメタファーについてはカッリマコス『アポッローン讃歌』108-112参照.
*10 サクラ・ウィアの一部.
*11 ゲルマーニー人の部族の一つ.現ボン近郊に住み,前16年,アウグストゥスの側近ロッリウスの軍を打ち破るが,その後アウグストゥスが征伐に向かうのを知り,講和する.
*12 祝日にはフォルムでの訴訟は行われなかった.


【2008/06/24 22:50】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『歌集』4巻2歌1-24

Pindarum quisquis studet aemulari,
Iulle, ceratis ope Daedalea
nititur pennis vitreo daturus
 nomina ponto.

monte decurrens velut amnis, imbres 5
quem super notas aluere ripas,
fervet immensusque ruit profundo
 Pindarus ore,

laurea donandus Apollinari,
seu per audacis nova dithyrambos  10
verba devolvit numerisque fertur
 lege solutis,

seu deos regesve canit, deorum
sanguinem, per quos cecidere iusta
morte Centauri, cecidit tremendae  15
 flamma Chimaerae,

sive, quos Elea domum reducit
palma caelestis, pugilemve equumve
dicit et centum potiore signis
 munere donat,           20

flebili sponsae iuvenemve raptum
plorat et viris animunque moresque
aureos educit in astra nigroque
 invidet Orco.


韻律:サッポー風ストロペー

  ― U ― ― ― || UU ― U ― x
  ― U ― ― ― || UU ― U ― x
  ― U ― ― ― || UU ― U ― x
    ― UU ― x


ピンダロスに競おうと努める者は誰しも,
イウッルス*1よ,ダルダロスの技にて蝋付けされた
翼にたより,玻璃色の海に
 名前を与えようとしているのです*2

雨が普段の岸辺を越えるまで養いし
川が,山より雪崩落ちるが如く,
深き語り口もて熱くまた滔々と
 アポッローンの桂冠贈られるべき

ピンダロスは突き進むのです,
あるいは大胆なディテュランボス*3により
新たな言葉を迸らせ,また法より放たれた
 韻律に運ばれる時も,

あるいは神々と,神々の血を引く王達,
彼らによりケンタウロスらは正当な
死にて倒れ*4,恐るべきキマイラ*5
 炎も倒れたのですが,彼らを歌う時も,

あるいは,エーリスの天にもとどく賞*6
家に帰らしめるところの人々,拳闘士や競走馬を
語って,百もの彫像よりも権威ある
 贈り物を贈る時も,

涙にくれる妻より奪われし若き夫を
悼み,その力と勇気と黄金の
徳を天にまで讃えあげ,暗き
 冥府を憎む時も.

*1 イウッルス・アントーニウス.マールクス・アントーニウスの息子で,アウグストゥスの妹オクターウィアにより育てられ,姪のマルケッラと結婚する.アウグストゥスの側近で,前13年には法務官となり,叙事詩ディーオメデイアを書いた詩人でもあったが,アウグストゥスの娘ユーリアとの不義の罪で,前2年,自殺を命じられる.
*2 名工ダルダロスの翼を蝋で体に付けられたイーカロスは,調子に乗って太陽に近づき過ぎ,蝋が熱に解け,海に落ちて死に,その落ちた場所はイーカロス海と呼ばれるようになったとされる.
*3 ディオニューソスの讃歌.
*4 有名なケンタウロス達とラピタイ族の戦い.
*5 ライオンの頭,山羊の胴,蛇の尻尾をもち,火を吐く怪物で,ベッレロポーンにより退治される.
*6 オリンピックはエーリスで行われていた.


【2008/06/23 20:40】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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最近のファーストフード

 こっそり行きつけにしているかもさんのねぎとろ丼日乗の記事で,フレッシュネスバーガーの記事があったので,急に行きたくなって,ハモンセラーノサンドを食べてみました.これ確か2-3年前から限定メニューでしばしば登場していたはずで,何度も食べているのです.が,今回は以前よりも量が少なく感じられました.同じ印象は,他のハンバーガー関係のお店でも感じるので,感覚が間違っているのでなければ,多分昨今の小麦価格高騰の影響で,サイズを微妙に減らしているのでしょう.以前から一般にハンバーガーのパンは,分量が少し多いような気がしていたので,僕としてはちょうど良くなったともいえますが.
 それにしても,物価は以前からあがっていたことはあがっていましたが,ここまで生活に直結する急激なあがり方をしているのは,消費税導入の時期を含めてこの2-30年で初めてではないでしょうか.経済なんかほっといても,なんとかなるだろう,というのが心の片隅にあったのですが,舵取りを誤ると,こんな自体にまでなるものだなあと,現実を目の当たりにして思います.といっても「現実」とはたまたま食べたハンバーガーですが…….


【2008/06/22 00:52】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻15

IX 15 1 vidimus haec signa numquam fere mentientia nec tamen, cur ita fiat, videmus.

  vos quoque signa videtis, aquai dulcis alumnae,
  cum clamore paratis inanis fundere voces
  absurdoque sono fontis et stagna cietis.
  (Arat. 946-47)

2 vis et natura quaedam significans aliquid per se ipsa satis certa, cognitioni autem hominum obscurior.

  mollipedesque boves spectantes lumina caeli
  naribus umiferum duxere et aëre sucum.
  (Arat. 954-55)

3 non quaero cur, quoniam, quid eveniat, intellego.

  iam vero semper viridis semperque gravata
  lentiscus triplici solita grandescere fetu
  ter fruges fundens tria tempora monstrat arandi.
  (Arat. 1051-56)

IX 15 1 我々は,これらの徴がほぼ決して裏切ることがないのを知っていますが,しかしながら,なぜそのようになるのか,我々は知りません.

  君達もまた徴を見ることができる,甘き水の養い児らよ,
  叫び声とともに,口より空しく声を注ぐ用意をし,
  意味のない音で泉と沼とをかき乱す時.
  (アラートス 946-47)

2 何らかの自然の力が,何かを予兆するのは,それ自体十分確実なことであるが,一方人間の知覚にはあまりはっきりはわからない.

  柔らかな足もつ牛どもは,天の光を見ながら,
  鼻で大気から湿り気もたらす露を吸う.
  (アラートス 954-55)

3 私はなぜかは問いません,なぜなら,何が起こるのかは,わかるからです.

  しかし今や,常に青々して,また常に実を持ち,
  (年に)三度実りをはらむのが常で
  三度実りをもたらす乳香*1は,三度の耕作の時期を示す.
  (アラートス 1051-56)


*1 ウルシ科の木.樹脂は薬用などに用いられる.日本でもアロマセラフィーなどで用いられているようです.
  ウィキペディアによる解説は:http://en.wikipedia.org/wiki/Pistacia_lentiscus
  写真は:http://commons.wikimedia.org/wiki/Pistacia_lentiscus


【2008/06/21 19:48】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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命名サイト

お子さんが授かったら,こういう名前をつけましょう,というサイトです.

  http://dqname.jp/

女の子が生まれたら由理亞,列簀美亞,出理亞,綺由夢手亞,男の子なら丸楠,世句素斗碓,句院塔素とつけましょう.

 ちょっとラテン語系探してみたら,「海(まーれ)」というのがありました.残念,海は正確な長短ではマレです.ラテン語勉強させる時には注意しなければいけませんね.


【2008/06/20 22:34】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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Wheelock's Latin オフィシャルサイト

最近取りかかっておられる方がいらっしゃるので…….

 現時点で,ある程度安心して使えるラテン語初級入門となると,おそらく日本語で書かれた入門書はほぼ例外なく,その資格を満たしているものはないと思います.かろうじて,国原先生の『新ラテン文法』,小さいながらいいのは中山恒夫先生の『標準ラテン語文法』でしょうか.

 英語で書かれた入門としては,僕は使っていませんが,色々資料などの充実をみると,今はWheelockが結局一番いい入門書ということになるでしょうか:

Frederic M. Wheelock and Richard A. Lafleur. Wheelock's Latin. 6th Ed. New York: HarperCollins, 2005.

この本のオフィシャルサイトがここです.

  wheelockslatin.com

ただの宣伝用のオフィシャルと思いきや,なんとFlashを使った語彙の音声ファイルがおかれているページまであります.動詞の場合,4基本形が一緒に発音されていますから,これはラテン語の動詞論の制覇にはとてつもなく役に立つでしょう(僕も中級の課程ではテープに録音して暗記していました).しかも,ZipですべてDL可能です.

  WHEELOCK'S LATIN AUDIO FILES

ちょっとわかりにくいですが,このページの左側にナビゲーションが出ますから,そこからChapters 1-10……とクリックしていって下さい.発音は長短は若干大げさですが,正確で,覚えるにはむしろいいと思います.

例文なども含めた朗読ファイルは,いつものBolchazy-Carducciで:

Richard A. LaFleur Prod. Mark Robert Miner Readings. Readings from Wheelock's Latin. 4CDs. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2006.

さすがにここまで来ると,無料奉仕というわけには行かないようですが,それでもCD4枚で$43.00ですから,凄く高いというほどではありません.少なくともLinguaphonのようには暴利ではありません.

 日本ではしようもない入門書にCDなど付けて満足しているうちに,欧米ではこんなマルチメディアを使った周辺教材のある入門書ができているわけですね.オフィシャルサイトでも,色々紹介しているように,他にもReaderあり,ワークブックありで,ラテン語をやったことない人でもなんとなく面白そうという気にはなると思います.

 考えてみれば,こういった周辺の補助教材があるほどに,入門書も安心して使えるわけですから,売れ行きもあがって,使用者も増え,さらに彼らがこの本で十分基礎を学んだという実感があれば,教える時には確実にこの本を使うことになるわけですから,相乗効果で,売り手にも買い手にも恒久的に満足できる教育ビジネスモデルができるわけです.こういった,多角的に発展させられる語学の教科書の発想は,日本ではほとんどありません.日本でも,こういった企画の点でずば抜けた教科書があったら,一冊5000円もして,意味もなくハードカバーにしたりしなくても,最低でも利益は上げられる程度にはなると思いますが…….


【2008/06/20 12:30】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(1) | COMMENT(4) | 記事修正

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漱石直筆

有名なPaul MaasのTextual Criticismの冒頭など,いきなり「ギリシア・ラテンの原本は存在しない」で始まるとおり,西洋古典の著者が書いたオリジナルなどは本当に存在しないのですが,日本の近現代では結構直筆本が残っていて,時には直筆原稿などが古書店で凄い値段で売られていることもあります(大抵1-2ページ程度ですが).その中で,夏目漱石の『坊ちゃん』の直筆原稿を丸ごとすべて画像にしたのがこの本です:

夏目漱石『直筆で読む「坊ちゃん」』集英社新書ビジュアル版.東京:集英社,2007.

文豪という名前から来るイメージで,毛筆で書かれた読めないほどの達筆を予想していたのですが,ペン字書きで,作品同様,非常に丁寧な読みやすい文字でした.昔の変体仮名は使われているとはいえ,これだけ読みやすければほとんど問題にはならないでしょうし,p.62-65などできちんと解説してあり,また個別には画像の下に注が入っています.色々な楽しみ方ができるでしょうが,漱石が文章を直したところなどは,直す前と比べてみても面白いですし,学生にとっては,国文学の授業のためのちょっとした夏目漱石レポートのネタとしても貴重なものがあると思います.

 しかしこういう新書がでたことは,本当に画期的ですね.どうも最近の学術関係の新書は,概論の授業で売りさばくのを目的としたような,なんというか,うすら楽しい手抜き入門とでもいうようなものが多くて辟易としていたもので,ここまで徹底してくれるのは本当に嬉しいです.せっかく200ページ前後があるわけですから,古典関係の新書も,ちょっとした詩などは対訳で1巻分はできるでしょうし,個別作家の最新概説も可能でしょうから,どしどし妥協のない新書がでて欲しいですね.


【2008/06/19 23:52】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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バーゲンブック

  バーゲンブック.jp

期間限定で,定価の50%引きで「謝恩価格本」と「部分再販品」を販売するとのことです.古典とかろうじて関係がありそうなのは:

アンドルー・ロビンソン著 片山陽子 訳『 線文字Bを解読した男 マイケル・ヴェントリスの生涯 』 東京:創元社,2005.

ぐらいでしょうか…….Oxfordの叩き売りのようにはいかないようですね…….掘り出し物を探してはみましたが,あまり興味を引かれるものはなかったです.


【2008/06/19 22:43】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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リーーウィウス待望の翻訳

毛利晶 訳『リウィウス ローマ建国以来の歴史〈3〉イタリア半島の征服〈1〉』西洋古典叢書.京都:京都大学学術出版会,2008. (Liv. 6.1-8.24)


リウィウスなんて書かれたら別人に見えてしまうのですが……待望のリーウィウスの翻訳です.しかし,お金がないので,図書館に入るのを待つしかありません.それにしても,西洋古典叢書の第 ? 期配本,ラテン語はたった4冊…….まだオウィディウスの『恋愛詩集』も『変身物語』も『ホラーティウス』も『カトゥッルス』も『プロペルティウス』もしばらくはでないのですねえ…….

 ついでに京都大学学術出版会のページをクリックしていたら,こんな本も出てきました.理系の方にはちょっと興味深いかと思うので:

グレン・パケット 著 理論物理学刊行会 企画『科学論文の英語用法百科』[全5編]京都:京都大学学術出版会,2004-.



【2008/06/19 22:20】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻14

14 illa vero cur eveniant, quis probabiliter dixerit?

  cana fulix itidem fugiens e gurgite ponti
  nuntiat horribilis clamans instare procellas
  haud modicos tremulo fundens e gutture cantus.
  saepe etiam pertriste canit de pectore carmen
  et matutinis acredula vocibus instat,
  vocibus instat et adsiduas iacit ore querellas,
  cum primum gelidos rores aurora remittit.
  fuscaque non numquam cursans per litora cornix
  demersit caput et fluctum cervice recepit.
  (Arat.913-5, 948-50)

14 実際,それらがなぜ起こるのか,誰がもっともらしく言うことができましょうか?

  白鷺が海の渦より逃げながら
  叫ぶ時,恐ろしい嵐が迫っているのを告げている.
  その時それは尋常ならぬ歌声を震えるのどより注ぐのだ.
  しばしばきわめて悲しげな歌をアクレードゥラ*1は胸から歌い,
  そして朝早くに声を繰り返しに
  繰り返して,そうして絶え間なく口より鳴き声をあげるのは,
  冷たい露を曙が送る直後だ.
  また(その時)しばしば鴉は岸辺中を飛び回り,
  頭を水に沈めては流れを首に受ける.
  (アラートス 913-5, 948-50)


*1 アラートスではὀλολυγών.いずれにせよ不詳.蛙または鳥の一種か?


【2008/06/19 01:40】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ギリシア喜劇全集

アリストテレース全集だけでなくて,ギリシア喜劇全集も岩波から出るようです.しかも7月から配本開始です.

  岩波書店:ギリシア喜劇全集

すでに筑摩で文庫化されているアリストパネースの喜劇全てに加え,メナンドロスが5編で2巻分,メナンドロス断片が1巻,さらにその他の喜劇断片が3巻分,別館でギリシア喜劇案内が予定されています.専門家に渇望されているのは,特に断片のほうでしょうが,これなんか一般には売れる訳ないですよね…….岩波書店であって,かつ予約出版だからできる業で,これが標準的出版社だったら確実に経営が傾くことでしょう.

 アリストパネースといえば,にくさんが紹介されていたのですが,OCTでちょっと前に,アリストパネースの新版がでたようです.

N. G. Wilson. Aristophanis Fabvlae. 2 Vols. Oxford Classical Texts. Oxford: Clarendon Press, 2008.

OCTの旧版はそれほど古くもないのですが,実はあまりいい校訂本ではないそうで,そのせいで比較的早くに新版に入れ替わったというのもあるようですね.プラトーンのBurnetによるOCTなら,新版が出てもなお買う価値があると思いますが,同じことが全てのOCTに当てはまるわけではないようです.


【2008/06/18 16:28】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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映画評(?) バイオハザードIII

ラッセル・マルケイ監督 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演『バイオハザードIII』(DVD)ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント.

あまり解説する必要もない,ゾンビ映画の一種のシリーズ第3作.ミラ・ジョヴォヴィッチがお目当てな人やゾンビファンにはなかなか楽しめるものではあると思いますが,あまり深いものはありません.というか,見栄えはともかく,ストーリーの出来具合としては結構雑ですね.
 ミラさん演じるアリスが,今回は超能力を使えてしまってます.しかも人工衛星のチップを地上から破壊するぐらい凄い…….こんな超能力があったら,座ったままで何でもできそうですが,それでは華麗な戦闘シーンも必要なくなってしまうということか,適度に抑えて使っているのがなんかもどかしいですね.
 最初のほうで出てくるゾンビの教育は,なにか伏線になっているかと思ったら,その後全然発展せずに終わってしまったのも,ちょっと消化不良.A.ロメロ監督のDawn of the Deadのようになるかと期待したのですが.
 こまかいことですが,出てくるコンピューターがVAIOだったりして,しかも芸がないぐらいにこれ見よがし…….
 これに出てくるゾンビ,相変わらず異常に強いのですが,それにしても今回はすごすぎじゃないですか?まあそのほうが,ストーリーのあらに気がつかないほど,ハラハラさせられるという効果はあると思いますが.
 今回も子役がでてきますが,あまり中心的な役割は果たしていなくて,なんというか完全に脇役.1人はコンピューターホログラムで,これが一番活躍してますが,やっぱりホログラムだけあって影が薄すぎます.やっぱり子役はいるだけではなんだかもどかしいです.是非なにかやらせてほしかったですね.ゾンビのいるところに忘れた人形とりに戻るとか,そのせいで助けにいった大人が2-3人犠牲になりながら,人形を子供に渡すとかいうエピソードがあったら許せますけど(いや,これも月並み過ぎ……).
 という具合に,後から振り返ると,あらが続々でてきますから,映画(DVD)を見終わった後は,ブログで感想など書かないで,きれいさっぱりと忘れるのがベストでしょうか.見ている間は十分ハラハラしたので,悪い映画ではないと思いますが.2500で買うDVDではなかったですね.語彙付きテクスト一冊かったほうがよかったです……


【2008/06/17 23:49】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ELECTRONIC ANTIQUITY

ネット上の古典語雑誌です.

  ELECTRONIC ANTIQUITY: COMMUNICATING THE CLASSICS

1993年からということは,ネット草創期から存在していたことになるのでしょうか.ネット上雑誌とはいえ,Elaine Fanthamさんのような著名学者も投稿されています.最近はArticleよりは書評のほうが多くなっているのがちょっと残念.誰か投稿してみませんか?


【2008/06/17 23:07】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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新版アリストテレース全集

ついにアリストテレース全集,新版がでるそうです.

  オシテオサレテ:■新版アリストテレス全集

 刊行開始は2011年らしいですから,ちょっと僕は生きているかどうかわかりませんね.ネットではどこを探してもネタが出てきませんから,これはにくさんの内部情報のようです.できれば翻訳予定者リストなど,リークして頂きたいですね.


【2008/06/16 23:56】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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  • Author:メレアグロス
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