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使うべからず?

とてもおすすめできない本なのですが……

N. Marinone. All the Greek Verbs. London: Duckworth, 2006.

 これは動詞の全ての形を調べることができる本です.たとえばいきなり初級の後にソポクレースの講読が手ほどきになってしまうようなケースは,授業が選り取りみどりの欧米ならいざ知らず,日本ではごく普通にでくわす悲劇だったりしますが,そんな時に語彙付き注釈ならずとも初級者用注釈があるテクストならまだしも,文法事項既習の前提にたつ注釈しか存在しない場合には,すべて自力で動詞変化を見極めなくてはいけません.そういう時に,この本を使うと,規則動詞・不規則動詞の変化表を暗記もせず,動詞形態論も知らないままに,語形変化がわかってしまうわけです.
 まあこう言えば,どうして全然おすすめできない本かがわかると思いますが,しかし初級者に配慮のない授業の組み立てなど,当たり前に日本ではあるわけです.当然変化表もぱっとでてくる程暗記をしていなくて,文法書もよく通読していなければ,下手をすると一つの動詞の形を,文法書をひっくり返しながら結局全然見つけられなかったりすると,講読の3日ぐらい前から徹夜続きでゼミにでることになるのは当然ですから,使わざるを得ないという意見もわからないではないですね…….それでも,All the Greek Verbsを使ってすら,前日はたいてい徹夜になるわけですから,講読の授業が2つ3つあると,文法書を読む暇もなく,そのため形態論の規則も知ることなく授業にでつづけ,いつまでたってもギリシア語は翻訳はできるものの,実は全然ギリシア語文法は身に付かないというジレンマが解消できなくなってしまい,ギリシア語ができないし楽しくないので,さほどできるわけでもないラテン語が専門になってしまう僕のようななりそこないラテニストができてしまうわけです.
 しかし,いくらのんびりやっても,初級のあと1ヶ月も,1-2時間の時間さえとれれば,変化表は余裕で全部暗記し終わるでしょうし,半年もあれば,動詞論の部分は何度も通読できます.一日動詞を2-3個づつ暗記するだけでも,4-500語は基礎動詞なんかは覚えてしまえるでしょう.読むのが目的としても,語形検索に手間をかけないで済むテクストを使えば,講読の準備で文法書を読む時間がないという本末転倒を逃れて,余裕をもって読書を楽しむことができますから,実は案外独学の人のほうが,大学で勉強するよりもちゃんと文法書をじっくり読めて,興味も失わず,趣味でやっていたギリシア語が専門家レベルになる可能性が十分あるわけです.
 そんなわけで,できれば独学ならAll the Greek Verbs(それにPerseusも)は使わないような状態でギリシア語は勉強すべきですし,独学でなければ使わないで済むような授業の取り方をすべきでしょう.そもそも,Perseusですが,昔間違えていたところを見つけたことがあったので,どちらにしても盲信は禁物ですね.やむを得ずつかう場合は,ラテン語が専門になってしまう危険性をわきまえましょう(笑).


【2008/06/16 06:46】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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語彙付きテクストを求めて

 延々と探していたら週末も終わってしまいました.とりあえずこれだけあれば,嫌というほど初歩は固まると思いますから,これぐらいにしておきましょう.大体全部入手可能でしょうし,万一なくとも日本の図書館を通せばなんとかなると思います.なるべく出版社の図書案内にリンクするようにしたので,Amazonなどで手に入らない時には出版社に直接問い合わせされたらいいと思います.本当にいくつかですが,Textkitでも手に入ります.


【2008/06/16 00:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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リンク追加

かなり昔から知っていたのですが,なぜかリンクを忘れていました.在独研究者の中世研究ブログです.もうお馴染みの方々がちらほら.

  阿呆石の取り除き方

ウェッブサイトはこちらです:

  EX LIBRIS MEDIOVALIBUS

それにしても,このブログ近辺に出没されている方をみるにつけ,日本の中世研究は本当に活発だなあと思います.こういう方々がその培った方法論を引っさげて日本の西洋古典学で活躍されたら,僕なぞ完全に行き場を失ってしまうでしょうね(今でもほとんどありませんけど).2009年には日本中世学会が発足されるそうですから,今が熟しつつあるホットな分野だと思います.それにしても,ここも思わず鞍替えしたくなるようなウェッブサイトですね……(笑).


【2008/06/15 16:38】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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語彙付き注釈 ギリシア語篇

 寝ながら読める……でなくて初学者用語彙付きテクストのギリシア語版です.
 ギリシア語のほうは初級のあとはクセノフォーン,プラトーン,デーモステネース,リューシアースでアッティカ散文の標準文法をやって,次いでヘロドトスのイオーニア方言,エウリーピデースで悲劇の語法と韻律,新たにホメーロス文法を習いながらホメーロス,悲劇ソポクレース,アイスキューロス,ギリシア抒情詩,ヘーシオドスなどを経て,様々な作家を巡ってテオクリトス,カッリマコス,アポッローニオス・ロディオスといったヘレニズム詩でお開きという感じでしょうね.ラテニストには悲しいことですが,文学的な研究の時には,ラテン詩なんかよりもずっとずっと重要なヘレニズム詩は徹底的に最終局面のほうです.カッリマコスなんか最初に読んだらギリシア語力は致命的問題だらけになるでしょうが,それを有無を言わさず強いられているのがラテニストなわけです(僕などはギリシア語ができなくてそれほどできる訳でもないラテン語を選んだのでますます悲惨でした……).普通のヘレニストですらLoebないと読めない・難しすぎて嫌い・読んだことないという人もいるぐらいだそうです…….
 ホメーロスは最初の講読には適している,という人もいますが,個人的には,ギリシア語の専門家あるいはそれに準ずるレベルになろうという人にはおすすめできないです.ホメーロスのギリシア語は,様々な方言が混じった人工言語で,日本語でいえば今では意味不明になったような古語の混じった関西弁中心に東北弁・薩摩弁がブレンドされて東京山の手方言がうっすら紛れ込んでいるという感じですから,辞書が引けるようになるという目標だけならまだいいかもしれませんが,しっかり基礎を身につけてギリシア語をやるなら,避けるべきなのは自明だと思います.また,アッティカ方言を知っているのを前提としてホメーロスの文法も記述されるのが普通なので,それを知らずにホメーロスをやっても,本当の意味がわかるわけがないというのもあります(これも体験済み……).
 で,肝心な寝ながら読める本は:

Euripides:

C. A. E. Luschnig and H. M. Roisman Ed. Euripides: Alcestis. With Notes and Commentary. Norman: University of Oklahoma Press, 2003.

Michael Tierney Ed. Euripides: Hecuba. Edited with Introduction, Notes and Vocabulary. Browne and Nolan, 1946. Reprint. London: Duckworth, 2003.

D.M. Simmonds, R.R. Timberlake Ed. Euripides: The Cyclops. Edited with Introduction, Notes and Vocabulary. Cambridge : Cambridge University Press, 1927. Reprint. London: Duckworth, 2003.

John Ferguson Ed. Euripides : Hippolytus. Bristol: Bristol Classical Press, 1999.


Demosthenes:

E McQueen. Demosthenes: Olynthiacs. London: Duckworth, 1986.


Plato:

C. Emlyn-Jones. Plato: Crito. London: Duckworth, ?.

C. Emlyn-Jones. Plato: Euthyphro. London: Duckworth, ?.

C. Emlyn-Jones. Plato: Laches. London: Duckworth, ?.

D.J. Allan. Plato: Republic I. 2nd Ed. London: Methuen, 1944. Reprint. London: Duckworth, 2002.


Jacques Bailly. Plato's Euthyphro & Clitophon. Newburyport: Focus Publishing,

James J. Helm. Plato: Apology. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1997.


Lysias:

Jeff Rydberg-Cox. Lysias: Selected Speeches. Newburyport: Focus Publishing, 2003.


Xenophon:

Maurice W. Mather and Joseph William Hewitt. Xenophon's Anabasis: Books I - IV. . Norman: University of Oklahoma Press, 1979.


J. Antrich and S. Usher. Xenophon: Persian Expedition. London: Duckworth, ?.

R. Doty. Xenophon: Oeconomicus VII-XIII. London: Duckworth, ?.


Herodotus:

W Waddell. Herodotus: Book II. London: Duckworth, 1998


Homerus:

P. A. Draper Ed. Homer: Iliad Book I.. Ann Arbor: University of Michigan Press, 2002.

J. Harrison and R. Jordan. Homer: Iliad I. London: Duckworth, ?.

J. Hooker. Homer: Iliad III. London: Duckworth, ?.

J. Harrison and R. Jordan. Homer: Iliad VI. London: Duckworth, ?.

J. Muir. Homer: Odyssey IX. London: Duckworth, ?.

J. Watson. Homer: Odyssey VI & VII. London: Duckworth, ?.

Richard A. Minckwitz. Book Twelve of The Odyssey in Greek. in Textkit.


あと,このようなシリーズも見つけました:






それではおやすみなさい.



【2008/06/15 10:31】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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語彙付き注釈 ラテン語篇

初心者用の,巻末に語彙がついている注釈書をまとめてみました.
DuckworthやBolchazy-Carducciがメインです.抜粋集などは含めていません.
初級が終わった後に読む順番は,Caesar, Ciceroをいくつかやってから,Vergilius, Ovid, Livius ... という感じだと思います.寝ながら勉強するにも便利ですね(まあそのために集めたのですけど)

Apuleius:

James S. Ruebel Ed. Apuleius: The Metamorphoses, Book 1. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2000.


Augustus:

Robert S. Rogers, Kenneth Scott, and Margaret M. Ward Ed. Caesaris Augusti Res Gestae et Fragmenta. Introduction, Notes, and Vocabulary. 2nd Ed. Revised and Enlarged by Herbert W. Benario. Wayne States University Press, 1990.


Caesar:

E. Kennedy Ed. Caesar: Civil War III. London: Duckworth, 2002.

C. Ewan Ed. CAESAR: Gallic War I. London: Duckworth, 2006.

E. Kennedy Ed. Caesar: Gallic War II. London: Duckworth, 1998.

H. Gould and J. Whiteley Ed. CAESAR: Gallic War III. London: Duckworth, 2004.

R. Carrington Ed. Caesar: Gallic War V. London: Duckworth, 1991.

E. Kennedy Ed. Caesar: Gallic War VI. London: Duckworth, 1991.

J. Whiteley Ed. Caesar: Gallic War VII. London: Duckworth, 2001

Drew A. Mannetter Ed. Book 7 of Caesar's Bellum Gallicum. With Introduction, Text, Vocabulary and Notes. Brown Walker Pr Published 2004.


Cicero:

Sheila K. Dickison Ed. Cicero's Verrine Oration II.4. With Notes and Vocabulary. Wayne States University Press, 1992.

H Gould and J Whiteley Ed. Cicero: In Catilinam I & II. London: Duckworth, 1991.

Karl Frerichs Ed. Cicero's First Catilinarian Oration. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2000.

C. MacDonald Ed. Cicero: Pro Murena. London: Duckworth, 1991

R. Levens Ed. Cicero: Verrine V. London: Duckworth, 1991.

Benjamin L. D'Ooge Ed. Cicero: Select Orations. Chicago et al.: Sanborn, 1915 (in Textkit).

H. E. Gould, J. L. Whiteley Ed. Cicero: De Amicitia. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1999.

Charles E. Bennett Ed. Cicero: On Old Age / De Senectute. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2002.

Steven M. Cerutti Ed. Cicero Pro Archia Poeta Oratio. 2nd Ed. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2006.


Livius:

H. Gould and J. Whiteley Ed. Livy: Book I. London: Duckworth, 2006.

J. Whiteley Ed. Livy: Book II. London: Duckworth, ?.

R Ross Ed. Livy: Book V. London: Duckworth, 1998.

P. Walsh Ed. Livy: Book XXI. London: Duckworth, ?.

H. Butler and H. Scullard Ed. Livy: Book XXX. London: Duckworth, 2004.

W.W. Capes Ed. Livy Book XXI in Latin. London: Macmillan, 1907 (in Textkit).


Lucretius:

P. Brown Ed. Lucretius: De Rerum Natura I. London: Duckworth, 1991.


Martialis:

E. Kennedy Ed. Martial & Pliny: Selections. London: Duckworth, ?.


Nepos:

R. Roebuck Ed. Cornelius Nepos: Three Lives: Alcibiades, Dion, Atticus. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1987.


Ovid:

A. Lee Ed. Ovid: Metamorphoses I. London: Duckworth, 1999.

A. A. R. Henderson. Ed. Ovid: Metamorphoses III. London: Duckworth, 1999.


Plinius:

E. Kennedy Ed. Martial & Pliny: Selections. London: Duckworth, ?.


Plautus:

F. Merrill Ed. Plautus: Mostellaria. London: Duckworth, ?.

H. Fay Ed. Plautus: Rudens. London: Duckworth, ?.


Sallustius:

P. McGushin Ed. Sallust: Bellum Catilinae. London: Duckworth, ?.


Seneca:

Gilbert Lawall, Gerde Kinkel, Sarah Lawall Ed. The Phaedra of Seneca. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1989.

Anna Lydia Motto Ed. Seneca's Moral Epistles. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 2001.


Terentius:

Elaine M. Coury Ed. Phormio: A Comedy by Terence. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1984.


Tacitus:

N. Miller Ed. Tacitus: Annals I. London: Duckworth, ?.

E. Woodcock Ed. Tacitus: Annals XIV. London: Duckworth, ?.


Vergilius:

H. Gould and J. Whiteley Ed. Virgil: Aeneid I. London: Duckworth, 1991.

R. Jordan Ed. Virgil: Aeneid II. London: Duckworth, 1999.

Randall Ganiban Ed. Vergil: Aeneid, Book II. Newburyport: Focus Publishing, 2008.

Keith MacLennan Ed. Virgil: Aeneid IV. London: Duckworth, ?.

Keith MacLennan Ed. Virgil: Aeneid VI. London: Duckworth, ?.

R. Jordan Ed. Virgil: Aeneid X. London: Duckworth, ?.

W. Maguinness Ed. Virgil: Aeneid XII. London: Duckworth, ?.

H. Huxley Ed. Virgil: Georgics I & IV. London: Duckworth, ?.

Clyde Pharr Ed. Vergil's Aeneid: Books I-VI. Wauconda: Bolchazy-Carducci, 1998.




【2008/06/12 08:40】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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クレタ島考古学ブログ

バニさんブログのリンクで知ったブログです.

  ΚΑΒΟΥΣΙ LIFESTYLE
    クレタ島の小さな村カブーシからローカルライフを実況中継


クレタ島で考古学調査をされている女性研究者aglaiapooさんのブログ.考古学的なこともさることながら,クレタ島の一村落の独特の文化もなかなか興味深いです.こういう活動的な研究も古典学の一つですなのですね.膨大な量のブログ記事を,英語・日本語両方で書かれているのも凄いです.


【2008/06/10 23:40】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ギリシア悲劇

今更ながらギリシア悲劇なぞに取り組み始めています.もともとあまり面白さがわからなくて,必要なところ意外はスルーしていたのですが,最近結構面白くなってきたのは年をとって多少物わかりがよくなったからでしょうか.語学力などはあまりかわらずたいしたことはないと思うのですけど.しかし,あまり関心がなかったのはいいのですが,文献も手近には集めていないので,これからどれぐらい集められるかちょっと大変そうです.幸い概説書はこんなのをたまたま買っていました:

Gustav Adolf Seeck. Die griechische Tragödie. Universal Bibliothek: Literaturstudium. Stuttgart: Reclam, 2000.

相変わらずこれが一番安価な入門書でしょうね.多分日本語では,岩波全集の別館が概説書になるとは思いますが,まだ未見.お恥ずかしながら,それぐらい悲劇に関心がなかったのですね…….テクストはOCTでは,アイスキュロス(D. Page Ed.)ソポクレース(H. Lloyd-Jones and N. G. Wilson Ed.),エウリーピデース(Diggle Ed., 3vols)があって,特筆すべきはソポクレースで有名なJebbの対訳付きコメンタリーでしょうか(Duckworthで全部入手できます).個別には色々名著といえるコメンタリーがありますが,それはまた後ほど.

 まあなんといっても,基礎からちょっと怪しげなもので,一番頼りになるのは語彙付きで文法事項も初心者用に書いてある教科書ですね.経験上あたらしいジャンルはとりあえずこの手の初心者向けを数冊やってから本格的にはじめないと,辞書ばかりめくらされて時間がかかって大変なので:

C. A. E. Luschnig and H. M. Roisman Ed. Euripides: Alcestis. With Notes and Commentary. Norman: University of Oklahoma Press, 2003.

Michael Tierney Ed. Euripides: Hecuba. Edited with Introduction, Notes and Vocabulary. Browne and Nolan, 1946. Reprint. London: Duckworth, 2003.

D.M. Simmonds, R.R. Timberlake Ed. Euripides: The Cyclops
. Edited with Introduction, Notes and Vocabulary. Cambridge : Cambridge University Press, 1927. Reprint. London: Duckworth, 2003.

John Ferguson Ed. Euripides : Hippolytus. Bristol: Bristol Classical Press, 1999.

Joan V. O'Brien. Guide to Sophocles' Antigone. A Student Edition with Commentary, Grammatical notes, & Vocabulary. Carbondale : Southern Illinois University Press, 1978.

 一番上のLuschnig and Roismanは実際に使って読みました.語註はかなり詳しくサービスしてくれていますが,さすがに欧米では自明とされている(が日本の初級文法書ではスルーされていることが多い)文法事項は,全部は書いてあるわけではありません.特に後半のほうは詳しさが薄れますね.ちゃんと平行して,体系的文法書のGoodwin, Kaegi, Bornmann-Rischといった本を通読しないと,やっぱりわからなくなると思います.あと,語彙はたまに抜けていたり,性が間違っていたりと,細かいミスが若干あるので,寝ながら読むにしても,たまには起きて辞書を引くこともあるかもしれませんね.

飽きなければ,いつか悲劇を一つぐらい翻訳してみようかなあと思います.


【2008/06/10 22:16】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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『赤と黒』書評に白黒つける(?)

 お馴染みのにくさんやさえさんのブログで話題になっていたので,『赤と黒』の書評をDLしてみました.下の研究会HP(すごく立派)から入って,会報バックナンバーと書かれているところから,No.18をDLしてください.

  日本スタンダール研究会

 正直,文体が攻撃的すぎて読みにくく,最初のほうだけで嫌になりました.もうちょっとさえさんのようなからっとした(実は厳しく鋭い)文体のほうがいいのではないかと思いますけど,まあ人それぞれですからねえ(多分凄い不利ではある文体ですけど←書評者のほうがです).ともかくその範囲では,約し忘れのところは,誤訳というよりは,訳すと妙に長くなるから止めた,とも見えなくもないですね.しかしスタンダールを原書で読むためにこの翻訳を使うのはちょっと難しいかな,とは思います.
 しかし,記事を読む限りでは「新訳めぐり対立」しているというよりは,批判している先生がいて,光文社の編集者がそれに素っ気ない対応をしているだけで,翻訳者へのインタビューもなにもないので,対立しているかどうかは定かではないですね(多分していないと思う).それから,記事でも取り上げられているde la vieに「生まれてこのかた」なんて意味があるのでしょうか.新訳の「人生上の問題について」ですらちょっと面倒に訳していると思います.原文も翻訳も読んでないのでなんとも言えませんが(というよりフランス語は山勘でしかよんでませんが),「人生について」じゃだめですかねえ…….

 ともかく,日本スタンダール研究会なんかが存在するのはすばらしいことです.ここのリンク集,数は少ないながら,いいサイトに行き着けますけど,そこをとおって,こんどはフランス文学学会を見ると:

  日本フランス語フランス文学会

ここもりっぱなサイトです.少なくともわれわれの学会よりはデザインは格段上です…….で,さらにリンク集をみると:

  日本フランス語フランス文学会:リンク集

古典でいえば,日本ホメーロス研究会,日本ウェルギリウス研究会,日本ホラーティウス研究会……のような研究会がぞろぞろと並んでいます.僕はこれを見るだけで,もうLSJやOLDを古本屋に売り払ってフランス文学に鞍替えしようかなあと思いましたから,宣伝効果は抜群でしょうね.日本ホメーロス研究会など,名前はありそうですけど,今のところ古典の個別作家の学会は日本では存在しないでしょう.中世までいくと,日本クザーヌス学会なんかは確かにあるわけですから,西洋古典でも,幽霊学会化覚悟でめぼしいところを作っといた方がいいのではないかと思います.
 ちなみに"日本プラトーン学会"で検索したら,一つもでてこなくて,「"日本プランクトン学会"ではありませんか?」と質問されました.いや,古典の世界なんかミジンコ以下ということなのかもしれませんけど,ちょっと笑ってから悲しくなりました.などと書きましたが,考えてみるとプランクトン研究はいまでは生態系・温暖化問題などと結びつく最先端の研究がすすめられているきわめて重要な学問分野で,失言ですね…….ここの下りはあとで消します.

追記:
日本フランス語フランス文学会の中をあちこち見たら,支部のリストを見つけました.これを見て一瞬「支部まで作ってる!HPまである!凄い!」と思いましたが,なんだか初めて秋葉原に出て来たような錯覚を覚えて,ちょっと恥ずかしくなりましたよ…….



【2008/06/10 09:18】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(4) | 記事修正

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Handbook of Platoその他

あまり個人的には買う予定はないですが,ここを見ておられる方の大半の方には関心があるかと:
Gail Fine Ed. The Oxford Handbook of Plato. Oxford Handbooks in Philosophy. Oxford: Oxford UP., 2008(8月出版予定). $150.00

どちらかというとこちらが欲しいです:
Nicholas Denyer. Plato: Protagoras. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge UP., 2008(7月出版予定).

こちらは最近入手:
D. D. Allan Ed. Plato: Republic I. Ed. with Introduction, Notes and Vocabulary (!) by. London: Methuen, 1940. 2 Ed. 1944. Reprint. London: Duckworth, 2002.

購入理由は2010年に国際プラトーン学会が日本で開かれるのですが,そのテーマが『国家篇』であることと,この本には巻末に語彙集がついていて,寝ながらでも読めそうだったことです.


【2008/06/09 22:38】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ギリシア地震

あまりニュースになってないみたいですが,日本時間6月8日21時25分,ギリシアで大地震があったそうです.

  http://www.la7.it/news/dettaglio_video.asp?id_video=13699&cat=esteri

 上の動画ではちょっとわかりにくいですけど,アカイアの北部の古代ではΠάτραιと言われているところのようです.ヘロドトスなんかでも言及されていて,アントーニウスもアクティオンの戦いの前にここで冬営しているそうです(Der Kleine Pauly: s.v. "Patrai").しかしこういう地理的な知識も,ぱっとでてくるとかっこいいのですけどねえ…….
 ともかく,被害が少ないことを祈るばかりです.


【2008/06/09 20:26】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻13

13 1 (Quintus:) "mirari licet, quae sint animadversa a medicis herbarum genera, quae radicum ad morsus bestiarum, ad oculorum morbos, ad vulnera, quorum vim atque naturam ratio numquam explicavit, utilitate et ars est et inventor probatus. 2 age ea, quae, quamquam ex alio genere sunt, tamen divinationi sunt similiora, videamus:

  atque etiam ventos praemonstrat saepe futuros
  inflatum mare, cum subito penitusque tumescit,
  saxaque cana salis niveo spumata liquore
  tristificas certant Neptuno reddere voces,
  aut densus stridor cum celso e vertice montis
  ortus adaugescit scopulorum saepe repulsus.
  (Arat.909-12)

VIII. 3 atque his rerum praesensionibus Prognostica tua referta sunt. quis igitur elicere causas praesensionum potest? 4 etsi video Boëthum Stoicum esse conatum, qui hactenus aliquid egit, ut earum rationem rerum explicaret, quae in mari caelove fierent.

13 1 (クィーントゥスの発言の続き)「如何なる種類の薬草と,獣の咬み傷,眼病,怪我に効く根茎の種類が,医師らによって認められているのかと,驚かれるかもしれませんが,それらの効力と性質は理論的に説明できずに,有効性によってその用法ならびにその発見者が正しいとされてきたのです.2 さて,別の種類ではあるものの,しかし卜占により近い物を,我々は見てゆきましょう.

  その上,風が起こるであろうことを,しばしば
  膨れ上がった海が予告する.それは,海が一瞬で奥深くまで膨れ上がり,
  雪のような塩の澱によって岩が白く泡立って
  競い合って海原に恐ろしい声を轟き返し,
  あるいは止むことなく繰り返し鋭い音が険しい山の頂きより
  起こってはなお大きくなり,岩々の囲いに打ち返される時のこと.
  (アラートス 909-12)

VIII. 3 そうして,これらの物事の予知で,あなたの『予兆』は満たされているのです.したがって,誰が予知の原因を導きだすことができるでしょうか.4 私の知るところでは,ストア派のボエートス*1が試みて,そして海と天とで起こるような物事の理論を説明する程度には,それなりの成果を得ているのではありますが.


*1 シドーン出身で,パナエティオスと同時代のストア派.天文に関心を寄せたとされる.


【2008/06/09 19:13】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻12

12 1 (Quintus:)"Quae est autem gens aut quae civitas, quae non aut extispicum aut monstra aut fulgora interpretantium aut augurum aut astrologorum aut sortium (ea enim fere artis sunt) aut somniorum aut vaticinationum (haec enim duo natularia putantur) praedictione moveatur? 2 Quarum quidem rerum eventa magis arbitror quam causas quaeri oportere. 3 est enim vis et natura quaedam, quae tum observatis longo tempore significationibus, tum aliquo instinctu inflatuque divino futura praenuntiat. VII. 4 Quare omittat urguere Carneades, quod faciebat etiam Panaetius, requirens, Iuppiterne cornicem a laeva, corvum ab dextra canere iussisset. 5 Observata sunt haec tempore inmenso et in significatione eventus animadversa et notata. 6 nihil est autem, quod non longinquitas temporum excipiente memoria prodendisque monumentis efficere atque adsequi possit."

12 1 (クィーントゥスの発言の続き)「ところで,どの民族あるいは国家が,内臓占いや,あるいは予兆または雷光解釈者や,鳥占者や占星術師や籤(これらはすなわちほとんど技術に属するものです),あるいは夢や預言(これら二つは本性に属するものです)による予知によって動かされないものがあるでしょうか.2 まさにそれらの成果のほうを,それらの原因よりももっと探求するのが当然だと私は思うのです.3 というのも,時には長い期間徴候を観察することにより,時には何らかの衝動と神的な息吹により,未来を予告するような,本性的な何らかの力が存在するのですから.VII. 4 そういうわけですから,鴉は左側から,大鴉は右側から啼くよう命じたのはユッピテルなのか,ということをカルネアデース*1が尋ねて問いつめるのは止めさせましょう.それはパナエティウスがしていたことでもありますが*25 これらのことは,とてつもなく長い期間観察されて来たことであり,その結果の重要性に応じて認められ,記されてきたことなのです.6 一方,長い時間,記録がなされて,その文書記録が引き継がれることにより,成し遂げられ,可能とされないようなことは,何もないのです」


*1 前213-129年.キュレーネー出身で,新アカデメイア学派に属する懐疑主義者で,精力的に論戦をした.詳しくはロング『ヘレニズム哲学』pp.142-62参照.
*2 前185頃-109年.ロドス出身で,2世紀ストア派の長.予兆を重要視するストア派にもかかわらず,占星術の否定に傾いていたとされる.ロング『ヘレニズム哲学』pp.320-21参照.


【2008/06/06 21:49】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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これでもみてください

あんまり意味ないですが,これでもみてくだサイ.la7.itの文化ニュースです.

  http://www.la7.it/news/dettaglio_video.asp?id_video=13569&cat=cultura

タグがみえちゃっているのもご愛嬌ですね.


【2008/06/06 07:58】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古書渉猟『ローマの共和制』

J.ブライケン 著 村上淳一・石井紫郎 訳『ローマの共和制』東京:山川出版社,1984.

なかなかローマ共和制のまとまった本はなくて,本屋で見かけて多少高めではあるのですが,いつかは買おうと思っていたところ,なんと1000円台で購入できてしまいました.原著は:

Jochen Bleicken. Die Verfassung der römischen Republik. Paderborn: Schöningh, 1975. (より正確には『共和制ローマの様相』というところでしょうか)

で,第1-3章のみの訳出だそうです.残りは序文・序章・第4-5章です.訳者は法制史の専門家で,特に古典関係の法制史専門でもないようですが,しかし本文中のラテン語はすべて長短の区別がつけられており,下手な文献学者の本よりはよほど良心的です.翻訳もドイツ語からの翻訳とは思えないぐらい,自然な文章だと思います.できれば全部訳していただきたかったですね.


【2008/06/06 00:56】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻11

11 1 "ego vero", inquam, "philosophiae, Quinte, semper vaco; 2 hoc autem tempore, cum sit nihil aliud, quod lubenter agere possim, multo magis aveo audire, de divinatione quid sentias." 3 "nihil", inquit, "equidem novi, nec quod praeter ceteros ipse sentiam; 4 nam cum antiquissimam sententiam, tum omnium populorum et gentium consensu comprobatam sequor. 5 duo sunt enim divinandi genera, quorum alterum artis est, alterum naturae."

11 1 「私のほうは実際」と私は言った.「哲学にためには,クィーントゥスよ,いつも時間があるのだ.2 だが,喜びを持ってすることができるようなことが何もないこの頃は,ますますもっと,君が卜占についてどんな見解を持っているのか,聞いてみたいものだね」3 「何も」と彼は言った.「私としては新しいこともありませんし,他の人々が考えていないことで私自身が考えていることもありません.4 というのも,私は最も古くから伝わる見解で,かつ全ての国家・民族の一致して認めるところの見解に従っているからです.5 すなわち,卜占の種類は二つあり,片方は技術に属するもので,片方は本性に属するものです」


【2008/06/06 00:07】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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またまたプロペルティウス……

ここのところなんだか沢山プロペルティウス関係の本がでてますが,さらにまた一冊:

A.M. Keith. Propertius: Poet of Love and Leisure. Classical Literature & Society series. London: Duckworth, 2008(8月出版予定).

一体何冊でるのでしょうか.しかし幸いペーパーバック版のようです.ポンドやドル,8月にはなるべく安くなりますように!


【2008/06/05 23:26】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古代中世哲学ブログ

哲学はボエーティウスにアクィーナースの研究者の方のブログです.その道の方々には色々有益な情報があると思います.イタリア語も堪能な方のようで,うらやましい限りです.

  Boetomaの日記


【2008/06/04 23:07】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻10

VI. 10 1 "arcem tu quidem Stoicorum", inquam, "Quinte, defendis, siquidem ista sic reciprocantur, ut et, si divinatio sit, di sint, et, si di sint, sit divinatio. 2 quorum neutrum tam facile, quam tu arbitraris, conceditur. 3 nam et natura significari futura sine deo possunt, et, ut sint di, potest fieri, ut nulla ab iis divinatio generi humano tributa sit." 4 atque ille "mihi vero", inquit, "satis est argumenti et esse deos et eos consulere rebus humanis, quod esse clara et perspicua divinationis genera iudico. 5 de quibus quid ipse sentiam, si placet, exponam, ita tamen si vacas animo neque habes aliquid, quod huic sermoni praevertendum putes."

VI. 10 1 「君ときたら,ストア派の牙城を」私は言った「クィーントゥスよ,弁護していることになるのだよ,なぜなら君の言はこのように循環するのだからね.すなわち,もし卜占がありうるなら,神々は存在しうるし,もし神々が存在しうるなら,卜占はありうる,というぐあいにね.2 だがそれらのどちらも,君が考えているようには容易には認められないのだ.3 なぜなら,未来は神なしにも自然によって示されうるし,そして,神々がいるにしても,彼らによって人類には何らの卜占も与えられてはこなかった,ということもあり得るからだ」4 すると彼は言った.「私には実際,神々が存在し,彼らが人間の諸事を気にかけているということの,十分な論拠だと思えるのですよ,私が判断するところ,自明きわまりない類の卜占が存在するということが.5 それらについて,何を私自身が考えているのか,もしお望みなら,説明しましょう,しかしながら,もしあなたが気持ちに余裕があって,この談話の妨げになると思うようなことが何かおありでなければですが」


【2008/06/04 22:35】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー再開

しばらく散文をやっていなかったので,そろそろキケローが途中になっていたのを再開しようと思います.ちょっと頭の違う部分を使う感覚がいいですね(笑).


【2008/06/03 23:33】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『卜占について』第1巻9

9 1 eius orationi non sane desidero quid respondeam; 2 satis enim defensa religio est in secundo libro a Lucilio, cuius disputatio tibi ipsi, ut in extremo tertio scribis, ad veritatem est visa propensior. 3 sed, quod praetermissum est in illis libris (credo, quia commodius arbitratus es separatim id quaeri deque eo disseri), id est de divinatione, quae est earum rerum, quae fortuitae putantur, praedictio atque praesensio, id, si placet, videamus, quam habeat vim et quale sit. 4 ego enim sic existimo, si sint ea genera divinandi vera, de quibus accepimus quaeque colimus, esse deos, vicissimque, si di sint, esse, qui divinent.


(クィーントゥスの言葉の続き)「1 彼(コッタ)の言論に,私が何を答えたらいいのかと,特には困ることもありません.2 というのも,宗教は,その第2巻の中で,ルーキーリウスによって十分に弁護されており,そして,彼の論議は,あなた自身も,その第3巻の最後で書いているように,真実により近いものに思われるものなのですから.3 しかし,問題の本の中で,看過されているのは(私見では,それはあなたが別個にそれが探求されまたそれについて論じられるほうが相応しいと思われたからだと思いますが),卜占についてのことです.それは,偶然に起こると思われていることを予言し予知することですが,もしよろしければ,それがどんな力をもち,どのようなものであるかを,我々で検討してみませんか.4 というのも,私としては,このように考えているのです.我々が受け入れてきているところの,そして行使しているところの卜占の類がもし存在するのなら,神々は存在し,反対に,もし神々が存在するのなら,卜占をする人間も存在する,と」


【2008/06/03 23:27】 Cicero De divinatione | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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変化表訂正……

παιδεύωの変化表ですが,現在完了能動希求法のところのκを抜かしておりました.その上,回説的変化のところにコピペで完了受動分詞を入れていました.やはりコピペで作るのは手軽な分だけ手軽に間違いも増えるものですね.訂正したのをアップロードしておきました.

  παιδεύωの変化


【2008/06/03 06:33】 文法資料 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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西洋古典関係論文検索TOCS-IN

もう皆さんご存知かもしれませんが,トロント大学でやっている古典のメジャーな論文を検索できるサイトです.

  TOCS-IN

論文を病的なまでに完璧に網羅するのでなければ,近年のものはここで大体間に合うのではないでしょうか.L'Année Philologiqueに基づいた便利な略号表もあります.


【2008/06/02 20:35】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オルフの『カトゥッリー・カルミナ』

 『カルミナ・ブラーナ』で有名なカール・オルフですが,カトゥッルスの詩に曲をつけた,その名も『カトゥッリー・カルミナ』という作品もあります.たまたまCD屋で,そういえばと思って探したら出て来たので,紹介まで:

Eugene Ormandy Cond. Philadelphia Orchestra. Rutgers University Choir. Carl Orff: Carmina Burana. Catulli Carmina. Sony, 2004.

 他にアマゾンなどでもCatulli Carminaで検索したらいくつかあったので,そちらで探してみて下さい.いくつか試聴ができるものもあります.
 冒頭は誰の書いたものかわかりませんが,カトゥッルスの詩ではないものがしばらく(13分ほど)続きます.それから有名なOdi et amo (85)da mi basia mille (5), サッポーの翻案のIlle mi par esse (51), 58歌70歌109歌73歌32歌41歌8歌87歌75歌と続きます.
 音楽自体は,hendecasyllabusやcholiambosやelegeiaの韻律を活かしているという訳でもなく,カトゥッルスが意図しているものとはかけ離れたところに音楽ができているような気もしないでもありません.カルミナ・ブラーナを聴いていたら,やっぱり二番煎じのような印象はないわけではないですね.クラシック音楽にはあまり詳しくはないので,その道の人に是非感想をお伺いしたいものです.


【2008/06/01 20:47】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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大間違い

今までの訳につけていたアルカイオス風ストロペーの韻律まちがってました.

  間違い 正解:

  x ― U ― ― || ― UU ― U x
  x ― U ― ― || ― UU ― U x
   x ― U ― ― ― U ― x
    ― UU ― UU ― U ― x


正しくは 間違い:

  x ― U ― ― || ― UU ― x
  x ― U ― ― || ― UU ― x
   x ― U ― ― ― U ― x
    ― UU ― UU ― U ― x

要するに1行目2行目で,最後のUが余計だったのでした.これから直します…….

……と思ったら,やっぱり勘違いで,最初ので正しかったのでした.また直します……
どうもかなりぼけているようです.無限ループに陥らないことを望みます……


【2008/06/01 19:53】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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