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カッリマコス エピグラムpf.48 Gow-Page 26 AP.6.310
Eu0maqi/hn h0|tei=to didou_v e0me_ Si=mov o9 Mi/kkou
77tai=v Mou/saiv: ai9 de_ Glau~kov o3kwv e1dosan
a0nt 0 o0li/gou me/ga dw~ron. e0gw_ d 0 a0na_ th=|de kexhnw/v
77kei=mai tou~ Sami/ou diplo/on o9 tragiko/v
paidari/wn Dio/nusov e0ph/koov: oi9 de_ le/gousin
7 9 i9ero_v o9 plo/kamov 07tou0mo_n o1neiar e0moi/.
ミッコスの子シーモスは,私を捧げてムーサらに
 学問がうまくいくことを願った.そして,彼女らはグラウコスのように,
つまらないものの代わりに,大きな物を与えた※1.そして私は,この上で,
 あのサミアの人よりも2倍も大きく口を開けている※2
子供たちによく耳を貸す悲劇のディオニューソスだ.彼らはこう言う.
 「髪は聖なるもの」※3それは私には聞き飽きた.


※1 Il.6.236の有名な武具交換.ディオメデースの青銅の武具に対して,グラウコスは黄金の武具を与える.
※2 サミアのエルピスはアフリカでライオンに出会い,木に上ってディオニューソスに助けを求める.ライオンは大口をあけているが,実は骨がのどに刺さっており,それをとるとライオンは彼がいるあいだ遊びを提供した.
※3 Eur.Bacch.494.

※学校の子供が,学業成就を願ってムーサらに願掛けをし,それがかなってディオニューソスの悲劇の仮面を捧げた際を想定したもの.


【2005/12/23 11:05】 Callimachus Epigrammata | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス エピグラム Pf.44 Gow-Page 9 AP 12.139
1Esti ti nai_ to_n Pa~na kekrumme/non, e1sti ti tau/th|
77nai_ ma_ Diw/nuson pu~r u9po_ th~| spodih|~.
ou0 qarse/w: mh_ dh/ me peri/pleke: polla/ki lh/qei
77toi=xon u9potrw/gwn h9su/xiov potamo/v.
tw~| kai_ nu~n dei/doika, Mene/cene, mh/ me pareisdu/v
7 ou[tov o9 sige/rphv ei0v to_n e1rwta ba/lh|.
パーンにかけて,何か隠れたものがある,なにか
 ディオーニュソスにかけて,この灰の下に火が隠れている.
はっきりとは分からないが.私を抱くな.しばしば
 静かな河は,知らないうちに城壁を蝕むもの.
今も私はそいつを恐れている,メネクセノスよ,
 その犬がこっそり入り込んで来て,私を愛へと投げ込まないようにしてくれ.


【2005/12/22 23:24】 Callimachus Epigrammata | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス エピグラム Pf.43 Gow-Page 13 A.P.12.134
3Elkov e1xwn o9 cei=nov e0la/nqanen: w9v a0nihro/n
77pneu=ma dia_ sthqe/wn (ei]dev;)a0nhga/geto,
to_ tri/ton h9ni/k 0 e2pine, ta_ de_ r9o/da fullobolu~nta
77tw0ndro_v a0po_ stefa/nwn pa/nt 0 e0ge/nonto xamai/.
w1pthtai me/ga dh/ ti: ma_ dai/monav ou0k a0po_ r9usmou=
77ei0ka/zw, fwro_v d 0 i1xnia fw_r e1maqon.
その知らないやつは,隠れた傷を持っているな.なんと傷ましく,
 胸から息を吐いたことか(君はみなかったかね?),
そいつが三杯目を飲んだ時にさ.そして,薔薇は花びらを落として,
 その男の花冠からすべて地面に落ちてしまった.
彼は実に手ひどく恋い焦がれてしまったんだ.神かけて,僕は見当はずれに
 勘ぐっているわけじゃないよ.蛇の道は蛇ってやつさ*1


*1 原文通りには,「泥棒は泥棒の足跡が分かる」


【2005/12/22 22:07】 Callimachus Epigrammata | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌19-40

sed totum hoc studium luctu fraterna mihi mors
 abstulit. o misero frater adempte mihi,    20
tu mea tu moriens fregisti commoda, frater,
 tecum una tota est nostra sepulta domus,
omnia tecum una perierunt gaudia nostra,
 quae tuus in vita dulcis alebat amor.
cuius ego interitu tota de mente fugavi     25
 haec studia atque omnes delicias animi.
quare, quod scribis Veronae turpe Catullo
 esse, quod hic quisquis de meliore nota
frigida deserto tepefactet membra cubili,
 id, mi Alli, non est turpe, magis miserum est.  30
ignosces igitur si, quae mihi luctus ademit,
 haec tibi non tribuo munera, cum nequeo.
nam, quod scriptorum non magna est copia apud me,
 hoc fit, quod Romae vivimus: illa domus,
illa mihi sedes, illic mea carpitur aetas;     35
 huc una ex multis capsula me sequitur.
quod cum ita sit, nolim statuas nos mente maligna
 id facere aut animo non satis ingenuo,
quod tibi non utriusque petenti copia posta est.
 ultro ego deferrem, copia siqua foret.     40

しかし,この熱意を私の兄弟の死が,悲しみによってすべて
 奪い取ってしまったのです.ああ,あわれな私から奪い取られた兄弟よ,(20)
お前は私の幸せを,お前は死ぬことで,兄弟よ,打ち砕いたのだ,
 お前と一緒に,我々の家は葬られてしまった,
すべての私の喜びは,お前と一緒に滅びたのだ,
 お前の優しい愛が生きている間培ってきたその喜びは.
その死のために,私は心全体から(25)
 この情熱と,私の心のあらゆる楽しみを追い出したのです.
ですから,あなたが,カトゥッルスがウェーローナにいることは
 恥ずかしいことだ,なぜなら,ここでは上流階級の誰もが
見捨てられたとこで,冷たい体を温めているのだから,とおかきになっていることは,
 そのことは,わがアッリウス様,恥ずかしいことなのではなく,むしろ哀れなのです.(30)
ですから,ご容赦下さい,もし,悲しみが私から奪った
 この贈り物をあなたに私が捧げなくても.なぜなら,私はできないのですから.
実際,私のところにある書物の量は多くはないのは,
 私がローマで暮らしているということのためです.あそこが我が家,
あそこが我が居場所,あそこで私は青春を味わったのです.(35)
 ここへは,多くの書物箱のなかから,一つだけが私について来たのです.
そんな訳ですから,悪意でとか,
 十分能力がないためだと判断しないでいただきたいのです.
あなたが欲しているのに,どちらの物も十分与えられないからと言って.
 私としては,もし物がありさえすれば,すすんで持っていくのですが.(40)


【2005/12/22 10:02】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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最近の楽しみ
あまり重要視されていないんですが,テクストの朗読を最近はよくやっています.これは思いのほか役に立ちます.だまされたと思って,テクストを100 回声に出して読んでみて下さい(笑)…… もちろんアクセントや長短など,正確に読むのが条件ですが.

【2005/12/22 09:14】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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語学学習サイト
http://www.bbc.co.uk/languages/

さすが世界のBBCだけあります.こんな語学サイトを作っていたとは……

【2005/12/21 23:29】 VARIA | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス68歌1-18

Quod mihi fortuna casuque oppressus acerbo
 conscriptum hoc lacrimis mittis epistolium,
naufragum ut eiectum spumantibus aequoris undis
 sublevem et a mortis limine restituam,
quem neque sancta Venus molli requiescere somno 5
 desertum in lecto caelibe perpetitur,
nec veterum dulci scriptorum carmine Musae
 oblectant, cum mens anxia pervigilat:
id gratum est mihi, me quoniam tibi dicis amicum,
 muneraque et Musarum hinc petis et Veneris.  10
sed tibi ne mea sint ignota incommoda, mi Alli,
 neu me odisse putes hospitis officium,
accipe, quis merser fortunae fluctibus ipse,
 ne amplius a misero dona beata petas.
tempore quo primum vestis mihi tradita pura est, 15
 iucundum cum aetas florida ver ageret,
multa satis lusi: non est dea nescia nostri,
 quae dulcem curis miscet amaritiem.

運命の出来事によって打ちひしがれたあなたは,
 この涙で綴られた手紙を私に送ってくださいました.
私が難破して投げ出されたあなたを海の泡立つ波から
 救い出し,死の入り口から呼び戻すようにと.
聖なるウェヌスは,そのあなたに,独り身の床に捨てられたまま,(5)
 心地よい眠りで休むことを許さず,
ムーサらも,古の詩人らの甘き歌で
 喜ばすことをせず,不安な気持ちが夜を寝ずに過ごしているのですが.
そうした手紙をくださったのは,私にはうれしいことです,なぜならあなたは私をあなたの友と呼び
 ここからムーサらとウェヌスの贈り物を要求しているのですから.(10)
しかし,あなたは私の不幸のことをご理解ください,我がアッリウス様,
 そして,私が主客の友情の義務を嫌っていると思わないで下さい.
ご理解ください,どのような運命の波に私自身が沈められているかを,
 惨めな私に,贅沢な贈り物を要求しないでください.
最初に私に純白の服が渡された時,(15)
 花さく若盛りの年頃が心地よい春を送っている時,
私は十分沢山歌ったもの.愛情に甘い苦しみを混ぜる
 女神も私をよく知っていました.


【2005/12/21 23:04】 Catullus 68 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルスも……
カトゥッルスもエピグラムは全訳ができそうな気がしてきました.詩全部を全訳するにはあと1年ぐらいはかかるでしょうが,これも無理ではないかもしれません.ただ,61-63の長い詩をなんとかしなければ…….
カトゥッルスはつぼにはまると,読んでいて吹き出してしまうぐらい面白いのですが,翻訳だと今ひとつになるので,エッセンスを分かってもらうには,ちょっと大胆に書き換えたくなります.しかしそうすると原文から離れるので,このあたりのバランスが難しいです.

【2005/12/21 18:53】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス99歌

Surripui tibi, dum ludis, mellite Iuventi,
 suaviolum dulci dulcius ambrosia.
verum id non impune tuli: namque amplius horam
 suffixum in summa me memini esse cruce,
dum tibi me purgo nec possum fletibus ullis   5
 tantillum vestrae demere saevitiae.
nam simul id factum est, multis diluta labella
 guttis abstersisti omnibus articulis,
ne quicquam nostro contractum ex ore maneret,
 tamquam commictae spurca saliva lupae.   10
praeterea infasto miserum me tradere amori
 non cessasti omnique excruciare modo,
ut mi ex ambrosia mutatum iam foret illud
 suaviolum tristi tristius elleboro.
quam quoniam poenam misero proponis amori, 15
 numquam iam posthac basia surripiam.

僕は君から,君が戯れている間に,蜜のようなユウェントゥスよ,
 甘美なアムブロシアよりも甘い口づけを奪った.
実のところ,それを罰されずにはできなかった.というのも,忘れもしない,
 一時間以上も十字架の天辺にくくりつけられたんだから,
僕が君に謝り続け,そしてどんなに涙を流しても,(5)
 君の厳しさをこれっぽっちも容赦してもらえないでいる間じゅうさ.
というのも,ひとたび僕がこれをしたとたん,君は沢山の水でもって
 唇を洗って全部の指で拭き取った,
僕の唇からついたものがちょっとでも残らないようにってね.
 あたかも小便をかけられた売女の汚い唾みたいにさ.(10)
その上,君はあわれな僕を怒り狂ったアモルに引き渡して,
 容赦なくあらゆる方法で拷問した,
そうして僕にはもう,あのキスがアムブロシアから
 気持ち悪い吐き薬よりも嫌な口づけになるほどにね.
そんな罰を,あわれな愛に,脅しに見せつけるんだから,(15)
 もうこれからは絶対にキスを奪おうなんて思わないよ.


【2005/12/21 18:35】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ちょっとだけクリスマス仕様……
テンプレートをいじったついでに,少しだけクリスマスっぽいバックグラウンドを使ってみました.

お借りしたサイトはこちらです.
http://www6.kannet.ne.jp/~christmas/

【2005/12/20 23:12】 CARMINA LATINA | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス48歌

Mellitos oculos tuos, Iuventi,
si quis me sinat usque basiare,
usque ad milia basiem trecenta
nec numquam videar satur futurus,
non si densior aridis aristis  5
sit nostrae seges osculationis.

ユウェントゥスよ,誰かが僕に,
君の蜜のように甘い眼にずっとキスすることを許してくれたら,
僕は30万回までもずっとキスして,
それでも決して満足しそうにも見えないだろう,
たとえ,僕の口づけの実りが(5)
乾いた穂よりもぎっしりと生えそろっていてもね.


【2005/12/20 20:28】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス1巻21歌

'Tu, qui consortem properas evadere casum,
 miles ab Etruscis saucius aggeribus,
quid nostro gemitu turgentia lumina torques?
 pars ego sum vestrae proxima militiae.
sic te servato ut possint gaudere parentes,   5
 ne soror acta tuis sentiat e lacrimis.
Gallum per medios ereptum Caesaris ensis
 effugere ignotas non potuisse manus;
et quaecumque super dispersa invenerit ossa
 montibus Etruscis, haec sciat esse mea.'   10

「同僚の陥った危険を逃れようと急ぐ君よ,
 エトルリアの防塁で傷ついた兵よ,
なぜ僕のうめき声から,涙で腫れた目をそらすのか?
 僕は君の兵役の最も近い者だったのに.
君は,生き延びて両親を喜ばせんことを.(5)
 ただ,妹が君の涙から,起こったことを気づかないようにしてくれるなら.
ガッルスはカエサルの槍のまっただ中から逃れたものの,
 どこの馬の骨とも分からぬ手を逃れることはできなかった,ということを.
そして,彼女がエトルリアの山中に骨を見つけたら,
 どれでも,彼女にそれが僕の骨だと教えて欲しい.」(10)


【2005/12/20 20:00】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス80歌 雪よりも白く

Quid dicam, Gelli, quare rosea ista labella
 hiberna fiant candidiora nive,
mane domo cum exis et cum te octava quiete
 e molli longo suscitat hora die?
nescio quid certe est: an vere fama susurrat
 grandia te medii tenta vorare viri?
sic certe est: clamant Victoris rupta miselli
 ilia, et emulso labra notata sero.

8 ilia et emulso B. Guarinus et al.: ille te mulso V

どう説明しようかね,ゲッリウス君,どうして君の薔薇色の唇が
 冬の雪よりも白くなっているのかということを,
朝早くに家からでたときと,そして,日が長いころ,
 第8時*1が君をお昼寝から起こすときにさ.
確かに何かあるのだ.噂が囁いているのは本当なのかな,
 君が男の真ん中の大きな固いのをほおばっているってのは.
そいつは確かなんだ.だって可哀想なウィクトルの
 抜かれたアレが*2叫んでるし,そして君の唇は搾られた種でべったりだ.


*1 ローマの時間は,昼間は12等分,夜は4等分され,昼間の時刻はprima hora, secunda hora ... ,夜間はprima vigilia, secunda vigiliaと呼ばれます.春分と秋分には昼間は現在と同じく,una horaは1時間で,ここでいわれている第8時は今の昼の2時頃ですが,夏には日が長くなるため,この一時間も延びます. ここではlongo die(日が長い頃)と言われているので,3時-4時頃でしょうか.
*2 写本ではちょっと読めない状態ですが,よくもまあコンジェクチャーしたものと感心します(笑)


【2005/12/18 12:39】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ブログデザイン
どうもブログのスタイルシートがブラウザによってうまくいっていないようで,ちょっと勉強しなおしてみます.別なスタイルシートにかえてもいいのですが,ねえ.

【2005/12/17 01:02】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ジブリ新作
ハリポタがラテン語訳されているんだったら,これもラテン語訳されていいような気もします.

【2005/12/16 10:42】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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さて……
また翻訳アップしてゆきます.

最近,翻訳をただアップして何か意味があるのかという気持ちがしていましたが,考えるよりは何かやるほうがいいのでしょうね.

【2005/12/16 03:38】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 78歌 粋な計らい?

Gallus habet fratres, quorum est lepidissima coniunx
 alterius, lepidus filius alterius.
Gallus homo est bellus: nam dulces iungit amores,
 cum puero ut bello belle puella cubet.
Gallus homo est stultus, nec se videt esse maritum,
 qui patruus patrui monstret adulterium.

ガッルスには兄弟がいる,その一方にはとびきりに可愛い奥さんが,
 その一方には可愛い息子がいる.
ガッルスは粋なやつだ.だって甘い逢い引きをさせてくれるんだから,
 いかした若者といかした少女が寝るようにってね.
ガッルスは馬鹿なやつだ,それに自分が結婚してることもわかっていない,
 だって叔父でありながら,叔父への不義を指南してるんだからね.


※どうも通常は叔父というのは,ローマではモラル的に厳しいという観念があったようです.ところがこの叔父は,逢い引きをさせているので,粋な男だ(3)ということになるのですが,ところがどっこい,それを通り越して,甥に自分の妻を寝取る指南までするという落ちです.日本語にすると余り効果がでないですが,原文には綺麗な語句の対応があって,朗読すると小気味よいリズム感が感じられます.


【2005/12/16 03:32】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 75歌

Huc est mens deducta tua, mea Lesbia, culpa
 atque ita se officio perdidit ipsa suo,
ut iam nec bene velle queat tibi, si optima fias,
 nec desistere amare, omnia si facias.

僕の気持ちはここまで来てしまった,僕のレスビアよ,君の過誤によって,
 そうして,まさにその気持ちが,その奉仕の為に,これほどまでに駄目になってしまった,
如何に君が最上の女性であろうと,今や君を良く慈しむことが出来ないほどに,
 しかし,君があらゆることをしでかしても,愛することを止められないほどに.


【2005/12/16 03:05】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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言いたい事は色々あっても……
色々言いたい事はあっても,改善する見込みのないことに口を出してもしようがありません.諦めて生きよ,ということでしょうか.

【2005/12/13 22:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ギリシア悲劇
ギリシア語は苦手なのですが,中でも苦手なのはギリシア悲劇.これは本当にダメです.まず,なにが面白いのか分らなかったりします.翻訳などで読んでも,今一つ……有名なソポクレースの『オイディプス王』も,だからどうした,という印象しか持てないのです.そしてまた,韻律が分らないのもネックです.ストロペーとアンティストロペーの対応とか,絶望的にだめですね…….かろうじてイアンビック・トリメターは何とか分りますが,流石にこれがダメだったらお終いでした(笑).

【2005/12/11 22:50】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 101歌 兄弟へ

Multas per gentes et multa per aequora vectus
 advenio has miseras, frater, ad inferias,
ut te postremo donarem munere mortis
 et mutam nequiquam alloquerer cinerem.
quandoquidem fortuna mihi tete abstulit ipsum,  5
 heu miser indigne frater adempte mihi,
nunc tamen interea haec, prisco quae more parentum
 tradita sunt tristi munere ad inferias,
accipe fraterno multum manantia fletu,
 atque in perpetuum, frater, ave atque vale.  10

多くの民族と多くの海を通って運ばれて
 私はこの悲しい死者への奉納のためにやって来た,
あなたに最後の死者への儀式を授けるために,
 そして物言わぬ灰に虚しく語りかけるために.
運命が私からあなたその人を奪い取ったまさにその時,(5)
 ああ,不当にも,私から奪い取られた兄弟よ,
しかし今はしばしこれを,父祖のいにしえの習わしによって,
 悲しい義務により,奉納のために与えられたこれを,
兄弟の涙によってしとどに濡れたこの物を受け取り給え,
 そして,永遠に,兄弟よ,御機嫌よう,そしてさらば.(10)


※カトゥッルスの兄弟は実際に小アジアの北西のトローアスで亡くなっており,実際に墓標に彫られるためのエピグラムであったようです.


【2005/12/11 21:39】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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怠惰によせて
別に恋に焼かれていたのではありませんが,しばらく翻訳を怠っていました.

なんというかギリシア・ローマの詩というのは不思議なもので,こういう時のテーマにぴったりとあう詩があるものです.僕は古典だからといって有無をいわさぬ素晴らしい作品だとは思いませんが,こういう所をみるとなにか神的なものがあるのかも,とも思ったりします.

【2005/12/11 11:45】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス『イアムボス集』14歌 心を蝕む怠惰

Mollis inertia cur tantam diffuderit imis
 oblivionem sensibus,
pocula Lethaeos ut si ducentia somnos
 arente fauce traxerim,
candide Maecenas, occidis saepe rogando.  5
 deus, deus nam me vetat
inceptos olim, promissum carmen, iambos
 ad umbilicum adducere.
non aliter Samio dicunt arsisse Bathyllo
 Anacreonta Teium,            10
qui persaepe cava testudine flevit amorem
 non elaboratum ad pedem.
ureris ipse miser. quodsi non pulchrior ignis
 accendit obsessam Ilion,
gaude sorte tua: me libertina nec uno   15
 contenta Phryne macerat.

どうして,これほどまでに軟弱な怠惰が感覚の奥底に
 忘却を注ぎ込んだのか,
ちょうど冥土の眠りを導く酒杯を
 僕が乾いた喉で飲み干したかのように,と,
栄えあるマエケーナース様,あなたは死ぬ程繰り返し聞いています.(5)
 神が,神がすなわち僕に
かつて始められたイアムボス集,お約束の歌集を,
 巻き物の芯まで書きすすめるのを妨げているからなのです.
全くこれと違わずに,サモスのバテュッロス*1のために
 テオスのアナクレオーンは恋いこがれたといいます,(10)
その彼は何度も何度も空ろなリュラで,脚の合わない愛*2
 歌ったと言われています.
あなた自身,哀れにも恋いこがれています.しかしもし,
 陥落したイーリオスのほうがより美しい火*3で焼かれたのでなければ,
あなたは自分の運にお喜び下さい.僕はといえば,解放奴隷で,一人の男に(15)
 満足しないプリュネーがやつれさせているのです.


韻律:dactylic Hexameter + iambic dimeter
-UU-UU-UU-UU-UU--
 x-U-x-U-

*1 アナクレオーンの恋人と思われますが不祥.マエケーナースのほうは,同名の黙劇役者に惚れていたとする伝承があるそうです(Mankin ad loc.).
*2 恋にやられているために,韻律をあわせられない,つまりちゃんとした歌を作れないということ.ホラーティウス自身の詩作が進まない言い訳でもあります.
*3 「より美しい火」はおそらくヘレーネーのこと(Mankin).

※韻律がヘクサメターとイアムビック・ディメターで出来ており,半分エレゲイア詩に似ていますが,テーマそのものも,エレゲイアの恋愛詩でしばしば出てくるものと類似しています(恋愛=火=滅亡=やつれる事など).そもそも冒頭のMollis自体が恋愛を扱った詩のキーワードで,また形式もrecusatioという,恋愛詩では良くある,詩の勧めを断るタイプの詩です.


【2005/12/11 11:15】 Horatius Iambi (Epodi) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古書入手
こんな本を入手しました.

Werner Eisenhut Ed. Antike Lyrik. Ars Interpretandi B.2. Darmstadt: Wissenschaftliche Gesellschaft, 1970.

ちょっと中を見ただけなのですが,ギリシア・ローマの叙情詩解釈の論文集で,ちょっと昔の碩学(たとえばFraenkel, Schadewaldt, Burck, Knoche, Wlosok)などが寄稿しています.中でもホラーティウスには5つも論文があって,楽しみです.それぞれの論文の前には,ちゃんとテクストと翻訳が乗っていて,親切設計です.また読んだら感想など.

Nicholas Horsfall Ed. A Companion to the Study of Virgil. Brill's Scholars' List. Reprint (?). Leiden, Boston, Koln: Brill, 2000 (?).

こちらは今やウェルギリウス研究の最先端を行く一人が編集している,ウェルギリウスの入門と研究動向報告との中間ぐらいの役割を果たす,日本語でいえばウェルギリウス必携です.ちょっと変なのは,後ろの裏表紙の,このシリーズの既刊書リスト以外に,出版年が書いてある部分はないのですね…….妙なことに,そこでは2000年刊行となっていますが,裏表紙ではClassical Review誌の1999年(!)の書評が引用されています(Oliver Lyneによる).こういうところを見ると,少なくとも1999年以前に一度刊行されて,2000年に2nd (?) Editionが出ているはずなのですが…….こういうのは本当に困ります.

 ちなみに,OCTのBaileyのLucretiusや,これもOxfordのAbridged Greek-English Dictionary などは,出版年度不明という,参考文献表作り泣かせの本だったりします.前者については,年代を突き止めるためにわざわざ論文が書かれたりしていたはずです.

-------追記------------

どうもこれが初版だったようです.
Nicholas Horsfall Ed. A Companion to the Study of Virgil. Mnemosyne Supplementum 151. Leiden and New York: Brill, 1995.

問題は2000年のが2nd Ed.かどうかですが(笑).

【2005/12/06 22:30】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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