なかなか始める機会もなく,いつ開講されるのかもわからないうちに永遠に開講されないのを防ぐため,開講の辞を書いておきます.
この講座はいちおうでも一通りラテン語の初級を終えられた方用のラテン語講座です.基本的にはつぎのことが目標です:
1. 形態論を完全に覚えること.
2. 基礎語彙を覚えること.
3. 統語論の学習.
このうち,一番大変なのは3番目の統語論です.ギリシア語の統語論はまあなんとなくでも学習できないことはないのですが,ラテン語はかなり規則が厄介です.ページ数だけでいえばギリシア語の2倍3倍ぐらいになってしまいますし,文体論的なものも結構量があります.そのため,この講座の大半は,統語論にあてられることになるはずです.
それに比べて,形態論はギリシア語ほどは難しくはありません.とはいえ,形態論もそれなりに大変で,一定期間はその習得に時間をかけたほうが,後々の手間を大幅に減らす事ができます.
また,語学である以上は,語彙の習得は避けて通る事はできません.基礎語彙としては実はラテン語はフランス語並みに少ないほうで,1200語程度でもかなり網羅されるようです.ただ,これらは密接に文法事項とかかわって来て,場合によっては文法構造で意味がかわったりします.こういったことを学ぶ機会はあまりないので,(うまく行けばですが)ある意味画期的になるのではと思っています.
徒然ラテン語講座では,講座では,統語論講座,基礎語彙講座,形態論講座,講読講座などが開かれる予定で,タイトルは例えば「徒然ラテン語講座:統語論篇 属格の用法(1)」というぐあいになると思います.この講座では特に順番を気にせずに,徒然に気が向くままにやって行く予定です.おそらく統語論だけで300回ぐらい続いたら,殆どの重要事項にはふれる事になるとは思いますが,それを待っていたら多分2年ぐらいはかかると思うので,もう少し早めにラテン語の体系的知識を身につけるために,Gildersleeveなどのラテン語文法書などをご自分でも通読されるといいと思います.
まあはっきり言って,最後まで続くかどうかわかりません.講師が途中で行方不明になったり,戦意喪失したり,人生をはかなんで旅にでたりするかもしれませんが,あまりあてにしないで読んで下さるとありがたいです.