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カトゥッルス 64歌 翻訳にあたって
カトゥッルスの有名なEpyllionである64歌をしばらく翻訳し続けようと思います.

参考文献はここで挙げたもの以外に,次のものがあります.

Godwin, John. Catullus: Poems 61-68. Warminster: Aris & Phillips, 1995.

Klingner, Friedrich. Catullus Peleus-Epos. Sitzungsberichte Bayerische Akademie der Wisschenschaften, philologisch-historische Klasse. München: Bayerische Akademie der Wissenschaften (C.H.Beck), 1956.

その他,この歌の現時点までの膨大な書誌はThomson, pp.438-43にまとめられています.

全体の構成が判らないと挫折しそうなので,Quinn, pp.298-99のSynopsisをまとめておきます.

1-21: アルゴー船の出発.
22-30: 後のペーレウスとテティスの婚礼の讃歌.
31-42: 婚礼の招待客の到着.
43-9: 王宮と新床.
50-1: 移行部分.
52-70: 水辺のアリアドネー.
71-5: 移行部分.なぜこれが起ったか.
76-115: テーセウスのクレタの到着.アリアドネーの恋.テセウスによるミノタウロス殺害.
116-23: 移行部分.水辺のアリアドネーへ.
124-31: 水辺のアリアドネー
132-201: アリアドネーの嘆き
202-14: 移行部分.アリアドネーの呪い.そのテーセウスへの効果.テーセウスのアテーナイへの出発.
215-37: アエゲウスの別れ.
238-48: アリアドネーの呪いの成就.
249-50: 新床への移行.
251-64: ディオニュソスとその礼讃者.
265-6: 移行部分.ペーレウスとテティスの婚姻へ.
267-77: 人間の客の出発.
278-302: 神々の客の来訪.
303-22: 運命女神.
323-81: 運命女神が歌う讃歌.
382-3: 移行部分.
384-408: 詩人の最後のコメント.

いずれこれらも,実際に読みながらもう少し分かりやすく変更することになると思います.

韻律:ヘクサメター.
- UU - UU - UU - UU - UU - U
通例最後から2つめは,- UUになりますが,カトゥッルスではここに- -が来ることが,特に前半部に多いです(cf. Thomson, pp.392-3)

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【2005/08/31 04:14】 Catullus 64 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ホラーティウス 『歌集』 1巻29歌

Icci, beatis nunc Arabum invides
gazis, et acrem militiam paras
 non ante devictis Sabaeae
  regibus, horribilique Medo

nectis catenas? quae tibi virginum 5
sponso necato barbara serviet?
 puer quis ex aula capillis
  ad cyathum statuetur unctis,

doctus sagittas tendere Sericas
arcu paterno? quis neget arduis  10
 pronos relabi posse rivos
  montibus et Tiberim reverti,

cum tu coemptos undique nobilis
libros Panaeti Socraticam et domum
 mutare loricis Hiberis      15
  pollicitus meliora, tendis?

イッキウス君,君は今,アラブ人の宝物を
羨んで,そして辛い軍事を準備しているのか,
 これまで打ちまかされた事のないサバエアの
  王達に対して,あるいは恐ろしいペルシャに

鎖を巻く事を?どの蛮族の乙女が,(5)
許婚を殺されて君につかえると言うのか?
 宮廷のどんな少年が髪に香油をぬって
  酒注ぎに侍らされるというのか,

父祖伝来の中国の矢を引く事に
長けた少年が?誰が否定するだろうかね,(10)
 下に向かう河が険しい山で逆に流れることを,
  ティベリス河が逆流する事を,

君があちらこちらで買った気高い
パナエトゥスの本どもとソークラテース学派を
 スペインの胸当てと取り替えるのを,(15)
  急いでいる時に?より良い事を約束したくせにさ.


3 Sabaeae: Sabaeaはアラビア南西部,現在のイエメンのあたり.
14 Panaeti: Panaetius (c.185B.C.-109) ロドス生まれで,144B.C.頃ローマでスキピオのサークルに加わり,129-109までストア派の主導者だった.
(cf. Nisbet-Hubbard, A commentary on Horace Odes Book I. Oxford 1970, ad loc.)

韻律:アルカイオス風ストロペー

  x ― U ― ― || ― UU ― U x
  x ― U ― ― || ― UU ― U x
   x ― U ― ― ― U ― x
    ― UU ― UU ― U ― x




【2005/08/29 02:39】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 43歌 「御挨拶」

Salve, nec minimo puella naso
nec bello pede nec nigris ocellis
nec longis digitis nec ore sicco
nec sane nimis elegante lingua
decoctoris amica Formiani.    5
ten provincia narrat esse bellam?
tecum Lesbia nostra comparatur?
o saeclum insapiens et infacetum!

ようこそ,小さなお鼻でもなく
脚も綺麗でなく 瞳も黒くなく
指もすらりとしておらず 唇も乾いておらず
その口舌も余り十分にはお淑やかではない
浪費家のフォルミアーヌス君の彼女様.    5
貴方を属州が美しいと言っているんですか?
貴方と僕のレスビアが比較されているんですか?
ああ,無知で不粋な時代だこと!


【2005/08/27 13:25】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス関係文献

テクスト

Mynors, R.A.B. C.Valerii Catulli Carmina. OCT Oxford: Clarendon Press, 1958.
定番です.

Thomson, D.F.S. Catullus. Edited with a Textual and Interpretative Commentary. Phoenix Supplementary Volume XXXIV. Tront/Buffalo/London: U. of Tront P., 1997.
今の所最新のテクスト.註釈もついていますが,語法に関しては簡単過ぎで,他の註釈がなければ厳しいです.個々の詩の参考文献リストは非常に便利です.


註釈書

Fordyce, C.J. Catullus: A Commentary. Reprint with corrections, Oxford: Oxford U.P. 1978. Paperback 1990.
頼りになる註釈ですが,詩は抜粋なのが残念.テクストはMynors.

Quinn, Kenneth. Catullus: The Poems. 2nd ed., London:Macmillan, 1973.
定番.一冊持つならこれでしょう.

Kroll, W. Catull. 2.Aufl.1922. 7.Aufl. mit der bibliographischen Nachträge von J. Kroymann, Stuttgart: Teubner, 1989.
戦前の註釈書ですが,語法に対する註とパラレルは充実しており,現在も再版を重ねている定番.1969年までの参考文献目録も便利です.


概説書

Holzberg, N. Catull: Der Dichter und sein erotisches Werk. München: Beck, 2002.
カトゥッルスは本来楽しむために読まれたもの.そのための解説をしてくれてます.ただし,部分的には行き過ぎのような気もしないでもありません.

Lyne, R.O.A.M. The Latin Love Poets: From Catullus to Horace. Oxford: Clarendon P., 1980.
ローマの恋愛詩概説.カトゥッルスはpp.19-61.

グリマル,ピエール (沓掛良彦・土屋良二訳)『ローマの愛』東京:白水社,1994.
(Pierre Grimal, L'Amour à Rome. Paris: Hachette, 1963. Les Belles Lettres, 1979.)
古代ローマの恋愛の諸相を解説する一冊.日本語で読める事に,翻訳者の方々に感謝の念しきりです.カトゥッルスについては第六章 愛と詩人(181-238)の中,pp.195-208.


研究書

Syndicus, Hans Peter. Catull: Eine Interpretation. 3 Teile, Darmstadt: Wissenschaftliche Gesellschaft, 1984, 1990, 1987.
個々の詩の解釈.穏当な路線でしょう.

大芝芳弘『カトゥッルスの弁論批判----第44歌をめぐって』西洋古典学研究48(2000):pp.88-100.
第44歌の21行legitの写本の読みが正しいことを立証するために,この詩で機能している様々な文学的意図を明らかにしてゆく,優れた論文.


翻訳

Albrecht, Michael Tr. C. Valerius Catullus: Sämtliche Gedichte. Lateinisch/Deutsch. Universal-Bibliothek Nr.9395. Stuttgart: Reclam, 1995.
学問的なものではありませんが,ドイツの有名な学者による対訳.この時点までのコンパクトな参考文献も便利ですし,これまたコンパクトなNachwortも一読の価値あり.

Goold, G.P. Catullus. Edited with Introduction, translation, and notes. 2nd ed. (corrected) London: Duckworth, 1989.
優れた翻訳.テクストも独自のもので,通常のものとはしばしば異なるので,pp.225-233のCritical Notesには少し気を付ける必要があるでしょう.

呉茂一 訳『ギリシア・ローマ詩選』東京:岩波文庫,1991.
様々な短かめの詩のアンソロジー.カトゥッルスはpp.251-89.しかし,縦書き横書きの違い以上に,本当に読みにくく,まるで芸者遊びを連想する翻訳でイメージが壊れます.これならラテン語で読みたくなる人も多いとおもいます.つかうなら,Gooldでしょう.恐ろしい事に,『ぷろぺるてぃうす』などと,いきなり長短を間違っています(それにどうして平仮名?).高津先生も翻訳のタイトルを『オデュッセイア』などと間違っていたのを思い出します.


韻律

韻律については,註釈書などで初心者に分かりやすくまとめられているとは言えません.Fordyceは全く触れておらず,Quinn, pp.xxxiii-xxxivあるいはKroll, pp.XI-XII(ただし韻律の名前だけ)は取りあえず書いてある程度.Goold, pp.19-27が一番便利ですが,なぜか例は英詩になっています.これについては,日本語でいつかまとめたいです(あくまで予定).

エレゲイア詩については

Platnauer, M. Latin Elegiac Verse. Cambridge: Cambridge U.P., 1951.

があります.

参考文献など


その他,比較的最近までの,めぼしい参考文献をちょっと見るには,次のサイトが便利でしょう.
http://www.gltc.leidenuniv.nl/index.php3?m=57&c=127


【2005/08/24 01:25】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 13歌 宴会へのお誘い ただしお食事・お飲み物持ち込みのみ

Cenabis bene, mi Fabulle, apud me
paucis, si tibi di favent, diebus,
si tecum attuleris bonam atque magnam
cenam, non sine candida puella
et vino et sale et omnibus cachinnis.    5
haec si, inquam, attuleris, venuste noster,
cenabis bene; nam tui Catulli
plenus sacculus est aranearum.
sed contra accipies meros amores
seu quid suavius elegantiusve est:     10
nam unguentum dabo, quod meae puellae
donarunt Veneres Cupidinesque,
quod tu cum olfacies, deos rogabis,
totum ut te faciant, Fabulle, nasum.

わがファブッルス君,君は僕のとこでいい宴会にありつけるよ,
もし運良く行ったら,何日かの内にね.
もし君が一緒に,上等の沢山の食べ物を
持って来たらだけど.そして綺麗な女の子と
ワインとウィットとあらゆる笑いネタもお忘れなく.(5)
もしこれらを,僕はいうんだけど,僕の大切な友よ,持ってきたら,
いい宴会にありつけるよ.というのも,君のカトゥッルスの
財布は蜘蛛の巣で一杯だからさ.
だが,そのかわり,君はストレートの愛か
何かもっと甘美でエレガントなものをもらえるよ.(10)
というのも,僕の彼女にウェヌスたちと愛神たちがくれた
香水をぼくはあげるだろうからね.
そいつを君が嗅いだなら,君は神々にお願いする事だろう,
ファブッルス君,君全部を鼻にしてくれ,とね.


【2005/08/23 23:08】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ぼちぼち
cum clam alias paginas faciam, nuper hac in bloga nihil inscribo. ad illas paginas intrari potest per paeneultimum titulorum paginarum, quos in "LINK" conscribebam. nunc invenietis nihil nisi commentarium cuiusdam orationis minoris aut inutiles vel vacuas paginas. quas paginas quando perficere possim non scio.

【2005/08/21 02:00】 VARIA | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 11歌 ことづて

Furi et Aureli, comites Catulli,
sive in extremos penetrabit Indos,
litus ut longe resonante Eoa
 tunditur unda,
sive in Hyrcanos Arabasve molles,   5
seu Sagas sagittiferosve Parthos,
sive quae septemgeminus colorat
 aequora Nilus,
sive trans altas gradietur Alpes,
Caesaris visens monimenta magni,   10
Gallicum Rhenum horribile aequor ulti-
 mosque Britannos,
omnia haec, quaecumque feret voluntas
caelitum, temptare simul parati,
pauca nuntiate meae puellae      15
 non bona dicta.
cum suis vivat valeatque moechis,
quos simul complexa tenet trecentos,
nullum amans vere, sed identidem omnium
 ilia rumpens;            20
nec meum respectet, ut ante, amorem,
qui illius culpa cecidit velut prati
ultimi flos, praetereunte postquam
 tactus aratro est.

フーリウスとアウレリウスよ,カトゥッルスの仲間よ,
彼が最果てのインド人のところへと行こうとも
??その場所は東方の長く響く
 波が岸辺を打つ所だが
あるいは軟弱なヒュルカニー族やアラブ族のところへ,(5)
あるいはサガエ族や弓矢をもつパルティー族のとこへ,
あるいは7つに別れるナイルが水を染める
 場所(エジプト)へ,
あるいは高いアルプスを超えて行こうとも,
??偉大なカエサルの戦果である,(10)
ガリアや恐ろしいラインの水,最果ての
 ブリタンニー族を見ながら??
これら全てを,天の意志がもたらすなんであれ,
共に試みる準備のある君たちよ,
僕の彼女に,良くない言葉を (15)
 少しだけ伝えてくれ.
彼女が,彼女の女衒たちと一緒に元気で生きるようにと.
そいつら300人を彼女は一括りに抱いて持っているが
彼女は誰一人本当に愛してはいない,しかし皆の足腰を
 なんども立たなくしている.(20)
そして,以前のようには,僕の愛を大切にしないようにと.
それは彼女の過ちによって,倒れてしまったのだ,
あたかも通り過ぎる鋤に
 触れたあとで,花が倒れるように.


韻律:Sappicum
― U ― U ― UU ― U ― U
― U ― U ― UU ― U ― U
― U ― U ― UU ― U ― U
  ― UU ― U


【2005/08/17 01:29】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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古事記
(伊邪那岐命)ここにその妹伊邪那美命に問ひて「汝が身は如何にか成れる」と曰りたまへば「吾が身は成り成りて成り合わざる処一処あり」と答へたまひき.ここに伊邪那岐命詔りたまはく「我が身は成り成りて成り余れる処一処あり.かれ,この吾が身の成り余れる処をもちて,汝が身の成り合わざる処にさし塞ぎて国土を産みなさむとおもふ.産むこといかに」とのりたまへば伊邪那美命「然善けむ」と答へたまひき.

(Izanagius) ille suam sororem Isanamiam interrogavit, "quonam modo factum est corpus tuum?" tum "mihi una pars est," respondit "quae pars corpore facto nondum est clausa." cui Izanagius dixit "mihi una pars est, quae pars facto corpore satis est superque. ea parte, quae pars mihi satis est superque, tuam nondum clausam partem obturando terram gignere in animo habeo. quid de eo gignendi modo?" cui respondit Isanamia "sic bene fiet"

【2005/08/16 04:50】 litterae Iapones Latine redditae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 9歌 朋遠方ヨリ来ル

Verani, omnibus e meis amicis
antistans mihi milibus trecentis,
venistine domum ad tuos penates
fratresque unanimos anumque matrem?
venisti. o mihi nuntii beati!     5
visam te incolumen audiamque Hiberum
narrantem loca, facta, nationes,
ut mos est tuus, applicansque collum
iucundum os oculosque suaviabor.
o quantum est hominum beatiorum,   10
quid me laetius est beatiusve?

ウェーラーニウス,僕の全ての友のうち
僕には30万もの人よりも優れている君よ,
君は家に来たんだって?君の竈に,
そして愛しい兄弟たちと年取った母の元に?
君は来た.ああ,何と僕にとって嬉しい知らせか!(5)
僕は怪我一つない君を訪ねるだろう,そして,君がヒベルス(スペイン)の
場所や物事や国々を,君の習慣のとおり,語るのを聞くだろう,
そして首をくっつけて
気持ちいい口と眼に口付けをするだろう.
いる限りの幸福な人々の中で,(10)
誰が僕より喜びに満ち,幸せであるだろう?


【2005/08/16 03:17】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ラテン語文法書
ラテン語の入門書は沢山あるのに、どうしてラテン語の体系的文法書が日本ででないのか不思議ですね。特に最近の入門書は、短期間習得のためにかなりの部分、それもしばしば必要不可欠の部分まで削っているのに、その後で中級の文法書がないというのは良くないことなんですが。

Iaponis quamquam multi libri, quibus magistri suos discipulos imbuant ad grammatica Latina, editi sunt, miror, cur libri nondum scripti sint, qui de ratione praeceptisque grammaticarum Latinarum penitus explicent. incommodum est discipulis, qui rudes esse desineant, eorum librorum non inveniri posse, quibus libris ad doctorinam philologicam discendam utendum sit, praesertim cum ii rudibus scripti libri, qui nuper editi sunt, omittant magnas partes praeceptorum easque necessarias, ut celerius eos libros perdiscant.

【2005/08/12 17:42】 COMMENTARII DIURNI | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス 4巻7歌 キュンティアの幽霊(4/4)

sed tibi nunc mandata damus, si forte moveris,
 si te non totum Chloridos herba tenet:
nutrix in tremulis ne quid desideret annis
 Parthenie: potuit, nec tibi avara fuit.
deliciaeque meae Latris, cui nomen ab usu est,  75
 ne speculum dominae porrigat illa novae.
et quoscumque meo fecisti nomine versus,
 ure mihi: laudes desine habere meas.
pelle hederam tumulo, mihi quae pugnante corymbo
 mollia contortis alligat ossa comis.      80
ramosis Anio qua pomifer incubat arvis,
 et numquam Herculeo numine pallet ebur,
hic carmen media dignum me scribe columna
 sed breve, quod currens vector ab urbe legat:
HIC TIBVRTINA IACET AVREA CYNTHIA TERRA:     85
 ACCESSIT RIPAE LAVS, ANIENE, TVAE.
neu tu sperne piis venientia somnia portis:
 cum pia venerunt somnia, pondus habent.
nocte vagae ferimur, nox clausas liberat umbras,
 errat et abiecta Cerberus ipse sera.      90
luce iubent leges Lethaea ad stagna reverti:
 nos vehimur, vectum nauta recenset onus.
nunc te possideant aliae: mox sola tenebo:
 mecum eris, et mixtis ossibus ossa teram.'
haec postquam querula mecum sub lite peregit,   95
 inter complexus excidit umbra meos.

ところで,今あなたに言い付けがあります.ひょっとしてその気になったらね.
 もしクローリスの薬草があなたを完全に支配していなくて.
乳母のパルテニエーが,よぼよぼの老後の年月に困らないようにしてね.
 そうしようと思えばできたのに,彼女はあなたにものねだりしなかったのよ.
私のお気に入りのラトリスが??その名前は仕えていること(latreia)から来ているけれど?? (75)
 その子が新しい女主人に鏡を差し出さないように.
そして,私の名前であなたが作った詩は全部
 私のために焼いてね.私の名声を持つ事はもう止めて.
墓からは木蔦を取り払って,柔らかいその葉が争いながら
 私の骨を巻きつく蔓で縛り付けることのないように.(80)
作物もたらす流れをもったアニオ河が横たわり
 ヘラクレスの神威により象牙も褪せることのないところで,
柱の真中に私に相応しいこの歌を書きなさい.
 ただ,短くね,町から走ってくる漕ぎ手がこれを読めるように.
コノてぃぶるノ地ニ素晴ラシイきゅんてぃあガ眠ル (85)
 あにえーぬすヨ,オ前ノ岸ニ名声ガ加ワレリ
そしてあなたは純粋な門から来る夢をばかにしては行けません,
 純粋な夢が来た時は,意味があるからです.
夜には我々は運ばれてうろつきます.夜は閉じ込められた蔭を解放し,
 ケルベロス自身も閂が外されて彷徨います.(90)
日が出ると定めは冥界の沼に戻るように命じます.
 我々は運ばれて,運ぶその重荷を渡し守が検分します.
今はあなたを他の女が持っていればいいわ.やがて私が一人占めするの.
 あなたは私と一緒になるわ,そして骨を交えて骨を擦るの.」
不平をいいつつ私と(愛の)諍いをしながら,これを喋った後に (95)
 私の抱擁のなかから霊は消え去った.


【2005/08/12 04:01】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス 4巻7歌 キュンティアの幽霊(3/4)

non tamen insector, quamvis mereare, Properti:
 longa mea in libris regna fuere tuis.      50
iuro ego Fatorum nulli revolubile carmen,
 tergeninusque canis sic mihi molle sonet,
me servasse fidem. si fallo, vipera nostris
 sibilet in tumilis et super ossa cubet.
nam gemina est sedes turpem sortita per amnem,   55
 turbaque diversa remigat omnis aqua.
una Clytaemestrae stuprum vehit altera Cressae
 portat mentitae lignea monstra bovis.
ecce coronato pars altera rapta phaselo,
 mulcet ubi Elysias aura beata rosas,       60
qua numerosa fides, quaeque aera rotunda Cybebes
 mitratisque sonant Lydia plectra choris.
Andromedeque et Hypermestre sine fraude maritae
 narrant historiae tempora nota suae.
haec sua maternis queritur livere catenis 65
 bracchia nec meritas frigida saxa manus;
narrat Hypermestre magnum ausas esse sorores,
 in scelus hoc animum non valuisse suum.
sic mortis lacrimis vitae sanamus amara.
 celo ego perfidiae crimina multa tuae.      70

69 amara Markland: amores O

でも,私は追求しないわ,プロペルティウス,あなたはそれに値するけれど.
 あなたの本の中に,私の王国は長くあったのだから.(50)
私は宿命の誰にも取りかえしの付かない歌に誓っていうわ,
 そして,もしそうなら三つ頭の犬(ケルベロス)が私に優しく吠えるように,
私は忠誠を守ったわ.もし嘘なら,私の墓で蛇が
 しゅうしゅういうように,そして骨の上にとぐろを巻くように.
というのも,あの嫌な川によって,居場所は二つに別れているの.(55)
 群衆はみな,異なる水を漕いで行く.
ある水はクリュタイメーストラの不義を,別の水はクレタの女が偽って作った
 木の牛の化け物を運んでいる.
みて,別の水を花冠で飾られた舟が急いでいる,
 そこでは心地よいそよ風がエリューシウムの薔薇を撫でている,(60)
そこでは数多くの弦が,そこではキュベーベーの丸いシンバルが
 リュディアの撥が頭を布で巻いた合唱隊と共に鳴っている.
アンドロメーデーとヒュペルメーストレーは,不義のない妻で,
 自分の物語で有名な,気丈な女性たちですが,彼女らは語ります.
前者は,母親の鎖と冷たい岩が (65)
 自分の無実の手に痣を付けた事を嘆き,
ヒュペルメーストレーは,姉妹らは大きな悪事をあえてしたけど,
 この悪事にじぶんの心はたえる事ができなかったと語ります.
こんなふうに,私達は死後の涙で,生前の苦しみを癒すのよ.
 私のほうはあなたが犯した多くの不実の罪はかくしているけど.(70)


【2005/08/11 23:31】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス 4巻7歌 キュンティアの幽霊(2/4)

foederis heu taciti, cuius fallacia verba
 non audituri diripuere Noti.
at mihi non oculos quisquam inclamavit euntis:
 unum impetrassem te revocante diem.
nec crepuit fissa me propter harundine custos, 25
 laesit et obiectum tegula curta caput.
denique quis nostro curuum te funere vidit,
 atram quis lacrimis incaluisse togam?
si piguit portas ultra procedere at illuc
 iussisses lectum lentius ire meum.      30
cur ventos non ipse rogis, ingrate, petisti?
 cur nardo flammae non oluere meae?
hoc etiam grave erat, nulla mercede hyacinthos
 inicere et fracto busta piare cado.
Lygdamus uratur; candescat lamina vernae:    35
 sensi ego, cum insidiis pallida vina bibi,
ut Nomas arcanas tollat versuta salivas;
 dicat damnatas ignea testa manus.
quae modo per vilis inspecta est publica nostes,
 naec nunc aurata cyclade signat humum.    40
et graviora rependit iniquis pensa quasillis,
 garrula de facie si qua locuta mea est,
nostraque quod Petale tulit ad monumenta coronas,
 codicis immundi vincula sensit opus.
caeditur et Lalage tortis suspensa capillis,  45
 per nomen quoniam est ausa rogare meum.
te patiente meae conflavit imaginis aurum,
 ardente e nostro dotem habitura rogo.

37 ut recc.: aut O

ああ,秘密の関係よ,その偽りの言葉を
 聞く気のない南風が攫っていった.
だが,だれも私のために,今際の際の眼に叫んでくれはしなかった.
 もしあなたが呼び戻したら,1日は手に入れられたのに.
見張りも割れた葦で私のために音をたててくれなかったし,(25)
 傷んだ瓦のせいで頭がごつごつして痛くなったわ.
その上,誰か私の葬儀の時に,あなたがしゃがんでいるのを見た人いる?
 誰か黒い上着が涙で濡れて暖かくなったのを見た人が?
もし門の外に出て行くのがいやなら,それでもそこまで
 私の床をもっとゆっくりともっていくように命じられたでしょうに.(30)
どうして自分で薪に風を呼ばなかったの,不実な人,
 どうして私を燃やす炎がナルドの薫りがしなかったの?
これも酷い事だったわ,一文もしないヒヤシンスを
 投げ込んで,壊れた土瓶で墓を浄めたことも.
リュグダムスは焼かれなさい,奴隷のために金属板を赤く焼きなさい.(35)
 罠で死をもたらす葡萄酒を私が飲んだ時,それと分かったのよ.
例えノマスが秘密の毒汁を片付けたとしても,
 焼いた煉瓦が,その手に罪があることを語るだろう.
かつて夜中安い娼婦として見定めされていた
 その女が今や金のドレスを地面に引きずっている.(40)
そして不公平な割り当ての羊毛をバスケットに量る,
 おしゃべりな女がもし私の顔について喋ったら.
ペタレーが私のお墓に花輪を持っていったので,
 お婆さんなのに汚い木の皮の戒めを受けたよ.
ララゲーは巻き髪で吊るされてむち打たれたわ, (45)
 私の名前で大胆にもお願いしたせいで.
あなたも止めることなく,彼女は私の像の金を融かして,
 私が燃える薪から婚資を得ようとしたわ.


【2005/08/11 04:13】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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徒然草 第百十七段
友とするに悪き者七つあり。一つには高くやんごとなき人。二つには若き人。三つには病なく身強き人。四つには酒を好む人。五つにはたけく勇める兵。六つには虚言する人。 七つには欲深き人。よき友三つあり。一つには物くるゝ友。二つには医師。三つには智恵ある友。

semptem genera hominum, qui non idonei sint, quos sibi amicos faciant; primum ii, qui graves nobilesque; deinde iuvenes; deinde, qui sine ullo morbo corpore valeant; deinde, ii, quos vinum bibere iuvet; post, milites fortes audacesque. tum, qui mentiant; postremo, avari. genera bonorum amicorum sunt tria. primum ii, qui amici res dent. deinde medici. post amici prudentes.

【2005/08/11 00:23】 litterae Iapones Latine redditae | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス 4巻7歌 キュンティアの幽霊(1/4)

Sunt aliquid manes: letum non omnia finit,
 luridaque evictos effugit umbra rogos.
Cynthia namque meo visa est incumbere fulcro,
 murmur ad extremae nuper humata viae,
cum mihi somnus ab exsequiis penderet amoris,   5
 et quererer lecti frigida regna mei.
eodem habuit secum quibus est elata capillos,
 eodem oculos: lateri vestis adusta fuit,
et solitum digito beryllon adederat ignis,
 summaque Lethaeus triverat ora liquor.     10
spirantisque animos et vocem misit: at illi
 pollicibus fragiles increpuere manus:
'Perfide nec cuiquam melior sperande puellae,
 in te iam vires somnus habere potest?
iamne tibi exciderant vigilacis furta Suburae  15
 et mea nocturnis trita fenestra dolis?
per quam demisso quotiens tibi fune pependi,
 alterna veniens in tua colla manu!
saepe Venus trivio commissa est, pectore mixto
 fecerunt tepidas pallia nostra vias.      20

霊は確かに存在するのだ.死は全てを終わらせるわけではないし
 青白い霊魂は火葬の薪を逃れて打ち勝つのだ.
なぜなら,キュンティアが僕の枕元を覗き込んでいるのが見えたのだ,
 道の脇の人がざわめくところで最近葬られた彼女が.
それは葬儀の後に愛の夢を見つつあるとき,(5)
 そして我が寝台の王国が冷たいのを嘆いている時.
葬送の時とおなじ髪と
 同じ眼をしていた.服の脇は焦げていた,
そしていつも指にしていた緑柱石は火に食われ,
 唇の先は三途の川の水が侵していた.(10)
彼女は活き活きした怒りを声を発した.だが彼女の
 もろい手は指のぽきぽきいう音をたてた.
「不実で,どの女にもましになるのは望めない男,
 あんたにまだ夢が力を持つことができるの?
眠らぬスブーラでの隠れた逢い引きはもう忘れたの?(15)
 夜の欺きで擦れた私の窓も?
その窓を通って,あなたのために私はおろした縄からぶら下がり
 手を交互に動かして降りてあなたの首にまで行ったのに.
何度も道ばたで愛を交わし,胸を重ねていた時
 我々の上着は道をあたためていたのよ.(20)


【2005/08/10 13:59】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(2) | 記事修正

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オウィディウス『恋愛詩』 1巻3歌

Iusta precor: quae me nuper praedata puella est,
 aut amet aut faciat, cur ego semper amem.
a, nimium volui: tantum patiatur amari,
 audierit nostras tot Cytherea preces.
accipe, per longos tibi qui deserviat annos.  5
 accipe, qui pura norit amare fide.
si me non veterum commendant magna parentum
 nomina, si nostri sanguinis auctor eques,
nec meus innumeris renovatur campus aratris,
 temperat et sumptus parcus uterque parens,  10
at Phoebus comitesque novem vitisque repertor
 hac faciunt et, me qui tibi donat, Amor
et nulli cessura fides, sine crimine mores,
 nudaque simplicitas purpureusque pudor.
non mihi mille placent, non sum desultor amoris: 15
 tu mihi, si qua fides, cura perennis eris;
tecum quos dederint annos mihi fila sororum,
 vivere contingat teque dolente mori;
te mihi materiem felicem in carmina praebe:
 provenient causa carmina digna sua.       20
carmine nomen habent exterrita cornibus Io
 et quam fluminea lusit adulter ave
quaeque super pontum simulato vecta iuvenco
 virginea tenuit cornua vara manu.
nos quoque per totum pariter cantabimur orbem   25
 iunctaque semper erunt nomina nostra tuis.

正当なことを僕はお願いしています.最近僕を虜にした女性が
 僕を愛するか,どうして僕がずっと愛しているのかを教えてくれるように.
ああ,余りの事を僕は欲している.ただ,彼女が僕に愛されることを許してほしい.
 キュテーラの女神(ウェヌス)が僕のこれ程の願いを聞き入れて欲しい.
君は受け入れてくれ,長い年月君に使えていた者を,
 君は受け入れてくれ,純粋な忠誠をもって愛する者を.
もし,僕を推す偉大な古の先祖の名声がなく,
 もし,僕の血族の創始者が騎士であって,
僕の土地が数えきれない耕作者たちによって耕されていなくても,
 両親がけちけちと出費を抑えていても,
それでもポイボスと7人の従者と葡萄の発明者(バッコス)が
 味方になる,そして君に僕を与えたアモル,
そして何にも屈しないだろう忠誠,罪のない性格,
 飾らない誠実さに,立派な恥を知る気持ちもそうだ.
僕は八方美人ではないし,猟色家でもない.(15)
 君こそが,もし信じてくれるなら,永遠の恋人となるだろう.
君と一緒に,パルカの姉妹の紡ぐ糸が与えてくれる年月を
 生き,死んだ時に君が悲しんでくれるように.
君自身を僕の歌に豊富な素材として提供してくれ.
 その元に相応しい歌が生まれる事だろう.(20)
自分の角に怯えたイーオーは歌によって名声を得たし,
 また川の鳥の姿になった姦通者(ユッピテル)が騙したその彼女(レーダ)も.
そして,海の上を,牛の姿になった神(ユッピテル)に運ばれ,
 乙女のか弱い手でまがった角に掴まっていた彼女(エウローパ)も.
僕もまた世界中で等しく歌われるだろう,(25)
 そして永遠に僕の名声は君のそれと繋がっているだろう.


【2005/08/10 00:34】 Ovidius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 第5歌 数千のくちづけ

Vivamus, mea Lesbia, atque amemus,
rumoresque senum severiorum
omnes unius aestimemus assis!
soles occidere et redire possunt;
nobis, cum semel occidit brevis lux,    5
nox est perpetua una dormienda.
da mi basia mille, deinde centum,
dein mille altera, dein secunda centum,
deinde usque altera mille, deinde centum;
dein, cum milia multa fecerimus,      10
conturbabimus, illa ne sciamus,
aut ne quis malus invidere possit
cum tantum sciat esse basiorum.

生きようじゃないか 僕のレスビア そして愛しあおう
堅苦しいじじい共の噂なぞ
全部で一文のものと見積もろう
太陽は沈んでから戻ってくる事ができる
僕らは短い光が一旦沈んだら (5)
ただ一つの永遠の夜を眠らねばならない
僕に千のくちづけをくれ それから百のくちづけを
それから次の千の それから次の百の
それからまたすぐ次の千の それから百の
それから 何千ものくちづけをしたら (10)
僕らは勘定を滅茶苦茶にしよう 僕らもその数がわからないように
あるいは誰か悪いやつが くちづけの数がどれだけか知った時に
妬みの魔法をかけないように


【2005/08/09 18:17】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 44歌 へぼ弁論家の毒気

O funde noster seu Sabine seu Tiburs
(nam te esse Tiburtem autumnant, quibus non est
cordi Catullum laedere; at quibus cordi est,
quovis Sabinum pignore esse contendunt),
sed seu Sabine sive verius Tiburs,       5
fui libenter in tua suburbana
villa, malamque pectore expuli tussim,
non inmerenti quam mihi meus venter,
dum sumptuosas appeto, dedit, cenas.
nam, Sestianus dum volo esse conviva,     10
orationem in Antium petitorem
plenam veneni et pestilentiae legi.
hic me gravedo frigida et frequens tussis
quassavit usque, dum in tuum sinum fugi,
et me recuravi otioque et urtica.       15
quare refectus maximas tibi grates
ago, meum quod non es ulta peccatum.
nec deprecor iam, si nefaria scripta
Sesti recepso, quin gravedinem et tussim
non mi, sed ipsi Sestio ferat frigus,     20
qui tunc vocat me, cum malum librum legit.

21 legit codd. quam lectionem rectam esse doctissimus vir Yoshihiro Oshiba suo commentariolo, quod in Journal of Classical Studies (西洋古典学研究) XLVIII (2000): 88-100 invenitur, egregie demonstrat.: fecit Baehrens: legi Lachmann

おお,サビーヌスあるいはテーィブルの我が土地よ,
??というのも,カトゥッルスを傷つけるのが好きではない人々は,お前が
ティーブルだと信じているが,そうするのが好きな人々は,
どんな証拠を使ってもサビーヌスだと論ばくするから??
ともかくサビーヌスあるいは,より正しくはティーブルの土地よ,(5)
僕はお前の郊外の
別荘の滞在を楽しんだ,そして胸から悪い咳を追い出した,
その咳は僕の腹が,贅沢な宴会に行った時に
僕に与えたもので,それは僕に非がないわけではない.
というのも,僕がセスティウスの陪食者になりたかった時に,(10)
告発者アンティウスへの反対演説を読んだから.
それは毒と瘴気に満ちた弁論.
この寒気のする鼻風邪と酷い咳は,
僕がお前の懐へと逃げ込んで
そして静養と刺草で癒されるまで,僕をめちゃくちゃにした.(15)
だから,回復した僕はお前に最大の感謝を
捧げるのだ,お前は僕の罪に報復しなかったから.
だが,今お願いする,もし僕がセスティウスの不埒な書き物を
受け取るなら,鼻風邪と咳きを
僕にじゃなく,その風邪をセスティウス本人にもたらすように,(20)
酷い本を読み上げて,僕を呼ぶその人に.


【2005/08/08 18:21】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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キケロー『弁論家たちについて』2巻351-353 シーモニデースの記憶術の発明

(Antonius:) ... gratiam habeo Simonidi illi Ceo, quem primum ferunt artem memoriae protulisse. (352) Dicunt enim, cum cenaret Crannone in Thessalia Simonides apud Scopam fortunatum hominem et nobilem cecinissetque id carmen, quod in eum scripsisset, in quo multi ornandi causa poetarum more in Castorem scripta et Pollucem fuissent, nimis illum sordide Simonidi dixisse se dimidium eius, quod pactus esset, pro illo carmine daturum; reliquum a suis Tyndaridis, quos atque lausasset, peteret, si ei videretur. (353) paulo post esse ferunt nuntiatum Simonidi, ut prodiret; iuvenes stare ad iamuam duo quosdam, qui eum magno opere evocarent; surrexisse illum, prodisse, vidisse neminem. hoc interim spatio conclave illud, ubi epularetur Scopas, concidisse; ea ruina ipsum cum cognatis oppressum suis interisse. quos cum humare vellent sui neque possunt obtritos internoscere ullo modo, Simonides dicitur ex eo, quod meminisset quo eorum loco quisque cubuisset, demonstrator unius cuiusque sepeliendi fuisse. Hac tum re admonitus invenisse fertur ordinem esse maxime, qui memoriae lumen adferret.

(アントーニウス)……私はケオス生まれの,かのシーモニデースに感謝している,人の伝えるところでは,彼が始めて記憶術をもたらしたからである.というのも,伝えるところでは,テッサリアのクランノーンでシーモニデースが,時の人で高貴なスコパースのところで宴会をし,彼に作った歌を歌っていた時に,その歌の中では,沢山の装飾のために,詩人の流儀に従って,カストルとポッルークスにも書かれたのだが,彼スコパースは,余りに卑怯にも,シーモニデースに自分は約束された半分しか,その歌には払わないと言い,残りはかれが同じように称えた君の好きなテュンダロスの子らに,もしそうしたいなら,請求するようにと言ったそうだ.少し後に,シーモニデースに,外にでるように伝えられたということである.彼を一生懸命読んでいる,ある二人の若者が,門のところに立っていると.彼は起き上がり,出て行き,誰も見なかった.この間に,スコパースが宴会をしていたその部屋が崩れ落ちた.その崩壊により,当の本人は彼の親類ともども押しつぶされて死んだ.彼の親族が彼らを葬ろうと欲したものの,潰れて全く見分けが付かなかった時に,シーモニデースは彼らのそれぞれの寝ていた場所を覚えていたところから,それぞれの埋葬の指示をする者になったということである.その時,このことから啓発されて,彼は記憶に最も光をもたらすのは,順番であるということを発見したと言われている.


【2005/08/08 14:03】 Cicero | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『縁起集』3巻 断片64 シーモニデースの墓 冒頭のみ
P.Pxy.2211, fr.1v, 10-28.

行番号はRudolf Pfeiffer ed. Callimachus. vol.I, Oxford: Oxford U. Pr., 1949.による.

カマリーナ(の湖の干拓)も,あの信心深い男の墓が移されたこと程の
 大きな禍で脅かすことはなかった.
じつにある時,私のために町の前に,
 人を歓待するゼウスを畏れるアクラガースの町の人々が盛り上げた私の墓を
悪人が打ち壊したのだ.君はきいているかもしれないが, (5)
 町の容赦ない将軍,ポイニカーだ.
彼は私の墓石を塔に建て替え,そしてこう語っている文字にも
 敬意を払わなかった.「レオープレペースの子,
ケーオスの聖なる人の私がここに横たわる,奇異な事を
 知り,そして記憶を始めて認識した人」(10)
そして,あなた方にも,ポリュデウケースよ,譲りはしなかった,
 その二人は,家が崩れ落ちようとしている時,客のうち唯ひとり私を
外に呼び出した.その時,ああ,クランノーンの
 家は,偉大なスコファダイの人々の上に崩れ落ちた.
…………




【2005/08/08 05:56】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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プロペルティウス 2巻17歌

Mentiri noctem, promissis ducere amantem,
 hoc erit infectas sanquine habere manus.
horum ego sum vates, quotiens desertus amaras
 explevi noctes, fractus utroque toro.
vel tu Tantalea moveare ad flumina sorte, (5)
 ut livor arenti fallat ab ore sitim,
vel tu Sisyphios licet admirere labores,
 difficile ut toto monte volutet onus,
durius in terris nihil est quod vivat amante, (9)
 nec, modo si sapias, quod minus esse velis. (10)
nunc iacere e duro corpus iuvat, impia, saxo, (13)
 sumere et in nostras trita venena manus. (14)
quem modo felicem invidia admirante ferebant, (11)
 nunc decimo admittor vix ego quoque die. (12)
nec licet in triviis sicca requiescere luna, (15)
 aut per rimosas mittere verba fores. (16)
quod quamvis ita sit, dominam mutare cavebo: (17)
 tum flebit, cum in me senserit esse fidem. (18)

13-14 post 10 transtulit Hetzel: post 2 Housman: post 12 Lachmann

夜を偽る事,約束で恋人を誘惑すること,
 これは血に染まった手を持つ事となるだろう.
僕はこれらの預言者となる.見捨てられ,
 ベットの両側で身体を打って苦々しい夜を過ごす度に.
君が川のすぐそばのタンタロスの運命に動揺しようとも,(5)
 いかに水が乾いている口から逃げて喉の乾きを欺くか,と,
君がシーシュポスの労苦を驚いてみることができようとも,
 いかに大変な重荷を山中転がしてゆくか,と,
恋人よりも辛く生きているものはこの地上には何ものもないし,(9)
 もし物わかりがよければ,なりたくないと願うものもない.(10)
今僕は,固い岩場から身体を投げ出すことを,(13)
 そしてすりつぶした毒薬を自分の手に取る事を,不実な女よ,喜んでしたい.(14)
かつてねたみが賞賛して,幸運な男と噂した男だったのに(11)
 その僕は今や10日に一度も入る事を許されないし(12)
乾いた月の下,道ばたで憩う事も許されず,(15)
 隙間だらけの扉ごしに言葉をかけることも許されない.(16)
このような有り様だが,女主人を代えることははばかろう.(17)
 僕に忠誠心があることが分かった時には彼女は泣いてくれるだろう.(18)


【2005/08/07 15:58】 Propertius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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詩作の練習
Atque homines miseri, nos nunc satis esse habeamus,
 tantum posse et amando vivere terque mori.

                  --scripsi

だが,惨めな人々よ,我々は今は十分だとしようではないか,
 ただ愛する事で生き,また三度も死ぬ事ができることで.
                  --自作



【2005/08/07 00:27】 CARMINA LATINA | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オウィディウス『恋愛詩』1巻12歌……1巻11歌とのペア

Flete meos casus: tristes rediere tabellae
 infelix hodie littera posse negat.
omina sunt aliquid: modo cum discedere vellet,
 ad limen digitos restitit icta Nape.
missa foras iterum limen transire memento (5)
 cautius atque alte sobria ferre pedem.
ite hinc, difficiles, funebria ligna, tabellae,
 tuque, negaturis cera referta notis.
quam, puto, de longae collectam flore cicutae
 melle sub infami Corsica misit apis. (10)
at tamquam minio penitus medicata rubebas:
 ille color vere sanguinulentus erat.
proiectae triviis iaceatis, inutile lignum,
 vosque rotae frangat praetereuntis onus.
illum etiam, qui vos ex arbore vertit in usum, (15)
 convincam puras non habuisse manus.
praebuit illa arbor misero suspendia collo,
 carnifici diras praebuit illa cruces;
illa dedit turpes raucis bubonibus umbras,
 vulturis in ramis et strigis ova tulit. (20)
his ego commisi nostros insanus amores
 molliaque ad dominam verba ferenda dedi?
aptius hae capiant vadimonia garrula cerae,
 quas aliquis duro cognitor ore legat;
inter ephemeridas melius tabulasque iacerent, (25)
 inquibus absumptas fleret avarus opes.
ergo ego vos rebus duplices pro nomine sensi:
 auspicii numerus non erat ipse boni.
quid precer iratus, nisi vos cariosa senectus
 rodat, et immundo cera sit alba situ? (30)


18 diras Heinsius : duras codd.

我が災難に涙を流し給え.悲しき書板が帰って来た,
 不幸な文字は,今日はダメと言っている.
予兆は意味があったのだ.いま出て行こうとした時に
 戸口でナペーは指を打って立ち止まった.
こんどお前が外に送られた時は,戸口を注意深くくぐるように
 そしてしゃんとして高く足を運ぶように気をつけろ.
ここから出て行け,つれない書板よ,火葬の薪よ,
 お前もだ,断りの書き付けに満たされた鑞よ.
それは思うに,コルシカの蜂が長い毒人参の花から集めて
 悪名高い蜜の中に混ぜたもの.
だが,お前はあたかも朱でたっぷり浸されたように赤かった.
 あの色はまさしく血塗られたものであった.
辻に投げ出されていろ,能無しの木切れめ,
 お前もまた,通り過ぎる車輪の重みが砕くがいい.
お前を木から使えるように切り出したその男もまた,
 悪事に手を染めていたことを,僕は立証したい.
その木は,哀れな首に,つり下がる場所を提供した,
 その木は処刑人に残酷な十字架を提供した,
その木はしわがれ声の木菟(みみずく)に恥ずかしくも蔭を与え,
 禿鷹と梟の卵を枝に持ったのだ.
僕が馬鹿だったのか,僕の愛とをこの書板に委ねたのが,
 女主人への愛の言葉を持って行くように与えたのが?
この鑞は口煩い裁判出席確認書を持つのがより相応しい,
 だれか厳しい口の法廷執行人が読むような.
これらは出納帳や,書き付けの間にあるのがいい,
 それを見て,欲張りが使われた財産を嘆くような.
それゆえ,僕はお前がその名に相応しく,二面的なことが分かった.
 それ自体が,よい前兆の数ではなかったのだが.
なにを腹立ちまぎれに僕は祈ろうか,お前をよぼよぼの老年が
 蝕み,そして汚い染みで鑞が白くなることの他に?


【2005/08/06 19:54】 Ovidius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『縁起集』断片1 (後編)
そして,まさに私の膝に最初の書板を置いた時,(21)
 リュキアゆかりのアポッローンは私に言った.
「わが親しき詩人よ,覚えておけ,生贄の獣はできる限り
 太らせるように,そして,良き者よ,ムーサはほっそりとしておくように.
さらに,私はお前にこの事を命ずる,車が踏まないようなところを (25)
 歩く事を,そして,他のものたちと同じわだちに沿って
車を走らせないことを,また,より狭い道を行く場合も,
 平たんな道ではなく,すり減らされていない道を行く事を.」
彼に私は従った.実際,私は蝉の澄んだ声を愛し,
 驢馬のうなり声を好まない人の中で歌っている.(30)
あるものは,長い耳の動物にあらゆる点で似ている声を絞り上げているが,
 私は小さく,翼をもつ動物になりたい.
ああ,実にそうだ,老年,霧の露,私は
 輝く大気から食べ物として後者を摂りつつ歌いたい,
その一方,前者は脱ぎ捨てたい.それは私にとって,(35)
 三つの角のあるエンケラドスが死にかけた時に上にある島ほどの重さだ.
気にするな,というのも,ムーサらは実に,やぶにらみの目を使わずに
 見た子らは,年取ってからも親しいもので,退けはしない.
そして一方,ムーサらの鳥は,翼を動かす事を全く
 知らないので,そこで声の中でもっとも力強く飛ぶ.(40)

【2005/08/05 23:22】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カッリマコス『縁起集』断片1 (前編)
テクストはNeil Hopkinson ed. A Hellenistic Anthology. Cambridge Greek and Latin Classics. Cambridge: Cambridge U. Pr. 1988. 15-16を使用.長いのでギリシア語テクストはここでは省略しますが,パピロス画像(P.Oxy.2079)はここで検索できます.search for の後をpublication nosにして,窓に2079を打ち込んで検索してください..

何度もテルキーネスの人々は,私の歌に不平をいった.
 無知な彼らはムーサイにも親しくはなかったのだが.
なぜかと言うと私は長々と続く歌や,
 何千行もの王達の業績録も,
古の英雄の歌も完成させたこともなく,小さい物語りを子供のように (5)
 丸めてしまうが,だがその年令は数十歳であるからと.
そこで今度は私がテルキーネスらにこう言った.「とげを持った一族よ,
 ただ自分の心のみを融かすことを知るものよ,
実に私は実際短い詩を書く者だ.だが
 法を与える神(=デーメーテール)は背の高い老女より重いのだ.(10)
そして,二人の詩人のうち,ミンメルモス,すなわち規模の小さい
 語りのほうが甘いことを,大きな女性は教えなかった.
ビュグマイオイ族の血を楽しむコウノトリは
 はるばるエジプトからトラキアへと飛ぶし,
またマッサゲタイ族はメーデース族の男に遠矢を射かけた. (15)
 だがナイチンゲールはこのように蜜色をしているのだ.
慎むがよい,バスカノイの子らよ,忌わしい種族よ,これからは技術でもって
 詩才を測れ.ペルシャの測量鎖で測ることは止めよ.
そして,私から大きな音をがらがらたてる歌を求めるな.
 雷は私の仕事ではなく,ゼウスの仕事だ」(20)

【2005/08/05 15:04】 Callimachus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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オウィディウス『恋愛詩』1巻11歌

Colligere incertos et in ordine ponere crines
 docta neque ancillas inter habenda Nape
inque ministeriis furtivae cognita noctis
 utilis et dandis ingeniosa notis,
saepe venere ad me dubitantem hortata Corinnam, (5)
 saepe laboranti fida reperta mihi,
accipe et ad dominam peraratas mane tabellas
 perfer et obstantes sedula pelle moras.
nec silicum venae nec durum in pectore ferrum
 nec tibi simplicitas ordine maior adest; (10)
credibile est et te sensisse Cupidinibus arcus:
 in me militiae signa tuere tuae.
si quaeret quid agam, spe noctis vivere dices;
 certa fert blanda cera notata manu.
dum loquor, hora fugit: vacuae bene redde tabellas, (15)
 verum continuo fac tamen illa legat.
aspicias oculos mando frontemque legentis:
 et tacito vultu scire futura licet.
nec mora, perlectis rescribat multa iubeto.
 odi, cum late splendida cera vacat. (20)
comprimat ordinibus versus, oculosque moretur
 margine in extremo littera fusa meos.
quid digitos opus est graphio lassare tenendo?
 hoc habeat scriptum tota tabella 'veni.'
non ego victrices lauro redimire tabellas (25)
 nec Veneris media ponere in aede morer.
subscribam VENERI FIDAS SIBI NASO MINISTRAS
 DEDICAT. AT NVPER VILE FVISTIS ACER.

22 fusa scripsi : rasa codd : alii alia

乱れた髪を正してきちんと整える技を
 熟知し,婢女の中に置かれるべきではないナペーよ,
そして隠れた逢い引きの夜の付き添いに便利で
 合図を送るのが天才的だと認められ,
何度も躊躇するコリンナに僕のところにくるように励まし, (5)
 苦労をしている僕に忠実な者であることが分かったナペーよ,
朝早くに書き綴った蝋板を受け取り,女主人に
 渡してくれ,そして邪魔な遅れを懸命に追い払ってくれ.
火打石や硬い鋼がお前の胸にあるわけでも,
 普通以上の単純さがあるわけでもない. (10)
お前もまた,クピードーの矢にやられたことがあるらしい.
 僕のためにもお前の(愛の)戦の旗印を守ってくれ.
もし僕が何をしているのか尋ねたら,夜の望みで生きていると言ってくれ.
 他の事は僕のその気にさせる右手で書き込まれた鑞板が伝える.
僕が喋っている間に,時間は逃げて行く.彼女が十分暇なら鑞板を渡してくれ. (15)
 しかしそれでも彼女が一息に読むようにさせてくれ.
読んでいる彼女の目を観察するように申し付ける.
 そうすれば黙っている顔からも何が起るかしることができる.
躊躇なく,読み終わった鑞板に沢山返事を書くように命じてくれ.
 輝く鑞板の隙間が沢山空いているのは嫌だ. (20)
行の並びはつめさせて,僕の目が一番縁に
 溢れた文字を読むのに時間がかかるようにしてくれ.
だが,ペンを持つ事で指を疲れさせる必要があるだろうか?
 鑞板全体が,この1語を持つようにしてくれ,「来て」と.
僕は勝利の鑞板を月桂樹で飾る事も, (25)
 ウェヌスの神殿の真中に置く事も躊躇しないだろう.
僕は書こう.なーそーハうぇぬすニ自分ニ忠実ナ召使ヒヲ
 捧グ ダガ汝ハ一寸前ニハ安キ楓の木切レナリ.


【2005/08/05 03:12】 Ovidius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ガッルス(?)断片

  tristia nequit[ia . . . .]a Lycori tua. (1)

Fata mihi, Caesar, tum erunt mea dulcia, quom tu (2)
  maxima Romanae pars eri<s> historiae (3)
postque tuum reditum multorum templa deorum (4)
  fixa legam spolieis deivitiora tueis. (5)

. . . ] . . . . . tandem fecerunt c[ar]mina Musae (6)
  quae possem domina deicere digna mea. (7)
. . . . . . . ] . atur idem tibi, non ego, Visce (8)
  . .] . . . . . . . l . Kato, iudice te vereor. (9)

  悲しい………リュコリス,君の不品行によって.

僕の運命は,カエサルよ,その時には,僕にとって嬉しいものになるだろう,君が
  ローマの歴史書の最も偉大な部分なり,
君が帰還したのち,君の戦利品が懸けられて,より豊富になった
  多くの神々の寺院を(歴史書の中に)僕が読む時には.

…………………ついにムーサらは歌を作った,
  僕が僕の女主人に相応しいということができるような歌を.
…………………………同じ物を君に,僕ではなく,ウィスクスよ,
…………………………………カトーよ,君が判断者なら,僕は恐れる(あるいは見えない部分にnonあるいはnequeなどが省略されていて,「君が判断者でも僕は恐れない」?)


テクストは以下の論文から. Gerhard Petersmann, "Cornelius Gallus und der Papyrus von Quasr Ibrim". Aufstieg und Niedergang der römischen Welt II 30.3 (1983):1649-55. このテクスト自体は,次の論文のEditio princepsのそれと同一.R.D. Anderson, P.J. Parsons, R. G. M. Nisbet, "Elegiacs by Gallus from Quasr Ibrim" Journal of Roman Studies 69 (1979): 125-55. 後者の論文に載せられていたパピュロス画像はhttp://classics.uc.edu/~parker/paleography%20files/gallus.htmlで見る事ができます.


【2005/08/04 20:35】 Gallus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ウェルギリウス『アエネーイス』1巻1-11

Arma virumque cano, Troiae qui primus ab oris
Italiam fato profugus Laviniaque venit
litora, multum ille et terris iactatus et alto
vi superum, saevae memorem Iunonis ob iram
multa quoque et bello passus, dum conderet urbem 5
inferretque deos Latio; genus unde Latinum
Albanique patres atque altae moenia Romae.
Musa, mihi causas memora, quo numine laeso
quidve dolens regina deum tot volvere casus
insignem pietate virum, tot adire labores     10
impulerit. tantaene animis caelestibus irae?

戦人を我は歌う,その者は最初にトロイアの岸より
イタリアへと運命により落ち延び,ラーウィーニウムの
岸辺に辿り着いた者.そして彼は大地においても海においても
神々の力により大いに翻弄され,残酷なユーノーの怒り忘れぬ故に
戦においてもまた多くの苦難を受く.それは都を築き
神々をラティウムへと持ち込むその時まで続いた.この男よりラティウム族と
アルバの長老,さらに高きローマの城壁が由来する.
ムーサよ,我に理由を語り給え,いかなる神威が害されて
神々の女王が何を悲しみ,孝心篤き男に,これほど多くの災難を乗り越え
これほど多くの労苦を引き受けるよう
強いたのかを.神々の御心にはかほどの怒りがあったのか.



【2005/08/04 14:20】 Vergilius | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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ティブッルスに  ホラーティウス『歌集』1巻33歌

Albi, ne doleas plus nimio memor
immitis Glycerae neu miserabilis
decantes elegos, cur tibi iunior
  laesa praeniteat fide,

insignem tenui fronte Lycorida
Cyri torret amor, Cyrus in asperam
declinat Pholoen; sed prius Apulis
  iungentur capreae lupis,

quam turpi Pholoe peccet adultero.
sic visum Veneri, cui placet imparis
formas atque animos sub iuga aenea
  saevo mittere cum ioco.

ipsum me melior cum peteret Venus,
grata detinuit compede Myrtale
libertina, fretis acrior Hadriae
  curvantis Calabros sinus.

アルビウス(・ティブッルス)よ,つれないグリュケラを
余りによく覚えていて悲しむ事なかれ.また,どうして
若い男のほうが自分より魅力的で,忠誠が壊れたのか,などという
  惨めなエレゲイアを詠う事なかれ.

狭き額の魅力的なリュコーリスを
キューロスへの愛が焦がし,キューロスは粗野な
ポロエーに靡いている.だがアープリアの狼に
  野山羊がつがうほうが先だろう,

ポロエーが醜い姦夫と不義をするよりも.
それがウェヌスの御心だ.その女神は不釣り合いな
姿と心を,悪ふざけで鋼の軛のもとに送るのが
  お気に入り.

この僕自身,もっと良い愛が欲しているのに,
解放奴隷のミュルタレーが喜ばしき足枷で
つなぎ止めた.そいつはカラブリアの入り江を
  弓なりに波立たせるアドリアの海よりも荒々しい女.


韻律:Asclepiadeum alterum
― ― ― UU ― || ― UU ― U U
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【2005/08/04 04:46】 Horatius Carmina | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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カトゥッルス 70歌

Nulli se dicit mulier mea nubere malle
 quam mihi, non, si se Iuppiter ipse petat.
dicit; sed mulier cupido quod dicit amanti,
 in vento et rapida scribere oportet aqua.

僕の彼女は 言っている 僕の他には だれにも嫁ぐ 気はないと 
 たとえユピテル 御自身が 自分を望んでるとしても
そう言ってるが  しかし恋する 男めに 女が語る 事なぞは
 風や激しく 流れる水に 書き付けるのが 相応しい


【2005/08/04 02:16】 Catullus | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) | 記事修正

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