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年末のご挨拶
7月28日に,何となくカトゥッルス1歌を翻訳してみてから,まるまる5ヶ月経ちました.
今年の夏は異常な暑さで,その日も,とても何かをやる気が起きないほど暑かったとおもいます.

それでも,古典語をやっていると,自分の専門以外も広く読んでおく必要があるので,漠然と過ごすよりはちょっとずつでも翻訳しておこうかと思っていたら,結構大量に翻訳ができてしまいました.来年中にはホラーティウスのイアムボス集と,カトゥッルスの全訳が出来たら,と思っています.

あまり頻繁ではありませんでしたが,いくつかの箇所では,解釈を巡って,多分ちゃんと学問的にも意味のある(あるいは今後の努力次第で学問的な意味につながりうる)論議もでき,これについてはご教示下さったり,ヒントを与えて下さった方々に感謝にたえません.

最後になりましたが,皆様がよいお年を迎えられますよう,心よりお祈りしております.
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【2005/12/30 17:35】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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漢字のかけない文献学者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051230-00000002-san-soci&kz=soci
こんなニュースを見たのですが,難問の漢字,ちょっと試してみたら以外と出来なくてびっくりしました.よく見直してみると思い出して書けるのですが,これほどまでに自分で漢字力が落ちているとは思いませんでした.ちょっと反省しきりです.ラテン語も最近は書く練習していないので,気をつけないと…….

【2005/12/30 15:02】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス91歌 そのゲッリウスに……

Non ideo, Gelli, sperabam te mihi fidum
 in misero hoc nostro, hoc perdito amore fore,
quod te non nossem bene constantemve putarem
 aut posse a turpi mentem in hibere probro;
sed neque quod matrem nec germanam esse videbam 5
 hanc tibi, cuius me magnus edebat amor.
et quamvis tecum multo coniungerer usu,
 non satis id causae credideram esse tibi.
tu satis id duxti: tantum tibi gaudium in omni
 culpa est, in quacumque est aliquid sceleris.    10

ゲッリウスよ,この惨めな,この死にそうな愛において,
 君が僕に忠実であるだろうと思っていたのは,
僕が君を良く知っているからとか,心変わりしないと思っているとか,
 嫌らしい不品行から気持ちを遠ざけておけるから,とかいう理由ではなく.
僕を蝕む大きな愛情の向かうところの彼女が(5)
 君の母親でも姉妹でもないのを知っていたからだ.
そして,たとえ僕が君と多くの付き合いで結ばれていたにせよ
 それが君にそうする事の十分な理由だとは思っちゃいなかったのに.
君はそれが十分な理由だと思ったのだ.君はただ,何かの悪があるような
 過ちに,喜びを感じるってことがね.(10)


【2005/12/30 14:04】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カウンター5000達成!
知らないうちに,カウンターが5000を超えていました.
ただ翻訳してはアップしているようなサイトにわざわざ来て下さって,本当にありがとうございます.いつまで続くか分かりませんが,これからもよろしくお願い申し上げます.

【2005/12/30 01:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス90歌 またまたゲッリウスに……

Nascatur magus ex Gelli matrisque nefando
 coniugio et discat Persicum aruspicium.
nam magus ex matre et gnato gignatur oportet,
 si vera est Persarum impia religio,
gratus ut accepto veneretur carmine divos
 omentum in flamma pingue liquefaciens.

ゲッリウスと母親との忌まわしき
 婚礼から魔法使いが生まれんことを,そして,ペルシアの予言を学ばんことを.
というのも,母と子からは魔法使いが生まれて,
 ??もしもペルシアの不浄の教えが正しければだが??
そうして,脂身ゆたかな腸を火にかけて溶かしながら
 神々に喜ばれる歌で神々をあがめるようなるのは当然だから.


【2005/12/30 00:31】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス89歌 再びゲッリウスに……

Gellius est tenuis: quid ni? cui tam bona mater
 tamque valens vivat tamque venusta soror
tamque bonus patruus tamque omnia plena puellis
 cognatis, quare is desinat esse macer?
qui ut nihil attingat, nisi quod fas tangere non est,
 quantumvis quare sit macer invenies.

ゲッリウスは痩せている.そうじゃないなんてあるかね?彼にはあんなに良くって
 あんなに元気な母親がぴんぴんしてる,それに,あれほど愛らしい姉妹に
あれほど人のいい叔父,それにあそこは親類の女の子でいっぱいだ,
 どうして彼が痩せていなくなるなんてことがあるかね?
触れてはいけないもの以外には何も彼が手を付けていないとしても,
 彼が痩せている理由なら君はいくらでも見つけるだろうよ*1


*1 つまり,近親相姦しかしていないにしても,あそこには獲物がいっぱいあるので,痩せていない訳はないよ,という意味.恋愛詩では,恋愛(=情事)によって男が痩せて健康的な状態でなくなるのはトポスとなっている.たとえばカッリマコスのエピグラムPf.30を参照(もちろん例は他にもいっぱいあります).


【2005/12/29 23:55】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス88歌

Quid facit is, Gelli, qui cum matre atque sorore
 prurit et abiectis pervigilat tunicis?
quid facit is, patruum qui non sinit esse maritum?
 ecquid scis quantum suscipiat sceleris?
suscipit, o Gelli, quantum non ultima Tethys    5
 nec genitor Nympharum abluit Oceanus:
nam nihil est quicquam sceleris, quo prodeat ultra,
 non si demisso se ipse voret capite.

どういうことをしていることになるかね,ゲッリウスよ,母親と姉妹と
 エッチして,服を脱いだまま夜を過ごすやつは?
どういう事をしていることになるかね,叔父を夫にしないようなやつは?
 いったいどれほどの悪事をしているか知っているかね?
そいつがしている悪事は,おお,ゲッリウスよ,最果てのテテュスも(5)
 ニンフの親たるオーケアヌスも洗い流す事が出来ないものだ.
というのも,そいつがそれ以上度を超してできるようなどんな悪事も全然ないからだよ,
 たとえそいつが頭を下げて,自分のアレをしゃぶってもさ.


【2005/12/29 23:40】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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資料収集
 『ぎりぎり合格の論文マニュアル』に刺激されたわけではないですが……

 西洋古典学だと,資料収集は結構重要な作業の一つだったりします.よく,一次文献が重要だから,二次文献に拘泥するな,という指導教官もいますが,書いた後になってから,他の人が言っていないか,資料をちゃんと確認したのか,などと言い始めることも多くて(いや,それはそうなんですが……),指導教官の言う一次文献が重要というのは,論文指導におけるトポスなのかもしれません.

 それはともかく,普通やっている資料集めの方法を,何となく紹介しておきます.もちろん,違う方法もあるかもしれないので,その場合は教えて下さるとありがたいです.

 徹底的に集める場合は,L'année philologique,日本語に訳すと『文献学年報』とでもいうべき書誌のための年報があります.これは,年毎に出た,文献学のあらゆるテーマの文献を,可能な限り全て集めたもので,確か1920年代ぐらいから続いています.今はhttp://www.annee-philologique.com/aph/という,ネット上の有料サイトもあり,大学によっては,学内でこれを使うことも出来ます.CD-ROMで50年分ぐらいまとめているのもあります.ちなみに,http://www.annee-philologique.com/aph/の雑誌名略号表は,かなり広く使われていて,文献などで雑誌論文略号が何かを調べる時にも,これを見る必要があったりします.また,自分で参考文献表を作るときにも,この略号を使うこともできます.一部はhttp://library.uncg.edu/depts/ref/instructions/lannee_abbrev.aspで見る事が出来ます.
 しかし,これをいきなり相手にし始めると,かなりの時間を取られる割には,入手すべき論文の質などは分からないですし(ただし簡単な要約はついていることがあります),特に,初めて研究するような場合は,これらの文献の質を見極めることが出来ない訳ですから,水泳の初心者がドーバー海峡を泳いで横断しようとしているような状態になってしまいます.

 もっと効率よく探すには,書誌情報をある程度まとめた本や論文などを使うのが一番です.
 テクストに対する注釈書や,ある作家の研究書などには,参考文献表あるいは本文や注などで,重要な参考文献を載せてくれている場合が多いです.これによって,少なくともその年までの重要な文献はある程度目星がつきます.作家によっては,"A Companion to ... "というタイトルで始まる,研究動向を教えてくれる本,あるいは"Recent scholarship of ... "などの雑誌論文などもあります.初めてそのテーマに取り組む人には"Introduction to ... "などという本も便利でしょう(ただし,紹介されている文献が,概論の範囲を超えない場合も多いです).雑誌によっては,これらの研究総括を割合頻繁に載せている雑誌もあります.これにはClassical World(http://www.caas-cw.org/backissu.htmlの既刊書リストを参考に)あるいはLustrumなどがあります.
 ただし,これで文献が入手できるのは,ある程度有名かつ比較的多くの関心を集めるような重要な物のみ,ということも多いです.ある作家の特定の箇所のテクストの読みを決定したい,などという時には,その部分について行われた過去の研究を総ざらいするような必要が生じます,この場合には,L'année philologiqueを使わざるを得ないこともありますが,もしあれば"Bibliography of ... "という文献を探します(H. Harrauer. A Bibliography of Catullus. Hildesheim: Gerstemberg, 1979あるいはJ.P.Holoka. Catullus: A Systematic Bibliography. New York: Garland, 1985など).こういったものは,体系的に作られていて,あるテクストの箇所に対する論文にはなにがあるか,ということも,楽に調べられるようになっており,貴重な時間をかなり節約することができます.
 もちろん,これは発行年少し前までが射程距離になりますから,それ以後のものはL'année philologiqueに渋々頼らなければならないこともあります.また,L'année philologiqueも,一番新しい物で2-3年前の物が収録対象なので,最新の雑誌論文などは,直接その雑誌論文を見て探さなければなりませんし,書籍はそれらに載っている広告や,http://ccat.sas.upenn.edu/bmcr/などで,定期的に報告されるBooks Receivedを見て,偶然を期待しつつ探すという方法を取らざるを得ません(これもなかなか馬鹿にならないです).
 あと,問題は,こういった書誌のための文献を探す方法ですが,今ならhttp://webcat.nii.ac.jp/の検索システムで,Bibliography Ovidなどのキーワードで探して見つけることが出来ると思います.昔は指導教官の助けがこの段階では必要になりましたが,今は必要ありません(冗談です).

 さて,こうして存在が確認された雑誌論文なり,書籍が,手近な大学図書館などにない,というときはどうするか……実はこれも,西洋古典学では,プラクティカルには由々しき問題です.日本の他大学に所蔵されていることが,http://webcat.nii.ac.jp/などで確認できれば,大学図書館を通して依頼して,複写や現物で,入手することができます.直接大学に行って複写する場合には,図書館で紹介状を書いてもらう必要がある場合もあります.直接行かない場合には,送料や市場価格の数倍以上の複写料で,ちょっとした論文でも1000円近くになってしまうことがあり,色々文献が届いたとたんに家賃が払えなくなることもあり得ます(冗談でなく……).なお,西洋古典学では,なお日本で文献を手に入れられないものも,かなりの量であります.これも図書館を通じて海外に依頼することは可能ですが,時間と労力と金額はかなりのものになったりします.もちろん,卒業論文ぐらいでは,ここまでする必要はないかも知れませんが,修士・博士となると無視できない場合も多いです.

 こうして集めた資料ですが,できればある程度集めた段階で,もう参考文献表を作り始めるのが実はベストです.初めて論文を書かれる方は,いくつか参考文献が集まった段階で(せいぜい10程度でも),指導教官に見てもらうといいと思います.他にどういう物を参考にすべきか,とか,参考文献表の不備などがないかどうか見てもらえます.実は思っている以上に,参考文献表は書くのが大変で,たまにプロの研究者でも,参考文献表に思いっきり不備があるような論文を書いていたりすることがあります.もし,指導教官が見てOKがでたり,ここはこう書けなどと指導をされて直したものなら,論文提出後にケチをつけられたときに,あの時ああおっしゃられましたが,などと反論できます(笑).

【2005/12/29 13:28】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス82歌

Quinti, si tibi vis oculos debere Catullum
 aut aliud si quid carius est oculis,
eripere ei noli, multo quod carius illi
 est oculis seu quid carius est oculis.

クィンティウスよ,もし君が,カトゥッルスに眼の借りがあるようにしたいなら,
 あるいはもし,眼よりも大切なものの借りがあるようにしたいなら,
彼にとって眼よりも遥かに大切なものを奪わないでくれ,
 あるいは,眼よりも大切な何かをね.


※注釈は,レスビアが眼よりも大切なものだとしていますが,ただの言葉遊びが主眼の歌ではないかと思うのですが…….


【2005/12/29 00:23】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス81歌

Nemone in tanto potuit populo esse, Iuventi,
 bellus homo, quem tu diligere inciperes,
praeterquam iste tuus moribunda ab sede Pisauri
 hospes inaurata pallidior statua,
qui tibi nunc cordi est, quem tu praeponere nobis
 audes, et nescis quod facinus facias?

これほど多くの市民の中に,ユウェンティウスよ,
 君が愛し始めたくなるような格好良い男は誰もいないのかね?
ピサウルスの不浄な地から来た,
 金メッキをつけた像よりも土気色している君のあのお客以外には.
そいつは君のハートで,そいつを君はあえて僕よりも
 好きになっている.それで君がどんな悪い事をしているのか,君は知らないでさ.


【2005/12/29 00:12】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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論文マニュアル
  山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書103.東京:平凡社,2001.

 某所でちょっと取り上げられていたので,700円と値段も手頃なこともあり,買って読んでみました.個人的には大ウケです.なにしろ,この手の本にありがちな,教えてあげよう的ないやらしさがないです.適度にギャグも利いていて,切迫した卒業論文作成者にもひとときの憩いとなりうると思います.後半たまに壊れ気味になっているのも面白いです.
 それにしても,このような楽しい本を書かれる先生に論文指導してもらう学生さんは本当にうらやましいです.あとがきなどで読みましたが,何人もいる学生のために,それぞれ別の原典を読むのにつきあったりされているようで,これでは確かに四季を味わう余裕はないぐらい忙しいでしょう.というか,こういうことをしている先生は例外的だと思います.

 西洋古典関係では,色々独特の流儀や研究ノウハウなどもあって,特に,テクストの問題を論じるような場合には,文学史などのクロノロジーの問題や,本文批判の方法論,韻律の知識,各種辞典などのリファレンス類の適切な使い方,なににもまして,体系的文法知識がないと,とんでもないことを知らずにしでかしてしまいます.こういったことこそ,本にまとめられている必要があるのですが,今のところ日本語ではないですね.
 逆に,こういった知識を使いこなす訓練がされていれば,西洋古典で論文を書くのは案外楽かもしれません.というのも,ちょっとした長さの詩でも,きちんと扱えば調べることは膨大に出て来て,それなりの論文になってしまいます.例えば,ホラーティウスのエポーディーの8歌など,卒論にはちょうど良かったりするのではないかと思います(笑).ストア派の研究も必要そうですし(笑).

【2005/12/28 19:47】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『ヘカレー』原資料
色々パピュロスもあるのですが,大きな部分を伝える資料は,Arsinoeというところで見つかった学校で使われていたとおぼしき書板だそうです.記号はP.Rain.VIというもので表されています.これのcollationはLloyd-Jones, H. and J. Rea. "Callimachus, Fragments 260-261." HSCP 72 (1968): 125-45に写真と一緒に収録されているそうです.

オクシュリンコスのパピュロスも,重要な資料ですが,こちらは本当に断片です.これは翻訳をアップするときにぼちぼちと.じつはほとんどネットで見れます.しかしこれを特定できたというのは凄まじい能力です.

【2005/12/27 16:10】 Callimachus Hecale | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『ヘカレー』
カッリマコスの中でも,後の影響が大きいと見られる「ヘカレー」をちょっとやってみようとおもいます.

あらすじは,テーセウスがマラトーンの牛を退治に行くときに,途中老婆ヘカレーの家でもてなされて,願掛けなどもしてもらい,テーセウスは見事牛を退治する.後ここに立ち寄ると,既にヘカレーは死んでおり,テーセウスは彼女を祭ったというものです.

殆ど断片なのですが,パピュロス断片の中にはそれなりに大きなものもあるので,そういった部分だけ翻訳しようと思っています.

これには定番の注釈があります.

Hollis, A.S. Callimachus: Hecale. Edited with Introduction and Commentary by. Oxford: Clarendon Press, 1990. Sandpiper. 1997.

ほかはPfeifferなどの定番テクストがありますが,Pfeifferの後にも発見されている断片も上には収録されているようです.

他に参考文献など出て来たらまたそのときに.

【2005/12/27 14:13】 Callimachus Hecale | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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聞くギリシア語
あまりギリシア語が発音されるのは聞く事はないですが,こんなサイトで色々ギリシア語を聞く事ができます.
http://www.oeaw.ac.at/kal/

ただし,聞いてみた感じでは,ちょっとアクセントが違ったりしています.

 よく日本人は古典語の発音に有利だということが言われますが,有利さを実感するような日本人の朗読って聞いた事がないです……そもそも授業でもほとんど先生は読まないですしね.

【2005/12/27 12:16】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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一年のゴミ
年末のゴミの処理を先ほどすませて,出して来ました.昔の卒論・修論なども出て来て,危うくそのまま捨てそうになりましたが,やっぱりシュレッダーで粉砕してからすてなきゃと思い直しました(笑).

【2005/12/27 03:06】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス翻訳予定
なるべく翻訳が既存のものと重複しないように,カトゥッルスを翻訳しようと思っていたら,nikubetaさんが便利なページを作っていてくれました.http://www.geocities.jp/mitakaryo/translations-of-catullus.htm

これと拙ブログのインデックスのカトゥッルスと比べると,訳されていないのは次のものになります.

10, 12, 15, 18-20, 22-4, 29-31, 38-41, 45-7, 53-7, 59-62, 65-6

ちなみに,呉先生の翻訳には,上の中の31, 39, 45, 46, 62(一部)が訳されていいます.

まだまだ未翻訳が多いですね.この中で,ゼミで当たっているが訳が分からないとか,どうしても学位論文を書くのに翻訳が必要だ,とか(笑),リクエストがあったら優先的に受け付けます(ただし納期はたっぷり見て下さい.また,間違っていた際のリスクはご自分で負ってください).

【2005/12/27 00:16】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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FC2IDの統合……
ブログのIDがかわる事になりそうです.一応,移行の処置をしてくれているみたいですが,ユーザーの反応を見ていると,まだ不都合がありそうなので,しばらく様子見です.

図らずも投稿数が250以上あったりするので,この内容が消えてしまうと,ひょっとすると古典語を続ける気力すら失いかねませんから(笑),念のためバックアップはちゃんと取っておこうと思います.

【2005/12/26 23:29】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌149-60(完結)

hoc tibi, quod potui, confectum carmine munus
 pro multis, Alli, redditur officiis,        150
ne vestrum scabra tangat rubigine nomen
 haec atque illa dies atque alia atque alia.
huc addent divi quam plurima, quae Themis olim
 antiquis solita est munera ferre piis.
sitis felices et tu simul et tua vita,        155
 et domus <ipsa> in qua lusimus et domina,
et qui principio nobis †terram dedit aufert†,
 a quo sunt primo omnia nata bona,
et longe ante omnes mihi quae me carior ipso est,
 lux mea, qua viva vivere dulce mihi est.    160

私が作る事のできた,歌により作られたこの贈り物をあなたに,
 アッリウス様,多くのお骨折りに対してお返しいたします.(150)
この日が,また別の日が,また次の,次の日が,
 あなたの名前にざらざらした錆で犯す事のないようにするために.
これに,神々が出来る限りの贈り物を加えて下さいますように,それはかつてテミスが
 古の敬神に対して与えるのが常であったのです.
あなたがたは幸福でいてください,あなたと同時に,あなたの命の女も,(155)
 そして,私と女主人が戯れたその家も,
そして,はじめに私に†この大地を与えてくれた†その人も,
 その人により,初めてあらゆる善きものが生まれて来たのです.
そして,誰よりにも遥かにまして,私に取って私自身よりも大切な,
 我が光も,その人が生きているため,私にとって生きる事は甘美なのです.(160)


【2005/12/26 17:28】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌129-48

sed tu horum magnos vicisti sola furores,
 ut semel es flavo conciliata viro.       130
aut nihil aut paulo cui tum concedere digna
 lux mea se nostrum contulit in gramium,
quam circumcursans hinc illinc saepe Cupido
 fulgebat crocina candidus in tunica.
quae tamen etsi uno non est contenta Catullo, 135
 rara verecundae furta feremus erae,
ne nimium simus stultorum more molesti.
 saepe etiam Iuno, maxima caelicolum,
coniugis in culpa flagrantem concoquit iram,
 noscens omnivoli plurima furta Iovis.    140
atqui nec divis homines componier aequum est,
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 ingratum tremuli tolle parentis onus.
nec tamen illa mihi dextra deducta paterna
 fragrantem Assyrio venit odore domum,
sed furtiva dedit mira munuscula nocte,    145
 ipsius ex ipso dempta viri gremio.
quare illud satis est, si nobis is datur unis
 quem lapide illa dies candidiora notat.

だが,お前だけは,これらの大きな熱情に打ち勝つことが出来る
 ひとたびお前が金髪の男と結ばれた時に.(130)
それに全く,あるいはほとんど劣るべくもなく,
 私の光は,私の懐に入って来た,
その彼女の周りをあちこちとクピードーは飛び回りながら
 サフラン色の上着を来て輝きながら飛んでいた.
しかし,その彼女がたとえカトゥッルス一人に満足しなくても,(135)
 慎み深い女主人の稀な浮気は我慢しよう,
あまりにも愚かなやり方で嫌な男とならないように.
 しばしば,神々のなかで最も偉大な女性ユーノーさえも,
夫の犯した罪のために燃え上がる怒りを飲み込んだ,
 誰にでも手を出すユッピテルの,ずっと多くの浮気を知りながらも.(140)
だが,神々と人間を比較するのは公平ではない,
         <2行(?)
              欠落>
 年老いて震える親の嫌な重荷を取り払え.
しかし,彼女は私のところに,親の右手に引かれて
 アッシュリアの香水香しい家にやって来たのではない,
人目を盗んでそのすばらしい夜に贈り物をくれたのだ,(145)
 自分の夫のまさにその懐から奪ってきた贈り物を.
だから,それで満足なのだ,もし彼女が私一人のために,
 輝く石で彼女が印をつけたその日を割り振ってくれれば,


【2005/12/26 16:01】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌117-28

sed tuus altus amor barathro fuit altior illo,
 qui tamen indomitam ferre iugum docuit
nam nec tam carum confecto aetate parenti
 una caput seri nata nepotis alit,     120
qui, cum divitiis vix tandem inventus avitis
 nomentestatas intulit in tabulas,
impia derisi gentilis gaudia tollens
 susctat a cano volturium capiti:
nec tantum niveo gavisa est ulla columbo 125
 compar, quae multo dicitur improbius
oscula mordenti semper decerpere rostro,
 quam quae praecipue mltivola est mulier.

しかし,お前の深い愛は,かの深淵よりも深かった,
 それは初心なお前に,軛を背負う事を教えたのだ.
実に,年老いた父にとって,娘が育む
 遅く生まれた孫もこれほど愛しくはない,(120)
ようやく最後に,父祖の財産に見いだされて
 名前を証書に書き入れたことで,
親類の不敬な喜びをせせら笑って取り除き,
 白髪の頭から禿鷹を追い払うその孫も.
また,白い雄鳩にとっても,相手の雌鳩がこれほど喜ばしい(125)
 ものではない,その雌鳩は,きわめて淫蕩な女性よりも
ずっとふしだらに,
 もぐもぐさせる嘴で口づけを奪うと言われているが.


【2005/12/26 12:01】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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独習者以外の人
アマゾンのブックリストなどを見ていると「独習者のためのラテン語」というのがありました.独習者じゃない人ってそもそもいるのでしょうか.

【2005/12/26 11:37】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ラテン語文法など……
今ある体系的文法書は,日本語のものがないので,ぼちぼちラテン語文法のまとめなども,書いていこうと思います.ゆくゆくひとまとめにして,ウェッブ文法書になればいいのですが.

【2005/12/26 03:42】 Grammatica Latina | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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カトゥッルス68歌105-16

quo tibi tum casu, pulcerrima Laudamia,   105
 ereptum est vita dulcius atque anima
coniugium: tanto te absorbens vertice amoris
 aestus in abruptum detulerat barathrum,
quale ferunt Grai Pheneum prope Cyllenaeum
 siccare emulsa pingue palude solum,    110
quod quondam caesis montis fodisse medullis
 audit falsiparens Amphytryoniades,
tempore quo certa Stymphalia monstra sagitta
 perculit imperio deterioris eri,
pluribus ut caeli tereretur ianua divis,     115
 Hebe nec longa virginitate foret.

その出来事によって,最も美しいラーウダミーアよ,(105)
 お前から命よりも心よりも甘い物であった
夫が奪い取られたのだ.これほどまでの愛の渦によって,お前を
 巻き込んだ波は,お前を切り立った深淵へと流し込んだ,
ちょうどギリシア人が言うように,キュッレーネー山の麓ペーネウスの町*1のそばで,
 豊かな沼から水を絞りだして,土を乾かしたあの深淵のよう,(110)
その深淵は,かつて,山の髄を切って
 偽の父親アムピトリオーンの息子*2があえて掘ったもの,
それは自分よりも劣った主人の命令*3で,過たぬ矢によって
 ステュンパルスの怪物*4を射殺したときのこと.
そうして,天の門はより多い神々によって通られ,(115)
 へーべーも,長い処女性を持たなくなった*5


*1 両者とも北アルカディアにある.ここで沼地の水を引いたのは,ヘーラクレースの仕事とされる.
*2 ヘーラクレースの父は実はゼウスで,アムピトリオーンは名目上の父.
*3 12の苦行を与えたエウリュステウスのこと.
*4 ステュンパルスも北アルカディアの町.この近くに,畑を荒らす鳥が住み着き(あるいは人肉を食らう鳥),それを退治することがエウリュステウスによって命ぜられた.12苦行の一つ.
*5 ヘーラクレースは死後神となり,ヘーベーと結ばれる.


【2005/12/26 01:55】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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どこで語学を……
フランス語で書かれた,結構重要な論文が出て来たので,ちょっとフランス語をオーバーホールしたいのですが,さて,どこで…….ネットで勉強し直しサイトでもあるといいのですが.

【2005/12/25 22:34】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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サテリコン
フェリーニ,フェデリコ監督『サテリコン』Arberto Grimaldi Productions, 1968. DVD. MGM Home Entertainment, 2005. 発売元: 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン.

 DVDを買ってみました.これはかなり制作に手は込んでいることは確かで,作るのは大変だったでしょうが,みる方も大変というか,話がどこに向かうか見当もつかない上,場面が無関係に入れ替わるので,もう途中でダウンしました.これでも原作を読んでいるので,まだマシだったと思います.知らなかったら30分もつかどうか(本編2時間10分……).ああ,もうちょっとクリスマスらしい映画を見るんでした…….
 どのみち,原作は本来は十何巻分のうちの2-3冊の,比較的まだ筋が分かる程度の断片が残っているというものなので,本来あったままを再現するのは無理でしょうが,映画のほうはもう自由に色々補ったり,登場人物を原作とは全然違うところに出したりで,めちゃくちゃです.まあサテュリコンをはじめとしたローマ的風景のコラージュ的なもの,といったほうがいいのかもしれませんが,トリマルキオの偽葬儀の場面では,なんだか仏教のお経らしきものが流れたり,迷路でのミノタウロスの戦いを模したシーンでは,バリ島のケチャなんかが入っていたり…….こういった奇抜な要素で,見せようとしているのでしょうが,しかし,全体を支配している,構成のなさは致命的ですね…….
 フェリーニは作品によって本当に評価が全然異なるらしいですが,これは多分低評価だったと思います.ただ,発表当時は,アメリカの若者層には大変受けたそうですが(笑).

 というわけで,ラテン文学の映画化という,滅多にないものなのですが,僕としては全然お勧めできない映画でした.

【2005/12/25 17:45】 ORATIONES SOLUTAE LATINAE | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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カトゥッルス68歌87-104

nam tum Helenae raptu primores Argivorum
 coeperat ad sese Troia ciere viros,
Troia (nefas!) commune sepulcrum Asiae Europaeque,
 Troia virum et virtutum omnium acerba cinis,    90
quaene etiam nostro letum miserabile fratri
 attulit. ei misero frater adempte mihi,
ei misero fratri iucundum lumen ademptum,
 tecum una tota est nostra sepulta domus,
omnia tecum una perierunt gaudia nostra,      95
 quae tuus in vita dulcis alebat amor.
quem nunc tam longe non inter nota sepulcra
 nec prope cognatos compositum cineres,
sed Troia obscena, Troia infelice sepultum
 detinet extremo terra aliena solo.         100
ad quam tum properans fertur <lecta> undique pubes
 Graeca penetralis deseruisse focos,
ne Paris abducta gavisus libera moecha
 otia pacato degeret in thalamo.

というのも,その時ヘレネーの強奪によって,アルゴス勢の最も高貴なものらを
 トロイアは自分のところに呼んだのだ.
トロイアよ,許されぬ町よ,アジアとヨーロッパの共通の墓よ,
 トロイアよ,勇敢な男たち全ての,惨い墓よ,(90)
我が兄弟にも無惨な詩をもたらした町よ.
 ああ,哀れな私から奪われた兄弟よ,
ああ,哀れな兄弟から奪われた心地よい光よ,
 お前とともに,私の家全てが葬り去られた
お前と一緒に私の喜びは滅びてしまった,(95)
 お前の甘い愛が,生きているときに育んだその喜びが.
その兄弟は,かくも長く,馴染みの墓の間にも,
 親類の遺骸の近くにも葬られず,
ふしだらなトロイアが,見知らぬ地,トロイアが
 最果ての土に葬られた兄弟を持っているのだ.(100)
そこへ,その時,至る所から集められたギリシアの
 若者が,そこへ向かって,家のなかの炉を捨てたという.
パリスが,奪った売女を楽しんで
 ぬくぬくと閨で自由な閑暇を過ごさせないために.


【2005/12/25 12:59】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌
参考文献追加……

Arkins, Brian. "Two notes on Catullus: I. 68.145; II. Crucial constants in Catullus: Callimachus, the Muses, friends and enemies." LCM 17 (1992): 115-8.

Clauss, James J. "A Delicate Foot on a Well-Worn Threshold. Paradoxical Imagery in Catullus 68b." AJPh 116 (1995): 237-54.

Goodwin, John. Catullus: Poems 61-68. Edited with Introduction, Translation and Commentary by. Warminster: Aris & Phillips, 1995.

Jackson, Giorgio. "Catullo 68,109 (= 69)." Vichiana, ns, 1 (1999): 39-46.

Sarkissian, John. Catullus 68: An Interpretation. Mnemosyne Supplementum 76. Leiden: Brill, 1983.

Tuplin, C. J. " Catullus 68." CQ, ns, 31 (1981): 113-39.


一応1980年以降のめぼしいもののみ.他はSarkissianのBibliographyなどで見つけられると思います.

誰かこれのコメンタリー作らないでしょうか(日本語で)……


【2005/12/25 03:24】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌67-86

is clausum lato patefecit limite campum,
 isque domum nobis isque dedit hominae,
ad quam communes exerceremus amores.
 quo mea se molli candida diva pede     70
intulit et trito fulgentem in limine plantam
 innixa arguta constituit solea,
coniugis ut quondam flagrans advenit amore
 Protesilaeam Laudamia domum
inceptam frustra, nondum cum sanguine sacro 75
 hostia caelestis pacificasset eros.
nil mihi tam valde placeat, Ramnusia virgo,
 quod temere invitis susucipiatur eris.
quam ieiuna pium desideret ara cruorem,
 docta est amisso Laudamia viro,       80
coniugis ante coacta novi dimittere collum,
 quam veniens una atque altera rursus hiems
noctibus in longis avidum saturasset amorem,
 posset ut abrupto vivere coniugio,
quod scribant Parcae non longo tempore abesse, 85
 si miles muros isset ad Iliacos.

彼こそが閉ざされた野原を広い道で開いたのだ,
 彼こそが,私に家を,彼こそが女主人に家を与えたのだ,
そこで我々は共通の愛を営むようにと.
 そこへ我が輝かしき女神は,柔らかい足で (70)
歩み入り,そして輝く足の裏を擦り減った敷居の上に
 置いた,ギシギシいうサンダルに乗りながら.
ちょうどかつて夫への愛に燃え上がって
 プロテシラーオスの家に,ラーオダミーアがやって来たように*1
その家はむなしく作り始められたのだが,というのも,未だ(75)
 生け贄が聖なる血で天の主人らを宥めなかったから.
いかなる事も,これほど激しく私を喜ばせないで欲しい,ラムヌスの乙女よ*2
 不用意に,その主人らの意に反して行われた事ほど*3
いかにどん欲な祭壇が,孝神の血を欲していたのかを,
 夫を失ってからラーオダミーアは知った.(80)
彼女は新郎の首を手放す事を余儀なくされた,
 一つか二つの冬が再びやって来て,
長い夜にどん欲な愛を満たして
 夫が奪われても生きてゆくことができるようになるより先に.
その別れは,パルカらは遠い時にあるのではないことを知っていた,(85)
 もし兵士らがイーリオンの城壁に出兵したのなら,


*1 Il.2.695-710によると,プロテシラーオスはイーリオンで真っ先に躍り出たところをトロイア方に殺されます.ラーオダミーアは.神に3時間だけプロテシラーオスを生き返らせて欲しいと願ったあと,その手の中で自害,あるいは,彼の像を抱いて寝ているのを,プロテシラーオスの父が,悲しみを絶つ目的で,その像を火に投じた際に,その火に身を投げ,自害します.
*2 復讐女神ネメシス.
*3 この77-8の2行は,必要であるようにあまり見えません.Sarkissianはこの部分は深刻に取らずに,この願望は神話をあげる際のいわばトポスとみるべきと言っています(Sarkissian p.20)が, それではなぜここでなければならないのか,という必然性が疑問です.さらに別解についてはSarkissian p.51 n.60にあげられていますが,これもあまり説得力があるようには思えません.誰か説得力のある解説をお願いします…….


【2005/12/24 11:27】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌41-66

Non possum reticere, deae, qua me Allius in re
 iuverit aut quantis iuverit officiis,
ne fugiens saeclis obliviscentibus aetas
 illius hoc caeca nocte tegat studium:
sed dicam vobis, vos porro dicite multis    45
 milibus et facite haec carta loquatur anus.
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
 notescatque magis mortuus atque magis,
nec tenuem texens sublimis aranea telam
 in deserto Alli nomine opus faciat.      50
nam, mihi quam dederit duplex Amathusia curam,
 scitis, et in quo me torruerit genere,
cum tamen arderem quantum Trinacria rupes
 lymphaque in Oetaeis Malia Termopylis,
maesta neque assiduo tabescere lumina fletu  55
 cessarent tristique imbre madere genae.
qualis in aerii perlucens vertice montis
 rivus muscoso prosilit e lapide,
qui cum de prona praeceps est valle volutus,
 per medium densi transit iper populi,    60
dulce viatori lasso in sudore levamen,
 cum gravis exustos aestus hiulcat agros,
ac velut in nigro iactatis turbine nautis
 levius aspirans aura secunda venit
iam prece Pollucis, iam Castoris implorata,  65
 tale fuit nobis Allius auxilium.

私は黙っていることができない,女神たちよ,どのようなことでアッリウスが私を
 助けたのか,あるいはどれほどの仕事で助けたのかを,
逃げさる時代が,物を忘れる世紀によって
 彼のこの努力を盲いた夜によって覆わないようにするために.
私はあなた達にいおう,さらにあなた達は何千もの人々に語りたまえ,(45)
 そしてこの書き付けが老婆になっても語るようにしたまえ.
          <一行欠落>
 そして死してもなおますます有名になりますように,
そして,高いところで細い網を織る雲が
 アッリウスの名前に仕事をして,忘れられたものとしないように.(50)
それというのも,いかなる恋の苦労を,二股がけのアマトゥーシアが私に与えたかを,
 あなた方は知っている,そしてどのような仕方で私を焼いたのかも,
それは,私が,シチリアの岩,
 オエタのテルモピュラエにあるマリスの水ほど,燃え上がり,
悲しみにくれる眼は絶え間ない涙で溶けることを(55)
 止めず,そして,悲しい雨で頬はぬれることを止めなかった時のこと.
ちょうど空に聳える山の頂上で
 光り輝く河が苔むした岩から吹き出し,
それが傾斜した谷から真っ逆さまに流れ落ちた時,
 人のにぎわう道の真ん中を通り過ぎ,(60)
ひどい暑さが野を焼き尽くしてひび割れさせている時,
 汗だくになって疲れている旅人の甘い癒しとなるように,
また,ちょうど黒い渦の中で翻弄されている水夫が,
 今やポッルークスに,今やカストルに祈りを捧げていた時に,
穏やかな順風が息吹いて来るように,(65)
 アッリウスは私に取ってちょうどそのような助けであった.


【2005/12/24 01:50】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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pecunia imperatrix mundi hominumque
ブログのカスタマイズの本など探しに本屋に行ってきました.
使いやすそうな本はなかったので,あきらめてcssの本を買いましたが,ブログ関係の本はほとんどブログで儲ける,儲かるブログなどの本ばっか…….まあ浮世離れしているブログをやっているのでそう思うのかも知れませんが,現金な世の中になったものだなあと思います.しかし,やっぱ英語とラテン語では英語のほうが遥かに儲かるのは確かなんですよね……

【2005/12/23 23:46】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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