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カトゥッルス38歌

Malest, Cornifici, tuo Catullo,
malest, me hercule, et laboriose,
et magis magis in dies et horas.
quem tu, quod minimum facillimumque est,
qua solatus es allocutione?   5
irascor tibi. sic meos amores?
paulum quid lubet allocutionis,
maestius lacrimis Simonideis.

コルニフィクスよ,君のカトゥッルス*1は具合が悪い,
具合が悪くて,おお,神様,つらいんだ,
そして,刻々と日に日にますます悪くなってる.
ほんとにつまらなくて,たやすい事なんだが,
そのカトゥッルスをどんな言葉をかけて慰めてくれるのかね.(5)
僕は君に怒っている.僕の気持ちをこんなふうにするのかね.
ほんのちょっと,何でもいいから言葉をかけてくれ,
シーモニデース*2の涙よりももっと悲しいのを.


*1 クゥィントゥス・コルニフィクスは,カトゥッルスとほぼ同時代の詩人・弁論家であり,また属州財務官などもつとめ,カエサルのもとに仕えた軍人もであった.
*2 シーモニデース(紀元前556-457)は哀悼歌で有名であった.

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【2006/04/30 19:32】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オウィディウス『イービス』45-66行

prima quidem coepto committam proelia versu, 45
 non soleant quamvis hoc pede bella geri.
utque petit primo plenum flaventis harenae
 nondum calfacti militis hasta solum.
sic ego te nondum ferro iaculabor acuto,
 protinus invisum nec petet hasta caput,  50
et neque nomen in hoc nec dicam facta libello,
 teque brevi, qui sis, dissimulare sinam.
postmodo, si perges, in te mihi liber iambus
 tincta Lycambeo sanguine tela dabit.
nunc, quo Battiades inimicum devovet Ibin,  55
 hoc ego devoveo teque tuosque modo,
utque ille, historiis involvam carmina caecis,
 non soleam quamvis hoc genus ipse sequi.
illius ambages imitatus in Ibide dicar
 oblitus moris iudiciique mei.        60
et, quoniam, qui sis, nondum quaerentibus edo,
 Ibidis interea tu quoque nomen habe.
utque mei versus aliquantum noctis habebunt,
 sic vitae series tota sit atra tuae.
haec tibi natali facito Ianique kalendis    65
 non mentituro quilibet ore legat.

私は,始められた詩句*1を使って,初めての戦いをしよう,(45)
 この詩脚では戦いは行われないのが普通だが.
ちょうど,黄色い砂で満たされた地面を,
 まだ体の暖まっていない兵士の槍が最初に突くように*2
そのように,私はまだ鋭い切っ先でお前を突かないだろうし,
 すぐには槍も憎いお前の命を襲わないだろう.(50)
そして,この本の中では,お前の名前も仕業も語らないだろう,
 そして,少しの間,お前に,お前が誰かを偽装することを許そう.
後になっても,もしお前が同じ事を続けるなら,我がイアンブス詩の本が
 リュカンベースの血で染めた槍を,お前に投げつけるだろう*3
今は,バットゥスの子*4が敵対するイービスを呪ったのと(55)
 同じやりかたで,私もお前とお前の身内を呪う.
ちょうど彼のように,謎めいた話で私の歌を包もう,
 この種のことを自分でするのは不慣れではあるのだが.
彼のイービスの謎をまねて,私は
 自分の習慣と審美眼を忘れたと言われよう.(60)
そして,私は,お前が誰なのか訊かれても,明かす事はないのだから,
 その間,お前もまた,イービスの名前を持つがよい.
そして,ちょうど私の詩句が,なにがしかの暗闇を持つであろうように,
 そのようにお前の一連の人生も暗くなればよい.
これをお前の誕生日や元旦の贈り物にすればよい,(65)
 だれであれ,偽らぬ口でこれを読む者が.


*1 今まで書いたところの詩の韻律,すなわち,エレゲイア詩脚によって,ということ.
*2 おそらく,準備の軽い練習の動作.cf. Cic.De or.2.78.36. ait idem (sc.Philippus), cum bracchium concalfecerit, tum se solere pugnare. 「フィリップスは言った,手が温まってから,自分は戦うのが常だ,と」
*3 アルキロコスは,彼とその娘の婚約を破棄したリュカンベースに対して攻撃するイアンボス詩を書き,娘はそのために自殺したという.
*4 カッリマコスのこと.バットゥスの名はカッリマコスの出身地であるキュレーネーの創始者同名で,その血を引くとされる.


【2006/04/30 14:28】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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語学

 なんだかテレビのイタリア語やフランス語をやりはじめてから,この2カ国語をやっていた時の,肩の力みみたいのがとれて来て,今もIbisのイタリア語の注釈書はそんなにすらすら読める訳ではありませんが,抵抗はあまりないんですね.さすがはNHK,4月期だけでこれほど効果があるとは思いませんでした.なんとかIbis,挫折しないで最後までいけるといいなあと思います.


【2006/04/30 11:05】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルスももう一息……

 カトゥッルスの残りの歌も,かなり少なくなりました.といっても,中山先生の訳しているもの以外を訳しているのですが.なんとか今年中には終わるのではないかと思います.最後の山は婚礼歌の61歌でしょうか.まあ64歌ほどは大変ではないでしょう.繰り返しの部分も4分の1ぐらいはありますし.

  23, 61, 65

 しかし,今まで訳した感じでは,カトゥッルスはレスビア関係の歌ばかり強調され過ぎているような気がします.実はレスビアと関係のない歌のほうが多いんですね.しかも,マイナーな歌のほうに,案外面白いのが含まれているような気がします.ひょっとして,レスビア関係の詩のほうが,実験的な意味合いが強いというか,完成度もひょっとすると若干低いのかもしれないですね.


【2006/04/30 02:01】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス47歌 悪い奴らが得をする

Porci et Socration, duae sinistrae
Pisonis, scabies famesque mundi,
vos Veraniolo meo et Fabullo
verpus praeposuit Priapus ille?
vos convivia lauta sumptuose  5
de die facitis, mei sodales
quaerunt in trivio vocationes?

ポルキウスにソークラティオーン,ピーソーの
二人の手先*1よ,世の瘡蓋に飢餓よ,
君たちを,わがウェーラニウス君とファブッルスよりも
あのナニ剥き出しのプリアプスは贔屓にしてたのかい.
君らは大枚はたいて立派な宴会を(5)
昼間っからやっていて,僕の仲間のほうは
道ばたでお呼びを待っているのかね.


*1 原文では「左手」.意訳で「手先」とした.


【2006/04/30 01:49】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス46歌 春の旅立ち

Iam ver egelidos refert tepores,
iam caeli furor aequinoctialis
iucundis Zephyri silescit aureis.
linquantur Phrygii, Catulle, campi
Nicaeaeque ager uber aestuosae;  5
ad claras Asiae volemus urbes.
iam mens praetrepidans avet vagari,
iam laeti studio pedes vigescunt.
o dulces comitum valete coetus,
longe quos simul a domo profectos 10
diversae varie viae reportant.

今や春は緩んだ暖かさをもたらし,
今や春分の天の嵐は
心地よい西風の息吹とともにおさまっている.
フリュギアの野を,カトゥッルスよ,
そして,焼け付くニーカエアの豊かな農地を去ろう*1.(5)
我々はアシアの名高い諸都市へと行く事を望もう.
今や,期待に震える心は外遊を欲し,
今や足はその熱意に喜び,力に満つる.
おお,親愛なる仲間たちとの交流よ,さらば,
共に家から遠く離れて来たその彼らを,(10)
異なった道のりが別々に運んで行くのだ.


*1 フィリュギアは黒海南岸の地.ニーカエアはそのなかの一都市.


【2006/04/30 00:57】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ソピステース新刊登場間近

http://matsuura05.exblog.jp/2524178

いやはや,納富先生の大作のあと,しばらくはでまいと思っていたソピステースの研究書がまたまた出るようです.肝心のソピステースはまだ読んでないのですが,こういうホットな研究が日本ですすんでいると思うと,少しでも知識のおこぼれにありつきたいなあ,と思います.いや,まずはテクストをよまねば…….


【2006/04/29 23:40】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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イービスのテクストの問題

先にアップした部分は,ちょっと面倒な部分を含んでいるところです.

 41-2行は,実は全く133-4と同じです.幾つかの写本には41-2行はこの場所にあるのですが,幾つかの写本ではこの2行は全く欠いていてしまっています.また,ある写本では,44行の後に入っていて,ある写本では,内容と同時に,明らかに韻律の順番が狂ってしまうのですが,43行の後に入っています.

 こういうことを考えると,多分ですが,本来この2行は,ここの行の付近の欄外に書かれていて,多分あとから本文に取り込まれたり,ある場合は入れる場所を間違ったり,取り込まれなかったりしたのではないかと思います.

 まあそういうことはよくあるのでしょうが,問題は校訂本のほうにもあります.OwenのOCTでは,この2行を削除しているのですが,削除した部分には行番号をつけないで,La Pennaのほうでは,削除した番号にも行番号をつけているのですね.つまり,『イービス』は,40行以降は,校訂本によって,行の番号が違うのです!

 いやー,これは困った困った.この場合,どちらの処置が正しいのか,ちょっとむずかしいです.もし,欄外にある状態がArchetypusの写本(現存しないが,現存する写本から再構成される理論的な写本)の推定される状態だとすると,これはたぶん,40a, 40bとするのが正しいのでしょう.しかし,La Penna, Loebなどはそのまま番号順にふっていますからねえ.一応,ここでは使いやすいLa Pennaのほうをメインにしますが,まあちょっと厄介な話です.

 もし他のテクストもっていらっしゃる方,40行以降どうなっているか教えていただけると幸いです.


【2006/04/29 22:41】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オウィディウス『イービス』29-44行

at tibi, calcasti qui me, violente, iacentem
 qua licet, ei misero debitus hostis ero.   30
desinet esse prius contrarius ignibus umor,
 iunctaque cum luna lumina solis erunt,
parsque eadem caeli Zephyros emittet et Euros,
 et tepidus gelido flabit ab axe Notus,
et ver autumno, brumae miscebitur aestas, 37
 atque eadem regio vesper et ortus erit,  38
et nova fraterno veniet concordia fumo,   35
 quem vetus accensa separat ira pyra,   36
quam mihi sit tecum positis, quae sumpsimus, armis 39
 gratia commissis, improbe, rupta tuis.   40
[quam dolor hic umquam spatio evanescere possit,
 leniat aut odium tempus et hora meum.]
pax erit haec nobis, donec mihi vita manebit,
 cum pecore infirmo quae solet esse lupis.


41-2 (=133-4 (131-2 in ed. Owen)) om. GP : post43 habet A : post 44 habet Z; quos versos fere omnes editores delendos esse censuerunt

だが,倒れている私を踏みつけたお前に,乱暴者よ,
 私がどこにいようとも,ああ,哀れな奴め,私は相応の敵となるだろう.(30)
水が火に逆らうものであることを止めることだろう,
 そして,日の光が月と共に一緒にあるだろう,
天の同じ部分が西風と東風を吹かせるだろう,
 そして,寒い北極から,暖かい南風が吹き,
そして,春は秋と,夏は冬と混ざり合うだろう,(37)
 そして,同じ場所が日暮れと夜明けとなるだろう,(38)
そして,兄弟の煙に,新たな協和が訪れるだろう,(35)
 葬送の薪に火がつけられた時,その煙を昔の怒りが二分していたのだが,*1(36)
私とお前が,一度取っていた武器を措いて,(39)
 お前の仕出かしたことが破壊した親愛の情が戻るよりも先に.(40)
[この苦しみが時の経過によって消え去ることができるよりも先に,(=133)
 あるいは,時と時間が私の憎しみを和らげるよりも先に.(=134)]*2
私に命が残っている限りは,このような平和があるだろう,
 狼が弱い家畜とともに持つような平和が.

*1 オイディプースと,イオカステー(実は母親であった)の間に生まれた,ポリュニーケースとエテオクレースは,互いに王位を1年毎に継ぐという約束であったが,エテオクレースは約束を守らず,戦うこととなり,両者とも倒れる.死後も不和のため,二人が焼かれた煙すら一緒にならなかったという(cf. Ov.Tr.5.33-6).
*2 [ ] で囲まれた部分は,元々の本文にはなかったことを示す.この2行はいくつかの写本では伝わっていなかったり,場合によっては別の場所に挿入されている上,133-4行と全く同じである.おそらく,欄外に別人が書き加えたものとおもわれる.


【2006/04/29 22:16】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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アポッローニオス・ロディオス

古代ギリシア関連の書籍

いや,こういうサイトがあると本当にうれしくなります.なかなか新刊書の情報とか集めるのが苦手で…….ただ,更新が止まっておられるのが残念です.ここで目に留まったのですが,

高橋通男『ヘレニズムの詩とホメーロス: アポローニオス・ロディオス研究』東京:慶應義塾大学出版会,2005.

という,すごい本も出ていたのですね.いや,これはどうあっても買わなければ.


【2006/04/29 19:20】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス41歌 値段不相応

Ameana puella defututa
tota milia me decem poposcit,
ista turpiculo puella naso,
decoctoris amica Formiani.
propinqui, quibus est puella curae, 5
amicos medicosque convocate:
non est sana puella, nec rogare,
qualis sit, solet aes imaginosum.

アーメアーナって淫売女は
僕に10000セステルティウスも要求しやがった,
あのみっともない団子鼻の,
破産したフォルミアーヌスのお囲いがね.
この女の世話役の身内さんがた,(5)
友達と医者を呼んでくれよ.
こいつはまともな女じゃないよ,それに,
自分がどんなありさまかって,鏡に尋ねる習慣もないんだから.


【2006/04/29 18:39】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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打ち合わせなしの攻撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000021-san-soci&kz=soci

いや,いくら何でも事前の打ち合わせがある事を裁判所で認定されてしまうなんて,ちょっと昔のファンとしては悲しいです.まあそれを知りつつ楽しむのがプロレス通なんでしょうけどね.それにしても,何時の頃からかプロレスって,真夜中しかやらなくなってしまい,殆ど見なくなりました.


【2006/04/29 14:01】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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対訳成功!

前から来ている方にはお気づきかと思いますが,テンプレートを代えて,ようやく対訳形式で翻訳が投稿できるようになりました.いやあ,もっと早くにやっておくのでした.もう300は投稿してますからねえ…….直すのも大変です.

ブラウザの横幅が狭すぎる場合は,対訳形式が崩れるので,そういう時はモニターいっぱいにブラウザを広げるか,文字を小さくするかしてみて下さい.


【2006/04/29 11:10】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス40歌

Quaenam te mala mens, miselle Ravide,
agit praecipitem in meos iambos?
quis deus tibi non bene advocatus
vecordem parat excitare rixam?
an ut pervenias in ora vulgi?       5
quid vis? qualubet esse notus optas?
eris, quandoquidem meos amores
cum longa voluisti amare poena.

一体どう魔がさしたんだね,哀れなラーウィドゥスよ,
僕のイアンボスに立ち向かうなんて.
どんな神が,よからぬ企みで呼び出されて
気違いじみたけんかをかき立てようとしているのかね.
それとも,みんなの話題になろうってのかね.(5)
何がお望みなんだね.なんとしても有名になりたいのかね.
そうなるだろうさ,僕の恋人を,
ずっと罰されながら愛する事を望んだんだからにはね.


【2006/04/29 11:06】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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サイト再構築
ちょっと考えているのですが,ここのテンプレートを改造して,翻訳が対訳になるようにしようかと思っています.しかし,なかなかいいテンプレートってないんですよね.テンプレートを自分で作るという手もあるのですが,如何せんスタイルシートとHTMLの組み合わせがブログだとちょっと複雑なので,どこをいじるとどうなるかがよくわからなかったり,たとえ一つのブラウザで良くても,別のでみると大変な事になっていたりするので,安心できません.いや,今でもちゃんと読めているのかわからなかったりします.

それと,もう一つブログを作って,文法事項のメモを中心にしようかなあ,と.僕もそうだったんですが,なかなか中級文法の鳥瞰を得るのは大変なのです.独習でやると,中級文法書は結局一通り読む程度で,あとは文法辞書代わりになってしまって,本文で自分が気がついた文法事項だけ調べるようになってしまって,結局知らない文法事項はそのままになってしまうので.ついでに語彙や語法注も沢山つけるとか.

そういえばキケローのデーイオタルス王弁護がそのままになっていました.こちらをちょっとすすめなければ.

結局,何をしたらいいのかわかりません(笑).

【2006/04/29 08:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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サイト色々
ここの所,nikubetaさんのサイトなどでも活発なサイト紹介などがされているので,ちょっと気合いを入れて,面白いサイトがないか探してみました.

まずは文献を探す為の文献にあたるサイトです.
学術系ブログの情報サイト

ギリシア哲学のすごいサイト.こんなふうに自分の研究状況を人に説明できるなんて,うらやましいです.
古代ギリシア哲学と現代倫理学のページ

【2006/04/29 00:13】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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いよいよ『イービス』
ついに『イービス』開始しました.一応参考文献のうち,La PennaとMozley(Loeb)とOwen(OCT)を入手.いくら何でもOwenは古い上,それほどいいテクストでもないので,事実上はLa PennaとLoebでやって行くと思います.644行ですから,一日30行ずつとして,22日程度で完成でしょうか.その間別なこともやったりしますから,気長に待って下さるとありがたいです(だれも読んじゃいないかもしれませんが).La Pennaの注釈は,それなりにいいものだと思います.というか,これ以外はスペイン語のしかない……

【2006/04/28 22:32】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オウィディウス『イービス』1-28行

  P. OVIDII NASONIS IBIS

Tempus ad hoc lustris bis iam mihi quinque peractis
 Omne fuit Musae carmen inerme meae.
nullaque, quae possit, scriptis tot milibus, extat,
 littera Nasonis sanguinolenta legi.
nec quemquam nostri, nisi me, laesere libelli,  5
 artificis periit cum caput arte sua.
unus (et hoc ipsum est iniuria magna) perennem
 candoris titulum non sinit esse mei.
quisquis is est (nam nomen adhuc utcumque tacebo),
 cogit inadsuetas sumere tela manus.     10
ille relegatum gelidos Aquilonis ad ortus
 non sinit exilio delituisse meo,
vulneraque inmitis requiem quaerentia vexat,
 iactat et in toto nomina nostra foro,
perpetuoque mihi sociatam foedere lecti    15
 non patitur vivi funera flere viri;
cumque ego quassa meae complectar membra carinae,
 naufragii tabulas pugnat habere mei.
et, qui debuerat subitas extinguere flammas,
 hic praedam medio raptor ab igne petit.   20
nititur, ut profugae desint alimenta senectae:
 heu quanto est nostris dignior ipse malis!
di melius, quorum longe mihi maximus ille est,
 qui nostras inopes noluit esse vias.
huic igitur meritas grates, ubicumque licebit,  25
 pro tam mansueto pectore semper agam.
audiet hoc Pontus, faciet quoque forsitan idem
 terra sit ut propior testificanda mihi.


プーブリウス・オウィディウス・ナーソー『イービス』

私の50年の齢が過ぎてこの時まで,
 我がムーサの歌は全て武装せぬものであった.
幾千もの書物の中に,ナーソーの書物であって,血塗られたものと
 読まれる書物は一つもない.
そして,私の本は,私以外,いかなる者も傷つけはしなかった,(5)
 自分の『技法』*1によって,技法の作り手の命が滅びた時にも.
ただ一人(そしてこれ自体が,大きな不正なのだが)
 私の潔白という栄誉の称号が永遠であることを許さなかった.
彼がだれであれ(というのも,私はずっとできる限り黙っているのだから),
 そいつは慣れない私の手に,槍を取る事を強いているのだ.(10)
彼は,北風の生まれる冷たい場所に追放された私に,
 私の流刑地に隠れていることを許さなかった.
冷酷にも,彼は休息を求めている傷を苛み,
 そして,あらゆる広場で私の名を連呼し,
永遠の床の契りで私と結ばれた妻に(15)
 夫が生きたまま葬られていることを嘆く事を許さない.
そして,わたしが,私の船の砕け散った破片を抱いている時に,
 彼は漂流者の私の板きれを取ろうと争っている.
そして,すぐにも火を消さねばならなかったのに,
 この泥棒は,火のまっただ中から,獲物を狙っているのだ.(20)
彼は,年老いた流刑者に,食べ物がなくなるようにと腐心している.
 ああ,この男自身が,どれほど私の災いを受けるに相応しい事か!
神々よ,お慈悲を!その神々のなかで,彼*2だけがかけ離れて最も偉大なのだが.
 その彼は,私の旅程が,貧しいものとならないようにと願ったのだから.
だから,どこに私がいようとも,この方に,(25)
 これほどの寛大な心に対して,相応しい感謝を常に捧げたい.
このことを黒海は聞き届けるだろう,そして,ひょっとすると,この同じ方が,
 もっと近い地に私のことを証言してくれるように,計らってくれるだろう.*3


*1 『恋愛技法』Ars Amatoriaのこと.オウィディウス追放のきっかけの一つとされた.
*2 オウィディウスを追放した皇帝アウグストゥス.
*3 オウィディウスがアウグストゥスの寛大さに感謝をしていたという黒海の証言により,アウグストゥスの好意を得,ひょっとすると,もっとローマに近い場所に移されるかもしれない.そうしたら,その後に,同じように寛大さに感謝をし,その地がそれを証言することになるだろう,ということ.



【2006/04/28 22:20】 Ovidius Ibis | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ある本について……
書評を書こうかとおもったのですが,とてもでないですが,ちょっとまともなものではないので,止めました.うーん,しかしこれが人気のある本だったとは…….まあ面白いところもあるのですけどね.

その一方で,下のFrancis Cairnsの論文,本当にすごい論文です.いや,これこそ文献学!という論文で,ぜひ皆様にもご一読おすすめします.週末あたりに,そのかいつまんだ紹介と,自分の考えでも書こうかとおもっています.

【2006/04/28 00:19】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス
 カトゥッルスは,下は猥雑きわまりない罵詈雑言から,上は小叙事詩まで,ずいぶん懐の深い詩人ですが,45歌などを見ていると,こんなに心温まる美しい詩も書けるのだなあと感心してしまいます.これなどは,結婚される方にプレゼントしてもいいぐらいでしょうね.しかし,この詩人のちゃんとした全訳が出ていないのは,本当に残念です.

 45歌については,最近このような論文がでています.まあこれを読む為に予習で翻訳したのですが.

Francis Cairns. "Catullus 45: Text and Interpretation." Classical Quarterly 55 (2005): 534-41.

 読んでみて解釈など変わったら,翻訳も書き換えるかもしれません.

【2006/04/27 18:35】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス45歌 幸福のくしゃみ(改訂版)

Acmen Septimius suos amores
tenens in gremio 'mea' inquit 'Acme,
ni te perdite amo atque amare porro
omnes sum assidue paratus annos,
quantum qui pote plurimum perire,    5
solus in Libya Indiaque tosta
caesio veniam obvius leoni.'
hoc ut dixit, Amor sinistra et ante
dextram sternuit approbationem.

at Acme leviter caput reflectens     10
et dulcis pueri ebrios ocellos
illo purpureo ore suaviata,
'sic', inquit 'mea vita Septimille,
huic uni domino usque serviamus,
ut multo mihi maior acriorque      15
ignis mollibus ardet in medullis.'
hoc ut dixit, Amor sinistra et ante
dextram sternuit approbationem.

nunc ab auspicio bono profecti
mutuis animis amant amantur.      20
unam Septimius misellus Acmen
mavult quam Syrias Britanniasque.
uno in Septimio fidelis Acme
facit delicias libidinesque.
quis ullos homines beatiores       25
vidit, quis Venerem auspicatiorem?

de vv. 8-9 et 17-8 vide "Catullus 45: Text and Interpretation" in Classical Quarterly 55(2005)534-41.

セプティミウスは,彼の恋人アクメーを
胸に抱きながらこう言った.「僕のアクメー,
もし僕が君を死ぬほど愛していなくて,さらに
生涯ずっと絶える事無く,
可能な限りぞっこんになって愛し続けるのでなければ,(5)
僕は一人で,焼け付くリビュアかインドで
緑の目のライオンに向かって行こう」
彼がこう言った時,アモルは左前に
幸先よいくしゃみをした*1

一方アクメーは頭を寄りかからせて(10)
そして愛する若者の陶然とした目に
その薔薇色の唇で口づけしながら
言った.「こんなふうに,私の命のセプティミちゃん,
唯一この主人にずっと私は仕えたいわ.
もっと大きくて激しい(15)
恋の炎が,柔らかい骨の髄で燃え上がるように」
彼女がこう言った時,アモルは左前に
幸先よいくしゃみをした.

今,よい吉兆から二人は出発し,
互いの思いやりで愛し愛されている.(20)
セプティミウスはアクメーだけにぞっこんになって,
シリアやブリタンニアの女*2などよりも愛している.
忠実なアクメーは,只一人,セプティミウスだけに
愛の喜びと情欲を感じている.
もっと幸福な人々を誰が見たことがあろうか,(25)
だれがもっと幸先よい吉兆を見た事があろうか.


*1 別の投稿で解説予定.
*2 ローマでは野心ある若者は,辺境の軍事行動へ同行し,あわよくば名声とともに贅沢を享受しようと考えていた.


【2006/04/27 17:59】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ようやくベレニーケーの歌完訳
 ようやく全部訳し終わりました.王妃が捧げた髪の毛の束が語るという,大変魅力的でかわいらしい詩なのですが,本文的には問題だらけで大変です.何しろ,カトゥッルスの最後の行,どうもカッリマコスの最後の行ではないという問題はどう解決したらいいものやら.まあサッポーの翻訳の51歌も,最後のほうはサッポーとはどうも関係ない話になっているのは,何かのヒントになるでしょうか.
 ともあれ,本気でこの歌の研究したら,分量的には修士論文ぐらいにはなるのでしょう.それにしても,パピュロスがまだ出版されていないのは残念です.パピュロロジーのサイトにも無いようですし.

【2006/04/26 22:38】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス66歌 ベレニーケーの髪の房 79-94行(完結)

nunc vos, optato quas iunxit lumine taeda,
 non prius unanimis corpora coniugibus    80
tradite nudantes reiecta veste papillas,
 quam iucunda mihi munera libet onyx,
vester onyx, casto colitis quae iura cubili.
 sed quae se impuro dedit adulterio,
illius a mala dona levis bibat irrita pulvis:    85
 namque ego ab indignis praemia nulla peto.
sed magis, o nuptae, semper concordia vestras,
 semper amor sedes incolat assiduus.
tu vero, regina, tuens cum sidera divam
 placabis festis luminibus Venerem,      90
unguinis expertem non siris esse tuam me,
 sed potius largis affice muneribus.
sidera corruerint utinam! coma regia fiam,
 proximus Hydrochoi fulgeret Oarion!

94 corruerint Lachmann : cur iterent V post 94 duo versus sequuntur in fragmento Pap.Ox. ined. (=Fr.110 94a, 94b Pf.), quorum fere nihil legi potest nisi fi/lh teke/essi(94a)

今,待ち望まれた日に,婚姻の松明が結んだなら,
 お前達は,心一つに結ばれた夫に体を(80)
引き渡して,服を脱いで乳房をはだけてはならない,
 私にうれしい贈り物の香水壜から注ぎものをするよりも先には,
お前達の香水壜から,それは純潔の床において守っているものだが.
 だが,汚れた不義に自らを引き渡した女性の,
そのような女性の邪な贈り物は,重みのない塵芥がむなしく吸い取ればよい.(85)
 なぜなら私は相応しくない女性からは,いかなる贈り物も欲しないから.
だがむしろ,花嫁たちよ,永遠に協調と,
 永遠に絶え間ない愛とが,お前達の居場所に住み着くように.
あなたはしかし,王妃よ,星々を見つめつつ,
 祭りの日々にウェヌスを宥める時,(90)
あなたの物である私が,香水を知らないままにしないで下さい,
 むしろたっぷりとその贈り物を下さい.
天が崩れ落ちて欲しい!王妃の髪の毛になりたい,
 水瓶座のすぐ側にオリオン座が輝いてほしい*1


*1 水瓶座とオリオン座は天球のほぼ反対側に位置する.天が落ちて,離れたオリオンと水瓶座が一緒になればよい,ということか.なお,カッリマコスの元歌では,この94行の後に,さらに2行が続いている.



【2006/04/26 22:15】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ニンニクが……
さっきから近所で猛烈にニンニクの臭いのするものを料理しているようです.
いやはや,これはちょっと耐えられません.多分大量のニンニクをそのまま焼いているのでは,とおもうぐらい,すごい臭いです.いや,本当にこの歌を届けたくなるぐらいです.

【2006/04/26 20:14】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス66歌 ベレニーケーの髪の房 69-78行

sed quamquam me nocte premunt vestigia divum,
 lux autem canae Tethyi restituit,       70
(pace tua fari hic liceat, Ramnusia virgo,
 namque ego non ullo vera timore tegam,
nec si me infestis discerpent sidera dictis,
 condita quin veri pectoris evolvam)
non his tam laetor rebus, quam me afore semper, 75
 afore me a dominae vertice discrucior,
quicum ego, dum virgo quondam fuit, omnibus expers
 unguentis una vilia multa bibi.

77 omnibus multi edditores non sanum esse censuerunt

だが,たとえ私を神々の足が夜に踏むにしても,
 朝日が私を年老いたテティスに戻すとしても(70)
(あなたに免じて,ここでこう言うことをお許し下さい,ラムヌスの乙女*1よ,
 というのも,私はいかなる恐れによっても,真実を隠す気はないからです,
たとえ,もし星々が脅し言葉で私をけなして,
 私の真実の胸に隠された事を言わないように強いても)
これらの事を喜ぶ度合いは,私がずっと離れていることを,(75)
 私がご主人様の頭から離れていることを気に病む度合いほど大きくはないのです.
その彼女とともに,私は,かつて彼女が乙女であった時,全ての香水を知ることなく*2
 彼女と共に,安いものばかり沢山飲んだのです.


*1 復讐女神ネメシスのこと.アテーナイのラムヌスに有名な寺院があった.
*2 ギリシア語では,「没香を知る事なく」だが,ラテン語ではおそらく原文が誤写で崩れている.原文をなんとか残そうとすると,上の訳になるが,そう読めるかどうかは不明.


【2006/04/26 19:44】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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不思議な国のアリス ラテン語版
小林標氏の著書を立ち読みしていたら,不思議な国のアリスのラテン語版があることが書いていたので,探してみるとやっぱり有りました.

http://www.gmu.edu/departments/fld/CLASSICS/alice.html

まだ読んでいません.というか,カトゥッルスとウェルギリウスで今は手一杯.

【2006/04/25 22:24】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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尼崎脱線事故1周年
 もう忘れかけていましたが,尼崎の脱線事故,ちょうど1年前の朝9時18分だったんですね.列車がくの字型に折れ曲がって,めちゃくちゃになっているという,ちょっと信じられない有様を見て,すごくショックを受けたのですが,それから一年,次々と日本を揺るがすような大変な事件が積み重なって,そんな事故でさえも印象が薄くなっていました.
 しかし,一人でも身内に被害が有った方には,きっと忘れられない悪夢のような日なのでしょうね.幸い,知人などで被害者はいませんでしたが,同じ鉄道を使っていた人はいて,人ごとじゃあないという気がしました.やっぱり,その線では異常な揺れはよく起こっていたそうで,いつ起きてもおかしくない事故だったんだなあと思うと,ぞっとします.その後の安全対策はどうなっているのか判りませんが,最近は飛行機関係でまた小さいトラブルが頻発しているようです.これも大きな事故に育たないように,安全対策をしっかりしてもらいたいですね.

【2006/04/25 22:08】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス66歌 ベレニーケーの髪の房 51-68行

abiunctae paulo ante comae mea fata sorores
 lugebant, cum se Memnonis Aethiopis
unigena impellens nutantibus aera pennis
 obtulit Arsinoes Locridos ales equos,
isque per aetherias me tollens avolat umbras   55
 et Veneris casto collocat in gremio.
ipsa suum Zephyritis eo famulum legarat,
 Graiia Canopitis incola litoribus.
hic liquidi vario ne solum in lumine caeli
 ex Ariadnaeis aurea temporibus        60
fixa corona foret, sed nos quoque fulgeremus
 devotae flavi verticis exuviae,
uvidulam a fluctu cedentem ad templa deum me
 sidus in antiquis diva novum posuit.
Virginis et saevi contingens namque Leonis    65
 lumina, Callisto iuncta Lycaoniae,
vertor in occasum, tardum dux ante Booten,
 qui vix sero alto mergitur Oceano.

59 hic liquidi Friedrich : hi dii uen ibi codd. : inde Venus Postgate  lumine γ: limine θ: numine V

少し前に私から別れた兄弟の髪の毛は,その運命を
 嘆いていたが,その時,エチオピアのメムノーンの
兄弟*1が,打ち振る羽で空を漕ぎながら,
 ロクリスのアルシノエー*2の翼ある馬となって現れ,
そしてその彼は,私を乗せて夜の空を飛び去り,(55)
 そしてウェヌスの汚れ無き懐へと置いた.
ゼピュリウムの女神は,自ら自分の召使いをそのために使いにした,
 カノプス*3の岸に住むギリシアの女神は.
澄んだ空の様々な光の中で,
 アリアドネーの頭からとられた(60)
金の冠*4だけが懸かっているのではなく,
 金髪の頭からの捧げ物の品である私もまた輝くようにと,
波に濡れつつ,神々の神殿へとみまかった私を,
 女神は新しい星として古い星々の中に置いたのです.
私は乙女座と,獰猛な獅子座の(65)
 星に接しながら,リュカオーンの娘カッリストー*5の隣に居り,
私は歩みの遅い牛飼い座の前を先導しながら回って沈み,
 その星座はずっと遅れて,深い海に沈みます.


*1 カッリマコス古注によると,西風のゼピュロス.メムノーンもゼピュロスも,母親は曙の女神エーオース.下記*2も参照.
*2 プトレマイオス2世の妃で,神格化されてウェヌスと同一視された.アレクサンドリアの東のゼピュリウムに神殿がたてられていた.なぜ「ロクリスの」となっているのかについては不詳.
*3 ゼピュリウムの近くの町.
*4 テーセウスに捨てられた後,アリアドネーは,バッコスに助けられ,バッコスは結婚の祝いに彼女が頭につけていた宝石を星とする.
*5 ゼウスに愛されたカッリストーは,ヘーラーの恨みにより熊にされるが,ゼウスは彼女を大熊座に変える.


【2006/04/25 21:31】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『縁起集』4巻 断片110.40-50
40
77sh/n te ka/rhn w1mosa so/n te bi/on.
私はあなたの頭とあなたの命にかけて誓った.

Catul.66.40
  invita, adiuro teque tuumque caput.
  嫌々ながら.私はあなたとあなたの頭にかけて誓います


44-6
77a0mna/mwn Qei/hv a0rgo_v u9perfe/retai,
boupo/rov70Arsino/h|v mhtro_v se/o, kai_ dia_ me/ssou
77Mhdei/wn o0loai_ nh=ev e1bhsan71Aqw.
ティエーの高名な子孫は通って行った,
あなたの母親アルシノエーの牛貫く槍は(壊された)*1,そして,
 ペルシア人の破壊もたらす船はアトス山の真ん中を航海した.
*1 アトス山の形状からこのように言われていると考えられる.

Catul.66.44-6
 progenies Thiae clara supervehitur,
cum Medi peperere novum mare, cumque iuventus 45
 per medium classi barbara navit Athon.
 ティアの高名な子孫がその上を飛んでゆく(その山を.)
それはペルシア人が新しい海を作り,異邦の若者たちが(45)
 アトス山の真ん中を艦隊で航海して行った時のこと.


47-50
ti/ plo/komoi r9e/cwmen, o3t 0 ou1rea toi=a sidh/rw|
77ei1kousin; Xalu/bwn w9v a0po/loito ge/nov,
geio/qen a0nte/llonta, kako_n futo/n, oi3 min e1fhnan
77prw~toi kai_ tupi/dwn e1frasan e0rgasi/hn.
何が髪の毛にできるだろう,これほどの山が鋼に
 屈する時に.カリュボスの種族は滅びよ,
大地から育つ,邪な植物を,それを初めて見つけ,
 そして槌の業を教えた者らは.

Catul.66.47-50
quid facient crines, cum ferro talia cedant?
 Iuppiter, ut Chalybon omne genus pereat,
et qui primcipio sub terra quaerere venas
 institit ac ferri stringere duritiem!
髪の毛に何ができようか,これほどのものが鋼に屈するというのに.
 ユッピテル様,カリュボス人の種族は皆滅びよ,
そして,初めて大地の下に鉱脈を探すことを
 始め,鋼の硬さを鋳造したものは.

【2006/04/25 17:41】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ニンニク歌
http://kassandra.blog18.fc2.com/

 ちょっと前からリンクに勝ってに入れさせて頂いていますが,日本の古典を徒然に散策するという優雅なサイトです.意外なことに(というか知らなかっただけか……),日本にも,しかも源氏物語にもニンニク歌(短歌)があったのですね.
 ちなみにうちのサイトのニンニク歌はこちらです.

【2006/04/25 02:05】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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