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よいお年を

今年の投稿はこれが最後になります.
気がつくと,3万アクセスまであと僅かでした.半数が自分自身のアクセスだとしても,すでに15,000回の来訪者があったということになるでしょうか.ただ翻訳だけ続けているようなこのブログに,わざわざ足を運んで下さった方々には,心から感謝申し上げます.
あと半日ほどで,今年も過ぎ去ってしまいます.健やかで,より良い一年を迎えられますよう.

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【2006/12/31 12:15】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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メレアグロス Gow-Page 25, A.P. 5.156

79A fi/lerwv xaropoi~v70Asklhpi/av oi[a galh/nhv
77o1mmasi sumpei/qei pa/ntav e0rwtoploei=n.

愛を好むアスクレーピアスは,夏の海の如く,輝く青い瞳で
 全ての男に愛の航海をする気にさせる.


【2006/12/31 11:58】 Meleager | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス

 ようやくティブッルス1.2を読み終わりました.ティブッルスはローマの恋愛詩の中では比較的読みやすい方なのですが,日本語に訳すとなると,結構難しいですね.
 最近は注釈も充実していますし,研究も色々でています.どのような研究がされているのかも,HarrauerのBibliographyと,Maltbyの注釈の付録などで,大変簡単に調べられるので,研究を始めるとしたら,比較的取っ付きやすいと思います.ティブッルスのファンも増えてくれるといいですね.


【2006/12/31 00:37】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第2歌79-98行(完結)

num Veneris magnae violavi numina verbo,
 et mea nunc poenas impia lingua luit?    80
num feror incestus sedes adiisse deorum
 sertaque de sanctis deripuisse focis?
non ego, si merui, dubitem procumbere templis
 et dare sacratis oscula liminibus,
non ego tellurem genibus perrepere supplex  85
 et miserum sancto tundere poste caput.
at tu, qui laetus rides mala nostra, caveto
 mox tibi: non uni saeviet usque deus.
vidi ego qui iuvenum miseros lusisset amores
 post Veneris vinclis subdere colla senem   90
et sibi blanditias tremula componere voce
 et manibus canas fingere velle comas:
stare nec ante fores puduit caraeve puellae
 ancillam medio detinuisse foro.
hunc puer, hunc iuvenis turba circumterit arta, 95
 despuit in molles et sibi quisque sinus.
at mihi parce, Venus: semper tibi dedita seruit
 mens mea: quid messes uris acerba tuas?

僕は偉大なウェヌスの神威を冒したなどということがあろうか,
 そして,僕の舌は,今償いをしているなどということがあろうか.(80)
不敬な者として,神々の居場所に行ったなどと僕は言われているだろうか,
 聖なる炉から花冠を奪ったなどと言われているだろうか.
もし,それを受けるに相応しいなら,僕は神殿にうち伏して,
 そして聖なる門に口づけをすることも躊躇しないし,
跪いて地面を這って進み,(85)
 そして惨めな頭を聖なる柱にぶつけることも躊躇しないだろう.
だが,私の不幸を喜んで笑っているお前も,自分自身を
 すぐにも心配するがいい.神はいつも一人だけに災いもたらしはしないだろう.
私自身も見たのだ,若者の惨めな愛を笑い者にした男が,
 後に年老いてから首をウェヌスの縛めの下に入れ,(90)
震える声でへつらいの言葉をこしらえ,
 そして手で白くなった髪を整えようとするのを.
彼は門の前に立つ事も,愛しい彼女の
 女中を広場のまっただ中で引き止めることも恥じなかった.
この男を少年が,この男を若者の輪がきつきつに取り囲み,(95)
 それぞれが自分の柔らかい懐に唾を吐いた*1
だが,僕はご容赦下さい,ウェヌス様.僕の気持は,常にあなたに捧げられ,
 仕えているのです.なぜ,あなたは,あなた自身の収穫を無惨にも焼こうとするのですか.


*1 同じ災いが自分に降り掛からないためのまじない.


【2006/12/31 00:09】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第2歌65-78行

ferreus ille fuit, qui, te cum posset habere, 65
 maluerit praedas stultus et arma sequi.
ille licet Cilicum victas agat ante catervas,
 ponat et in capto Martia castra solo,
totus et argento contextus, totus et auro,
 insideat celeri conspiciendus equo;    70
ipse boves mea si tecum modo Delia possim
 iungere et in solito pascere monte pecus,
et te dum liceat teneris retinere lacertis,
 mollis et inculta sit mihi somnus humo.
quid Tyrio recubare toro sine amore secundo 75
 prodest, cum fletu nox vigilanda venit?
nam neque tunc plumae nec stragula picta soporem
 nec sonitus placidae ducere posset aquae.

そいつは冷酷なやつだ,君を自分のものにしておけるというのに,(65)
 戦利品のほうを欲し,従軍するほうを欲したようなやつは.
そいつは,キリキアの軍勢を打ち負かして追い払おうと,
 また制覇した地に要塞を置き,
全身を金と銀とに覆われて,
 これ見よがしに早馬に載ろうとも,(70)
僕は,わがデーリアよ,もしお前と一緒に牛を軛に繋ぎ,
 そしていつもの山で牛を放牧し,
そしてお前を柔らかい手の中で抱く事が許されさえすれば,
 荒れた地面の上でも,僕には安楽に眠るだろう.
幸福な愛なしに,テュロス紫の布団が何の(75)
 役立つだろう,涙で過ごされねばならない夜が来る時に.
なぜなら,その時には,羽布団も,色とりどりの掛け布も,
 心地よい水のお伴,眠りを誘うことはできないのだ.


【2006/12/30 22:03】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第2歌41-64行

nec tamen huic credet coniunx tuus, ut mihi verax
 pollicita est magico saga ministerio.
hanc ego de caelo ducentem sidera vidi,
 fluminis haec rapidi carmine vertit iter,
haec cantu finditque solum manesque sepulcris  45
 elicit et tepido devocat ossa rogo:
iam tenet infernas magico stridore catervas,
 iam iubet aspersas lacte referre pedem.
cum libet, haec tristi depellit nubila caelo:
 cum libet, aestivo convocat orbe nives.     50
sola tenere malas Medeae dicitur herbas,
 sola feros Hecatae perdomuisse canes.
haec mihi composuit cantus, quis fallere posses:
 ter cane, ter dictis despue carminibus.
ille nihil poterit de nobis credere cuiquam,     55
 non sibi, si in molli viderit ipse toro.
tu tamen abstineas aliis: nam cetera cernet
 omnia: de me uno sentiet ille nihil.
quin credam? nempe haec eadem se dixit amores
 cantibus aut herbis solvere posse meos,     60
et me lustravit taedis, et nocte serena
 concidit ad magicos hostia pulla deos.
non ego, totus abesset amor, sed mutuus esset,
 orabam, nec te posse carere velim.

  59 quin exc. Petrei, coni. Baehrens : quid codd.

だがしかし,お前の夫は,この者を信じることはないだろう,そのように,
 真実告げる魔女は,私にそのように秘儀によって約束したのだ.
彼女が空から星を引き下ろすのを私は見た,
 彼女は歌によって急流の向きを変え,
彼女は歌によって地面を裂き,墓から霊を(45)
 誘き出し,そしてなま暖かい火葬の薪から骨を呼び出すのだ.
今や,彼女は魔法の叫びで地下の群を押さえつけ,
 そして牛乳を振りかけて後戻りすることを命ずる.
好きな時に,彼女はどんよりした空から雲を追い払い,
 好きな時に,夏の天球から雪を呼び出す.(50)
彼女だけがメーデイアの毒草を持っていると言われており,
 彼女だけがヘカテーの獰猛な犬を飼いならしている.
彼女が私に,それを使ってお前が騙すことができる歌を作ってくれた.
 三度歌い,三度歌を語った後に,唾を吐け,
あいつは僕らについて,他の人のいうことは信じられなくなるだろう,(55)
 たとえ柔らかい布団の上の僕らを彼自身が見ても,自分すら信じられなくなるだろう.
しかし,君は他の者からは身を引くがよい.なぜなら,他はみな
 彼は見えるのだから.僕一人だけは,彼は見る事はないだろう.
どうして僕がそれを信じないだろうか?だって,同じ彼女が,自分は歌や
 薬草で愛を解くこともでると言っていたのだ,(60)
そして彼女は僕を松明で清め,そして,晴れた夜に,
 黒い生贄が魔法の神々に捧げられたから.
僕は,愛がまるっきり去ってしまうことではなく,相思相愛になることを
 願ったし,君を欠く事に耐えられることも欲したくない.


【2006/12/29 23:00】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第2歌15-40行

tu quoque ne timide custodes, Delia, falle.   15
 audendum est: fortes adiuvat ipsa Venus.
illa favet seu quis iuvenis nova limina temptat
 seu reserat fixo dente puella fores:
illa docet molli furtim derepere lecto,
 illa pedem nullo ponere posse sono,      20
illa viro coram nutus conferre loquaces
 blandaque compositis abdere verba notis.
nec docet hoc omnes, sed quos nec inertia tardat
 nec vetat obscura surgere nocte timor.
en ego cum tenebris tota vagor anxius urbe,   25
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
nec sinit occurrat quisquam, qui corpora ferro  25a
 vulneret aut rapta praemia veste petat.
quisquis amore tenetur, eat tutusque sacerque
 qualibet; insidias non timuisse decet.
non mihi pigra nocent hibernae frigora noctis,
 non mihi cum multa decidit imber aqua.    30
non labor hic laedit, reseret modo Delia postes
 et vocet ad digiti me taciturna sonum.
parcite luminibus, seu vir seu femina fiat
 obvia: celari vult sua furta Venus.
neu strepitu terrete pedum neu quaerite nomen 35
 neu prope fulgenti lumina ferte face.
si quis et imprudens aspexerit, occulat ille
 perque deos omnes se meminisse neget:
nam fuerit quicumque loquax, is sanguine natam,
 is Venerem e rapido sentiet esse mari.     40

お前もまた,デーリアよ,びくびくしながら門番を欺いてはならない.
 大胆に行わねばならない.ウェヌスは強気ものらを助けるのだ.
かの女神は,誰か若者が新しい家の門を試してみたり,
 娘が合鍵を差し込んで門をあける時には,彼らを助けるもの.
かの女神は,こっそりと柔らかい床から降り,
 何の音も立てずに足を下ろす事を,(20)
かの女神は,夫の面前で,もの言う頷きを交わし,
 記号を作って睦言を隠す事を教えてくれる.
だが,女神はこれを皆には教えない.怠惰が気後れさせたり,
 闇夜に恐怖が起きる事を妨げたりしない者にだけ教えるのだ.
見ろ,僕が暗闇のなか,びくびくしながら町中を彷徨う時に,(25)
 ・・・・・・・・(欠行)・・・・・・・・・・・・・・・
(かの女神は)身体を刀で傷つけるようなものや,服を奪って(25a)
 ものを分捕るような者を僕に出くわすようにはしない.
愛に捕われている者は誰でも,安全に害を加えられることなく,
 どこでも行く事ができる.待ち伏せを恐れなくていいのだ.
僕を冬の夜のしつこい寒さも害することはできない,
 雨が多くの水を降り掛からせる時もだ.(30)
この労苦は僕を痛めつけはしない,デーリアが門の閂を外し,
 そして,黙って指の音の方へと僕を読んでくれさえすれば.
眼を大事にするがよい,男であろうと,女であろうと,
 出会う時には.ウェヌスは自分の浮気を隠そうとするのだ*1
足音で脅かしてもいけない,名前を聞いてもいけない,(35)
 燃える松明の光を近くに持って来てもいけない,
もし誰かが思いがけず見てしまったなら,そいつはそのことを隠し通して,
 全ての神々に誓って,自分は憶えていないと言うがよい.
なぜなら,おしゃべりをする奴は誰でも,ウェヌスが血から生まれ,
 荒れ狂う海から生まれたことを納得することになるのだから*2.(40)


*1 ウェヌスが,浮気を守るために,浮気の現場を見た眼をつぶさないように気をつけろ,ということ.
*2 アプロディーテー(ウェヌス)は,ウラノスから切断された男根が落ちた海の泡から生まれる.ここでは血と泡立つ海の荒々しさを,その女神が加える仕打ちから知るであろう,と言っている.


【2006/12/29 15:50】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ソフィストって誰?

納富 信留『ソフィストとは誰か?』京都:人文書院,2006.ISBN:4409040804.¥2,940.中山元氏による書評

まだ買っていないですが,いつか買うでしょう.中山氏の書評も大変おもしろく,詳しいので内容はそちらで.是非『古代ギリシアがんちく図鑑』の書評も書いていただきたく思います.それにしても,本というのは書ける人はどんどん書くものなのですね.


【2006/12/28 09:37】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第2歌1-14行

Adde merum vinoque novos compesce dolores,
 occupet ut fessi lumina victa sopor:
neu quisquam multo percussum tempora baccho
 excitet, infelix dum requiescit amor.
nam posita est nostrae custodia saeva puellae, 5
 clauditur et dura ianua firma sera.
ianua difficilis domini, te verberet imber,
 te Iovis imperio fulmina missa petant.
ianua, iam pateas uni mihi victa querellis,
 neu furtim verso cardine aperta sones.   10
et mala si qua tibi dixit dementia nostra,
 ignoscas: capiti sint precor illa meo.
te meminisse decet, quae plurima voce peregi
 supplice, cum posti florida serta darem.

生酒を注ぎ足して,新しい苦悩を葡萄酒で押さえつけよ,
 眠気が疲れた男の眼を打ち負かして占めるように,
そして,不運な愛が休んでいる間,
 誰も大酒で頭がずきずきする男を起こさないように.
なぜなら,我が女(ひと)に非情な門番が置かれたのだ,(5)
 そして,門は堅い閂でしっかりと閉じられているのだ.
気難しい主人の門よ,お前を雨が打ち付けよ.
 ユッピテルの命で放たれた雷がお前を打て.
門よ,今こそ,口喧嘩に負かされて,僕だけのために拓いてくれ,
 だがこっそりと蝶番が回いて開く時に音をたてないでくれ.(10)
そして,もし僕が度を失って悪口をお前にいったなら,
 容赦してくれ.それらが私の頭に降り掛かるように祈っているよ.
お前は思い出すがよい,僕が門柱に花輪をかけた時,
 私が謙った声で語り続けた,実に沢山の事を.


【2006/12/28 02:54】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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対訳ジョン・ダン詩集

湯浅信之 編『対訳 ジョン・ダン詩集』イギリス詩人選(2).岩波文庫.東京:岩波書店,1995.

 『キケロー書簡集』を買ったついでに買って来ました.なんと対訳になっています.流石は英文学.読者のニーズを弁えています.これに比べると,やっぱり『キケロー選集』はいつも通りの只の翻訳で,魅力が2-3割ほど落ちてしまいます.
 お恥ずかしながら,ジョン・ダンは大分昔に退屈で死にそうな英文学の授業で,名前をちらっと聞いた程度ですが,今原文と対訳を読んで,大変なショックを受けています.これは本当に面白いですね.特に,ローマ恋愛詩などをやっていると,感動的なのはp.44-47からの"The sun rising"「日の出」でしょうか.太陽に向かって"Busy old fool, unruly Sun, | why dost thou thus, | Through windows, and through curtains call on us?"(1-3)「穿鑿好きな年老いた愚者よ,無法な太陽よ,なぜこんな風にお前は,窓越しに,カーテン越しに僕らを訪ねて来るのか」(訳はあえてメレアグロス訳です)ではじまって,"She's all States, and all Princes, I, nothing else is"(21-22)「彼女が全ての国,そして私は全ての王,その他はなにもない」(メレアグロス訳)と,まさにローマ恋愛詩の延長線上にある詩です.これはむしろ,西洋古典学の研究範囲でしょうね.
 残念ながら,翻訳は僕には少なくとも,丁寧さが足りないような気がしますが,それも原文があってわかることですから,厳しい眼にさらすことを恐れずに,原文をつけて下さった翻訳者の方には,感謝の念でいっぱいです.また,適宜稀な語彙などについて,注をつけて下さっているのも,有り難い事です.訳者の真摯な態度を疑う事はできません.
 このジョン・ダンの対訳一冊が,英文学へ何人の学徒を誘うかを考えると,西洋古典でこのような本がでる様子がないということは,言葉にできないぐらい悔しく,残念なことです.


【2006/12/27 21:42】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー書簡集

高橋宏幸 編『キケロー書簡集』岩波文庫.東京:岩波書店,2006.(12月) ¥1,260(税込)(!)

書簡集もついに待望の文庫版がでました.まだ買っていないですが,早く買わないと絶版になりそうです.翻訳者は『キケロー選集』での翻訳者です.こうして文庫で読めるのは,うれしい事はうれしいのですが,今や文庫本ですら,1000円超えは当たり前になってしまったのはちょっとショックです.



【2006/12/27 12:49】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第1歌69-78行(完結)

interea, dum fata sinunt, iungamus amores:
 iam veniet tenebris mors adoperta caput;   70
iam subrepet iners aetas, nec amare decebit,
 dicere nec cano blanditias capite.
nunc levis est tractanda venus, dum frangere postes
 non pudet et rixas inseruisse iuvat.
hic ego dux milesque bonus: vos, signa tubaeque, 75
 ite procul, cupidis vulnera ferte viris,
ferte et opes: ego composito securus acervo
 dites despiciam despiciamque famem.

その間,運命が許してくれる間は,愛を結ぼうではないか.
 すぐに,暗闇で頭を覆った死がやって来ようとしている.
すぐに無力な老年が忍び寄り,愛することも,
 睦言を語ることも,頭が白髪になれば,似合わなくなる.
今こそ,たやすい愛を行うべきだ,門柱を砕くのが
 恥ずかしくもなく,諍いをすることも楽しい内に*1
ここでは私は将軍であり,よき兵士.軍旗にラッパよ,お前達は
 遠くに行ってしまえ,貪欲な男どもに傷をもたらし,
財産をもたらせ.私は安穏のうちにいて,一山築き上げた
 財産を軽蔑し,空腹も軽蔑しよう.


*1 恋する相手の門の前で,入れてくれるようせがむという,恋愛詩の常套的場面(トポス)の一つ.この中には,腹立ちまぎれに門に八つ当たりしたり,同じくそこに来ている別の男と諍いをおこしたりするものもある.


【2006/12/27 02:00】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブログ紹介

最近ここのブログによく行っています.

  ふぇみにすとの雑感@シカゴ

いわゆるフェミニスト系のタレントをテレビでみていたりしたので,なんだか眼を吊り上げて何する訳でもなく権利権利と叫んでいる印象がフェミニストの方にはあったのですが,そういう偏見をふっとばしてくれる楽しいブログです.もちろん,社会の様々な問題を叩き斬ってくれるのですが,その斬り方がなかなか爽快です.ついているレスもこれまた面白いのです.過去ログも豊富なので,しばらく楽しめそうです.

 あとなかなかすごいのがここ.どちらも,すでに下のリンクでは紹介してしまっていますが.

  古代イスラエル史研究ブログ

文献学と考古学を武器に博士論文を目下製作中.こんなすごい研究,日本人でもしているのか,と思います.人文科学系で,これから研究をしようと思っている人には,研究者の生活はどうあるべきかを知るのに持ってこいのサイト.下手な卒論指導などよりは,ずっと勉強になるでしょう.


【2006/12/27 01:32】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第1歌45-68行

quam iuvat immites ventos audire cubantem 45
 et dominam tenero continuisse sinu
aut, gelidas hibernus aquas cum fuderit Auster,
 securum somnos imbre iuvante sequi!
hoc mihi contingat: sit dives iure, furorem
 qui maris et tristes ferre potest pluvias.   50
o quantum est auri pereat potiusque smaragdi,
 quam fleat ob nostras ulla puella vias.
te bellare decet terra, Messalla, marique,
 ut domus hostiles praeferat exuvias:
me retinent vinctum formosae vincla puellae, 55
 et sedeo duras ianitor ante fores.
non ego laudari curo, mea Delia: tecum
 dum modo sim, quaeso, segnis inersque vocer.
te spectem, suprema mihi cum venerit hora,
 et teneam moriens deficiente manu.     60
flebis et arsuro positum me, Delia, lecto,
 tristibus et lacrimis oscula mixta dabis.
flebis: non tua sunt duro praecordia ferro
 vincta, nec in tenero stat tibi corde silex.
illo non iuvenis poterit de funere quisquam   65
 lumina, non virgo sicca referre domum.
tu manes ne laede meos, sed parce solutis
 crinibus et teneris, Delia, parce genis.

どれほど楽しい事か,吹きすさぶ風の音を寝転がって聞き,(45)
 やわらかく懐の中に女主人を抱く事が,
あるいは,冬の南東風が冷たい雨を注ぐ時に,
 楽しい雨とともに,心安く夢をみる事が.
これが叶えられて欲しい.金持ちになってしかるべきだ,
 海の恐怖とつらい雨を耐える事ができる者は.(50)
おお,むしろ,あらん限りの黄金,あらん限りのエメラルドが滅びん事を,
 私の旅のせいで,だれか女が泣くよりは.
メッサッラ*1よ,あなたには,陸と海とで戦うのが相応しい,
 そうしてあなたの家が,敵からの獲物を見せびらかすように.
私は,美しい乙女の縛めがつなぎ止めており,(55)
 そして堅い門の前で,私は門番として座っている.
私は賞賛されることに気遣いはしない,わがデーリアよ.お前とともに
 いる限りは,怠惰で腰抜けと呼ばれることを望む.
最期の時が来た時には,私はお前を見たい,
 そして,死につつある時には,力ない手でお前を抱きたい.(60)
そして,お前は焼かれる担架に置かれている私に泣いてくれよう,
 悲しみの涙の混じった口づけをお前はしてくれるだろう,
お前は泣くだろう.お前の心は堅い鉄で
 縛られてはいないし,お前の柔らかな心臓には燧石があるわけではない.
その埋葬から,どの若者も,どの乙女も,(65)
 乾いた眼をして家に帰ってくる事はないだろう.
お前は私の霊を苦しめるな,だが解いた髪を傷つけるな,
 デーリアよ,そして柔らかい頬は傷つけるな*2


*1 ティブッルスのパトロン.アクティウムの戦いで重要な役割を果たす.
*2 葬儀の際には,女性は髪をとき,胸を打ったり,身体を傷つけたりしたが,あまりに悲しむことは,逆に死者の霊を苦しめると考えられた.


【2006/12/26 23:20】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第1歌25-44行

iam modo iam possim contentus vivere paruo  25
 nec semper longae deditus esse viae,
sed Canis aestivos ortus vitare sub umbra
 arboris ad rivos praetereuntis aquae.
nec tamen interdum pudeat tenuisse bidentem
 aut stimulo tardos increpuisse boves.    30
non agnamve sinu pigeat fetumve capellae
 desertum oblita matre referre domum.
at vos exiguo pecori, furesque lupique,
 parcite: de magno praeda petenda grege.
hic ego pastoremque meum lustrare quot annis 35
 et placidam soleo spargere lacte Palem.
adsitis, divi, neu vos e paupere mensa
 dona nec e puris spernite fictilibus,
fictilia antiquus primum sibi fecit agrestis
 pocula, de facili composuitque luto.     40
non ego divitias patrum fructusque requiro,
 quos tulit antiquo condita messis avo.
parva seges satis est; satis est, requiescere lecto
 si licet et solito membra levare toro.

今私はただ,今倹しいもので生きる事に満足したい,(25)
 そして,きりのない長旅に身を預けないでいることに,
犬座が昇る時の猛暑*1を,流れる水辺の
 木陰でやり過ごすことに満足したい.
だが,時には羊を押さえておくことや,
 突き棒でのろまな牛を駆り立てることを恥はしまい.(30)
子羊や,母親が忘れて群から置き去りにされた
 乳飲み子を懐に抱えて家に連れ帰ることも嫌がりはすまい.
だが,泥棒と狼よ,お前達は,僅かな家畜には
 容赦をせよ.大きな群から獲物を捕るべきだ.
ここで私は私の牧場を毎年清め,(35)
 そして優しいパレース女神*2に牛乳を振りかけている.
守りたまえ,神々よ,あなた方は,貧しい食事からの,
 また汚れない土器からの捧げものを軽蔑されぬことを.
いにしえの農夫はまず自分で土器の
 杯を作り,またそれを加工しやすい粘土から拵えたのだ.(40)
私は父祖の富も要求しない.それを古の先祖には
 拓いた土地がもたらして来たのだが.
僅かな実りで充分だ.寝床で休み,
 もしできれば,なれた布団の上で身体を横たえれば,それで充分だ.


*1 犬座(シリウス)は7月末に昇り猛暑をもたらすとされる.cf. Hor. Epod. 3.15 etc.
*2 イタリア本来の牧畜の神.生贄を要求する他の神とはことなり,捧げものとしては牛乳と菓子が捧げられる.


【2006/12/26 21:15】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス第1巻第1歌1-24行

Divitias alius fulvo sibi congerat auro
 et teneat culti iugera multa soli,
quem labor adsiduus vicino terreat hoste,
 Martia cui somnos classica pulsa fugent:
me mea paupertas vita traducat inerti,     5
 dum meus adsiduo luceat igne focus.
ipse seram teneras maturo tempore vites
 rusticus et facili grandia poma manu:
nec spes destituat sed frugum semper acervos
 praebeat et pleno pinguia musta lacu.    10
nam veneror, seu stipes habet desertus in agris
 seu vetus in trivio florida serta lapis:
et quodcumque mihi pomum novus educat annus,
 libatum agricolae ponitur ante deo.
flava Ceres, tibi sit nostro de rure corona    15
 spicea, quae templi pendeat ante fores;
pomosisque ruber custos ponatur in hortis,
 terreat ut saeva falce Priapus aves.
vos quoque, felicis quondam, nunc pauperis agri
 custodes, fertis munera vestra, Lares.    20
tunc vitula innumeros lustrabat caesa iuvencos:
 nunc agna exigui est hostia parva soli.
agna cadet vobis, quam circum rustica pubes
 clamet 'io messes et bona vina date.'

他の者は山吹色の黄金の財を集めるがいい,
 そして,耕された土地を幾ユゲラをももてばいい,
そんな奴を,敵と隣り合わせでの絶え間ない労苦が脅かせばよい,
 戦いのラッパが吹かれて,そんな奴から眠りが追い払われればよい.
我が貧困は,私を無為な生活のうちに過ごさしめよ,(5)
 我が竃が絶え間ない火で輝いている限りは.
私は,時が熟せば自ら農夫となって,巧みな手で
 華奢な葡萄を植え,そして,大きな果物の樹を植えよう.
そして,望みは裏切らずに,常に果実の山と
 盥一杯の葡萄の果汁を差し出さんことを.(10)
なぜなら,畑にうち捨てられた木の株や,
 道ばたの古い石が,花束を持っていたなら,私はいつもそれを敬っているから.
そして,新しい年が私のために養ってくれた果物はなんであれ,
 まず先に農夫の神に捧げられているのだから.
金髪のケレースよ,あなたには私の農地からとれた穂の(15)
 冠があらんことを,それは神殿の戸口の前に架けられよう.
そして,果物に満ちた菜園には,赤く塗られた見張りの
 プリアープス*1が置かれて,恐ろしい鎌で鳥どもを追い払わんことを.
かつては裕福だったが今は貧しい農地の見張りである
 家の神よ,あなたもまた,あなたへの捧げものを受け取っている.(20)
かの時は,屠られた子牛が,数多くの若い牛を清めていた.
 今は,子羊が,僅かな土地の,小さな生贄だ.
子羊が,あなた方のために屠られよう,その周りで,田舎の若者らが
 叫ばんことを,「やあ,よき実りと葡萄酒を与えたまえ」


*1 豊穣の神で,ヘッレスポントスのランプサコスの神であったが,後にギリシア・ローマに広まる.ローマでは,案山子として,目立つ男根と鎌をつけて,畑に置かれていた.


【2006/12/26 05:20】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルス

ますますラテン語徒然でなくなってきたので,ぼちぼちティブッルスをやって行こうかと思います.取りあえず第1巻の全訳をやろうと思っていますが,できれば第2巻もやりたいです.これは来年の目標ですね.

参考文献などは:

Maltby, Robert. Tibullus: Elegies. Text, Introduction and Commentary. ARCA 41. Francis Cairns, 2002.
最小限のapparatus criticus付き本文と注釈.1970年以降の詳細書誌が付録でついているのが助かります.


Murgatoroyd, Paul. Tibullus I. A Commentary on the First Book of the Elegies of Albius Tibullus. Pietermaritzburg: University of Natal Press, 1980. Reprint. Worcester: Bristol Classical Press, 1991.

Murgatoroyd, Paul. Tibullus: Elegies II. Edited with Introduction and Commentary. Oxford: Clarendon Press, 1994.
この二つも比較的新しい注釈.本文に問題がある時には後ろで別に論じています.


Luck, Georg Ed. Tibullus. Bibliotheca Graecorum et Romanorum Teubneriana. Stutgardiae: Teubner, 1988.
比較的詳しいapparatus criticusはこれを参照.


Lenz, Fridericus Waltharius et Godehardus Carolus Galinsky. Albii Tibulli Aliorumque Carminum Libri Tres. Leiden: Brill, 1959. Editio Tertia. 1971.
かなり詳しいapparatus criticus.


Postgate, Iohannes Percival. Tibulli Aliorumque Carminum Libri Tres. Oxford Classical Texts. Oxford: Clarendon Press, 1905. 2nd Ed. 1915.
古いですが未だに定番テクスト.


Smyth, Kirby Flower. The Elegies of Albius Tibullus. Edited with Introduction and Notes on Books I, II, and IV, 2-14. New York; Cincinnati; Chicago: American Book Company, 1913.
これも古いですが,まだ使える注釈.


Ball, Robert J. Tibullus the Elegist: a Critical Survey. Hypomnemata 77. Vandenhoeck & Ruprecht: Göttingen, 1983.
個々の詩の構成と解釈.


中山恒夫 訳『ローマ恋愛詩人集』東京:国文社,1985.
多分唯一の日本語訳.


こんなところでしょうか.


【2006/12/25 23:59】 Tibullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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『パッラスの入浴』

ようやく『パッラスの入浴』訳し終えました.これも比較的楽な方になるでしょうか.
残りの讃歌は来年の楽しみに.


【2006/12/24 16:41】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 131-142行(完結)

w$v fame/na kate/neue: to_ d 0 e0ntele/v, w{| k 0 e0pineu/sh|
77Palla/v, e0pei_ mw/na| Zeu_v to/ge qugate/rwn
dw~ken79Aqanai/ai patrw/i+a pa/nta fe/resqai.
77lwtroxo/oi, ma/thr d 0 ou1tiv e1tikte qea/n,
a0lla_ Dio_v korufa/. korufa_ Dio_v ou0k e0pineu/ei77135
77yeu/dea77777777777777777a( quga/thr.

e1rxet 070Aqanai/a nu=n a0treke/v: a0lla_ de/xesqe
77ta_n qeo/n, w} kw~rai, tw}rgon o3saiv me/letai,
su/n t 0 eu0agori/ai su/n t 0 eu1gmasi su/n t 0 o0lolugai=v.
77xai=re, qea/, ka/deu d 071Argeov70Inaxi/w.77140
xai=re kai_ e0cela/oisa, kai_ e0v pa/lin au]tiv e0la/ssaiv
77i3ppwv, kai_ Danaw~n kla~ron a#panta sa/w.

女神はこう言って頷いた.そして,パッラスが同意したことは,
 成し遂げられるのだ,なぜなら,ゼウスは,娘らのうち,
アテーナーだけに,これを許したのだ,父の全ての力を持つ事を.
 入浴係らよ,どの母親も,この女神を生まず,
ゼウスの頭が生んだ*1.ゼウスの頭は偽りに(135)
 頷く事はない…………(欠落)……………この娘が

アテーナーは今本当にやって来た.さあ,女神を
 迎えよ,娘達よ,その仕事をするべき者らよ,
吉兆の言葉と,祈りと,歓声と共に.
 ようこそ,女神よ,イナコス河*2のあるアルゴスを気にかけたまえ.(140)
ようこそ,来たりたもうた女神よ,そして,再び戻って馬を
 馳せ給え,そして,ダナオイ人の全ての領土を守りたまえ.


*1 ゼウスはメーティスの息子に取って代わられるという恐れから,メーティスを飲み込み,その後,ゼウスの頭からアテーナーが生まれる.
*2 アルゴスの傍を流れる河.


【2006/12/24 16:21】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 119-130行

w} e9ta/ra, tw~| mh/ ti minu/reo: tw~|de ga_r a1lla
77teu= xa/rin e0c e0me/qen polla_ meneu=nti ge/ra,77120
ma/ntin e0pei_ qhsw~ nin a)oi/dimon e0ssome/noisin,
77h] me/ga tw~n a1llwn dh/ ti perisso/teron.
gnwsei~tai d 0 o1rnixav, o4v ai1siov oi3 te pe/tontai
77a1liqa kai_ poi/wn ou0k a)gaqai_ pte/rugev.
polla_ de_ Boiwtoi=si qeopro/pa, polla_ de_ Ka/dmw|77125
77xrhsei=, kai_ mega/loiv u3stera Labdaki/daiv.
dwsw~ kai_ me/ga ba/ktron, o3 oi9 po/dav e0v de/on a)cei~,
77dwsw~ kai_ bio/tw te/rma poluxro/nion,
kai_ mo/nov, eu]te qa/nh|, pepnume/nov e0n neku/essi
77foitasei=, mega/lw| ti/miov79Agesi/la|. 0 077130

おお,友よ,それ故に,嘆いてはならぬ.というのも,この者と
 お前のために,別に私からの多くの贈り物が待っているのだから.(120)
なぜなら,私は彼を,後々の人々に歌われる予言者にするだろうから.
 それも他のものらよりも遥かに際立った者にしよう.
彼は鳥どもを見極めるだろう,予兆を成して飛ぶか,
 意味なく飛ぶか,そして,その羽根が凶兆成すような鳥かを.
多くの神託をボイオーティア人に,多くの神託をカドモスに(125)
 与えるだろう,そして,後には偉大なラブダコス*1の子孫に.
私はまた,大きな笏を与えよう,それで足を必要な折に導くために.
 私はまた,人生の終わりがずっと長く先にあるようにしよう,
そして,彼だけが,死んだ時に,死者の中に彷徨いながら意識を
 保ち,偉大なハーゲシラース*2にも讃えられよう.」(130)


*1 カドモスの孫.
*2 冥王ハーデースの別称.「導く者」の意味.


【2006/12/24 03:41】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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電気ショックを与えた時に夫が手を握るとストレス解消

ヤフーのニュースでちょっと有名になった,「夫が手を握るとストレス解消」の記事の真相解説です.ブログ自体は,山口ともみさんという,文化人類学者の方のブログです.

  http://diary.jp.aol.com/mywny3frv/349.html

にくさんのブログに行っている方ならもうご存知だと思いますが,いや,すごいですねー.実は電気ショックの際のストレス解消.平気でこんな実験をするというのはちょっと信じがたいですが,やりかねないという気もしないでもありません.
 専門的なことは分かりませんが,別に電気ショックなどしないで,歯医者さんを予約している患者さんに,配偶者同伴で来てもらったら,電気ショックの道具もいらないし,被験者も適度にばらつくとおもうのですけどね.しかし,こんな実験がまかり通る国にすむほうが余程のストレスでしょうねえ.確かに結婚でもしていないと,やっていられないかも.
 リサーチデザインは山口さんのおっしゃるとおり,かなり変なような気がしますが,これは西洋古典でも同じですね.常日頃から方法論を吟味していないと,とてつもなくへんてこな論文になってしまうので,気をつけなければいけません.

[追記]
そういえばすごく昔の話ですが,よくある超能力系の番組で,「植物が人間の痛みや恐怖などに共感する実験」というのをやっていました.植物に電極などをつけておいて,何も知らない被験者の人間を呼んで,指を切ってから絆創膏を貼る(!),という一連の動作を,植物の前で行って,その際にどういう反応が植物から得られるかというものです.本当に指を切っているので,大学の先生なら謹慎処分は確実でしょう.書類送検もあるかもしれません.しかも,実験内容は知らされていないので,手に傷を付けることに,事前の承諾もなかったのではないかと思います(やらせでなければ).植物につけている電極かなにかから取って来る記録は,ちゃんとそれに反応していたのですが,この実験をやっている人,すごくてきぱきと実験を進めていたのが印象的でした.植物のほうが人間に同情的だという実験のように見えましたよ(案外あたっているかもしれません).


【2006/12/24 00:06】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 97-118行

79 9di=a gu/nai, meta_ pa/nta baleu~ pa/lin o3ssa di 0 o0rga/n
77ei}pav: e0gw_ d 0 ou! toi te/knon e1qhk 0 a0lao/n.
ou0 ga_r70Aqanai/a| glukero_n pe/lei o1mmata paidw~n
77a(rpa/zen: Kro/nioi d 0 w{de le/gonti no/moi:77100
o3v ke tin 0 a)qana/twn, o3ka mh_ qeo_v au0to_v e3lhtai,
77a)qrh/sh|, misqw~ tou=ton i0dei~n mega/lw.
di~a gu/nai, to_ me_n ou0 palina/greton au]qi ge/noito
77e1rgon, e0pei_ Moira~n w{d 0 e0pe/nhse li/na,
a(ni/ka to_ pra~to/n nin e0gei/nao: nu=n de_ komi/zeu,77105
77w} Eu0hrei/da, te/lqov o0feilo/menon.
po/ssa me_n a( Kadmhi_v e0v u3steron e1mpura kausei=,
77po/ssa d 070Aristai=ov, to_n mo/non eu0xo/menoi
pai=da, to_n h9bata_n70Aktai/ona, tuflo_n i0de/sqai.
77kai_ th=nov mega/lav su/ndromov70Arte/midov77110
e1ssetai: a)ll 0 ou0k au0to_n o3 te dro/mov ai3 t 0 e0n o1ressi
77r9useu=ntai cunai_ ta~mov e9kaboli/ai,
o9ppo/ka k 0 ou0k e0qe/lwn per i1dh| xari/enta loetra/
77dai/monov: a)ll 0 au0tai_ to_n pri_n a1nakta ku/nev
touta/ki deipnhseu=nti: ta_ d 0 ui9e/ov o0ste/a ma/thr77115
77lecei=tai drumw_v pa/ntav e0perxome/na:
o0lbi/stan d 0 e0re/ei se kai_ eu0ai/wna gene/sqai
77e0c o0re/wn a)lao_n pai=d 0 u9podecame/nan.

「高貴な女よ,怒りに任せてお前が言った限りの事を
 全て考え直すがよい.私はお前の子を盲目にしたのではない.
というのも,子らから眼を奪うことはアテーナーにとっては
 楽しい事ではないから.だが,クロノスの法はこのように語られているのだ.(100)
『誰であろうと,不死なる神々のだれかを,神自身が選んでいない時に,
 見たならば,その者を見た事は,大きな代償を払うだろう.』
高貴な女よ,それは再び取り返しのつかないことだ,
 なぜなら,最初にお前が彼を生んだ時から,
モイラ女神らの糸はそのように紡がれたのだから.だが,今,お前は(105)
 エウエーレースの子よ,お前に定められた罰を受けよ.
どれほど多くの捧げ物をカドモス*1の娘が後に火に焼くだろうか,
 どれほど多くをアリスタエウス*2は焼くだろうか,彼らの
一人息子,若盛りのアクタイオーンを,たとえ盲目でも見るために祈って*3
 彼もまた,偉大なアルテミスの狩り仲間と(110)
なるであろう.だが,その狩りも,山で共に
 行われた射撃も,彼を守りはしないだろう,
望まないにせよ,彼が女神の美しい入浴を
 見るその時には.だが,彼自身の犬どもは,以前の主を
その時宴にするだろう.そして,息子の骨を母は(105)
 あらゆる茂みの中に入って集めるだろう.
彼女は,山から盲目の息子を受け取った
 お前を最も幸せで恵まれた者と呼ぶだろう.


*1 アウトノエー.アリスタイオスとともに,アクタイオーンを生む.
*2 アポッローンの子.
*3 アリスタエウスは狩りの間にアルテミスの裸身を見て,自分の連れていた犬たちに八つ裂きにされる.


【2006/12/23 23:34】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ユニコード

このサイトではギリシア語のSPIonicフォントを使っているのですが,最近はユニコードという便利なものも出来て,polytonic Greekとかいう方式のフォント(正しい言い方なのか不明)をつかうと,マックでもwinでも読み込めるギリシア語が使えるようです.しかし,幾つかのサイトで使い方は見たのですが,今ひとつ分けがわからなくて,踏ん切りがつかないでいます.それに,今までSPIonicで打ち込んだものを直すなどということになると,大変ですし,どうしたらいいものか悩ましいところです.


【2006/12/23 03:07】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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高津ギリシア語文法

高津春繁『ギリシア語文法』東京:岩波書店,1960. 2006.

 ようやく復刊しました.しかしこれもすぐに版が切れてしまいそうですね.内容については通読してみてから報告しようと思いますが,流石岩波書店だけあって,印刷は高水準で,46年前の本の再版とは思えないです.しかし,このレベルの手抜きなしの文法書が今まで出ていないというのは,ちょっと困った事ではあります.


【2006/12/22 17:25】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 85-96行

a( nu/mfa d 0 e0bo/ase:79 9 ti/ moi to_n kw~ron e1recav7785
77po/tnia; toiau=tai, dai/monev, e0ste_ fi/lai;
o1mmata/ moi tw~ paido_v a)fei/leo. te/knon a!laste,
77ei]dev70Aqanai/av sth/qea kai_ lago/nav,
a)ll 0 ou0k a0e/lion pa/lin o1yeai. w@ e0me_ deila/n,
77w@ o1rov, w@79Elikw_n ou0ke/ti moi parite/,7790
h[ mega/l 0 a0nt 0 o0li/gwn e0pra/cao: do/rkav o0le/ssav
77kai_ pro/kav ou0 polla_v fa/ea paido_v e1xeiv. 0 0
a( me_n <a3m 0> a)mfote/raisi fi/lon peri_ pai~da laboi=sa
77ma/thr me_n goera~n oi]ton a)hdoni/dwn
a}ge baru_ klai/oisa, qea_ d 0 e0le/hsen e9tai/ran.7795
77kai/ nin70Aqanai/a pro_v tod 00 e1lecen e1pov:

77777793 a3m 0 suppl. Schneider

だが,ニンフは叫んだ.「あなたはなにを私の息子にしたのですか,(85)
 女神よ?あなた方神様はこのような形で親しいのですか?
あなたは私のこの子の眼を奪った.哀れな我が子よ,
 お前はアテーナーの胸と腹を見たのだ,
だが,お前は再び日の目を見る事はないだろう.おお,哀れな私,
 おお,山よ,私が再び通り過ぎることのないヘリコーンよ,(90)
お前はどれほど大きな事を,つまらないことの代わりに行ったことか.羚羊と
 ノロジカを僅かにお前は失ったが,息子の眼をお前は持っている」
母親は両腕で我が子を抱いて
 夜啼き鶯の悲痛な嘆きを
激しく泣きながら続けていた.一方女神はその付き人を哀れみ,(95)
 そしてアテーナーは彼女にこの言葉を投げかけた.


【2006/12/22 08:57】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 75-84行

Teiresi/av d 0 e1ti mw~nov a(ma~| kusi_n a!rti ge/neia7775
77perka/zwn i9ero_n xw~ron a0nestre/feto:
diya/sav d 0 a!fato/n ti poti_ r9o/on h1luqe kra/nav,
77sxe/tliov: ou0k e0qe/lwn d 0 ei]de ta_ mh_ qemita/.
to_n de_ xolwsame/na per o3mwv prose/fasen70Aqa/na:
77( (ti/v se, to_n o0fqalmw_v ou0ke/t 0 a)poiso/menon,7780
w{ Eu0rei/da, xalepa_n o9do_n a1gage dai/mwn; 0 0
77a( me_n e1fa, paido_v d 0 o1mmata nu_c e1laben.
e9sta/kh d 0 a!fqoggov, e0ko/llasan ga_r a)ni~ai
77gw/nata kai_ fwna_n e1sxen a0maxani/a.

テイレシアースは,髭が色づく年頃であったが,一人犬達と共に
 聖なる場所に近づきつつあった.
えも言われず喉が渇いて,泉の流れへと彼はやって来た.
 哀れな男だ,そしてかれは欲せぬまま,見る事許されぬものを見た.
そして,腹を立てているのもかかわらず,アテーナーは彼にこう言った.
 「お前はもはや眼を取り戻す事が出来ないが,そのお前を,
エウエーレース*1の子よ,どの神霊がこの不幸な道へと導いたのか?」
 女神は言った,そして,その若者の眼を夜が覆った.
ものも言われず彼は立っていた,というのも悲しみが
 膝をこわばらせ,そして当惑が声を押さえつけていたから.


*1 カリクローを妻としてテイテシアースを生むが,この人物(?)については他の事は知られていない.


【2006/12/22 02:31】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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蔵書印

古書店で買ったLoebのカッリマコスに,蔵書印とサインが入っていたので,調べてみると1904年生まれの英文学者の蔵書でした.しかも,幾つかの書き込みをみると,ちゃんと原文を読んでいて,全部目を通しているようなのですね.英文学の専門家として数冊の著書を残されていますが,ギリシア語のほうも相当できる方ではなかったかと思います.このLoeb版は1977年のリプリントですから,73歳以降に読まれたようです.新たな分野を開拓しようと思っていたのではないでしょうか.それにしても,戦前の学問的水準は,想像しているよりも遥かに高かったのではないかと思う今日この頃です.現在は下降線を辿っているといえるかもしれませんね.


【2006/12/21 07:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 57-74行

pai~dev,70Aqanai/a nu/mfan mi/an e1n poka Qh/baiv
77poulu/ ti kai_ peri_ dh_ fi/lato ta~n e9tara~n,
mate/ra Teiresi/ao, kai_ ou1poka xwri_v e1gento:
77a0lla_ kai_ a0rxaia~n eu]t 0 e0pi_ Qespie/wn7760
h270pi_ Korwnei/av, h2 ei0v79Ali//artron e0lau/noi
77i3ppwv, Boiwtw~n e1rga dierxome/na,
h270pi_ Korwnei/av, i3na oi9 tequwme/non a1lsov
77kai_ bwmoi_ potamw~| kei=nt 0 e0pi_ Kourali/w|,
polla/kiv a9 dai/mwn nin e9w~ e0peba/sato di/frw,7765
77ou0d 0 o1aroi numfa~n ou0de_ xorosasi/ai
a(dei~ai tele/qeskon, o3k 0 ou0x a(gei=to Xariklw/:
77a0ll 0 e1ti kai_ th/nan da/krua po/ll 0 e1mene,
kai/per70Aqanai/a| kataqu/mion e1ssan e9tai/ran.
77dh/ poka ga_r pe/plwn lusame/na pero/nav7770
i3ppw e0pi_ kra/na|79Elikwni/di kala_ r9eoi/sa|
77lw~nto: mesambrina_ d 0 ei]x 0 o1rov a(suxi/a.
a)mfo/terai lw/onto, mesambrinai_ d 0 e1san w{rai,
77polla_ d 0 a(suxi/a th=no katei=xen o1rov.

娘らよ,アテーナーはある時,一人のニンフ*1をテーバイで
 甚く,実に度を超えて愛して付き人にしていた.
それはテイレシアースの母であった.そして,二人は何時も離れることはなく,
 女神がテスピアイ*2のいにしえの(60)
…………,あるいはハリアルトロス*2へと
 ボイオーティアの農地を横切って馬を馳せる時も,
彼女のための生贄が捧げられている森と
 祭壇がクーラリウス河*3の傍にある所のコローネイア*2へと行く時も,
しばしば女神は彼女を自分の車に乗せ,(65)
 ニンフらの集いも,楽しい歌舞も
なかった,もしカリクローがそれを行うことがなければ.
 だが,彼女をもまだ多くの涙が待っていた,
たとえアテーナーにとっては気の置けない仲間であったにもかかわらず.
 それは,実に,美しく流れるヘリコーンのヒッポクレーネーの泉の傍で,(70)
二人が帯のピンを解いて
 入浴した時のこと.昼下がりの静けさが山を覆っていた.
二人は入浴したのは,昼下がりの時の事,
 そして,静けさがその山を支配していた.


*1 カリクロー.名前は67行で初めて出て来る.
*2 ボイオティアにある町
*3 ボイオティアにある河.


【2006/12/21 05:42】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 43-56行

e1ciq 0,70Aqanai/a perse/ptoli, xruseoph/lhc,
77i3ppwn kai_ sake/wn a(dome/na pata/gw|.
sa/meron, u9drofo/roi, mh_ ba/ptete - sa/meron,73Argov,7745
77pi/net 0 a0po_ krana~n mhd 0 a0po_ tw~ potamw~:
sa/meron ai9 dw~lai ta_v ka/lpidav h270s Fusa/deian
77h2 e0v70Amumw/nan oi1sete ta_n Danaw~.
kai_ ga_r dh_ xru/sw| te kai_ a1nqesin u3data mei/cav
77h9cei= forbai/wn71Inaxov e0c o0re/wn7750
ta)qa/na| to_ loetro_n a1gwn kalo/n. a)lla/, Pelasge/,
77fra/zeo mh_ ou0k e0qe/lwn ta_n basi/leian i1dh|v.
o3v ken i1dh| gumna_n ta_n Palla/da ta_n poliou~xon,
77tw}rgov e0soyei=tai tou=to panusta/tion.
po/tni 070Aqanai/a, su_ me_n e1xiqi: me/sta d 0 e0gw/ ti7755
77tai=sd 0 e0re/w: mu~qov d 0 ou0k e0mo/v, a0ll 0 e9te/rwn.

出で来れ,町破壊するアテーナーよ.黄金の兜の,
 馬と盾のぶつかる音を好む女神よ.
今日の日は,水の運び手よ,水汲むなかれ,今日は,アルゴスの者よ,(45)
 泉から飲むなかれ,また河からも.
今日の日は,奴隷女らは水瓶を,ピュセデイア*1か,
 ダナオスの娘ゆかりのアミューモーネー*2へ持って行け.
実にそれは,黄金と花々を水に混ぜて,
 イナコス河*3が,家畜養う(?)*4山からやって来て(50)
アテーナーに素晴らしい入浴をもたらす.さあ,ペラスゴスの男たちよ,
 欲しもしないで,女主を見ないように気をつけよ.
町守るパッラスの裸を見る者はだれでも,
 アルゴスでそれを最後にみることとなるだろう.
女神たるアテーナーよ,あなたは出で来りたまえ,私の方は何か(55)
 この女らに語ろう.だが,この話は私のではなく,他の者らのだが.


*1 アルゴスの近くの泉.
*2 アルゴスの近くの泉.ダナオスは,ポセイドーンがアルゴスの水を涸らした時に,娘に泉を探させる.その一人,アミューモーネーは,探している途中,サテュロスに襲われるが,ポセイドーンに助けられ,ポセイドーンは三叉の鉾で大地を打って水を出す.
*3 アルゴスの河.
*4 ここにのみ見られる語.研究者はしばしばテクストのコラプトとしている.


【2006/12/20 21:39】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『パッラスの入浴』(讃歌5) 33-42行

e1ciq 0,70Aqanai/a: pa/ra toi kataqu/miov i1la,
77parqenikai_ mega/lwn pai=dev70Arestorida~n:
w)qa/na, fe/retai de_ kai_ a( Diomh/deov a0spi/v,35
77w(v e1qov70Argei/wv tou=to palaiote/rwv
Eu0mh/dhv e0di/dace, tei6n kexarisme/nov i9reu/v:
77o3v poka bwleuto_n gnou_v e0pi/ oi9 qa/naton
da~mon e9toima/zonta fuga~| teo_n i9ro_n a1galma
77w1|xet 0 e1xwn, Krei=on d 0 ei0v o1rov w)|ki/sato,40
Krei=on o1rov: se_ de/, dai=mon, a)porrw/gessin e1qhken
77e0n pe/traiv, ai[v nu=n ou1noma Pallati/dev.

出で来れ,アテーナーよ.ここにはあなたの気に入る一団がいる,
 偉大なアレストール*1の末裔たる乙女らが.
おお,アテーナーよ,ディオメーデースの盾をあなたは持っている,(35)
 ちょうどエウメーデースがいにしえのアルゴス人に
教えたその通りに.その男はあなたのお気に入りの司祭であったが.
 彼は,ある時彼を殺す計画を
民衆が計画している事を知り,あなたの聖なる像を
 持って逃亡し,クレイオスの山*2に住みついた,(40)
クレイオスの山に.そして,彼はあなたを,神よ,切り立った
 岩の上に据えた,その岩には,今は,パッラティデスという名前がある.


*1 アルゴスの英雄.
*2 不詳.


【2006/12/19 23:28】 Callimachus in Lavacrum Palladis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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